今回は碧視点で進んでいきます
今作の第1話「はじまり」に話しをほんの少し付け加えたのでよろしければ再度ご覧ください
「じゃあ私たちは千歌ちゃん家で曲作ってるね」
「がんばるずら〜」
「碧〜そっちは頼んだぞ〜」
「了解」
とは言ったものの作詞なんて今までやったことがない。大丈夫だろうか
「さてとわたしたちはどこでやろうか」
「そうですね〜」
「ここら辺だとやっぱり部室?」
「なんか代わり映えしないんじゃない?」
「そうですわね、千歌さんたちと同じで誰かの家にするとか?」
「鞠莉とか?」
「えっ?私?」
「もしかして鞠莉ちゃんの家ってすごいお金持ち?」
「うん!そうみたい!」
「スクールカーストの頂点に立つ者のアジト…」
「どんなところなの?」
「淡島にあるあの大きなホテルだよ」
「えっ!あのホテルが鞠莉先輩の家!?」
「「「ごくり」」」
唾を飲む花丸と善子と碧の3人
「私はノープロブレムだけど4人はそれでいいの?」
4人とも手を高く上げ賛成した。1人違う手の形をしていたが
「賛成ずら!」
「右に同じ」
「ヨハネの名にかけて!」
「行くしかないっしょ!」
「Ok!Let's together!」
ーーーーーー
鞠莉の家に決まりいざ行ってみたがその大きさは想像をはるかに超えていた。そしてなにより中は信じられないくらい綺麗で
1年生の4人の目はキラキラしている
「ここが…鞠莉先輩の家」
「心の闇が晴れていく…あぁ…」
謎の台詞を発しながら倒れていく善子を無視し周りを見回す
これはもう自分の家には帰れそうにない
「そんなに?」
「初めて来た時はあなただって」
「そうだっけ?」
果南は初めて来た時はここに住むと断言したそうだ
こんなに大きな家を見ればそれが普通の反応だろう
「それよりもここに来たのは曲をつくるためですわよ。さぁ!」
場所は変わり日頃鞠莉が生活している部屋に招かれる
本当に同じ高校生の部屋なのかと疑いたくなる
「やべぇこれうめぇ」
出されたお菓子を無我夢中で腹に入れていく1年生
それから鞠莉の家で至福のひとときを過ごした
「ところで私たち何しに来たんでしたっけ?」
ーーーーーー
「やはり鞠莉さんの家ではまったく作業になりませんわ!まったく!」
「そんな繰り返さなくても…」
「あっちがいいずら」
「もっとポップコーン食べたかったのに!」
「やりますわよ」
「「へい…」」
このままでは曲をつくるなんて不可能だという結論にいたりダイヤに無理やり黒澤家に連れていかれる
「ではまず詩のコンセプトから。ラブライブの予備予選を突破するには」
「はい!ズバリ!"無"ずら!」
最初に手を挙げたのは花丸だ。が無?とはいったい?
「無?」
「そうずら!すなわち無と言うのは全てが無いのではなく"無"という状態があると言うことずら。それこそまさに無」
「はっ?」
「what?」
「なにそれ……かっこいい!」
「え?」
「善子さんその無があると言うことこそ私たちが到達できる究極の境地ずら」
「ヨハネ…無…つまり漆黒の闇。そこから出る力…」
「そうずら!」
「すごい2人とも!」
「それでラブライブに勝てるんですの?」
「テーマが難しすぎるし」
「Of course!もっとhappyなのがいいよー」
「そう言う鞠莉さんは何かアイデアはありますの?」
「まっかせなさーい!前から温めていたとびっきり斬新でhappyな曲がありまーす!」
そうして音楽プレーヤーにスマートフォンをセットしスタートボタンを押した
流れてきたのはロックに近い曲
とても激しいやつだ
「なるほど確かに斬新ですね」
「なんかいいね体を動かしたくなるって言うか」
「まぁ確かに今までやってこなかったジャンルではありますわね」
「音楽に合わせて体を動かせばhappyになれますね!」
「そうだねラブライブだもん勢いつけて行かなきゃ!」
3年生が盛り上がっていくと演奏中止ボタンが押された。何事かと思っら1年生の3人が倒れていた
「ルビィこういうの苦手…」
「耳がキーンしてる…」
「単なる騒音ずら…ぱたり」
「あれれ?困ったな〜あはは」
ーーーーーー
