ゼロvs新たなベリアル融合獣
「マガオロチ!アークベリアル!」
2つの漆黒のカプセルを起動させる
「さぁ終焉の時だ!」
「フュージョンライズ!マガオロチ!アークベリアル!ウルトラマンベリアル!」
「禍々アークベリアル!」
ウゥアアァァァァァァァァァァァァァァ!!
現れた怪獣は建物を蹂躙し零斗たちがいる会場に少しずつ近づいて行く。すぐに警報が発令された
自衛隊がすぐに出動し現れた怪獣に攻撃を与えていく。が全く効いていないようだ
「邪魔だ」
大きな尻尾を振り回し戦闘機や戦車を破壊し突き進んでいく
ーーーーーー
「怪獣が現れました。会場にお越しの皆様は係員の指示に従って速やかに避難して下さい。繰り返します…」
「怪獣?」
「そんな…」
会場中がパニックになっていく。本来なら冷静にならないといけないこの状態に皆焦りで冷静な判断ができていない
[零斗!早く外に出ろ!]
「分かってるよ!」
席を立ち上がり急いで出口に向かうが出口は我先にと逃げる人で溢れている。このままでは外に出られない
「零斗くん!どこいくの?」
「美渡さん、志満さん早くみんなを連れて逃げて下さい」
「分かってる。でも零斗くんは?」
「僕は…戦ってきます」
「えっ…戦うって……あっ!零斗くん!?」
そのまま零斗は走り出した
ーーーーーー
「零斗くん!零斗くん!どこ!?零斗くん!」
「零斗さーん!」
Aqoursのみんなが全力で零斗の名を呼ぶがこの会場騒がしさで掻き消される
「皆さん早く出場者専用の出口から避難してください」
会場の係員がAqoursメンバーにそう言った
「でも私たちの友達と合流できてないんです」
「一般の方とは出口が違います。さぁ早く」
本当はもっと探したいが仕方なく出口に向かう
「お姉ちゃん…学校のみんな…零斗さんは無事かな?」
「大丈夫ですわ。みんな無事です。信じましょう」
「そうだよ。大丈夫!絶対大丈夫だよ」
「千歌ちゃん」
千歌の言葉にみんな希望を持った。みんな無事なことを信じて
ーーーーーー
怪獣の進行は止まらない。どんどんと近づいてくる怪獣に人々は逃げるしかない
避難所へ向かう千歌たちの肉眼からも確認できるほど近づいていた
「あっ…痛っ!」
「善子ちゃん!」
「善子ちゃん大丈夫!?」
足元にあった何かに躓き善子は倒れてしまう。みんなが善子のもとに駆けつけるのと同時だった怪獣の口にエネルギーが溜まって行くのが分かった
「私はいいから早く逃げて!」
「何言ってるずら!」
「そうだよ!早く立って逃げようよ!」
花丸とルビィは大粒の涙を流す。すると果南が
「私が抱っこするから」
「無理よ。人1人背負って逃げられるわけないわ」
「いいから!」
果南が善子を背負おうとした瞬間怪獣が破壊光線を放った
全ての人が死を悟る。しかしそうはならなかった
大きな盾が怪獣の破壊光線を受け止めたのだ
[すまねぇ遅れたな]
そこにいたのは我らのウルトラマンゼロ。間一髪で間に合ったようだ
[善子担いで早く行け]
「うん!」
「ヨハネよ!」
「ゼロ!零斗くん!お願い!」
(おうよ!)
ゼロにガッツポーズをして再び走り出す。すると怪獣が話し始める
「久しぶりですね。ウルトラマンゼロ」
[貴様もしつこい奴だな。何が目的だ]
「前にも言ったでしょう。宇宙を我が物にすること」
[そんなベタな野望何がいいんだか]
「勘違いしないで下さい。ただ手に入れるだけじゃない、手に入れそして破壊し新たに創造するそれこそが私の真の使命」
[はぁ?]
「あなたもご存知でしょう。創造は破壊からしか生まれない。この価値のない世界を私が創り変える」
[価値があるかどうかを決めるのは貴様じゃない!この宇宙に住む全ての者たちが決めることだ]
「見解の相違ですね…なら私はあなたを倒して目的達成の足がかりとしましょう」
怪獣こと東仙カイはその強大な爪と尻尾を交互に使いゼロに攻撃を仕掛ける。爪攻撃は回避したが尻尾の攻撃は命中してしまいその場に倒れこむ
[ぐはっ…]
しかしゼロも負けじと後転し怪獣と距離をとり光線を放つ
[ワイドゼロショット!]
ゼロの放った光線は怪獣の口から放たれた破壊光線とぶつかり相殺する
ウゥアアァァァァァァァァァァァァァァ!!
