いつもの事ですが会話内容が変でもお気になさらず…
「さてと、それじゃあ改めて自己紹介かな。俺の名前はコウスケだ」
「ミュウの名前はミュウなの!」
部屋の一室にて自己紹介をするコウスケとミュウ。先ほどの熱々お粥ぶっかけ事件はさっさと後片付けをしミュウと改めて顔を合わせになったコウスケ。実は先ほどのお粥はそこまで熱くは無かったのでやけどはなかったのである。
「しっかし海人族の子供を助けることになるとはねぇー…ことあるごとに厄介ごとがやってくる気分はどうですかな南雲君」
「…正直な話、僕何か悪いことしたのかな?」
「ドンマイだ南雲、それよりイルワさんのところへ行かなくちゃいけないんだっけ?」
ハジメにからかうように茶化してみたら、どんよりした空気で返され慌てて慰めるコウスケ。話を無理矢理切り替えるためにイルワの名前を出す。確かウルの町の事やウィルのことを報告しなければいけなかったはず
「あーうん、どっかの誰かさんの体調を考慮して後回しにしていたんだった。見たところ歩けそうだしさっさと向かうとしよう」
「面目ない」
申し訳なさそうに謝るコウスケにハジメは苦笑しながら手を振るのだった
「コウスケ君体の方は大丈夫なのかね?顔色は良くなっているが…」
「少しだるいぐらいで問題はないですよ」
「そうかそれはよかった」
現在、ハジメ達は冒険者ギルドにある応接室でイルワと対談していた。コウスケの体調を確認すると改めてハジメ達に向き直り穏やかな表情で深々とハジメに頭を下げた。
「まずは君たちに最大の感謝を。ウィルを生きて連れ戻してきたこと、数万の大軍からウルの町を守り切ってくれたことおまけにこのフューレンに巣くうゴミ共を片付けてくれたこと。本当に感謝してもし足りないぐらいだよ」
「ん?ウルの町のこと話をしたの?」
「いや僕はしていないけど…長距離連絡用のアーティファクトでもあるんじゃないの」
ハジメの考察に苦笑するイルワ。どうやらハジメの考察が当たったらしい。
「ご名答だよギルドの幹部専用だけどね。私の部下が君達に付いていたんだよ。といっても、あのとんでもない移動型アーティファクトのせいで常に後手に回っていたようだけど……彼の泣き言なんて初めて聞いたよ。諜報では随一の腕を持っているのだけどね」
やはり監視員が付いていたらしい。色々移動したのでそのたびに振り回されていた名も無き監視員に同情するコウスケ
「それにしても、大変だったね。まさか、北の山脈地帯の異変が大惨事の予兆だったとは……二重の意味で君に依頼して本当によかった。数万の大群を殲滅した力にも興味はあるのだけど……聞かせてくれるかい? 一体、何があったのか」
「構わないよ。だけどその前に3人分のステータスプレートを頼む。多分そっちを見た方が早い」
「ふむ、確かに、プレートを見たほうが信憑性も高まるか……わかったよ」
そう言って、イルワは、職員を読んで真新しいステータスプレートを三枚持ってこさせる。
結果、ユエ達のステータスは以下の通りだった。
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ユエ 323歳 女 レベル:97
天職:神子
筋力:120+(D)
体力:300+(D)
耐性:100+(D)
敏捷:240+(D)
魔力:6980+(AA)
魔耐:7120+(A)
技能:自動再生[+痛覚操作]・全属性適性・複合魔法・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][+効率上昇][+魔素吸収]・想像構成[+イメージ補強力上昇][+複数同時構成][+遅延発動]・血力変換[+身体強化][+魔力変換][+体力変換][+魔力強化][+血盟契約]・高速魔力回復・生成魔法・重力魔法
状態
勇者の加護
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シア・ハウリア 16歳 女 レベル:67
天職:占術師
筋力:5640+(A)
体力:4540+(D)
耐性:3240+(D)
敏捷:5670+(A)
魔力:1020
魔耐:1800
技能:未来視[+自動発動][+仮定未来]・魔力操作[+身体強化][+部分強化][+変換効率上昇Ⅱ] [+集中強化]・重力魔法
状態
勇者の加護
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ティオ・クラルス 563歳 女 レベル:89
天職:守護者
筋力:770 [+竜化状態4620]+(D)
体力:1100 [+竜化状態6600]+(D)
耐性:1100 [+竜化状態6600]+(B)
敏捷:580 [+竜化状態3480]+(D)
魔力:4590+(B)
魔耐:4220+(B)
