ありふれた勇者の物語 【完結】   作:灰色の空

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いつも誤字脱字の報告ありがとうございます
拙い文章ですが楽しんでくれるとうれしいです
ところでコウスケの容姿は天之河光輝です。漫画版の光輝は物凄くカッコいいです
あの容姿でみさくら語か…ごめんね光輝君


語り合う

サソリモドキを倒したハジメたちは、サソリモドキとサイクプロスの素材と肉持って拠点へと帰還した。その巨体と相まってものすごく苦労したのだが、、へばったユエに再度血を飲ませると瞬く間に復活し、見事な身体強化で怪力を発揮してくれたため、(ユエはコウスケの血を飲みたがっていたがまたビクンッビクンッされると困るためハジメの血を飲ませた。ものすごく不満そうだった)何とか運ぶことができた

 

ちなみに、そのまま封印の部屋を使うという手もあったのだが、ユエが断固拒否したためその案は没となった。無理もない。何年も閉じ込められていた場所など見たくもないのが普通だ。消耗品の補充のためしばらく身動きが取れない事を考えても、精神衛生上、封印の部屋はさっさと出た方がいいだろう。

 そんな訳で、現在ハジメ達は、消耗品を補充しながらお互いのことを話し合っていた。最もさっきからコウスケはハジメの陰に隠れてユエから遠ざかっているが…血を吸われた時の快感がすさまじかったらしい

 

「そうなると、ユエは俺達よりも年上…少なくとも300歳以上だから…敬語にした方がいいですか?」

 

「…マナー違反…普通に話して」

 

「コウスケ、女性に年齢の話は禁句だよ」

 

ハジメの記憶では三百年前の大規模な戦争のおり吸血鬼族は滅んだとされていたはずだ。実際、ユエも長年、物音一つしない暗闇に居たため時間の感覚はほとんどないそうだが、それくらい経っていてもおかしくないと思える程には長い間封印されていたという。二十歳の時、封印されたというから三百歳ちょいということだ。

 

「吸血鬼って、皆そんなに長生きするの?」

 

「……私が特別。“再生”で歳もとらない……」

 

 聞けば十二歳の時、魔力の直接操作や“自動再生”の固有魔法に目覚めてから歳をとっていないらしい。普通の吸血鬼族も血を吸うことで他の種族より長く生きるらしいが、それでも二百年くらいが限度なのだそうだ。

 

ユエは先祖返りで力に目覚めてから僅か数年で当時最強の一角に数えられていたそうで、十七歳の時に吸血鬼族の王位に就いたという。

 

 なるほど、あのサソリモドキの外殻を融解させた魔法を、ほぼノータイムで撃てるのだ。しかも、ほぼ不死身の肉体。行き着く先は“神”か“化け物”か、ということだろう。ユエは後者だったということだ。

 

欲に目が眩んだ叔父が、ユエを化け物として周囲に浸透させ、大義名分のもと殺そうとしたが“自動再生”により殺しきれず、やむを得ずあの地下に封印したのだという。ユエ自身、当時は突然の裏切りにショックを受けて、碌に反撃もせず混乱したまま何らかの封印術を掛けられ、気がつけば、あの封印部屋にいたらしい。

 

ユエの力についても話を聞いた。それによると、ユエは全属性に適性があるらしい。本当に「何、そのチートは……」と呆れるハジメだったが、ユエ曰く、接近戦は苦手らしく、一人だと身体強化で逃げ回りながら魔法を連射するくらいが関の山なのだそうだ。もっとも、その魔法が強力無比なのだから大したハンデになっていないのだが。

 

 ちなみに、無詠唱で魔法を発動できるそうだが、癖で魔法名だけは呟いてしまうらしい。魔法を補完するイメージを明確にするために何らかの言動を加える者は少なくないので、この辺はユエも例に漏れないようだ。

 

