輝きのAqoursとゼロ   作:ズラマヨ

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最終章パート1
ここから描写が少しキツくなるかもしれませんのでご了承下さい
それではどうぞ


絶望の始まり

[ゼロツインシュート!]

 

「うぉら!」

 

2体の巨人の光線がぶつかり相殺しあう。両者一歩も引かない戦いが繰り広げられている

 

[けっ!なかなかやるじゃねーか]

 

「貴様は大したことはないがな」

 

「減らず口も相変わらずだな!」

 

走りながらベリアルに接近しゼロスラッガーを合体させたゼロツインソードで先手を打つ。しかしベリアルもその攻撃をギガバトルナイザーで受け止める。お互い力はほぼ互角と言ってもいいほどだ

 

[ストロングコロナゼロ!]

 

ダイナのストロングタイプとコスモスのコロナモードの力を合わせたゼロの強化形態

その炎を纏った正拳でベリアルへと一撃を入れる。ベリアルもその攻撃で一瞬だけ怯む

 

[ガルネイトバスター!]

 

強力な炎の光線を放つ。がベリアルはギガバトルナイザーで簡単にそれを弾いてみせた

 

「どうした?こんなもんか?」

 

[てめぇ…だったらこれで!]

 

ゼロは赤から青へと姿を変化させた。それはダイナのミラクルタイプとコスモスのルナモードの力を合わせた奇跡と優しさの結晶

 

[ルナミラクルゼロ]

 

「さぁ来い!」

 

「ミラクルゼロスラッガー!」

 

無数に分裂した光のゼロスラッガーがベリアルの周りを囲み翻弄していく。が、ベリアルは全く動じない

突如、ベリアルの体から放たれた邪気によって全てを跳ね返されてしまった

 

[な、なに?]

 

「これで終わりか?なら次は俺からいくぜ]

 

ギガバトルナイザーを構え直したベリアルは上から振り下ろしてくる。間一髪で避けるが驚いたことにベリアルは振り下ろした勢いを殺さずに追撃してくる

さすがのゼロでも予想外の攻撃を避けることは出来ず吹き飛ばされる

 

[フハハハハハハハハハハッ!今までにない感覚だ。これがこの特殊なストルム器官の力。ウルトラマンキングを取り込んだ時と同じ、いやそれ以上の力だ]

 

[くっそ…このやろう]

 

「ウルトラマンゼロ。お前に勝ち目はない。諦めろ」

 

[諦めろだ?それは無理な相談だ!]

 

立ち上がり再び立ち向かうがギガバトルナイザーでいとも簡単に吹き飛ばされてしまう

 

[ぐはっ!]

 

「良いことを教えてやる。このギガバトルナイザーは所詮模造品だ。威力は本物の足元にも及ばない…だが俺が使用すれば!」

 

ベリアルはギガバトルナイザーを横に持ち正面に突き出した

 

「100体モンスロード!」

 

ーーーーー

 

浦の星から2体の巨人の戦いをただ祈って見ていた。私は一刻も早く終わって欲しいそのことだけを思っていた。だけどあの黒い巨人はすごく強い。ゼロが圧倒されている

 

「ゼロ…零斗くん…」

 

「千歌」

 

「果南ちゃん…」

 

「大丈夫。ゼロなら…零斗くんならきっと勝ってくれる。今までだってそうだったでしょ」

 

「そうだけど…」

 

「2人が戦ってるのに私たちが目を逸らしちゃダメだよ。最後まで信じてあげなきゃ」

 

「………」

 

周りを見ると避難してきた人たちもゼロの勝利を信じていた

梨子ちゃん、曜ちゃん、花丸ちゃん、ルビィちゃん、善子ちゃん、鞠莉ちゃん、ダイヤさんに果南ちゃん

みんな希望を捨てはいなかった

 

 

「うん…」

 

「そうよ千歌ちゃん」

 

「零斗くんならきっと!」

 

「梨子ちゃん…曜ちゃん…」

 

今にも泣きそうにだった。でもここは涙を抑えて最後まで信じる。

そして2人が帰ってきた時に最高の笑顔で迎えるために

 

でも…

 

 

「100対モンスロード!」

 

 

その黒い巨人の放った一言の直後周りに数えきれないほどの怪獣が現れたのだ

 

ーーーーー

 

(嘘でしょ…なんだよこの数…)

 

 

「さっさとこいつらを倒してみろ」

 

[このやろ!]

