「内浦の良いところを?」
「そっ!東京と違って外の人はこの町のこと知らないでしょ?だからまずこの町の良いところ伝えなきゃって!」
「それでPVを?」
「うん!μ'sもやってたみたいだし。これをネットで公開してみんなに知ってもらう」
「知識の海ずら〜」
「という訳でひとつよろしく!」
「わぁ!いや、マ、マルには無理ずr…いや無理…」
「…っ!ピギィ!」
「うぅん?あれ?」
「見える!あそこーよ!」
「嘘?マジ??」
「違いますぅ!べー」
「さっ!」
「うっ…ピギィ!」
「おぉ!なんだかレベルアップしてる!」
「そんなこと言ってる場合!!」
この町の魅力をたくさんの人に知ってもらうために動き出したAqours
「零斗くんも映ってみる?」
「これはお前たちが主役だろ?マネージャーが出しゃばるのはダメだと思うぞ」
「じゃあゼロに変身して撮影しようか!」
「千歌さん、人の話聞いてた!?つかそんなことしたら大変なことになるわ!!」
ーSCENE1ー
「どうですか!この雄大な富士山!」
ーSCENE2ー
「それとこの綺麗な海!」
ーSCENE3ー
「さらに!みかんがどっさり!」
「そして町には!…えっと、町には……特に何も無いです!」
「それ言っちゃダメ」
「うーん、じゃあ」
ーーーーーー
「バスでちょっと行くとそこは大都会、お店もたーくさんあるよ!」
「そして…ちょっと…」
「自転車で…坂を超えると…そこには…伊豆長岡の…商店街が…」
「全然…ちょっとじゃない…」
「沼津に行くのだって…バスで500円かかるし…」
「…ぐへっ…いい加減にしてよ…」
「う〜ん、じゃあ」
「フフフフフフフッ、リトルデーモンのあなた堕天使ヨハネです。今日はこのヨハネが堕ちてきた地上を紹介してあげましょう」
「まずこれが…土!!アーハハハハハハハハハハッ!」
「やっぱり善子ちゃんはこうでないと!」
「うぇ…」
「根本的に考え直した方がいいかも…」
「そう?面白くない?」
「面白くてどうするの!?」
「はぁ…今までの苦労は何だったんだ…」
[お前何もしてないだろ]
「うっさいわ!」
ーーーーーー
丸一日を使いなんとかPVの撮影がひと段落つく
そして現在は喫茶店で休憩中のAqours
「どうして喫茶店なの?」
「もしかしてこの前騒いで家族の人に怒られたり…」
「うぅん、違うの梨子ちゃんがしいたけいるなら来ないって」
「行かないとは言ってないわ!ちゃんと繋いでおいでって言ってるだけ」
「いや、でも」
「ここら辺じゃ家の中だと放し飼いの人の方が多いかも」
「そんな〜」
ワンッ!
とどこからか犬の鳴き声が聞こえてくる
「またまた〜」
ワンッ!ワンッ!
「えっ?」
声の正体はこの喫茶店で飼われている子犬わたあめちゃんだ
首に緑色のスカーフを巻いた黒くて可愛らしい子犬である
「ひぃぃぃぃぃ!」
「こんなに小さいのに!?」
「大きさは関係ないわ!その牙!そんなので噛まれたら…死!」
「噛まないよ、ね〜、わたちゃん」
「あ、危ないわよそんな顔を近づけたら…」
「そうだ!わたちゃんで少し慣れるといいよ」
そう言って千歌はわたちゃんの顔と梨子の顔を近づける
わたちゃんは梨子の顔をペロンと舐めると、ものすごいスピードでトイレの中に入っていった
「梨子ちゃん!?」
「話は聞いてるから早く進めて!」
「しょうがないな〜」
梨子の犬嫌いは相変わらずの様だ
そして話を進めようとした時
「おぉう、皆さんお疲れ様です〜どう?順調ですか?」
「あ、零斗くん。やっと来たね」
「待ちくたびれたよ」
「悪いな、忘れ物して学校に戻っちゃって」
「「お疲れ様です。零斗さん」」
「おう!花丸ちゃん、ルビィちゃん」
喫茶店に行くとなった時学校に忘れ物をしてしまったことに気づき慌てて取りに戻りようやく皆に合流できた零斗
「みんないるな〜ってあれ?梨子ちゃんは?」
「あぁ、梨子ちゃんなら…」
「いやだいたい分かったから言わなくていいよ」