 “自動再生”については、一種の固有魔法に分類できるらしく、魔力が残存している間は、一瞬で塵にでもされない限り死なないそうだ。逆に言えば、魔力が枯渇した状態で受けた傷は治らないということ。つまり、あの時、長年の封印で魔力が枯渇していたユエは、サソリモドキの攻撃を受けていればあっさり死んでいたということだ。

 

「それで……肝心の話だけど、ユエはここがどの辺りか分かる? 他に地上への脱出の道とか」

 

「……わからない。でも……」

 

 ユエにもここが迷宮のどの辺なのかはわからないらしい。申し訳なさそうにしながら、何か知っていることがあるのか話を続ける。

 

「……この迷宮は反逆者の一人が作ったと言われてる」

 

「反逆者?」

 

 聞き慣れない上に、何とも不穏な響きに思わず錬成作業を中断してユエに視線を転じるハジメ。ハジメの作業をジッと見ていたユエも合わせて視線を上げると、コクリと頷き続きを話し出した。

 

「反逆者……神代に神に挑んだ神の眷属のこと。……世界を滅ぼそうとしたと伝わってる」

 

 ユエは言葉の少ない無表情娘なので、説明には時間がかかる。ハジメとしては、まだまだ消耗品の補充に時間がかかるし、サソリモドキとの戦いで攻撃力不足を痛感したことから新兵器の開発に乗り出しているため、作業しながらじっくり聞く構えだ。コウスケは先ほどからとても静かだ。

 

「どうしたのコウスケ?何か考え事?」

 

「ん?あーお気になさらず、俺のことは放っておいて会話を続けてくれ」

 

(反逆者…いや解放者か…)

 

 ユエ曰く、神代に、神に反逆し世界を滅ぼそうと画策した七人の眷属がいたそうだ。しかし、その目論見は破られ、彼等は世界の果てに逃走した。その果てというのが、現在の七大迷宮といわれているらしい。この【オルクス大迷宮】もその一つで、奈落の底の最深部には反逆者の住まう場所があると言われているのだとか。

 

「……そこなら、地上への道があるかも……」

 

「なるほど。奈落の底からえっちらおっちら迷宮を上がってくるとは思えない。神代の魔法使いなら転移系の魔法で地上とのルートを作っていてもおかしくないってことか」

 

見えてきた可能性に、頬が緩むハジメ。再び、視線を手元に戻し作業に戻る。ユエの視線もハジメの手元に戻る。ジーと見ている。たまに、コウスケを見て舌なめずりをする。そのたびにビクッとするコウスケ。怖がりすぎである。

 

「……そんなに面白い?」

 

 口には出さずコクコクと頷くユエ。だぶだぶの外套を着て、袖先からちょこんと小さな指を覗かせ膝を抱える姿は何とも愛嬌があり、その途轍もなく整った容姿も相まって思わず抱き締めたくなる可愛らしさだ。

 

(裸コートとはニッチな、だがそれがいい!滅茶苦茶いい!)

 

(コウスケ思考がダダ漏れだよ…)

 

隣にいる親友に呆れるハジメ、なんか、酷く残念なキャラになっている

 

「……ハジメ、コウスケ、どうしてここにいる?」

 

今度はハジメに質問し出した。当然の疑問だろう。ここは奈落の底。正真正銘の魔境だ。魔物以外の生き物がいていい場所ではない。

 

 ユエには他にも沢山聞きたいことがあった。なぜ、魔力を直接操れるのか。なぜ、固有魔法らしき魔法を複数扱えるのか。なぜ、魔物の肉を食って平気なのか。そもそもハジメとコウスケは人間なのか。ハジメが使っている武器は一体なんなのか。ポツリポツリと、しかし途切れることなく続く質問に律儀に答えていくハジメ。

 ハジメが、仲間と共にこの世界に召喚されたことから始まり、無能と呼ばれていたこと、ベヒモスとの戦いでクラスメイトの誰かに裏切られ奈落に落ちたこと、魔物を喰って変化したこと、魔物との戦いと願い、ポーション(ハジメ命名の神水)のこと、故郷の兵器にヒントを得て現代兵器モドキの開発を思いついたことをツラツラと話していると、いつの間にかユエの方からグスッと鼻を啜るような音が聞こえ出した。

