ありふれた勇者の物語 【完結】   作:灰色の空

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出来ました。

前半部分が分かりにくいかもしれません。申し訳ないです


ペルソナ

 

 

 

 

 

 違和感はあった。

 

 記憶はある。過去も思い出せる。間違いなく自分は自分だ。

 

 それなのに違和感はあった。

 

 この性格、口調、以前とはまるで違う人格。

 

 生き返ったからか?変わろうと思ったからか?

 

 それは違う。そんなに簡単に自分は変われない。

 

 答えは、彼に出会ったことで分かった。

 

 

 

 

 

 自分は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 清水は一人で通路を歩いていた。光の門を潜り抜けた先で仲間たちと分断されてしまったのだ。最も予想はしていたので特に気にすることはなく

細い通路を歩く。

 

『…せよ』

 

 分かれ道のない通路を歩き清水は巨大な氷柱のある大きな部屋へとたどり着いた。鏡の様な氷壁と同じく氷柱もそっくりに清水の姿を反射している。

 

 

「…ふん。何度見ても湿気た面をしているなオレは」

 

 鏡をまじまじと見ながら鼻で笑うように吐き捨てる清水。その背後で氷壁から影がにじみ出てきた。影は狼の姿を形作ると清水に向かって飛びかかってきた

 

「自分の事を棚に上げて只々ガキの様に喚き散らす、救いようのない腑抜けた面」

 

 背後から奇襲をかける影をさらりと躱し手に持った杖で影を叩きのめす。清水の遠慮のない打撃を食らった影は音もなく霧散して消えていった。 

 

『…返せよ』

 

 先ほどまで頭に響いていた声が現実となって聞こえてくる。声が引き金となって氷壁から影が無数に這いずるように出てくるがそんな状況にもかかわらず清水は余裕の表情を崩さない。

 

 そんな清水に正面の氷柱に映った清水が顔を怒りで歪ませながら叫び出した

 

『俺の身体を返せよぉ!』

 

「よう、清水幸利(オリジナル)。相変わらず馬鹿面をしてるんだなお前は」

 

 氷柱の中で喚く清水を見て皮肉気に清水は口を吊り上げるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 違和感はウルの町でコウスケに助けられた後、王都で恵理たちに取り入っているときだった。力におぼれた小物のふりをしながら疑問に思ったのだ。

 

 自分の性格はこんな誰かを助けようとする善性を持ったモノだったのだろうかと

 

 恵理や檜山を見て侮蔑と憐れみを感じながら王都の人たちや騎士団を恵理たちの裏切りから助ける為にちょこまかと動き、メルド達を助ける時になってときに増々清水は思った

 

 何故、どうでも良い他人を助けようとしているのだろうか、と

 

 コウスケに助けられた。だからその恩を返すために行動する。そこまでは納得できた、しかし他の人間まで助けようとするだろうか。

 

(清水幸利とは思えない行動に思考。助けられたから変わった?生き返ったから根本的に変貌した?確かにその通りだ。でも本当は!) 

 

 思考しながら次々と現れる影をハジメに作ってもらった錬成杖で打ちのめしていく。数は膨大だったが何も問題は無い。

 

「やっとでの初陣だ!何もかも喰い散らかせ!『闇龍』!」

 

「グギュギュウゥォォオオンン!!!」

 

 清水の言葉に応えるように召喚した闇龍は咆哮を部屋中に響かせる。その響きで次々と形作られていく影が何をすることもなく崩れ落ち吹き飛ばされ消滅していく。 

 

『クソッ!クソクソクソクソッ!』

 

「ほらほらどうした!そんなチンケな影じゃオレを殺すことができねぇぞ!」

 

『うぜぇよ!てめぇなんかさっさと死んじまえ!』

 