学校説明会用の曲をつくる担当になった千歌、曜、梨子、零斗
こちらもそれなりに苦戦していた
「う、うぅ」
「浮かびそうも無い?」
「うーん。輝きってことがキーワードだとは思うんだけどね」
「輝きね〜」
「輝き…glow、sparkle、shining…うーん」
「なぜ英語?」
「いや何となくね」
[シャイニング…]
「どうした?」
[いや何でもない]
「早くしないと果南ちゃんたちに先越されちゃうよね」
そういえば競争してたんだっけか
そうこうしていると千歌の携帯にメールが入る。差出人はルビィだった
「すぐに来てって」
「まさか!」
「嘘!本当に先越された!?」
こんなに早くできたのか?とりあえずルビィの言う通りみんなのいる黒澤家に向かった
そこで起きていたのは予想外の出来事だった
「まさかもうできた?…ん?」
「それではラブライブは突破できません!」
「その曲だったら突破できると言うの!?」
「花丸の作詞よりはマシデース!」
「むっ!」
「でも…あの曲はAqoursには合わないような…」
「新たなチャレンジこそ新たなフューチャーを切り拓くのデース!」
「さらにそこにお琴を!」
「さらに無の境地ずら!」
「入るわけないでしょ!」
「まぁまぁ皆さんちょっと落ち着いて下さい。喧嘩はダメっすよここはもう一度話し合いまs…」
「「「「「碧(くん)は黙ってて!!」」」」」
「うっ…すいません…」
ーーーーーー
今考えれば1年生と3年生で曲をつくるのはかなり無謀かも知らない。それもそのはず趣味が違うため話もこじれる
「いいアイデアだと思ったんだけどな」
「もう少しちゃんと話し合ってみたら?」
「散々話し合いましたわ。ただ思ったより好みがバラバラで」
「バラバラか」
「確かに3年生と1年生全然タイプ違うもんね」
「でもそれを言い訳にしていたらいつまでもまとまらないし」
「ところで碧くんはどっちなの?」
「どちらでもありません。碧さんは1年生と3年生両方ともの好みが分かるそうです」
「そうなのか」
要するに板挟みだろう。しかしなぜ碧には両方の理解があるのだろうか
「私たちには決定的にコミニケーションが不足しているのかもしれません」
「前から1年生と3年生あんまり話してなかったもんね」
逆にその状態でよくここまで来れたなと思う
「善子ちゃんと花丸ちゃんは積極的に話す方じゃないし鞠莉ちゃんも果南ちゃんもああ見えて人見知りなところあるし」
「となると!」
「何か作戦でもあるんですか?」
「えぇここは私にお任せください!」
ーーーーーー
「「「「仲良くなる?」」」」
「そうですわ。まずはそこからです」
「曲づくりは信頼関係が大事だし」
「そうっすね。じゃないと始まりませんからね」
「でもどうすればいいずら?」
「任せて!」
果南には何か考えがあるようだ
「小さい頃から知らない子と仲良くなるには!」
「一緒に遊ぶこと!」
「ナイスボール!」
「おぉさすが果南先輩」
確かに手段としては悪くない。だが別にドッチボールじゃなくてもいい気はするのだが…まぁ細かい事を気にしても仕方ない
「さぁいくよ!」
「マリシャイニング!トルネード!」
鞠莉は野球選手も驚きの1球を投げ込み見事に善子の顔面に直撃する。そのボールは花丸とルビィの頭にぶつかってトリプルアウトになった
「あれ?」
「……はぁ」
ーーーーーー
場所は変わり学校の図書室
全員で本を読んでいる訳だ
「碧くんはなに読んでるずら?」
「これはねシェイクスピアのロミオとジュリエット」
「本当ずら!?」
こんな会話をしている1年生に対し3年生は
「う〜ん退屈」
「そうだよ海行こうよ海」
「読書と言うのは1人でももちろん楽しいずら。でもみんなで読めば本の感想が聞けて〜」
「寝てるの?」
「2人は長い話しが苦手出すので」
いろいろやって分かったこと
それはアウトドアな3年生とインドアな1年生と見事に分かれていると言うことだ。要するに真逆の存在である
「仕方ないですわね」
「何かあるずら?」
「こういう時は互いの姿をさらけ出すしかありません!」
ーーーーーー
ダイヤが提案したのは裸の付き合いつまり温泉である