 

「何で?」と視線をあげてユエを見るとハラハラと涙をこぼしている。先ほどから会話に参加していないコウスケはずっと苦い顔をしている。

 

「いきなり2人ともどうしたの?」

「……ぐす……ハジメ……つらい……私もつらい……」

「すまん、…あそこで俺がしっかりと助けることができれば…お前を…こんな過酷な目には」

 

どうやら、ハジメのために泣いているらしい。コウスケの方は責任を感じているのか眉間に深いしわができている。ハジメは、苦笑いをしユエの頭をなでる。

 

「気にしないで、もうクラスメイトのことは割かしどうでもいいんだ。そんなことにこだわっても仕方ないしね。そんなことより、生き残る術を磨くこと、故郷に帰る方法を探すこと、それに全力を注がないと。だからコウスケもそんなに難しい顔をしないでよ、助けに来てくれたときすごくうれしかったんだ」

 

「…すまん」

 

そう言われてさらに悲痛そうな表情になるコウスケ、落ちるのを助けられなかったことをずっと後悔しているらしい。

 スンスンと鼻を鳴らしながら、撫でられると安心するのか猫のように目を細めていたユエが、故郷に帰るというハジメの言葉にピクリと反応する。

 

「……帰るの?」

 

「うん? 元の世界に? そりゃあ帰りたいよ。……色々変わったけど……故郷に……家に帰りたい……」

 

「……そう」

 

 ユエは沈んだ表情で顔を俯かせる。そして、ポツリと呟いた。

 

「……私にはもう、帰る場所……ない……」

 

「……」

 

「…帰る場所…というより居場所か…」

 

ユエの言葉に思案顔になるコウスケ、何か思うことがあるのかぽつりぽつりと呟き始める

 

「…俺も一人だったから、居場所も何もなかったなぁ…(ある意味では本当に独りだが)南雲に出会って仲良くなりたくて…なぁユエ、外には…もしかしたら、お前の居場所となるような友達ができるかもしれないかな、なんて」

 

「……外に…友達」

 

涙で潤んだ紅い瞳にマジマジと見つめられ落ち着かなくなりコウスケは早口で話し始める

 

「そ、そうだよ、外の世界は広い、もしかしたらユエと同じように特異な奴がいるかもしれない、そんな奴なら仲良くできるんじゃないかな?ま、まぁいなくても南雲が日本に連れて帰ってくれるしな!」

 

「ちょっ!連れて帰るってなんだよ、言い出しっぺの法則があるじゃないか!」

 

「うるせぇ!ユエを見てみろ!滅茶苦茶綺麗な美少女を俺が連れて帰ったら即逮捕じゃねえか、全く持って弁解できる自信がない!」

 

「そこは自信をもって、俺が何とかする!ぐらい言ってよ!」

 

「南雲ぉ!お前は、ユエにとっての光だぁ!」

 

「うわ、コイツうやむやにしようとしている!」

 

ぎゃーぎゃー喚きながら言い争う2人。そんな2人を羨ましそうに見ながら、ユエはハジメの裾をキュッと握る。

 

「…ハジメ…本当?」

 

「うっ…うん、外は広いし友達もできるよ。それに…もし何かあったら僕の家に来ればいいし」

 

「戸籍とかどうするんだよ…現実は甘くねぇんだぞ!このロリコンめが!」

 

「言い出しっぺのくせにやたらと現実的なことを言わないでよ… じゃなくて、ロリコンなのはそっちでしょ!さっきからユエをちらちら見て幻滅だよ!」

 

「ばっ馬鹿なこと言うなよ!それにちらちら見てるのはしょうがねえだろ!ユエ本当に綺麗なんだし…見ちまうのは悪くねぇ、そうだ俺は悪くぬぇー!」

 