「本当に?」
千歌がわたちゃんを抱いているのを見ればある程度は予想はつく
「それで?PVの方は?」
「あぁ、そうだ、できた?」
「簡単に編集しただけだけど…お世辞にも魅力的とは言えないわね」
「やっぱりここだけじゃ難しいんですかね?」
「そんなことないと思うけどな〜」
「うーん。じゃあ沼津の賑やかな映像を混ぜて〜」
「そんなの詐欺でしょ!」
「なんで分かったの!?」
「つかこそにいたのか、てっきり帰ったのかと思ってたよ」
確かにだいたいは予想はつくがそれもそれでいいアイデアだと思ったがそうはいかないのだろう。
そう思った時外にバスが来るのが見え
「うわっ!終バスきたよ!」
「フフフッ、でははまた」
「よーしこ!」
新しい掛け声を発しバス停に向かった曜と善子
「結局何も決まらなかったな…」
「あぁーー!こんな時間、失礼します!」
ルビィは花丸を引っ張り急いで帰っていった
「おい!ちょっと待ってくれよ〜!」
零斗の家もそっちの方面なのでルビィたちを追いかける
「意外と難しいんだな、いいところを伝えるのって」
「住めば都。住んでみないと分からない良さもたくさんあるだろうし」
「うん。でも学校がなくなったらこうゆう毎日も無くなっちゃうんだよね」
「そうね」
「スクールアイドル。頑張らなきゃ」
「いまさら?」
「だよね、でも今気がついた。無くなっちゃダメだって。私この学校好きなんだ」
「うん」
ーーーーーー
「ようやく追いついた」
「あ、零斗さん。一緒に帰ってくれるんですか?」
「まぁ、家の方向そっちだし、最近は何かと物騒だからな」
どっちも本当のことである。千歌と梨子は家がすぐそこだし、曜と善子はバスに乗る。
1番危ないのはこの2人だと思ったのである
「ほら、怪獣とか宇宙人とかが現れたら大変だろ?」
「ピギィ!?」
「いや、そんなにびっくりしないで」
「零斗さんがいれば安心ずら」
3人は自分の家に向かって歩いて行く、すると何かにぶつかり尻餅をつく零斗
「な、なんだ?」
「ピギュァアアアアアア!!」
「ずらァァァァァァァァ!!」
花丸もルビィは悲鳴をあげる。零斗は顔を上げぶつかったものを見る
そこには全身が赤く少々不気味な顔をした怪獣が立っていた
「うおぉぉぉぉぉ!!伏線回収早い!!」
[ピグモンじゃねーか]
「へ?」
[安心しろ、悪いやつじゃない]
「そうなのか?」
[あぁ、友好的な怪獣なんだ]
それを聞いてホッとしたがルビィと花丸は何も知らないので気絶していた
「おい、ルビィちゃん?花丸ちゃん?どうしようか」
[そうだな、とりあえず2人を家に返さないとな]
ーーーーーー
ピグモンにも手伝ってもらいルビィと花丸を担ぎ家まで送り届ける。
花丸は何とか家に送り届けることができた
「花丸ちゃんのおばあちゃん、思ったよりも冷静だったな」
驚かれるかと思っていたがそんな様子はなく落ち着いていた
「さて次はルビィちゃんだな」
「ルビィ?遅かったですね、一体どこまでいってたのでs…ピギャァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「やってしまった」
生徒会長にルビィを引き取ってもらおうとしたところその生徒会長もピグモンを見て倒れてしまった
恐らくはこれが普通の反応だ
[とりあえず、親はいないみたいだから部屋に連れて行くぞ」
ーーーーーー
「あぁ、これは明日生徒会長に呼び出されるなこれ」
[それはしょうがない。それよりこいつはどうするんだ?]
「こっちの台詞だわ」
「てゆうか、お前何であんなところにいたんだ?」
ピグモンは何か伝えているようだが全く理解ができない
[迷子になったんだとよ]
「なるほど、迷子か」
ルビィと花丸を担ぐのを手伝ってくれたのを見て害はないと確信したが普通の人が遭遇すれば大変なことになりかねない
「というわけで俺の家まで来てもらった訳だが、さてどうしたもんかな」
[何か問題あるのか?]
