本編に関しては8話分のストーリーを何とか1つにまとめたので少々長いです
「高いよ〜怖いよ〜」
[お前俺に変身してる時は平気じゃねーか]
「流石に高すぎるよ〜」
無事イベントを終え東京を散策するAqoursと零斗。そして現在はスカイツリーに登っている最中である
「零斗さん高いところ苦手なんですか?」
「う、うん」
「でもこの前宇宙に行ったって」
「いや、そこまでくると高いとかじゃないし」
「それにしても、どこまでいってもビルずら」
「あれが富士山かな?」
「ずら」
「ふふふ、」
「「「「「「ん?」」」」」」
「最終呪詛プロジェクト、ルシファーを解放。魔力2000万のリトルデーモンを召喚!……カッコいい!」
「善子ちゃんは元気だね」
「善子じゃなくて!ヨ・ハ・ネ!」
「ライブ終わったのにヨハネのままずら」
善子は相変わらずのようである
「お待たせー!わっ!何これすごーい!キラキラしてる!」
人数分のアイスクリームを持って戻ってきた千歌
「千歌ちゃん…」
「それにこれもすっごく美味しいよ!食べる?」
「あ、うん」
「はい、ルビィちゃんたちも」
「あ、ありがとう」
「全力で頑張ったんだよ、私ね今日ライブ今まで歌ってきた中で出来は1番良かったって思った。声も出てたしミスも1番少なかったし」
「でも」
「それに周りはみんなラブライブ本選に出場してるような人たちでしょ?入賞できなくて当たり前だよ」
「だけどラブライブの決勝に出ようと思ったら今日出ていた人達くらい上手くないといけないってことでしょ?」
「それはそうだけど…」
「私ねSaint Snow見たときに思ったの。これがトップレベルのスクールアイドルなんだって。このくらい出来なきゃダメなんだって。なのに入賞すらしていなかった。あの人達のレベルでも無理なんだって」
「それはルビィもちょっと思った」
「マルも…」
「な、何言ってるのよ、あれはたまたまでしょ?天界が放った魔力によって〜」
「何がたまたまなの?」
「何が魔力ずら?」
「へ?いや、それは…」
「慰めるの下手すぎずら」
「な、何よ!人が気効かせてあげたのに!」
「あーはいはい、とりあえずこの話は一旦おしまい!」
「そうだよ、それよりさ折角の東京だし、みんなで楽しもうよ」
すると千歌の携帯に着信が入る
「はい、高海です。え、はい。まだ近くにいますけど」
ーーーーーー
封筒を渡し忘れたということで再び会場に戻る。今回のイベントの集計結果だそうだ。出場したグループには全員に配布しているらしい
「正直どうしようかなぁ〜って少し迷ったんだけど出場してもらったグループにはちゃんと渡すようにしてるから」
「はぁ」
そうしてレポーターは帰っていた
「見る?」
「うん」
「上位入賞したグループだけじゃなくて出場グループ全部の得票数が書いてある」
「Aqoursはどこずら」
「えっと、あ、Saint Snowだ」
「9位かもう少しで入賞だったのね」
「Aqoursは?」
みんな一生懸命Aqoursの文字を探す
「ところで迷ったって一体どういうことだろう?」
[呼び戻すことを迷ったのか、渡すことを迷ったのか]
「後者の場合だったらどうゆうことかさっぱりだ」
「30位…」
「30組中30位…」
「え、うそ」
「ビリってこと?」
「わざわざ言わなくていいずら」
「得票数はどのくらい?」
「えっと……0…」
そこには0の文字があった。Aqoursに票を入れてくれた人は1人もいなかったのだ
「…そうかそういうことか」
「お疲れ様でした」
「Saint Snowさん」
そこにはSaint Snowの2人がたっていた
「素敵な歌でとてもいいパフォーマンスだったと思います。ただもしμ'sのようにラブライブを目指しているのだとしたら」
「諦めた方がいいかもしれません」
「……っ!」
姉の方が去って行くと妹の方がじっとこちらを睨みそして
「馬鹿にしないで!ラブライブは…遊びじゃない!」
そう言い残し妹も去っていった
その子の目には涙が溜まっていた
「あいつら好き勝手言いやがって、ちょっと文句言ってやるか」
「いいの零斗くん」
「でもよ…」
千歌はそれ以上何も言わなかった
ーーーーーー
帰りの電車の中。Aqoursの順位やさっきの2人に言われたことが胸に刺さり重い空気が漂う
「泣いてたねあの子…きっと悔しかったんだね優勝できなくて…」
「ずら…」
「だからってラブライブを馬鹿にしないでなんて…」
「でもそう見えたのかも…」
「私は良かったと思うけどな」
「千歌ちゃん?」
「……」
「精一杯やったんだもん。努力して頑張って東京に呼ばれたんだよ。それだけですごいことだと思う。でしょ?」
「それは…」
「だから胸張っていいと思う今の私たちの精一杯ができたんだから」
「千歌ちゃん…」
「うん?」
「千歌ちゃんは悔しくないの?」
「………!…」
下げていた顔を上げみんなが曜と千歌の方を向き直す
そして畳み掛けるように繰り返す
「…悔しくないの?」
「そ、そりゃちょっとは…でも満足だよみんなであそこに立てて…私は嬉しかった」
「そっか……」
再び重い空気が漂う
零斗はかける言葉が見当たらず結果帰るまで一言も発しなかった