「開き直りやがった!」

 

またもや騒ぐ2人を見ながらユエはそっと外の世界に思いを寄せた。こんな風にふざけあう友人がいたら楽しそうだと思いながら…

 

 それからしばらくして

 

「……これ、なに?」

 

「うーん、ライフルかこれ?」

 

 ハジメの錬成により少しずつ出来上がっていく何かのパーツ。一メートルを軽く超える長さを持った筒状の棒や十二センチ(縦の長さ)はある赤い弾丸、その他細かな部品が散らばっている。それは、ハジメがドンナーの威力不足を補うために開発した新たな切り札となる兵器だ。

 

「あたりだよコウスケ、これはね……対物ライフル:レールガンバージョンだ。要するに、僕の銃は見せたろ? あれの強力版だよ。弾丸も特製だ」

 

 ハジメの言うように、それらのパーツを組み合わせると全長一・五メートル程のライフル銃になる。銃の威力を上げるにはどうしたらいいかを考えたハジメは、炸薬量や電磁加速は限界値にあるドンナーでは、これ以上の大幅な威力上昇は望めないと結論し、新たな銃を作ることにしたのだ。

 

当然、威力を上げるには口径を大きくし、加速領域を長くしてやる必要がある。

 

 そこで、考えたのが対物ライフルだ。装弾数は一発と少なく、持ち運びが大変だが、理屈上の威力は絶大だ。何せ、ドンナーで、最大出力なら通常の対物ライフルの十倍近い破壊力を持っているのだ。普通の人間なら撃った瞬間、撃ち手の方が半身を粉砕されるだろう反動を持つ化け物銃なのである。

 

この新たな対物ライフル――シュラーゲンは、理屈上、最大威力でドンナーの更に十倍の威力が出る……はずである。素材は何とサソリモドキだ。ハジメが、あの硬さの秘密を探ろうとサソリモドキの外殻を調べてみたところ、“鉱物系鑑定”が出来たのである。

 

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シュタル鉱石

魔力との親和性が高く、魔力を込めた分だけ硬度を増す特殊な鉱石

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 どうやら、サソリモドキのあの硬さはシュタル鉱石の特性だったらしい。おそらく、サソリモドキ自身の膨大な魔力を込めに込めたのだろう。

 

 ハジメが、「鉱石なら加工できるのでは?」と試しに錬成をしてみたところ、あっさり出来てしまった。これなら錬成で簡単に外殻を突破できたと、あの苦労を思い返し思わず崩れ落ちたのは悲しい思い出だ。

 いい素材が手に入って結果オーライと割り切ったハジメは、より頑丈な銃身を作れると考え、シュラーゲンの開発に着手した。ドンナーを作成した時から相当腕が上がっているので、それなりにスムーズに作業は進んだ。

 

 弾丸にもこだわった。タウル鉱石の弾丸をシュタル鉱石でコーティングする。いわゆる、フルメタルジャケット……モドキというやつだ。燃焼粉も最適な割合で圧縮して薬莢に詰める。一発できれば、錬成技能[+複製錬成]により、材料が揃っている限り同じものを作るのは容易なのでサクサク

と弾丸を量産した。そんなことをツラツラとユエとコウスケに語りつつ、ハジメは、遂にシュラーゲンを完成させた。

 

 中々に凶悪なフォルムで迫力がある。ハジメは自己満足に浸りながら作業を終えた。

 

「なぁ南雲これ持ち運ぶの大変じゃね?背負っていくのは流石にきつくないか?」

 

「……ま、まぁ何とかなるよ」

 

そんなこんなでハジメ達は腹が減ってきたので、サイクロプスやサソリモドキの肉を焼き、食事をすることにした。

 

「ユエ、ご飯は……って、ユエが食べるのはマズイよね? あんな痛み味わせる訳にはいかないし……いや、吸血鬼なら大丈夫なのかな?」

 