 清水の煽りに憤慨する虚像の清水。何事かを呟くと氷壁から音を立てて先ほど戦った氷塊の巨人が現れた。その巨人を皮切りに先ほどの迷宮に出てきた氷の狼、大鷲、大鬼が次々と現れる。広い空間に無数の魔物。その数を呼び出した虚像の清水は口元を吊り上げる

 

「お?」

 

『はは!いくらテメェが強くてもこの数は』

 

「追加が来たぞ!喜べ闇龍!お前の出番が増えるぞ!」

 

「ギュォォオオオオ!!!」 

 

 清水の喜ぶ声に闇龍が応えるように唸り声をあげると現れた魔物たちに向かって紫色のブレスの様な煙を吐く。

 

 その煙の効果は絶大だった。触れた魔物たちの体表面がボロボロと崩れ落ちていくのだ。氷でできているからこそ崩れるのであってもしこれが生きた魔物だったら尚更ひどい絵図になっていくだろう。

 

『なんなんだよ…何だよコレ…俺の身体をを奪って好き勝手しやがって!お前一体何なんだよ!!』

 

 瞬く間に自分の手下である影を失って呆然とした虚像の清水は我に返ると目の前の清水に対して叫び出した。その言葉に清水は自虐な笑みを浮かべる

 

「オレか?そうだな、改めてご挨拶としよう。オレはお前が捨てた全て。誰かが望んだ清水であり、あり得た未来の(IF)清水幸利。ま、分かりやすく言えばお前のペルソナって奴だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『何を言って…』

 

「言葉通りさ。オレはお前、清水幸利だ。 …ちっと別なもんが入ってはいるがな」

 

 自虐し困ったように笑えば目の前のもう一人の清水は絶句する。無理もないと清水は思った。何せ彼からしてみればいきなり体の主導権を奪われたに等しい事態に陥っているのだから

 

「それとも我は汝、汝は我って言えばもっと分かりやすいか?」

 

『ふざけんなよっ!俺はお前なんかじゃねぇ!』

 

「悲しいこと言うなよな。オレは本当にお前だぞ?お前の記憶を引き継いで、コウスケが望んだ在り得た未来の(IF)清水幸利をしているんだからな」

 

 自分の正体。それはコウスケが望んだ清水幸利そのものだった。あの日ウルの町で瀕死になってコウスケに問いかけられたその時に自分は生まれたのだ。

 

「あの日あの時にお前(清水幸利)の本心を言いながら生まれたオレは、自分が清水幸利だと思っていた。だが正確に言えば違った。オレはお前の記憶を引き継いで生まれた架空の人格、清水幸利に+αを付け加えたってところか」

 

『…そうだ。あの目を見たとき、あの時から俺の身体はお前に奪われた。あの時アイツに言った言葉は間違いなく俺の本音だった、それでもお前は俺じゃ無い』

 

「…どんなに否定してもオレはお前さ。お前のあり得た未来としてオレは生きてきたんだから」

 

 コウスケの規格外の魔力と願いによって生まれた人格。だから以前の自分とは違う行動に言動、性格をしていたのだ。

 

『うるせぇ、体を返せよ、その体を使って今度こそ』

 

「今度こそなんだよ。またハーレムがどうたら、勇者がどうしたって喚くのか」

 

 氷柱にいるオリジナルの清水は不貞腐れたように座り込み憎々し気に清水を見ている。周りの陰の魔物はあらかた闇龍が片づけてしまったのだ。もう自分ではどうしようもないと悟ってしまったのだろう。 

 

「なぁ、もういい加減オレを受け入れて楽になっちまえよ。何も怖い事なんてないさ。ネイル(オレ)ピッコロ()に同化するみたいなもんだ。叶わない夢を見て現実逃避したって、何にもならねぇぞ」

 

『……うるせぇ』

 

「女に夢を見るのはやめとけ、もう分かってんだろ。どんな事をして根暗でコミュ障のキモオタに女がよりついてくるはずがないって」

 

『……黙れよ』

 