 

疲れている場合ではない。ゼロは怪獣軍団の中に飛び込んでいった

 

[ミラクルゼロスラッガー!]

 

さっきと同じ技を発動し次々と敵を倒していく

がそれでも数が多すぎる

 

 

バトルナイザーモンスロード!

 

 

「ギャァァァァオォォォォォ!!」

 

ゼロの背後に新たな怪獣が現れた。だがそれはベリアルに呼び出された怪獣じゃない。俺たちのよく知る奴のパートナーだ

 

[(ゴモラ!)]

 

「すいません。手を出すなって言われましたけど、どう考えてもこれはやばいでしょ」

 

[あぁ、感謝するぜ]

 

ゼロとゴモラはファイティングポーズを構え怪獣軍団に立ち向かっていた

 

「超振動波!」

 

ゼロとゴモラの連携で次々と怪獣が消えていく

 

 

レイオニクス!エボルブ!

 

 

碧とゴモラの最強形態、アルティメットゴモラに変身した

 

「ゼロ!ここは僕が引き受けます!ベリアルを止めてください!」

 

ゼロが頷くと空高く跳躍して怪獣軍団の後ろにいるベリアルに向かっていった

 

[ベリアル!遊びは終わりだ!]

 

「そうだな。今度こそ貴様を地獄に送ってやる」

 

 

 

 

 

「ネオ!フュージョンライズ!」

 

「[俺に限界はねぇ!]」

 

 

「デモニックフュージョンアンリーシュ!」

 

 

「ニュージェネレーションカプセル!α!β!」

 

 

「エンペラ星人!ダークルギエル!ウルトラマンベリアル!」

 

 

「ウルトラマンゼロビヨンド!」

 

 

「ウルトラマンベリアル!アトロシアス!」

 

 

ゼロはウルトラマンゼロビヨンドにベリアルはアトロシアスへと姿を変えた

 

[俺の刃を刻み込め!ツインギガブレイク!]

 

ゼロツインソードとギガバトルナイザーがぶつかり合う。

ゼロの斬撃をベリアルは受け止め、ベリアルの打撃をゼロが受け止める。今度も両者は一歩も引かなかった。だが徐々にツインギガブレイクがベリアルに届くようになりゼロが優勢になっていった

 

「なるほど前に戦った時よりも力を上げたな」

 

[当たり前だ。この星に来て数多くの戦いをしてきた。そう簡単にくたばるわけねーだろ]

 

「ほざけ!」

 

ギガバトルナイザーからゼロに向かってエネルギー弾を発射する。がゼロツインソードでその攻撃を真っ二つに切り後方に受け流した

そのままゼロは持っていた刃を地面に突き刺しエネルギーを集中する

 

[バルキーコーラス]

 

「おらっ!」

 

光球から放たれたバルキーコーラスをベリアルはギガバトルナイザーを回転させることで無効化した

するとベリアルが口を開く

 

 

「ウルトラマンゼロ。貴様は前に言ったな、守るべきものがあるから戦えると」

 

[それがどうした]

 

「貴様の強さはその守るものがあるからだったな…なら!」

 

突如ベリアルはギガバトルナイザーをゼロではなく全く違う場所へと向けた。その先は…浦の星だった

 

(まさか…)

 

[ベリアル!よせ!]

 

「遅い!」

 

ギガバトルナイザーから放たれた無数の光弾は浦の星学院の校舎を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまった。

 

多くの悲鳴が聞こえてきた

 

 

(あっ……ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)

 

俺は叫んだ。何もかも忘れて叫んだ

 

 

[ベ…ベリアル!貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!]

