3年生の卒業と学校の閉校そして…
アキバドームで行われたラブライブ決勝が終わり今日は卒業式兼閉校式。浦の星も閉校祭以来の盛り上がりを見せている。そんな中驚くことがあった。まず桜内先輩家が犬を飼ったらしい。一体どういう風の吹き回しなのか。そして一番の驚きは高海先輩家のペットしいたけが子供を産んだということだ
「おはヨーソロー!」
「「ヨーソロー!!」」
「気合入ってるね」
「そりゃ最後だもん。ルビィちゃん達ももう来てるよ」
「いつまでそこにいるズラ?」
「式が始まっちゃうよー」
「なーにしてんだよ。早く降りてこいよー」
なぜか分からないが善子が桜の木によじ登ったまま降りてこない。何をしたいのかさっぱりである
「いいから先行って…ってまたかー!」
と降りてきたと思ったら頭を押さえたままどこかに走り去って行った
「な、何だよあいつ」
「どうしたんだろう…」
「どう?緊張してる?」
「まさか」
「むしろ誇らしいですわ。この場に立ち会えることが」
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あとあと聞いた話だと善子の髪が大爆発してたらしい。だからあんなに必死に隠してたわけだ。
というわけで現在花丸とルビィが善子の髪のセットをしている
そして現在、僕は2年生の先輩と合流して部室に来ている
「ここ、こんなに広かったんだ」
「いろんな物持ち込んでたから」
「ちゃんと整理整頓してればここでもっと練習できたかもね」
「そうかも」
と片付いた部室を眺めていると松浦先輩が入ってきた
「果南ちゃん」
「全部無くなっちゃったね…」
「そんなことないよ、ずっと残っていく。これからも」
「うん」
「あっ、そうだ千歌。零斗くんどこにいるか分かる?頼みごとがあるんだけど」
「そういえば今日はまだ見てないけど…梨子ちゃんと曜ちゃんは何かしらない?」
2人の表情を見ても零斗先輩のことは知らないようだった
「碧くんも?」
「はい」
今日は大事な日だというのにあの人はどこに行ったのだろうか
いや、今はそれよりも
「先輩方…少しいいですか?」
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今日の空はいつもと変わらず青く澄み切っている
こんな日は何も考えずボーッとしていたい
「………」
卒業・閉校式がまもなく始まると言うのに俺は屋上で仰向けになってただ青空を眺めているだけだった
「空…青いな」
[そろそろ式が始まる時間じゃないのか?]
「なんか気分が乗らないのよ」
[まぁそうかもな]
今日を過ぎれば俺は…いや俺たちは浦の星の生徒ではなくなる。そのことを考えたら1人でこうしたくなった
[下の方は何だか騒がしいけどな]
「どうせまた鞠莉さんあたりが何かやり出したんじゃないか?」
その勘は見事的中していた。がその内容を知ったのは卒業式が始まってからだった
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「続きまして卒業証書授与。卒業生代表、松浦果南」
「はい!」
3年生の代表として壇上に上がる果南さん
(顔に絵の具がついてるけど…)
[大胆な事やったなあいつら]
屋上でサボってる間、下で落書きしていたようだ。あいかわらずである
「卒業おめでとう!」
理事長(鞠莉さん)から卒業証書を受け取る果南さん。それに合わせて拍手が送られる
卒業証書授与の後は我が浦の星の生徒会長ダイヤさんによるスピーチ
「今日この日浦の星学院はその長い歴史に幕を閉じることになりました。でも私たちの心にこの学校の景色はずっと残っていきます。それを胸に新たな道を歩めることを、浦の星学院の生徒であったことを誇りに思います。皆さんもどうかそのことを忘れないで下さい」
一礼をしそして
「只今を持って浦の星学院を閉校します!」
「私たちはやったんだ!」
「ラブライブで!」
「優勝したんだ!」
そう。アキバドームで行われたラブライブ決勝。Aqoursは悲願の優勝を遂げたのだ。
その時アンコールで歌ったのは
《青空Jumping Heart》
見たことない夢の軌道
追いかけて
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卒業・閉校式も終わり…ついにその時は来た
「これで終わりずら」
「全部無くなっちゃったね」
「捨てられたわけじゃないずら。鳥みたいに飛び立っていったずら」
「パタパタって?」
「すごいなそりゃ」
「新しい場所でまた多くの人に読んでもらってとてもいいことだって思えるずら」
「ルビィたちも新しい学校に行くんだよね…」
「ちょっと怖いずら…」
「……」
「ルビィだって…でも花丸ちゃんたちとスクールアイドルやって来れたんだもん。大丈夫かな…」
「堕天!ほら!行くわよ!リトルデーモンたち!」
「「「うん!」」」
図書室から出て扉を閉めようと手をかけた時
「一緒に閉めよう」
「いやよ!」
「一緒に閉めるずら」
「一緒に閉めるずら!…お願いだから…」
花丸の声は少し震えていた
「……しょうがない。ほら善子も」
「わかったわよ」
「ごめんね」
「いいわよ別に」
「今までマルたちを守ってくれてありがとう」
「ありがとね」
「バイバイ…」
4人で図書室の扉を閉めた
「なぁ…お前たちに話しておきたいことがあるんだけどさ…」
「なに?」
いつ言うか。タイミングを見計らっていたのだがここで告げることにした
「短い間だったけど楽しかったよ。仲良くしてくれてありがとう」
「えっ?」