「何で否定するんだ。その理由を言わなきゃ明け渡そうにも明け渡すことができねぇぞ」

 

『…好き勝手俺の身体を使って生きてきた奴を受け入れろって?そんなもん無理な話だ』

 

「そうか?ダチを得たならお前もこんな風になるって。ダチは良いぞ。気が楽だし話も合う。馬鹿な事をやってゲラゲラ阿保みたいに笑う。ハーレムだとかチートとかそんな糞みたいなもんよりダチが居るってのがよっぽど…」

 

 清水の言葉は最後まで出なかった。氷柱にいた清水はいつの間にか消え居なくなっていたのだ。溜息をつき周りを見渡しても影も形もない。変化があるならば部屋の壁の一部が溶けだしその奥に通路が現れた事ぐらいか

 

「はぁ、いつになったら俺はオレを受け入れるんだろうかねぇ?」

 

 傍まで寄ってきた闇龍に愚痴るように言うが闇龍は首をかしげると霧散して消えてしまった。増々溜息が深くなりつつも通路の奥へ進む清水。いずれ自分の事を受け入れてくれることを思いながら歩き出すのだった

 

 

 

 

 

 

 体を奪った。その負い目がある。

 

 自分は本物ではない。ただの模造品である

 

 だが、自分は自分だ。この意思は偽物では無い

 

  

 いつか、体を明け渡す日が来るだろう

 

 その日まで自分は清水幸利を演じるのだ

 

 彼の望む清水幸利を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、皆無事でいると良いのじゃが」

 

 虚像を倒し、ティオは開けられた通路を進んでいた。体は多少の疲労があるものの、足取りは迷いが無い。そうして歩く事数十分、前方に行き止まりを見つけた。

 

「ふむ?行き止まり…ではなさそうじゃな」

 

 終点らしき場所に付きさてどうしたものかと思案しているティオの前で解けるように氷壁が消えていった。その先は広場になっており自分が居た部屋と大差はない。

 

「ふむ、通路の先はこうなっているのか、ならばこの先には…む?」

 

 迷宮の仕組みに少々思考しながら部屋に入るとそこは滅茶苦茶になっていた。壁が砕け中心にあるはずの氷柱はものの見事に真っ二つに折れてしまっている。その部屋の中央で座り込んでいる影があった  

 

「この惨状は…シアお主じゃったか」

 

「あ、ティオさん。どうやらみんな近くにいるみたいですね」

 

 部屋に入り氷柱の傍で座り込んでいる影とうさ耳に気付くティオ。その言葉通りそこで座り込んでいたのはシアだった。 

 

「随分と暴れたようじゃの」

 

「えへへ、小難しい事ばっかり言うんで本気で暴れちゃいました」

 

 にへらと笑うシア。その様子に大きな怪我はなさそうだと判断するティオ。実際シアの服装は多少汚れてはいた物の怪我の具合は少なさそうだった。

 

 戦いの疲れが取れたのかシアがぴょんっと立ち上がると背を大きく伸ばす。ペキポキと小気味の良い音が流れるとシアは気合十分と腕を回す。

 

「さて、ティオさん。私はこの通りピンピンしていますので問題ありません。あの通路の先にに行きましょう!」

 

「うむ。と言いたいのじゃが…アレを回収しなくてよいのかシア」

 

「?…あ!」

 

 訝しるシアはティオの視線の先にある物を思い出し声を出した。そこにはシアの獲物であるドリュッケンが壁に突き刺さっていたのだ。

 慌てて駆け寄りドリュッケンを壁から引っこ抜き回収するシア。照れ臭そうにしながらも今度こそ次の通路に行こうと提案しティオも続くのだった

 

 

 

 

 

 

「で、ティオさんの方はどうでした」

 

 シアと一緒にあるく事数分。シアがおもむろに試練の内容を聞いてきた。隣を歩くシアにみればうさ耳がせわしなく動いている

 

