「どうしても作曲できる人が必要で!」
「ごめんなさーい!」
「待って…ぐぇ」
ずっこける千歌。もう何回あの転校生、桜内梨子にお願いしたか分からない。廊下でも食堂でも頼んでみたがいつも
「ごめんなさい。」の、一言だけ。
普通なら諦めるのだろうが、この浦の星に作曲ができる子なんて多分あの子だけだろうから仕方がない。
「ほんと頑張るな、あいつ」
[あの転校生もなんであんな頑なに断るんだ?]
「さぁな?こっちが聞きたいよ。」
ーーーーーー
「1、2、1、2、1、2、1、2〜」
中庭でダンスレッスンの最中。
まだ認められてないのに頑張るなぁ〜と感心する。
「またダメだったの?」
「うん。でもあと一歩あと一押しって感じかな?」
「本当かよ。」
そう言って曜は流れていた曲を止める。
練習してた曲はμ'sの始まりの曲であるSTART:DASH!!
千歌がスクールアイドルになりたいと思った曲である。
「だって最初は」
「ごめんなさい!だったのが最近は!」
「ごめんなさい…になってきたし!」
「嫌がってるようにしか思えないんだけど。」
「大丈夫!いざとなったら!ほい、なんとかするし!」
また見覚えのある音楽の教科書を取り出す。
というかどこに隠し持ってたのだろうか
「それはあんまり考えない方がいいかもしれない。」
「それより曜ちゃんの方は?」
「あぁ!描いてきたよ!」
「曜のって衣装だっけ?」
ーーーーーー
「「うぉー」」
「どう?」
「すごいな。でも衣装というより制服みたいだな」
「スカートとかないの?」
「あるよ!はい!」
「うーん、これも衣装っていうか」
絵は上手いがとてもアイドルのような服装という感じはない
駅の車掌さんの制服や婦人警察の制服、挙げ句の果てには迷彩柄の軍事服にライフルを持った絵まであった。
「もー、もっと可愛いスクールアイドルっぽい服だよ」
「と思ってそれも描いてみたよ。ほい。」
今度のは間違いなくスクールアイドルぽい衣装だ。
さすが渡辺曜だ。
「おぉ!すげぇ!」
「キラキラしてる!」
「でしょ!」
「こんな衣装作れるの?」
「うん!もちろん!なんとかなる!」
「本当!?」
これで少しは希望が見えてきた。
ひとまず衣装についてはなんとかなりそうだ。
「じゃあ!挫けてる訳にはいかないな!」
「うん!じゃあもう一回生徒会室に行ってみるよ!」
「じゃあ俺も付き合うよ。」
「ありがとう!」
ーーーーーー
「お断りしますわ!」
「こっちも!」
「「やっぱり」」
まぁ確かにそうだ。部活の申請には最低5人必要だし肝心の作曲もできてないのだから。そのことも生徒会長の黒澤ダイヤに問い詰められる。
「それは〜多分〜いずれ!可能性は無限大!」
「…」
「でも最初は3人しかいなくて大変だったんですよね、u'sも」
「知りませんか?第2回ラブライブ優勝!音乃木坂学院スクールアイドルu's!」
ダイヤの機嫌がさっきより悪いのを感じた。
「それはもしかしてμ'sのことを言ってるのではありませんですわよね?」
そう言い立ち上がるダイヤ。
そのまま顔を見合わせる3人。
「もしかしてあれミューズって読む…」
「お黙らっしゃーーーーーーーい!」
ーーーーーー
「だって、前途多難すぎるよ〜」
「じゃあ、やめる?」
「やめない!」
「だよね〜」
あれから生徒会長のスクールアイドルμ'sについてのお説教を受けた。μ'sの名前を間違えたことが癇に障ったようだった。
「しかし、まさか生徒会長があんなに詳しいとは思わなかったな。」
「意外だったよね〜」
スクールアイドルが嫌いだと思っていたが、今日の感じだとそうでもないようだった。
「あっ!花丸ちゃーーん!」
「こんにちは」
後ろを振り返ると入学式でみた新入生がいた。
礼儀がいいなと感心する。
「あ〜やっぱり可愛い…」
「あっ!ルビィちゃんもいる!」
どうゆう視力をしてるのか不思議だった。
「じゃあ、俺帰るから。またなぁ〜」
「「バイバイ!零斗くん!」」
零斗家は千歌の家である旅館と浦の星と大体真ん中くらいにある。
少々体力があり運動神経の悪くない零斗は基本的に歩いて帰ることにしている。
ーーーーーー
その日の夜
「そういえば俺、ゼロのこと全然知らないんだけど」
[まぁ名前以外特に何も言ってないからな]
そう、零斗はゼロについてほとんど知らない。なぜ地球に来たのか。あの時の怪獣は何か。わからないことだらけだ。
[俺はM78星雲光の国から来たんだ。といってもこことは別の宇宙だけどな。]
「光の国?別の宇宙?」
[あぁ、実はこの地球での任務を命じられてな。本来この世界には怪獣や俺たちウルトラマンは存在しないんだ。だが何者かの力によってこの星に危機が迫っている。俺はその調査兼解決を命じられたんだ。]
「この前現れた怪獣もその一つってことか?」
[そうなるな。まぁ気にするな!俺がいればなんも心配いらねぇからよ!]
「そうか、ちなみに戦う時はどうするんだよ?俺の身体から出るのか?」
[いや、零斗の身体を借りる。]
「えぇ!?何言ってんだ?俺があんなのと戦える訳ないだろ!」
[大丈夫だ、動かすのは俺だ。お前は見てればいいんだよ]
「でも痛いだろ?」
そんな言い合いをしていると、携帯に連絡が入る。
千歌からだった。なんでも次の日曜日に海の音を聞きに行くから付き合ってくれみたいなことが書いてある
「……海の音ってなんだ?」
START:DASHはμ'sの始まりの曲ではありませんがアニメ的にということで
次で2話完結させたいと思ってます。
ラブライブの世界に怪獣を呼び寄せる何者かについてもお楽しみに。