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「はぁ戻ってきた」
「やっとずらって言えるずら」
「ずっと言ってたじゃない!」
「ずらー?!」
この2人の漫才もいつも通りだ
「おーい!」
「みんな」
「おかえりー」
そこにはクラスのみんなが手を振ってお迎えに来てくれていた
「どうだった?東京は!」
「あー、うん!すごかったよ!なんか、ステージもキラキラしてて……」
「ちゃんと歌えた?」
「緊張して間違ったりしなかった?」
「うん。それはなんとか…ね?」
「そうね、ダンスのミスも無かったし」
「そうそう、今までで一番のパフォーマンスだったね!って、みんなで話してたところなんだ!」
「なんだぁ心配して損した〜!」
「じゃあじゃあ!本気でラブライブ決勝狙えちゃうってこと⁉︎」
「……えっ?」
「そうだよね!東京のイベントに呼ばれるくらいだもんね!」
「そ、そうだねー!だといいけど…」
(…もう見てられない)
そう思ったのは零斗だけではなく俯く者もいた
やはりいつも通りではいられない
「おかえりなさい」
後ろから聞こえたその声に全員が振り返る。そこにはルビィの姉黒澤ダイヤがいた
「お姉ちゃん?」
すると今まで押し殺していた感情が溢れてダイヤの胸に飛び込み涙を流すルビィ
「よく頑張ったわね」
ルビィが泣く姿をただ黙って見守ることしかできなかった
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「いつ以来かなこうやって呼び出されるの」
「ダイヤから聞いた千歌達のこと」
「そう」
「どうするつもり」
お互いに向き合う3年生松浦果南と小原鞠莉
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「得票…ゼロですか…」
「はい…」
「やっぱりそういうことになってしまったのですね。今のスクールアイドルの中では」
「先に言っておきますけどあなた達は決してダメだった訳では無いのです。スクールアイドルとして十分練習を積み、見てくれる人を楽しませるに足りるだけのパフォーマンスもしている。でもそれだけではダメなのです」
「どういうことです?」
「7236。何の数字か分かります?」
「ヨハネの…」
「違うずら」
「ツッコミはや!」
「去年最終的にラブライブにエントリーしたスクールアイドルの数ですわ」
「そんなに多いんですか」
「えぇ、第1回大会の10倍以上」
そう、もともと以前からスクールアイドルは人気があった。そしてラブライブの大会が開かれそれは爆発的なものとなりA-RISEやμ'sの登場によりその人気は揺るぎないものになる
その結果アキバドームで決勝が行われるようになる。そしてレベルの向上を生むことになった
「じゃあ…」
「そう、あなた達が誰にも支持されなかったのも私達が歌えなかったのも仕方ないことなのです」
「ん?私達?」
「どうゆうこと?」
「2年前、すでに浦の星には統合になるかもという噂がありましてね」
今の3年生である松浦果南、黒澤ダイヤ、小原鞠莉は今のAqoursより前にスクールアイドルとして活動をしていたのだ
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「その何が悪かったの?町の人も学校の人もスクールアイドルを応援してくれたじゃない」
「ライブもうまくいったしね、でも…」
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「でも…歌えなかったのですわ。他のグループの凄さと巨大な会場の空気に圧倒され…何も歌えなかった。あなた達は歌えただけ立派ですわ」
「じゃあ反対してたのは」
「いつかこうなると思っていたから…」
ダイヤはスクールアイドルが嫌いなのではなく我々のことを思っていてくれたのだ
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「外の人にも見てもらうとかラブライブに優勝して学校を救うとかそんなのは絶対に無理なんだよ!」
「だから諦めろって言うの?」
「私はそうすべきだと思う」
一度下を向き再び前を向いた果南の前には両手を広げた鞠莉がいた
「果南…」
しかし果南はそれを無視して行ってしまう
「誰かが傷つく前に」
「私は諦めない…必ず取り戻すのあの時を!果南とダイヤと失ったあの時を!」
「私にとって宝物だったあの時を…」
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「早くお風呂入っちゃいなよ!」
「うん…」
「梨子ちゃんと零斗くんも早く休んでね」
「はい、ありがとうございます」
「千歌」
「大丈夫?」
「うん。少し考えてみるね。私がちゃんとしないとみんな困っちゃうもんね」
「そっか……」
美渡さんに千歌の家まで車で送ってもらい後は歩いて帰ることにした。家まで送っていくと言われたが申し訳ないので遠慮した
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「……………」
[千歌のことが気になるのか?]