「あ、勿論言いにくいのなら言わなくてもいいですよ。ちょっとどんな感じで言われたのかが気になって…」

 

 あたふたと慌てながらもティオの様子を気にするシアに苦笑するティオ。部屋の荒れ方からして虚像に相当心を疲弊させてしまったのだろうと察したのだ。

 

「そうじゃのぅ妾の方は…ハジメとコウスケのあの2人を竜人族の復讐に利用していると言われた位かの」

 

「復讐に利用している、ですか?」

 

「うむ、かつて竜人族は加護していた者達から裏切られたことがあっての。話すと地と長くなるのじゃが、一族の大半を殺されたのじゃ」

 

 シアに竜人族としての歴史を語るティオ。それは歴史から姿を消し去った種族の物語。歩きながらその誇り高く何よりも偉大な種族の話を聞き終えたシアはふむふむと頷く

 

「それで復讐ですか」

 

「うむ。それで利用しているとはっきり言われての。『あの二人の力は憎き神に届きうる物になっている。だから復讐の為に利用し神を殺せ』等、好き勝手言われての」

 

「ティオさんはどう返事したんですか」

 

「無論その通りじゃと」

 

 虚像にコウスケとハジメを神と戦わせる、利用し竜人族の復讐を果たすと言われたとき、ティオは微塵も迷うことなくその通りだと答えたのだ。

 

「そもそも何がどうあっても、あ奴らは必ず神と戦う。妾の女の感がそう告げておるのじゃ。ならあ奴らが有利になるように妾が手を貸す。それが妾があの者たちにの旅について行く理由じゃったのじゃ。妾としたことが最初の動機を忘れてしまうとは、年は取りたくないのぅ」

 

 カラカラと笑うティオ。その言葉にあんぐりと口を開けてしまうシア。他者を利用するというその発言は普段のティオからは思えない発言だった。

 

「竜人族の誇りも義務も勿論ある、しかしそれはそれこれはこれじゃ…軽蔑したかの?」

 

「いいえ全く、微塵もないですぅ」

 

「ほぅ、理由を聞いても?」

 

「何せティオさんがあの二人を神と戦わせると思っていてもハジメさんたちが故郷に帰りたいって言ったらティオさんはそっちの方を優先するから、ですぅ」

 

「ふふ、見抜かれておったか」

 

 仮に神と相対する前にハジメ達が故郷への帰る手段を見つけたのならそれはそれでよしと思うティオ。どんなに力があっても彼等は無理やり連れてこられた被害者なのだ。

 彼らが帰ったのなら、その時はこちらの世界の都合はこちらの世界の者達で決着をつけなければいけないのだ

 

(最もコウスケの話を推測するなら、妾達は必ずどこかで神と戦う事になると思うのじゃがな)

 

 これから先の予感に似た確信を抱きながら次はシアの番だとティオは告げる。話を振られたシアは視線をあちこちに彷徨わせて非常に言いにくそうに話し始めた

 

「私は…コレについて言われたですぅ」

 

「む? ふむドリュッケンか」

 

 シアが気まずそうに背中に担いでいるドリュッケンを指さす。それはシアの武器であり相棒で何より大切なものだとティオは聞いていたのだ。

 

「グチグチとウザったい事を言われまして…頭に来たんでぶっ飛ばしたんですぅ」

 

 鼻息荒くするシア。うさ耳もシアの怒りに合わせてピンと立っている。そのまま怒りでシャドーボクシングでもしそうな勢いだった。

 その様子に苦笑しながらティオはそこから先の事を踏み込むことはやめた。部屋に着いたときなぜドリュッケンが壁に突き刺さっていたのか、なぜドリュッケンが無くても勝てたのか、そもそもの話、シアの身体は…そこまで考えティオはかぶりを振った

 

(…これは妾が干渉する事ではないのじゃ、シアにはシアのやり方がある。…願わくば良いように転がればいいのじゃが)