 

ゼロも俺も我を忘れ、突き刺していたゼロツインソードを引き抜き正面からぶつかっていた

 

 

「隙だらけだ。全てな」

 

 

 

 

 

 

次の瞬間。何が起こったのか理解出来なかった。腹部に違和感を感じふとそこに視線を移すとそこにはベリアルの腕が腹を貫通していた

 

 

[くっ…しまっ………]

 

「怒りで我を忘れたな。さよならだ。ウルトラマンゼロ!」

 

 

「待て!ベリアル!」

 

碧がこの状況に気づいた時には遅かった。すでにゼロの姿は元に戻りカラータイマーの点滅は今までにないほどの速さだった

 

ゼロから腕を抜き、両腕にエネルギーを集中し至近距離でゼロに向かって闇の光線、アトロスバーストを放った

 

 

[うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!]

 

その光線を受けた直後ゼロのカラータイマーは点滅をやめ、光を完全に失った。そしてウルトラマンゼロは消滅した……

 

 

ーーーーー

 

「ベリアル!よくもゼロと先輩を!」

 

碧がベリアルにそう叫ぶと怪獣たちをギガバトルナイザーに戻した

 

「よう地球のレイオニクス。会うのはこれで2度目だな」

 

「何言ってやがる!」

 

「どうだ?俺と手を組まないか?」

 

とベリアルはそう碧に告げた

 

「どういうことだ」

 

「そのままの意味だ。俺とお前は同じレイオニクス。いわば兄弟だ」

 

レイオニクス同士なのは事実。そういう意味では確かに兄弟と言っても間違いじゃないのかもしれない

 

「お前はレイオニクスの中でも特殊な進化を遂げている。この俺と組めば間違いなくこの全宇宙を支配できる」

 

「………」

 

「同じレイブラットの遺伝子を受け継ぐ者同士仲良くやろうぜ」

 

「なら…死んだ方がマシだ」

 

「そうか…なら死ね!」

 

アルティメットゴモラとベリアルアトロシアスが戦いを始まった

 

ーーーーー

 

「………んっ…ここは…」

 

あれからどれだけ経ったのだろうか。考えても分からない。そもそもなぜ俺はこんな砂浜で寝ていたのだろうか

 

「ここはどこだ…」

 

周りを見渡してみてもここがどこなのか分からない。ただ正面に海が見え、その反対側にはたくさんの瓦礫が散らばっていた

 

「ぐっ!腹が…」

 

立ち上がろうとした時、腹部に信じられないほどの激痛が走った。出血こそしてはいなかったが痛みは尋常じゃない

 

「一体どこなんだよここは…」

 

再びゆっくり周りを見渡すがやはり見覚えがない。…………いや、かすかにある。そう思ったのはこの浜辺の大きさに向かいの瓦礫

その瞬間、信じたくないことが頭をよぎった

 

 

「ここは…千歌の家…か…」

 

腹を押さえ瓦礫の山の方に足を進めると確かに見覚えのあるものが出てきた。その中には"十千万"と書かれた看板が転がっていた

 

「そんな…まさかここは…」

 

そう。ようやく気づいた。ここは内浦の町だ。一目で見分けがつかなくなるほどに壊滅した内浦だった

 

「どうして…こんな……!そうだゼロ!ゼロ!」

 

思い出した。浦の星の門を閉めた瞬間にあのウルトラマンベリアルが現れ俺たちは戦いそして…敗北したことを

左腕のウルティメイトブレスレットは石化していた。かつて根源的破滅天使 ゾグに敗北した時と同じだった。ただその時と違うのは石化したウルティメイトブレスレットに大きなヒビが入っていた。そのせいだろうか、何度ゼロを呼んでも返事は返ってこない

 

「あぁ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

「…学校…学校は…!」

 

あの時ベリアルは学校を破壊した。避難所である学校を…

俺は痛む腹を抑えてながら学校に向かった

 

ーーーーー

 