 魔物の肉を食うのが日常になっていたので、ハジメは軽くユエを食事に誘ったのだが、果たして喰わせて大丈夫なのかと思い直し、ユエに視線を送る。ユエは、ハジメの発明品をイジっていた手を止めて向き直ると「食事はいらない」と首を振った。

 

「まぁ、三百年も封印されて生きてるんだから食わなくても大丈夫だろうけど……飢餓感とか感じたりしないの?」

 

「感じる。……でも、もう大丈夫」

 

「大丈夫? 何か食べたの?」

 

 腹は空くがもう満たされているというユエに怪訝そうな眼差しを向けるハジメ。ユエは真っ直ぐにハジメとコウスケを指差した。

 

「ハジメの血とコウスケの血」

 

「ああ、僕とコウスケの血。ってことは、吸血鬼は血が飲めれば特に食事は不要ってこと?」

 

「……食事でも栄養はとれる。……でも血の方が効率的」

 

吸血鬼は血さえあれば平気らしい。ハジメから吸血したので、今は満たされているようだ。なるほど、と納得しているハジメと特にコウスケを見つめながら、何故かユエがペロリと舌舐りした。

 

「……何故、舌舐りするの!」

 

「……ハジメ……美味……コウスケ…病み付きになる」

 

「ち、ちょっと待ってくれや、ユエさんや、南雲は、まぁわかる見た目的にも行けそうだしな」

 

「…見た目的ってなんだよ」

 

「言葉通りだ!南雲知らなかったのか?お前の顔は結構年上のお姉さんが好みそうな顔だぞ?俺は違うだろ、なんだよ病み付きって俺は変な薬かい」

 

「…ハジメはとても安心する熟成の味…コウスケは私の好みの珍味…」

 

「「………」」

 

ユエ曰く、ハジメは、何種類もの野菜や肉をじっくりコトコト煮込んだスープのような濃厚で深い味わいで家庭で食べるような安心感があるとのこと。最初に吸血されたとき安心しきった顔だったのはこういうことだったらしい。

 コウスケは不味く、えづきや吐き気がするが、そこがまた良いらしく栄養満点で滋養強壮の効果もある?とユエの好みにバッチリとあってしまったようだ。どうやら青汁とみたいな物といえばいいのか今もコウスケに熱い視線を送っている。完全に捕食者の目だ。最も飢餓感に苦しんでいる時に極上の料理と自分の一番の好みを食べたようなものなのだろうから無理もない。

 

「…まずはハジメのを吸ってから…コウスケの?……ん、逆にする…メインディッシュから食べて…極上のデザートで占める…だから…コウスケ…吸わせて?」

 

「ヒィッ!こっちに来ないでユエさん!」

 

「……大丈夫…怖がらないで…天井のシミを数えてる間に全部吸ってあげる…」

 

「男が言いたいセリフを言いながらにじり寄って来ないでってば!」

 

「ふふ…可愛い…むしゃぶりつきたくなる…優しくするから…ね?」

 

「南雲助けてくれ!この娘、力めっちゃ強い!鼻息がやばい!や、やめ……あひぃぃいいいい!しゅごいいい!!も、もうだめえええええ」

 

「……前途多難だ」

 

この吸血姫はなかなかやばいと、恍惚の表情を浮かべる親友と一心不乱に血を吸うユエを見ながら、この頃多くなってきた溜息をつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「……なぁ、なんで南雲は血を吸われても平気なんだ?」

 

「んん?注射器で抜かれているような感じだよ」

 

「…俺は、なんか違うぞ…なんというか大事なものが吸われているというかすっごい気持ちいいんだよ。なんだろな?魔力が吸われてる?…それとも魂か?…ああなんか吸われたくなってきた…」

 

「中毒症状かよ、しっかりしてくれ…突っ込むのも見ているのも聞くのも大変なんだよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はクラスメイト達の話をしたいけど…無理矢理な力技になりそうです

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