怪獣の咆哮と共に謎の力がゼロを襲う
ゼロの体が勝手に浮かび上がったのだ。そして勢いよく地面に叩きつけられる
かつて根源的破滅天使ゾグが使った技に似ている
ゼロが叩きつけられた衝撃で地震が起こりあちこちの建物が崩壊していく。
ーーーーーー
「きゃぁぁぁ!」
「大丈夫!?梨子ちゃん!」
避難所の中でも地響きが鳴り梨子や周りの人々が悲鳴をあげる
「うん。平気…でも」
「零斗くん…」
会場にいたほとんどの人は指定の避難場所に行くことができたが外では今だにゼロと怪獣の戦闘が続いており不安は続く
「まだ痛む?」
「へ、平気よ。この程度堕天使の私にはなんの心配もいらないわ」
果南が善子の手当てをし具合を聞くがいつもの通り強がっているが痛いのは見ればわかる
「零斗さんとゼロさん大丈夫ずらか…」
「花丸ちゃん…」
すると美渡がそこに現れる
「よかったみんな無事だったんだね」
「美渡ねぇ!美渡ねぇも無事よかった」
「うん。他のみんなも無事だよ」
それを聞いてみんな安心する。が
「……千歌。零斗くんは?」
「えっ?」
「さっきどこかに行っちゃってもしかしたら千歌たちと合流してると思ったんだけど…」
「それは…」
零斗の話しをされみんな下を向く。まさか今戦ってるのが他でもない零斗だ。しかしそれを言うわけにはいかない。言ったところで混乱させてしまうだけ
ーーーーーー
「[ギンガ!オーブ!]」
「[ビクトリー!エックス!]」
「ネオ!フュージョンライズ!」
「[俺に限界はねぇ!デェア!]」
「ニュージェネレーションカプセル!α!β!」
「ウルトラマンゼロビヨンド!」
ゼロはニュージェネレーションカプセルでウルトラマンゼロビヨンドに姿を変えた
[クワトロスラッガー]
4つの刃が怪獣を切り裂いていく。それに悲鳴をあげ破壊光線を使い反撃にでる
[ハアッ!]
破壊光線をゼロビヨンドのバリアー。ビヨンドディフェンサーで防ぐ。そしてそのまま破壊光線を跳ね返す
自分の光線が命中し再び悲鳴をあげる怪獣。その悲鳴と共鳴するかのように背部にある翠色の宝石が強く光りだす
[あれはエメラナ鉱石!そうかこいつどこかで見たことあると思ったがアークベリアルだな]
「その通り、アークベリアルそしてマガオロチの力で融合した私の新たな力。そしてこれが!」
背部のエメラナ鉱石の光が増しその全力エネルギーが怪獣の口に集まっていく
[まっまずい!]
「マガマガアークデスシウム!」
放たれた最恐の破壊光線は周りの建物を巻き込んでいく。ゼロはビヨンドディフェンサーを発動し受け止める。が
「[うわああぁぁぁ!……がはっ……]」
簡単にゼロのバリアーを破り光線をもろに浴びる。強大な破壊力によりカラータイマーが点滅を始めると同時にゼロの姿が元に戻る
(死ぬ…このままじゃ…死ぬ…)
立てなくなったゼロの正面に立った怪獣はゼロの喉元に爪をつきかざす
(やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめてくれ…)
[零斗…しっかりしろ…]
(…!!)
「がっかりですよゼロ。そして神田零斗くん。今の怯えきった
「ハハハハハハハハッ!」
それだけ言い残し東仙カイは姿を消した
[……っ!くっそ!]
ーーーーーー
「零斗くん!」
「よかった無事で」
千歌たちと合流できたのは怪獣が消えてから数時間が経過した頃だった。怪獣被害により町は限界を留めてはいなかったが
「零斗くん?どうしたの?」
「………」
みんなが声をかけてもただ黙ってしゃがみこんでいた。零斗の目に生気を感じることは出来ない。じっと虚空を見つめるだけのその乾いた双眸からはなにも窺い知ることができない
「と、とにかく帰ろう。いつまでもここにいても仕方ないよ」
「……」
交通機関が麻痺したこの状態で沼津に帰ることができたのは戦闘があった3日後だった
ーーーーーー
壊された建物は少しずつ修復されつつある。今年中には元に戻るらしい。だが新たな問題が発生していた
「我々を幾度も救ってくれたウルトラマンゼロの敗北。住民の怒りの声…」
「何よ!この新聞の記事は!」
「そうずら!あんまりずら!」
「みんなゼロと零斗くんに助けてもらったのに…」
現れた怪獣に惨めに敗北し挙げ句の果てに見逃してもらったウルトラマンゼロに対して世間の声は厳しかった
「今日も零斗くんは来てないの?」
「うん…メールしても帰ってこないし電話も出ないの」
「そんな…」
「一体どうすれば…」
「いつも私たちが助けてもらってるのにこんな時に何も力になれないなんて…」
零斗の力になれないことに落ち込む9人。そんな時千歌が口を開く
「明日零斗くんが来なかったら家に行ってみようと思う。このまま零斗くんを放っておけない!」
「でも会ってどうするの?」
「それは…」
梨子の問いに何も返せない。ただ合って話しがしたいそれだけのことが出来ない
「でもこのままじゃいけないのも確かだよ。今度は私たちが零斗くんとゼロの力にならなきゃ!」
「曜ちゃん…」
「そうだね。行動しなきゃ何も始まらないもんね」
「フッ!この堕天使ヨハネも力を貸しましょう」
「マルも賛成ずら!」
「ルビィも!」
「みんはなどう?」
「仕方ありませんわね」
「私もこの前助けてもらったのにちゃんとお礼言えてないし。私も行くわ」
「みんな…よーし!行こう!零斗くんのところに!」
曜の言葉にみんなの心が動いた。どうなるかは分からないが動かなきゃ始まらない。零斗のために皆が立ち上がった
零斗は一体どうなってしまったのか?9人の少女はどうするのか!?
そしてベリアル融合獣禍々アークベリアルを倒すことができるのか!?
それでは次回をお楽しみに