千鳥足で学校に向かっていく途中に俺の家を見つけた時はっきり分かった。ここはもう間違いなく内浦の町であることを。その周辺の建物の何軒かは原型をとどめていないほどのものもあった

 

「ここが…学校なのか…」

 

坂道を登りやっとの思いで学校に着いたがベリアルによって破壊されたせいかすでに学校は完全に崩壊していた。これは現実なのか…それともただの夢なのか…もう分からなくなってきた。夢なら早く覚めてくれ。そう願いながら校舎の中に入る

 

「……これは」

 

そこに広がっていた光景は信じがたいものだった。内浦に住む人々が校庭や前庭、ありとあらゆる場所に倒れていた。…もしかしたら死んでいるのかも知れない。とても今の俺にそれを確かめる勇気は無かった

 

今にも流れそうな涙をこらえて進んでいくと、見覚えのある2人の後ろ姿が目に入った。しゃがんでいるところを見ると生きているようだった。それだけでホッとした

この2人は恐らく曜と梨子ちゃんだ

 

「曜、梨子ちゃん…大丈夫か?」

 

俺の声に気づいた2人がそっとこっちを振り向く。

…なぜ泣いてる

 

「零斗くん…」

 

「どうしたんだよ…」

 

2人の様子がおかしいのは一瞬で理解できた。一体何が…そう思った時、振り向いた2人の後ろで仰向けになっている人影を見た。その姿は紛れもない。あの…高海千歌の姿だった、、、

 

「おい…千歌…?おい…何やってんだよ!起きろよ!千歌!」

 

「零斗くん…私どうしたら…」

 

「千歌ちゃんが…」

 

「な、何バカなこと言ってんだよ。寝てるだけだろ?おい…いつもみたいに寝てるだけなんだろ?千歌?」

 

震える手で千歌の頰に触れると冷たかった…、、、

だが微かに心臓は動いていた。すると

 

「れ、れい…と…くん…ようちゃ…ん…り…こちゃん…」

 

「千歌ちゃん!しっかりして!」

 

「大丈夫だよ!ほら!」

 

「今救急車を呼んでやるから待ってろ!」

 

千歌が微かに目を開けたのだ。こんなに嬉しかったことはないかも知れない。俺は携帯電話を取り出した。圏外と記されていたにもかかわらず119番にかけようとした時

 

「零斗くん…いいの…」

 

「何言ってんだ…」

 

「千歌ちゃ…ん」

 

「私は幸せだった…私がスクールアイドルを…始めることができたのは…曜ちゃんと…零斗くんが…応援してくれた…から」

 

「おい、もう喋るな!」

 

「千歌ちゃん…もういいよ」

 

「梨子ちゃんが…作曲をしてくれた…から…みんながいたから…」

 

「まって…待ってよ千歌ちゃん!」

 

「曜ちゃんが…梨子ちゃんが…零斗くんが…みんなが…私を受け入れてくれた…」

 

「まだ…これからだろ?」

 

「そうよ!これからも曜ちゃんと零斗くんたちと一緒に…」

 

「ありが…とう…」

 

どんどん千歌の声が小さくなっていく。早く何とかしないと、、、こんな時ゼロがいれば…

 

「ねぇ、零斗くん…私の…最後のお願い…聞いてくれる?…」

 

「最後じゃねーだろ…お前の頼みなら何回でも聞いてやるからさ…だから…」

 

「曜ちゃんを…梨子ちゃんを…みんなを…護ってあげて…私の…最後の…ねが…い…………………」

 

「…お、おい!千歌!しっかりしろ!」

 

「ち…か…ちゃ…ん……」

 

「千歌ちゃーーーーーーーーーーーーーーん!!」

 

 

その言葉を最後に千歌は…高海千歌は動かなくなった




ベリアルアトロシアスに敗北したゼロと大切な友達を失った零斗たち。このままベリアルに全てを奪われてしまうのか?

というわけで最終章パート1でした
だいぶ絶望感が出てるのではないかと思います。この展開はこの作品を書く最初の段階で考えていたことなんです
それでは次回も楽しみに
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