「…まぁな、曜がああ言ったのにあいつ何も言わなかったからな」
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「千歌ちゃん…辞める?」
「……」
「辞める?スクールアイドル」
「……」
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「肝心な時に何もできない。俺ってマネージャー失格だな」
[そうかもしれねぇ。でもこれはあいつらが決めなきゃいけないことだ]
「………あー!落ち着かねぇ!よし!外でも散歩するか!なんか気がついたら外もう明るいし!」
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目が覚めた梨子はなんとなく千歌の部屋を覗いてみる。すると海の方に歩いていく千歌を目撃し一目散に駆け出していく
「千歌ちゃん!千歌ちゃん!千歌ちゃん!千歌ちゃん!」
「あれ?梨子ちゃん?」
「はぁ…一体何してるの!?」
「え?あ、うん…何か見えないかなぁ〜って」
「えっ?」
「ほら梨子ちゃん海の音を探して潜ってたでしょ?だから私も何か見えないかなぁ〜って」
「それで?…それで?見えたの?」
「うぅん。何も」
「何も?」
「うん。なにも見えなかった」
「でもねだから思った。続けなきゃて…私まだ何も見えてないんだって先にあるのもが何なのか。このまま続けても0なのかそれとも10
になるのか」
「ここでやめたら全部分からないままだって」
「千歌ちゃん…」
「だから私は続けるよ!スクールアイドル。だってまだ0だもん!」
「0だもん…0なんだよ。あれだけみんなで練習して、みんなで歌を作って、衣装も作ってPVも作って、頑張って頑張って…みんなにいい歌聞いて欲しいって…スクールアイドルとして輝きたいって…」
「なのに0だったんだよ⁉︎悔しいじゃん!!」
「差がすごいあるとか!昔とは違うとかそんなのどうでもいい!悔しい…やっぱり私、悔しいんだよ…」
これが千歌の本心。今まで隠していたが堪えられなくなり泣きながら全部を吐き出す
「よかった…やっと素直になれたね…」
「だって私が泣いたら、みんな落ち込むでしょ?今のまで頑張ってきたのに、せっかくスクールアイドルやってくれたのに、悲しくなっちゃうでしょ?」
「だから…だから…!」
梨子が千歌を抱きしめ本音を打ち明ける
「馬鹿ね、みんな千歌ちゃんのためにスクールアイドルやってるんじゃないの。自分で決めたのよ」
「私も、曜ちゃんも、ルビィちゃんも、花丸ちゃんも、もちろん善子ちゃんも」
浜辺にはいつのまにかみんながいた
「でもっ!」
「だからいいの。千歌ちゃんは、感じたことを素直にぶつけて、声に出して」
「千歌ちゃん!」
みんな続けて海に入ってくる。千歌のことがみんな心配だったのだ
「みんなで一緒に歩こう!一緒に!」
そして感情を完全に抑えられなり千歌は大きな声を上げて泣く。でもそれでいい、何も隠さず素直になってくれればいいのだ
「今から0を100にするとは無理だと思う。でももしかしたら1にすることはできるかも!」
「私も知りたいの、それが出来るか」
「うん!」
曇り空から太陽の光が差し込む。少しだが希望の光が見えてきた
「おーい!お前らいつまで海に浸かってんだ!いつまでも入ってたら夏でも風邪引いちまうぞ!」
そこには人数分のバスタオルを持った零斗が浜辺にいた
「「「零斗くん!」」」
「「零斗(さん)!」」
今の零斗に出来ることはこれくらいだがそれも大切なことだと思う
[よかったな、零斗]
「あぁ」
ここからAqoursの快進撃が始まる。そんな気がした
3月10日のジードの映画楽しみですね〜
次回は3年生加入までの予定です。加入後オリジナルストーリーの予定です