「俺が引き取るのは問題ないんだがこいつを常に家においては置けないだろ?昼間は学校に行くんだし」
[そうか、それじゃあ俺が小さくしてやろうか?]
「そんなことできるのか?」
[まぁな、じゃあ身体借りるぜ]
零斗の身体を使ったゼロはピグモンに光を浴びせる。するとみるみるピグモンの大きさが手のひらサイズに変わっていく
<済まないな、しばらくこのままで我慢してくれ>
(こうしてみると随分可愛いな)
<これなら学校に連れていけるな>
(そうだなって…あれ?いいのかこれで?)
ーーーーーー
千歌たちは理事長に完成したPVを見てもらうために理事長室に向かった。零斗は昨日のことがあり案の定生徒会黒澤ダイヤからお呼び出しを受ける。それもなぜか体育館にだ
「昨日のことを説明していただけますか?」
「いや、それが自分でもなんだか?」
零斗の曖昧な返事にイラッときたのか目を細め睨まれる
「いや、花丸ちゃんと妹さんと帰ってたらたまたま遭遇したんです」
「あの怪獣?とですか?」
「えぇ、でも問題ありませんよ。気絶したルビィちゃんを運んでくれたりするとっても優しい怪獣なんです」
「…は、はぁ」
「あ、こいつです。こいつ」
「こ、これが昨日のですか??」
生徒会長に小さくなったピグモンを見せると思いのほかびっくりしていた。昨日は人間と同じサイズだったので無理もない
「か、可愛いですわぁ〜」
「え?生徒会長?」
「はっ!いえ、何でもありませんわ。さぁ、話は済みましたのでもう帰って結構ですわ」
「あれ?これだけですか?」
「ええ、私は昨日のことをお聞きしたかっただけですので」
「わかりました。ダイヤさんは帰らないんですか?」
「私は生徒会の仕事が残っていますので」
「そうですか…それでは失礼します」
一礼してその場を立ち去る。なるほどそれで体育館に呼び出したというわけだ納得納得。
そんなことを考えながら体育館を出ようとした時
「あれ?零斗くん?」
「ん?千歌か、どうしたんだ?」
「忘れ物しちゃって」
「あれ?その小さな子なに?」
「こいつは昨日知り合ったんだ」
「へー、可愛いね」
ピグモンを見ても驚く様子はなくむしろまじまじと見ていた
そして部室に戻ろうと体育館に入る千歌。すると先程まで零斗と話していた生徒会長が目にとまる
とても気持ちよさそうに踊っていたのだ
「すごいです!わたし感動しました!」
「な、何ですの?」
「ダイヤさんがスクールアイドルが嫌いなのは分かってます。でも私たちも学校続いて欲しいって、無くなって欲しくないって思ってるんです。一緒にやりませんか?スクールアイドル」
「残念ですけど、ただあなたたちのその気持ちは嬉しく思いますわ。お互い頑張りましょ」
「ルビィちゃん。生徒会長って前はスクールアイドルが…」
「はい、ルビィよりも大好きでした」
「……っ!」
「今は言わないで!」
「ルビィちゃん…」
「ごめんなさい」
「ルビィちゃんよりスクールアイドルが好きだったのにどうしてもこうなったんだ?」
ーーーーーー
「あぁ、ごめん。今日はパス」
「えぇ!?何で?」
千歌の家に誘われたが今日だけは断ることにした
「明日朝早いだろ?俺は弱いから早めに寝ようと思ってさ」
「そっか〜それじゃあ仕方ないね」
「そうゆうこと、じゃあまた明日」
「じゃあね〜零斗くーん!ゼロとピグモンちゃんもね!」
<おう!>
[つか、零斗。明日ってなにがあるんだ?]
「海開きだよ。夏も近いし」
それを聞いたピグモンも喜びだす
「そうか、お前も楽しみか。じゃあ一緒に行こうな」
[お前随分と仲良くなったな]
明日の海開きによってAqoursはさらなる一歩を踏み出すことを零斗はまだ知らない
今作のピグモンは対してストーリーには対して重要ではありませんがウルトラゼロファイトのモロボシくんが可愛いので登場してもらいました
それより平成ウルトラマン特有のサブウルトラマンを誰にするか考えないとですね