ツインテール戦を終えた夜、零斗は傷の手当てをしていた。
[零斗、なんで俺を責めないんだ?]
「なんでって、責める必要がないからに決まってるだろ」
[でも、俺が無茶したからお前は怪我をした、それにあの後許してもらうのも大変だったじゃねーか。]
「ゼロがいなかったら俺たちみんなあの怪獣に襲われてたんだ。
形はどうであれ俺たちを助けてくれた。そして俺に護る力をくれた。感謝してる」
[零斗…]
「……なーんてな!俺湿っぽいの苦手なんだよ。これからも頼むぜ!ゼロ!」
[おう!]
ーーーーーー
「嘘?」
「本当に?」
「えぇ」
「まじか…」
「ありがとう…ありがとう!」
どうゆう風の吹き回しか曲作りを手伝ってくれるらしい。
やっぱり海の音を聞けたことが大きいのかもしれない。
「まって勘違いしてない?」
「私は曲作りを手伝うって言ったのよ。スクールアイドルにはならない」
「えぇー」
「そんな時間はないの」
「そっか」
「この際無理は言えないだろ」
「そうだよね」
「じゃあ詞を頂戴」
「し?」
ーーーーーー
当然だが作曲するのだから作詞するのも必要
なぜそんなことも気がつかなかったのか?
「あれ?ここ旅館でしょ?」
「そうだよ」
「ここなら時間気にせず考えられるから。バス停近いし帰りも楽だしね〜」
「いらっしゃい。あら曜ちゃん。それに零斗くんも。」
「どうもご無沙汰してます」
千歌の姉、志満姉だ。とても朗らかでいい人である
「それじゃあ、俺はこの辺で失礼します」
「えぇ!?零斗くんも一緒に歌詞作り手伝ってよ〜」
「え?いや、俺いちよう部外者だよ?」
「何言ってるの?零斗もスクールアイドル入ってくれるんでしょ?」
「いやいやいや、それはまずい。そもそも俺男だし」
「そっかぁ〜じゃあマネージャーとか!」
「マネージャーねぇ」
まさか自分に勧誘がくるとは思ってなかった零斗
「だめ…かな?」
千歌と曜が物欲しそうな顔でこちらを覗いてくる
「そうだなぁ〜じゃあ正式に部として認められたらマネージャーやってるよ」
「本当!やったぁ!」
(まったく、俺なんか入れて何が楽しいんだか…あれ?そう言えば桜内さんは…)
そう思い、梨子の方を向く。すると高海家の犬しいたけを凝視していた
「ワンッ!」
「ヒィィィィ!」
(あれ?この子もしかして?)
ーーーーーー
「うぅん…」
「やっぱり恋の歌は無理じゃない?」
「嫌だ。μ'sのスノハレみたいな曲を作るの」
「でも恋愛経験ないんでしょ?」
「なんで決めつけるの?」
「……あるの?」
「……ないけど……」
「やっぱり。それじゃあ無理よ」
「ていうことは、μ'sの誰かがこの曲を作ってた時恋愛してたってこと?ちょっと調べてみる」
そうしてパソコンを操作しだす千歌
「なんでそんな話になってるの?作詞でしょ?」
「でも気になるし」
「千歌ちゃん、スクールアイドルに恋してるからねぇ」
「本当に……」
曜の言葉に何か気づいた3人は、顔を見合わす
「なにー?」
「今の話、聞いてなかった?」
「スクールアイドルにドキドキする気持ちとか、大好きって感覚とか」
「それなら、書けるんじゃない?」
千歌の表情が明るくなっていく。
「うんっ!書ける!それならいくらでも書けるよ‼︎」
「よかった。これで進みそうだ」
「はい!」
「もう出来たの?」
「参考だよ。私、その曲みたいなの作りたいんだよ」
ユメノトビラ
μ'sの代表曲の1つである。
「私ね、それを聞いてね、スクールアイドルやりたいって、μ'sみたいになりたいって、本気で思ったの!」
「μ'sみたいに?」
「うん!頑張って努力して、力を合わせて、奇跡を起こしていく。私でもできるんじゃないかって、今の私から変われるんじゃないかって、そう思ったの!」
「…本当に好きなのね」
「うんっ!大好きだよ!」
作詞がひと段落つき各々家に帰宅する
[どの道あの生徒会長を説得しないとな]
「あっ…そうだったぁぁぁぁぁぁー!」
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夜
ピアノのメロディーと少女の歌声が聞こえる浜辺に佇む1人の男
「今度も次も楽しませてくださいよ……ウルトラマンゼロ…」
その男の手には2つの黒いカプセルが握られていた
突如現れた謎の男の正体は!?
この人にはFirst live後に出てもらう予定です。