やはり歴代ウルトラマンはかっこいいですね
ラブライブ地区大会全パフォーマンスが終了し結果発表が迫る
「それでは皆さん!ラブライブファイナリストの発表でーーす!」
「あわわ〜どうしよ、どうしよ、緊張する〜」
「落ち着けってとりあえずゼロアイを出して〜」
「いや、先輩も落ち着いてください」
電光掲示板に出場グループの星が投票数と比例して右上がりに延びていく
そして
「上位3組はこのグループです!」
1位にAqoursの文字が映し出されたのだ
「「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
嬉しさのあまり周りを気にせず思いっきり叫ぶ
「志満さん!美渡さんやりましたね!」
「うん!千歌ちゃん!おめでとう!」
「千歌!!」
周囲は喜びの声で溢れかえっていた
[あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!]
「どうしたよゼロ、お前も嬉しいのか?そうだよなぁ〜そりゃ」
[お前ゼロアイはどうした?]
「ゼロアイ?それなら俺の右手に……」
ない………ない!
なぜない!?
「まさかあの時!?」
喜びのあまり取り出したゼロアイをそのままどこかに投げちゃったのか?
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!やばい!」
[やばい!じゃねーよ!早く取りにいけ!]
「ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!」
ーーーーーー
地区大会を制したAqoursは決勝が行われるアキバドームへ進むこととなった。これも努力の結果である
「見て!すごい視聴回数!」
「よ、4万8千人…」
「ほんと…こんなにたくさんの人が」
背後に設置されていたスクリーンに映し出されていたのは先程行われたラブライブ地区大会の映像とその視聴回数
「生徒数の差を考えれば当然ですわ。これだけの人が見て私たちを応援してくれた」
「あっ…じゃあ入学希望者も!?」
全員が鞠莉の方に目を向ける。が鞠莉はあまり良い表情ではなかった
その上何も言わない
「どうしたのよ?」
「うそ…」
「まさか…」
「携帯フリーズしてるだけだよね?昨日だって何人か増えてたし全く変わってないなんて…」
「鞠莉ちゃんのお父さんに言われている期限って今夜だよね?」
「大丈夫。まだ時間はありますわ。学校に行けば正確な数は分かりますわよね?」
「うん…」
ならやることは1つだ
「よし!帰ろう!」
「急いでな!」
ーーーーーー
学校に到着したのはすっかり日が沈んだ夜の8時ぐらいだった
鞠莉がパソコンを開き再び入学希望者の数を確認するが
「変わってない」
「そんな…」
「ばかな…」
「まさか天界からの邪魔が!?」
いつも通り善子に冷たい視線をおくった残りの1年生
8時ということは残りの時間は4時間といったところか
今でもAqoursの再生回数が増え続けているということはまだ可能性は充分ある
「パパに電話してくる」
鞠莉が父に電話をしに外に出た
それから戻ってきたのは1時間後のこと
「何とか明日の朝まで延ばしてもらいましたわ」
「朝?」
「そこまでに達しなかったら募集ページは停止すると」
「最後通告ってことね」
「でもあと3時間だったのが8時間に延びた」
「これで少しは…」
「あっ!今1人増えた!」
「やっぱり私たちを見た人が興味持ってくれたのよ」
「このまま増えてくれれば」
突如千歌が駆け出していく
「おい千歌!」
「どこ行くのよ?」
「駅前。浦の星お願いしますってみんなにお願いして!それから!それから…」
「本気か?」
「今からじゃ無理よ」
「じゃあ今からライブやろ!それをネットで!」
「準備してる間に朝になっちゃうよ」
「そうだ!…」
焦っている千歌を曜が飛びついて止める
「落ち着いて、大丈夫…大丈夫だよ」
「でも!何もしないなんて…」
「信じるしかないよ今日の私たちを」
「果報は寝て待てってやつっすよ」
「そうだよねあれだけの人に見てもらえたんだもん…大丈夫だよね」
不安を胸の内にしまい大丈夫だと自分を信じる
「さぁ、そうとなったら皆さん帰宅してください」
「帰るずらか?」
「なんか1人でいるとイライラしそう」
「落ち着かないよね気になって」
「たしかに」
「だって」
「仕方ないですわね」
おっ?まさかこの流れは?
