バチッ、バチバチ。何かがはじける音が聞こえる。僕の意識はその音とともに覚醒した。
知らない天井だ。確か僕はヴィラン達に襲われて、白髪で眼鏡のおじいさんと話した後意識を失ってしまったのか?
「目が覚めたかね。少年。」
僕を助けてくれたおじいさんの声が聞こえてきた
「あ、あなたはさっきのおじいさん!!」
その声聞いたおじいさんは、苦笑いしながら名乗ってきた。
「まだ名乗っていなかったな。私の名前はシルバーズ・レイリー。この小屋で今は生活している。君の名は。」
「ぼ、僕は緑谷 出久です!」
そして、僕の体に包帯がまいてあることにきずいた。不思議とあんな大けがを負ったのに痛みはない。
「あなたが僕のけがの治療をしてくださったんですか?」
「ああ、あまり専門的な知識はないが治療はしておいた。これでも昔はよく船員の手当てをしていたからな。」
船員?レイリーさんは、船乗りでもしていたのかな?
そんなことより、僕は、ここがどこなのか気になりレイリーさんに聞いてみることにした。
「ありがとうございます。それでここはどこなんですか?」
「君が倒れた場所から電車で1時間ほどの距離にある山の奥だ。」
結構な距離がある。そういえばどれくらい気を失っていたんだろう。1時間ぐらいかな?
「今はいったい何時なんですか?」
僕は、気になり聞いてみることにした。
「君が倒れてからちょうど丸一日たったところだ。」
「丸一日!!!!」
丸一日気を失っていたのか、母さんが心配していると思い携帯を確認してみると結構な電話がかかってきていた。
「少し母に連絡してもよろしいですか?」
「ああ、かまわないさ。」
レイリーさんにことわりをいれ母さんに電話をした。
「あ、もしもし母さん?」
「い、出久いったい今どこにいるの!!母さん心配したんだから!」
母さんは、泣きそうな声で電話にでた。
「ご、ごめんなさい。実は昨日ヴィランに襲われてけがをしたところを助けてくれた人がいたんだ。今までその人がケガの治療とかしてくれてて、僕も今目が覚めたところなんだ。」
「もう少し休ませてもらったら家に帰るよ。」
「わかったは、あまり母さんを心配させないでちょうだい。」
「うん、わかったよ母さん。」
「連絡は済んだかね。それで先ほどの話だが・・・」
先ほどの話もしかしてレイリーさんに修行つけてもらうって話かな?念のため僕はレイリーさんに確認をとる。もしあれが夢でなんのことだなんて言われたら僕立ち直れないよ!
「話っていったい?」
「先ほどは私の元で修行すると言っていたがその意思は変わらないかい?」
よかった夢じゃなかったぁ
「も、もちろんです!」
「ならば私も君の家に向かうとしよう。この修業は大変厳しいものになる。いくら君が納得しているとはいえ君の親御さんにも事情を説明しなければならないしな。」
レイリーさんはそういうと僕と一緒小屋を出た。
「レイリーさん僕の倒れていた場所はどちらの方角でしょうか。」
そう聞くとレイリーさんは笑いながらこういった。
「ハハハ、心配ない君は怪我人だ昨日倒れていた所までは、私が連れていこう。」
「どうやって行くんですか?」
僕がそう尋ねるとレイリーさんが言った。
「こうやってさ。」
そう言うとレイリーさんは抱えてもうスピードで走り出した。
「と、とまってくださぁい!し、しぬぅ」
「このくらいの事で何を言っている、この程度の事で根を上げていてはヒーローになれこないぞ。」
その言葉を聞き僕は、頑張って耐えることにした
電車で1時間と言っていたのにたった20分で着いてしまった。この人なら本当に僕をヒーローにしてくれるかもしれない!
家の前に着くとレイリーさんが言ってきた。
「私は外で待っている。一旦君が話してきたまえ。」
「わかりました!」
その言葉を聞き僕は家に入った。
「た、ただいま。」
「おかえり。出久その傷は!?」
母さんは僕に巻かれた包帯を見て驚いた。
「さっき言ってたケガの事だよ。」
今は怪我のことより大切な話があるんだ。
「母さんに大事な話があるんだよ。」
「実は僕を助けてくれた人がヒーローになれるって言ってくれたんだ!それで僕には個性じゃない力があるらしいんだ。」
「何を言っているの?!出久!いったいどういう事なの母さんよくわからないわ。」
覇気のことを説明しようとしても上手く伝えられないし伝わらないなので申し訳ないが、レイリーさんに説明してもらおう。
「今僕を助けてくれた人が家の前まで来るんだ。だから呼んでくるよ。」
そして僕は家の前にいるレイリーさんを呼びに行く僕はレイリーさんを連れて戻っ来た、
するとレイリーさんは母さんに自己紹介した。
「初めまして出久君のお母様私はシルバーズ・レイリー、レイリーと呼んでくれ。」
「はぁ、このたびは出久を助けてくださって本当にありがとうございます。」
「いえいえ、私はたまたま通りかかっただけで出久君が自分を襲ってきたヴィランを自分で無効化したんですよ。」
その事を聞いた母さんは、
「そんな出久は無個性なんですよ!」
と言うと、信じられないという表情している。確かに無個性の僕がヴィランを倒したなんて信じられないよね。そんな事を考えているとレイリーさんが覇気のことを詳しく説明し始めた。
「出久君は個性ではない覇気をという力を使いこなせる可能性があります。」
母さんが覇気がどういう力なのかと質問していた。
「覇気?そんな事聞いたことがないですが、いったいどういう力なんですか?」
「覇気の素質は誰にでもあり鍛錬をつめば人の行動を先読みや人の気配を感じ取ることなどができるようになります。」
「ですが、出久君は、数100万人一人しか素質を持たない覇王色の覇気という相手を威圧する特別な力があります。」
「出久にそんな力が!」
母さんは驚き僕も覇気のことを詳しく聞き改めてレイリーさんに修行を付けてもらいたいという気持ちが強くなった。
「そしてこれは提案があるのですが。」
「提案ですか?」
「ええこの力は使い方誤った場合大変危険でみずからを滅ぼしてしまう可能性もあります。」
「出久君本人のためにも彼をこれから約3年間私に出久君を鍛えさせて頂きたいのです。」
「鍛えるですか?でも、そんないきなり。」
母さんは突然のことに困惑している。やはり僕のことを心配しているのだろう。心配してくれているのは嬉しいだが、今回は自分の気持ちをしっかりと伝えよう。
「母さん僕は、レイリーさんに修行を付けてもらいたいんだ!レイリーさんはこの力を使いこなせるようになれば無個性の僕でもヒーローになれるって言ってくれたんだ。だからお願いしますレイリーさんの元で修行させてください。」
僕は、頭を下げて母さんにお願いした。
「出久・・・本気なのね、わかったわレイリーさん出久のことよろしくお願いします。」
その熱意が伝わったのか修行のことを許可してくれた。やったと喜んでいるとレイリーさんが微笑みながら言ってきた。
「わかりました。出久君明日から修行を開始する。今日はゆっくり休んで明日に備えてくれ。」
「わかりました。レイリーさん修行よろしくお願いします。」
「それと私のことは、師匠と呼ぶように。」
「わかりました。師匠!」
そういうと師匠はまた明日といい帰って行った。
僕も明日に備えて早く休もう!