「何言ってるずら?」
「俺…東京の高校に戻ることになったんだ…だから今日でお別れだ」
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音楽室
ここで1人の少女がピアノを弾いていた。今までにないほどの美しい音色で
「いい音だね」
「ここのピアノとてもいい音がするの」
「広くて音が響くからかな?」
「そうかも」
「綺麗だよねこの景色」
「最初転校して思ったな〜東京じゃ絶対に見ることが出来ない景色だって」
「私ねずっと言っておきたいことがあったんだ」
「ん?」
「実は梨子ちゃんのことが…だぁーーーーーーーーーーいすき!」
「私も」
曜の愛?の告白で笑い合う2人
そして音楽室の扉から出る
「みんなと一緒に過ごせて本当に楽しかった!」
「うん!楽しかった」
そっと扉を閉め音楽室を後にした
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「いつまで見てるつもり?」
「わかってる…」
「鞠莉さん」
ダイヤの手にあったのは卒業生に配られる卒業証書兼感謝状
「あなたへの卒業証書ですわ」
「私の…」
「卒業証書感謝状、小原鞠莉殿。右の者は生徒でありながら本校のため理事長として」
「尽力してきたことをここに証明し、感謝と共に表彰します。浦の星学院全校生徒一同。代表、松浦果南」
「黒澤ダイヤ」
「果南…ダイヤ…」
「受け取って」
「鞠莉」
受け取ろうと手を伸ばすがどうしても掴めない
「大丈夫。空はちゃんと繋がってる。どんなに離れて見えなくなっても」
「いつかまた一緒になれる」
「ありがとう」
卒業証書を手にした鞠莉の目から涙が溢れ出した
「さよなら」
そして理事長室の扉を閉めた
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「最後はここ」
Aqoursにとって最も大切な場所
「ここがあったから」
「みんなで頑張ってこられた」
「ここがあったから前を向けた」
「毎日の練習も」
「楽しい衣装作りも」
「腰が痛くても」
「難しいダンスも」
「不安や緊張も全部受け止めてくれた」
「帰って来られる場所がここにあったから」
「さよならだ」
1人ずつ空っぽになった部室を出て行く
「じゃあ待ってるから」
千歌は最後まで部室に残って部の字を間違えたスクールアイドル部の札を外した
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夕日に沈む浦の星を全員で眺めていた。その名の通り全員で。これが最後かもしれない浦の星の姿を
中には涙を流す者もいた
「千歌ちゃん」
「千歌」
門を閉めるのを千歌は最後まで躊躇っていた
「千歌ちゃん…」
「……」
涙をこらえるのが精一杯だったのかもしれない。その悲しみを拭い去るように門に手をかけ無理やり引っ張り最後の一息のところで手が止まった
この時、千歌を含めたほぼ全ての人が涙を目に浮かべていた
俺だって泣きたい。でも泣くわけにはいかない。それはマネージャーとしてでもあり、なりより男としてのプライドでもある
「浦の星の思い出は…笑顔の思い出にするんだ!泣くもんか!泣いてたまるか…!」
「「千歌ちゃん」」
「一緒に」
「閉じよう」
「なぁ、千歌」
静かに頷いた千歌と俺たちの手で浦の星の門は…浦の星の歴史は幕を閉じた
だが…これだけでは終わらなかった
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ドゴーン!と上空から黒い影が飛来したのだ。大きく黒い金棒のような武器を持ったその影は内浦の町の真ん中に現れた
「あぁ〜ようやくこの時が来た」
首をコキコキ鳴らして現れたのは復活を遂げたウルトラマンベリアルだった。
突如現れた巨人の襲来でこの浦の星に来ていた人々は焦り混乱していた
俺の正体を知るAqours9人と1人の少年がこちらを見る
「………」
「零斗…くん…」
「浦の星とのお別れはもうしばらくお預けらしい…千歌、曜、梨子ちゃん、花丸ちゃん、ルビィちゃん、善子ちゃん、果南さん、ダイヤさん、鞠莉さん…ここにいるみんなのこと頼みます」
その一言に全員が頷いてくれた。
再び門を開け避難所であるここ浦の星に人々を避難させていく
「零斗くん…いってらっしゃい…」
「あぁ…」
千歌にそれだけ返すとベリアルの方に向けて歩き出す
「ちょっ…零斗先輩」
「碧。お前は手を出さないでくれ。あいつは俺が…いや、俺とゼロが倒す」
「…分かりました。避難指示は任せてください」
「頼む」
そう言って再び歩き出す
「なぁゼロひとつ聞いていいか?」
[なんだ?]
「一緒に戦うのってもしかしてこれが最後?」
[そうなりたくなかったら勝つしかないな]
「あぁ…その通りだよ!」
[いくぜ零斗!]
「絶対に守ってみせる!」
「[セァァ!!]」
ゼロアイを装着してウルトラマンへと変身した
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ベリアルの正面姿を現したゼロ。光と闇の巨人が対峙しあう
「待ちくたびれたぜウルトラマンゼロ」
[そうか…そいつはすまなかったな]
「今日がお前の最後の日だ。ここで地獄に送ってやる」
[けっ!ベリアル…そういう事を言うのはな…]
ゼロは左腕をブンブン回しベリアルに指を指し
[2万年早いぜ!!]
ついに現れたウルトラマンベリアルと最後の戦いを迎えるウルトラマンゼロと神田零斗。果たして戦いの行方は!?