「じゃあ居てもいいの?」
「皆さんの家の許可と理事長の許可があれば」
「もちろんみんなで見守ろう」
当然理事長の許可が下りる。他のみんなも各々家に連絡をとっていく
「零斗は電話しないの?」
「俺一人暮らしですから」
「そうだったんだ」
そういえば鞠莉にはそのことを言ったような言ってないような
ーーーーーー
それからしばらく待機して時刻は1時を回ったがあれから入学希望者は増えない
「これが現実なのですわ。これだけの人が浦の星の名前を知っても」
「例え町が綺麗で人が優しくてもわざわざここまで通おうとは思わない」
確かにそれもあるのかも知れない。だがもっと単純に
「そもそもこの時間だから寝てるんじゃ…」
「おぉ!零斗先輩天才!」
「そうでもないだろ」
ぐるぅ〜
と誰かのお腹が鳴る
「そういえばお昼寝食べた後何も食べてないわね」
「よーしなら買い出しに行くっすよ」
コンビニに買い出しに行ったのは1年生の4人だった
ーーーーーー
「94人…」
「あと6人…」
「時間は?」
「1時間もない」
残りはあと6人となったが約束の時間も刻々と近づいてくる。どちらが先になるか。少し周りを見渡すと目をつぶった曜がいた
「流石の曜ちゃんも睡魔には勝てないか」
「寝てないよ。けど待ってるのちょっと疲れてきた」
確かに何もせずにただ待ってるだけなのはしんどい。というわけで千歌達は外に気分転換に出た
「あと6人お願い!」
「お願いします!」
「おーーーーい!浦の星はいい学校だぞぉぉ!」
「私が保証するーーーー!」
「保証されちった」
「私の保証は間違いないわよ」
「……」
「立ち聞きっすか?」
「…うるせーよ」
千歌のやりとりを影からこっそり聞いていた零斗
そんな時
「千歌ちゃん!きて!」
ーーーーーー
「あと3人!」
「でも時間はもう」
あと10分というところだろうか
「お願い!お願い………」
みんな黙って見守っている。時刻はどんどん進んで行く
「98!」
「時計は?」
「大丈夫!大丈夫!絶対に届く!大丈夫!」
あと2人。学校存続は目の前でまもなく手が届く
しかし
「募集終了…」
「時間切れですわ」
「そんな…大丈夫だよ…あと1日あれば、ううん半日でいい1時間でもいい。それで絶対に大丈夫…」
「それが約束ですから」
「でもそれだけだったら…」
「そうだよ。ずっとじゃなくていいんだよ。あと1日だけ…」
「………くそ!」
「零斗さん!」
1番最初に耐えきれなくなった零斗はそのまま部屋を飛び出していった
「ちょっ…俺追いかけます!」
「お願いします」
碧も零斗の跡を追いかけ部屋を飛び出す
ーーーーーー
[おい!お前何してんだ落ち着け!]
「落ち着け?出来るわけないだろ!学校が無くなるんだぞ!落ち着けるわけないだろ!」
零斗は非常に混乱しており目の前が見えなくなっていた
「先輩!」
「……なんだ」
「少しは落ち着いてください。気持ちは分かりますけどとりあえず今は…」
「お前も…だから…落ち着けるわけが…」
「みんな同じです!みんな同じ気持ちなんだ!でも俺たちマネージャーが先に取り乱したら誰があいつらをサポートするんです!?」
「…!!」
「戻りましょう」
「あぁ…すまない」
碧の言葉で我に帰った零斗だがその目に光はなかった
ーーーーーー
「浦の星学院は次年度より沼津の高校と統合することになります。皆さんは来年の春よりそちらの高校の生徒として明るく元気な高校生活を送ってもらいたいと思います」
という理事長でもある小原鞠莉の言葉を聞いて全校生徒やはり動揺していた。今まで頑張ってきたのに結果としてこうなってしまった
「…………」
「学校が統合になったのは残念ですがラブライブは待ってくれませんは」
「昨日までのことは忘れ今日から気持ちを新たに決勝目指して頑張ろう」
「もちろんよ!5万5千のリトルデーモンの待つ魔窟だもの!」
「みんな善子ちゃんのすべり芸を待ってるずら」
「ヨハネ!」
「そ、それにお姉ちゃん達は3年生はこれが最後のラブライブだから…だから…だから絶対に優勝したい!