 

 そんな風に考えていたら次もまた行き止まりに付いた。シアが氷壁をドリュッケンで吹き飛ばそうとするのを止めながら氷壁に近づき壁が解けだしたのを確認して部屋に入るティオ。

 

「ユエさ…ん?」

 

「ユエ?」

 

 その部屋にいたのはユエだった。しかし何やら様子がおかしい。大きな空間の中央に円形状の氷柱があるのはティオとシアの部屋と同じだった。

 だがその傍で佇みこちらに背を向けているユエの姿が妙にボロボロだった。体に傷はないが衣服が焦げて破れ凍り付いている。そんな自身の姿にまるで気付いていないように虚空を見つめている

 

「ユエさん!」

 

「ッ!…シア?」

 

 ユエの異様な雰囲気に堪らずシアが叫ぶとユアが一瞬肩を跳ね上がらせ驚くように振り返った。その時シアとティオは見てしまった。ユエの耳と頬がほんのりと赤く熱を持っていることに

 

「シア…部屋が繋がっていた?」

 

「そうみたいです。試練の場所はどうやら隣り合っているようで、お陰でティオさんとも合流しました」

 

「そう…良かった」

 

 ふっと目元を緩ませるユエ。そんなユエにズイっとティオが近づく。その近づき様に身をのけぞらせるユエ。

 

「ユエ、お主何を言われた」

 

「ティオさん、流石にドストレートすぎですぅ!」

 

「まぁまぁ 見たところ問題はなさそうじゃが、お主が攻撃を受けるなんて珍しいぞ」

 

「うっ」

 

 ティオの言葉にユエは目をキョロキョロと泳がせ何故か頬をうっすらと赤く染める。実にいつものユエらしくない反応だった。 ティオとシアの目が細くなって居るのに気づいたユエはしどろもどろになりながら言い訳めいたことを話し始めた

 

「きょ、虚像に」

「虚像に?」

「叔父の事を言われた」

「ほぅ」

「へぇ」

「それで動揺して攻撃を受けてしまった」

「…どう思うシア」

「んー本当が三割、他の事で七割って所ですかね」

「ふむ。 のうユエ、お主が何を言われたのかは知らぬ、じゃが妾達はお主が心配で堪らないんじゃ、少しだけでもお主の力になれぬかのぅ」

(うわぁ…目を伏せて情に訴えるなんて、ティオさん流石年の功ですぅ!)

「うっ!」

 

 ティの追及に目を泳がせたユエは、気恥ずかしそうに髪の先をいじいじと触り始め小さくポツポツと呟いた 

 

「…心の奥底に厳重にしまっていたことを暴露された」

 

「心の?」

 

「奥底?」

 

「もうこれ以上は言わない!」

 

 顔を赤くしそう声を荒げるとドスドスと音を立てるようにして部屋から出て行ってしまうユエ。その姿にティオとシアは顔を見合わせクスリと笑った。

 

「案外問題なかったようじゃな」

 

「ですぅ。ユエさん叔父さんの事を悩んでいるようでしたから心配だったんですぅ」

 

「シアに話したことで気持ちの整理がついていたのかもしれぬな」

 

「だったら嬉しいです。まぁ他に何を言われたのか個人的には非常に興味をそそられるのですが」

 

 二人してユエの事で会話の花を咲かし通路を進んでいると前方でユエがたっているのを見つけた。何やら呆然と部屋を見ているようでティオとシアも何事かと同じように並んでユエと同じように口をあんぐりと開けてしまった。

 

 

 

「私は貴女が憎い、憎くて殺したい、妥協し腑抜けになった私自身を」

 

 その部屋にいたのは自身の虚像の首をギリギリと片手で握りしめている香織の姿があったのだ

 

 

  





今明かされる衝撃の真実ぅ!は、どうでも良いとして出来る限り次の話を早めに投稿したいです

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