技能:竜化[+竜鱗硬化][+魔力効率上昇][+身体能力上昇][+咆哮][+風纏][+痛覚変換]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮]・火属性適性[+魔力消費減少][+効果上昇][+持続時間上昇]・風属性適性[+魔力消費減少][+効果上昇][+持続時間上昇]・複合魔法
状態
勇者の加護
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明らかに異様なステータスだった。ハジメの方は何となく察してはいたので動揺は少ないがさすがにイルワにとっては想定外だったようで硬直している。
(しかし、皆コウスケの影響を受けているんだよね…コレ)
普通のステータスでは表示されることの無いものがちらほら見られるのでコウスケの力が感染しているのだろう。
「いやはや、まさかここまでとは…」
「動揺しているところ悪いんだけど危険分子だと教会に突き出す?」
イルワは、ハジメの質問に非難するような眼差しを向けると居住まいを正した。
「冗談がキツいよ。出来るわけないだろう? 君達を敵に回すようなこと、個人的にもギルド幹部としても有り得ない選択肢だよ……大体、見くびらないで欲しい。君達は私の恩人なんだ。そのことを私が忘れることは生涯ないよ」
「……そう。それは良かった」
「私としては、約束通り可能な限り君達の後ろ盾になろうと思う。ギルド幹部としても、個人としてもね。まぁ、あれだけの力を見せたんだ。当分は、上の方も議論が紛糾して君達に下手なことはしないと思うよ。一応、後ろ盾になりやすいように、君達の冒険者ランクを全員“金”にしておく。普通は、“金”を付けるには色々面倒な手続きがいるのだけど……事後承諾でも何とかなるよ。色々交渉材料はあるからね」
にこやかにほほ笑むイルワを見れば後は任せておけとでも言いたげな表情だ。なら後の色々な面倒ごとは頼もうかと考えるハジメ
「あ~そういえばイルワさん聞きたいことがあるですけど」
「何かな、コウスケ君」
「少しの間なんですが俺の休養のためにこの町に滞在することになったんですけど…南雲が気絶させた裏組織の連中あれはどうするんですか?滞在している間は余計なことに絡まれたくはないんですけど」
実は部屋にいるときに少しの間、フューレンに滞在することになったのだ。理由としてコウスケの体調が良くなるまではここにいようとハジメが提案したのだ。他の3人も、同意したので結果休むことになったのはいいのだが滞在している間に面倒ごとは関わり合いになりたくなかったのだ。
「ああ、あのゴミ共のことかい?それは任せてくれたまえ。ハジメ君が気絶させた連中から色々聞きたいことがあるからね。証拠はたっぷりと残っているし、色々やりようはある。正直ハジメ君はよくやってくれたよ、捕まえた連中には幹部クラスのゴミもいた事だし、我がフューレンギルドの腕が鳴るところだよ」
そのまま不敵な笑みを浮かべるイルワ。どうやら裏組織にいろいろ手を焼いていたところに思わぬ朗報だったらしい。口角が上がり明らかに悪い顔をしている。先ほどまでの顔とは違いすぎることにハジメ達がドン引きしていると慌てたように微笑むイルワ
「ま、まぁそういう事だから後々の細かいところは我々に任せてほしい。君たちの身に危険が迫るようなことは一切ないとフューレンギルド支部長の名に誓って約束するよ」
「…大きく出ましたね」
「それだけに君たちには感謝しているんだよ。それに、異世界からの来訪者である君たちには、この街が危険な所ではないと感じてほしいからね。」
微笑むイルワは只々ハジメ達に感謝をしている顔だった。
その後保護したミュウはハジメ達が故郷である【海上の都市エリセン】に連れて帰ることになった。何でもハジメ達にとてもよくなついていることや異常な強さにハジメ達が連れて行っても問題はないという事になったらしい。
喜ぶシアやミュウをしり目に少々げんなりするコウスケ。
「どうしたのそんな浮かない顔をしてさ」
「あー子供は苦手なんだよな」
「ふぅん?」
「純粋な目で見られているといかに自分が汚れきったかが分かりそうで…あと遠慮のない言い方が苦手」
「そうなんだ。…コウスケって結構面倒見がよさそうに感じたけど」
「気のせいだ。それより良いのか?途中で【大火山】の迷宮に行くんだろ?明らかに危険地帯に突っ込む羽目になるんだが」
「そこら辺は…何とかするよ」
「……そういえばお前、海人族に対してかなり興奮していたっけ?…光源氏計画?」
「な!?ち、違うよ!」
「うわーその内『パパ』って呼ばせるつもりなんだろ。そして綺麗に成長した暁にはパクッと…ちょっとそれにはコウスケさんドン引きですわ」
「だから違うって!」
「あのな幼女に手を出しているのは2次元なんだからオッケーなんだぞ?其処ら辺ちゃんと理解している?
YESロリータNOタッチの紳士協定が理解できてる?」
「だから人の話を聞いてよ…」
「幼女に手を出すのは犯罪です。……あれユエや先生さんは?合法ロリはどうなるんだろう?」
「知らないってば…」
うーん短い
ステータスは適当です
次はコミュパートなのでいろいろ書きたいです