「ルビィ…」
「Yes!じゃあ優勝だね!」
「そんな簡単なことじゃないけどね」
「でもそのつもりでいかないと!」
「うん。優勝しよう」
みんな気持ちを入れかえこれから始まるラブライブ決勝に向けて進んで行く
「先輩俺たちも」
「そうだな」
練習のために準備体操をしていると異変が起きる
千歌の目から涙が溢れる
「千歌ちゃん…」
「あいつ…」
「どうしたの?みんな?」
千歌本人は無意識のようだった。だがそれでも心のどこかで後悔しているのかもしれない
「今日はやめておこうか」
「え?なんで?平気だよ」
「ごめんね。無理にでも前を向いた方がいいと思ったけどやっぱり気持ちが追いつかないよね…」
「そんなことないよ。ほらルビィちゃんも言ってたじゃん。鞠莉ちゃんたち最後のライブなんだよ。それに、それに」
「千歌だけじゃない…みんなそうなの」
「ここにいる全員そう簡単に割り切れると思っているんですの?」
「やっぱり私はちゃんと考えた方がいいと思う」
もうここまでくれば誰でも分かる。それは今のAqoursに必ず直面する問題
「本当にこのままラブライブの決勝に出るのか…それとも」
「………」
「そうっすね」
「ま、待ってよ!そんなの出るに決まってるよ!決勝だよ!ダイヤさんたちの」
「本当にそう思ってる?自分の心にそう聞いてみて。千歌っちだけじゃないここにいるみんな」
ーーーーーー
その日の夜家の外に出て暗い夜空を眺めていた
「情けないな…」
[何がだよ]
「碧の言った通りみんな同じ気持ちなのに俺だけ取り乱して…申し訳ない」
[……まぁ、無理もないのかもな]
「俺たちはこれからどうするべきなんだ」
[さぁな、だがそれはお前やあいつらが決めるんだ]
「……はぁ」
大きなため息をつきもう一度空を見上げる
「どうしたら…どうすればいいんですか?教えてください」
「穂乃果さん」
ーーーーーー
次の日の朝、全員屋上に集まった
一晩中考えみんな同じ答えを出した
「出た方がいいってのは分かる」
「でも学校は救えなかった」
「なのに決勝に出て歌って」
「たとえそれで優勝したって」
「確かにそうですわね」
「でも千歌たちは学校を救うためにスクールアイドルを始めたわけじゃない」
「輝きを探すため」
「みんなそれぞれ自分たちのだけの輝きを見つけるため…でも」
「見つからない…だってこれで優勝しても学校は無くなっちゃうんだよ…奇跡を起こして学校を救ってだから輝けたんだ。輝きを見つけられたんだ。学校が救えなかったのに輝きが見つかるなんて思えない!」
学校を救えなかった以上ラブライブに出ても仕方がない。それがAqoursのくだした結論
「私ね今はラブライブなんてどうでもよくなってる。私たちの輝きなんてどうでもいい学校を救いたい!みんなと一緒に頑張ってきたここを……」
「じゃあ救ってよ!」
どこから声が聞こえてきた。その声は真下から
「だったら救って!ラブライブに出て!」
「「「優勝して!!!」」」
そこにいたのはなんとこの学校の全校生徒
その先頭に立っているのは同じクラスの3人
「みんな…」
「できるならそうしたい!みんなともっともっと足掻いてそして!」
「そして?」
「そして…学校を存続させられたら…」
「それだけが学校を救うってこと?」
「私たちみんなに聞いたよ。千歌たちにどうして欲しいか。どうなったら嬉しいか」
「みんな一緒だった!ラブライブで優勝して欲しい千歌たちのためじゃない私たちのために!学校のために!」
「この学校の名前を残してきて欲しい!」
「学校の…」
「千歌たちしかいないの!千歌たちにしかできないの!」
「浦の星のスクールアイドルAqours!その名前をラブライブの歴史に!あの舞台に永遠に残して欲しい!」
「Aqoursと共に浦の星の名前を!」
「「「だから!だから!」」」
【輝いて!!!!!!】
学校の名前を永遠に残して欲しいそれがこの学校の全校生徒の願い
「優勝して、学校の名前を…!」
「ラブライブに…!」
感動のあまり千歌は俯いている。曜と梨子はからかい半分におかしなことを聞く
「千歌ちゃん」
「「や・め・る・??」」
「やめるわけないじゃん!決まってんじゃん!決まってんじゃん!決まってんじゃん!」
「優勝する!ぶっちぎりで優勝する!相手なんか関係ない!アキバドームも決勝も関係ない!優勝する!優勝してこの学校の名前を一生消えない思い出をつくろう!」
千歌たちは決心した。優勝して浦の星の名前を残すことを。
それはAqoursを新たなステージに連れて行く大いなる選択だった
「……ふっ」
「まーた立ち聞きですか?」
「まぁいいだろ」
「先輩ですよね?むつ先輩たちに…いや全校生徒に呼びかけたのは」
「ん?…さぁな」
この回は本当に素晴らしい話でした
というかなんやかんだでクライマックスを迎えつつありますね。
そして次回は皆さんもご存知のあの人たちの登場です