とは言っても碧が女子風呂に入れる訳がなく1人孤独に温泉に浸かる
「俺だけ1人で寂しい〜」
女子風呂の方で何やら声が聞こえてきたがあまり気にしなかった
「はぁ〜本当に大丈夫なんですかね?」
本当に曲が出来るのか不安になってきた
全員が風呂から上がった途端急な雨が降ってき現在は雨宿り中
「結局なんだったんですの?」
「確かに何しに行ったんだか」
「マルはご満悦ずら」
「ルビィも」
「あちらが立てればこちらが立たず…まったく」
「余計に違いがはっきりしただけかも」
突然の雨だったため傘がないしかもこのままだと間違いなく歌詞なんて出来る訳がないさてどうしたものか
「近くに知り合いのお寺があるにはあるずらが」
「花丸さんそれほんと?」
ーーーーーー
お寺の住職に連絡をすると自由に使っていいそうだ
ここで1番びっくりしたのは電気が通ってなくロウソクの火だけが頼りだということ
「どどどどうする?私はへ、平気だけど」
すると建物から音がし果南はとっさに柱にしがみつく
「果南先輩ってこわがりなんっすね」
「他にすることもないし曲づくり?」
「でもまた喧嘩になっちゃったりしない?」
「曲が必要なのは確かなんだしとにかくやれるだけやってみようよ」
「そうですわね」
「意外とぱっと出来るかも」
「だといいずらね」
「歌詞は進んでるんですの?」
「歌詞と言えば確か」
「善子ちゃんがちょっと書いてるのこの前見たずら」
「何勝手に見てるのよ!」
せっかく歌詞があるのなら是非それを使いたいところだ
さてどこにあるのだろうか
「よかろう。リトルデーモン達よだがお前達に見つけられるかな?このヨハネ様のアークを!」
「あったずら」
「コラァァァ!」
あっさり善子の歌詞ノートを見つけ中を拝見していく
「こ、これは…」
「うらはなれせいきし?」
「
「この黒く塗りつぶされているところは何ですの?」
「ブラックブランク!」
「その通りすぎるな…」
正直これを使うのはかなり難しいぞ
ーーーーーー
あれから作詞を試みたがなかなか前に進まない
善子のブラックブランクに虫がついていたりロウソクの火が消えたりとトラブル続きで皆疲れ果てる
「一体私達どうなっちゃうの…」
「全然噛み合わないずら」
「このままじゃ曲なんて…」
全員の気持ちが下がり諦めかけたそんな時
「ピギィ!」
「ピギァ!」
と黒澤姉妹が悲鳴を上げた
「雨漏り?」
「どうするの?」
「こっちにお皿あった」
「今度はこっち」
あちこちで雨漏りしているのを全員で手分けしてお皿やコップなどを持っていく
それからしばらく雨の音が奏でる音を静かに聴いていた。コツン、コツン、リンと音も違えばタイミングも違う
今の自分たちみたいだ
なのになぜこんなに心を惹かれるんだろうか
全員の表情が変わっていく
「テンポも音色も大きさも」
「一つ一つ全部違ってバラバラだけど」
「一つ一つが重なって」
「一つ一つが調和して」
「一つの曲になっていく」
「マルたちもずら」
そして肩を組み合いお互いに笑い合う
「…信じられない。さっきまでバラバラだったのにこんな一瞬で…」
「……これがAqours…か」
碧は目の前の6人の輝かしさを身をもって理解した
「よーし今日はここで合宿ずら!」
「まじか!」
ーーーーーー
朝日が昇った時にはあんなに強かった雨は止んでいた
屋根の上に座り登る太陽を見る千歌
「千歌ちゃん」
「そんなところで何してるの?」
「輝いてる。なんか見えたんだ今何を言いたいか何を思っているのか私が私に問いかけていた答えが」
「千歌!」
「あ、みんな!」
「曲はできた?」
「バッチリですわ!」
目指せ予選突破と書かれたノートをこちらに向ける
表情からするにかなり自身があるようだ
「ほんと一時はどうなるかと思ったっすよ」
「ほんと碧もお疲れ」
説明会用の曲そしてラブライブ用の曲が完成し希望が見えてきた
後は2曲分の練習するのみ
「学校とラブライブに向けて!」
そんな時鞠莉の携帯に着信が入る
お気付きの方いるかもしれませんが途中でアイドルマスターネタを挟みました。わかる人だけわかるシリーズですね