時間軸はあんまり気にしないでください。自分でもよくわからなくなってきています。
つまりご都合主義ってことさ!
「~~~♪」
「ユエさん。さっきから聞きたかったんですけど」
「ん?なにシア」
「なんでさっきから上機嫌なんですか?」
王都の前にある草原にて目の前には数十万と言おう数の魔物と魔人族の混成軍をざっと見渡したシアは気軽に隣のユエに質問を投げかけた。理由はいたって簡単目の前の魔物たちには目もくれずユエは鼻歌を歌っていて上機嫌だったのだ。
いつもの無表情さは消え、顔はほころんでおり誰がどう見ても機嫌がよさそうだった。思えばリリアーナを助け出した時から機嫌が良かった気がするとシアは思った。
「いくら私たちが強いって言ってもあれだけの数は面倒ですよ?それなのに」
「どうして機嫌がいいか?」
「はい。嬉しそうなのはよく見ていますが。今日は輪にかけて機嫌が良くて楽しそうじゃないですか」
シアの疑問にユエはますます笑みを深くすると上機嫌な理由を話し始めた。
「…コウスケが」
「コウスケさんが?」
「私たちを頼ってくれた。今まではどこか遠慮気味だった。だけど今は違う。『魔人族と魔物を相手に大立ち回りをしてくれ』と頼んでくれた。だから私は嬉しい」
理由を聞きなるほどとシアは頷いた。隠していた秘密を話してくれたことに加え、コウスケの本当の意味で力になれることがユエにとっては嬉しいのだろう。
それはシアも同じだった。恩人であり仲間であるコウスケがずっと苦悩し抱えていた秘密を共用するというのは存外悪くないものであった。
「そうですね。私も同じ気持ちですユエさん。さっさと蹴散らしてとっとと合流しましょう!」
「ん!……あ」
力強く返事したユエだったが、直後に何かに気付いたのかハッとし顔を赤くするユエ。訝しそうにするシアに聞こえるか聞こえないかの小さな声でユエは恥ずかしそうにつぶやいた
「後…シアとコンビを組めるのが初めてだからちょっと浮かれている…かも」
「!?」
気恥ずかし気に、しかし嬉しそうにはにかむユエにシアは一瞬見惚れてしまった。何せ同性であるシアでさえも目がくらむ絶世の美少女から恥じらいながら一緒に戦えるのが嬉しいと言われたのだ。
(…か、可愛いですぅ!!…このまま抱きしめても…駄目駄目!今は目の前の事に集中しないと…)
シアにその気は無くてもクラッとしてしまいそうになる。しかし頭を振ってその考えを振る払う。シアは気を引き締めると同時に魔力を体中にたぎらせる。なぜか魔力と違った別の力が纏っているような気がするほど闘志がみなぎってくる。
「私もユエさんと一緒に戦えるのは嬉しいですぅ!」
「ん、……背中は預けた」
「はいですぅ!」
ユエも隣にいる闘志をむき出しにするシアに合わせるように黄金の魔力を体中に纏わせる。今ならなんだってできそうだと錯覚してしまいそうなるほどユエにやる気に満ち溢れてくる。
この夜、魔人族は異常な速度で高等魔法を連発してくる少女と異様な速さと力で翻弄してくる少女のタッグに地獄を味わう羽目にとなる。
「うわっと!」
「…この攻撃もかわしますか。流石はイレギュラーです」
「敵に褒められてもうれしくはないね」
「?賛辞は素直に受け取る物ですよ。それとも照れているのですか?なら問題ありません。その首を取らせてもらいます」
ハジメはコウスケの情報通り捕らわれていた愛子を救出しティオに預けた直後、敵と遭遇していた。神山の上空八千メートルで戦闘を行っていた。
(まぁ遭遇するだろうとは思ってはいたさ。ウィルを助けたときだって
危惧していた通りと言うべきか又はシナリオ通りと言うべきか。すぐに襲い掛かってきたがコウスケの情報通りにだったので問題はなかった。容姿もコウスケの言う通り銀髪碧眼だったのですぐに原作に出てくる敵だと分かった。
(たださぁ…全部が全部情報通りっていう訳にはいかないんだね…)
「?なにをまじまじと見つめているのですかイレギュラー 気味が悪いです」
「いやなにてっきり大剣二刀流で襲ってくるんじゃないのかなと思っていたからさ」
「……大剣二刀流…なるほどあなたは馬鹿なのですねイレギュラー。叩き潰すと振り払う事しかできないという読みやすい武器を私が振り回すと思ったのですか愚かな思考ですね。いっそ哀れみを感じます」
「はいはい頭が出来が悪くて悪かったね」
「ですので、この槍にてあなたのその首もらい受けます」
手に持った短めの槍くるりと回転させると同時に一瞬に手詰め寄ってくる敵対者である「神の使徒」ノイント。迷いがなく一直線に突っ込んでくるその姿はまさしく突撃してくる砲弾そのものだった。
突き出してくる槍を回避すれば今度は凪払いが襲ってくる。当たらぬように回避をし、攻撃を仕掛けようとすればすぐさま槍を構えたノイントの高速の突きが襲ってくる。反撃の機会が与えられず回避で手いっぱいでだった。
(ああもう!コウスケの馬鹿!何が大剣二刀流で高周波ブレードだよ!当たっているのは最後の所だけじゃないか!
意外なほどに又は想像以上の強敵ノイントを相手しながらハジメは親友に毒づく。状況が変わるわけでもないがそれでも言いたかったのだ。情報と違って強いと。最も負ける気なんてハジメにはさらさらないが
「…さっきから考え事とは中々余裕ですねイレギュラー」
「さてね …お前の主って奴の事を考えていたんだけど、かなりの糞野郎だなと思っただけだ。どうせこうやって僕が足掻いているところをニヤニヤとふざけた面して見ているんだろ」
「良くお分かりで。主は貴方があらゆる困難を撥ね退け、巨大な力と心強い仲間を手に入れて……そして、目標半ばで潰える。主は、あなたのそういう死をお望みなのです。ですから、主は貴方がなるべく苦しんで、嘆いて、後悔と絶望を味わいながら果てて死に絶えることを所望しているのです」
「うわ、やっぱり最低最悪のゲス野郎だ。ニートこじらせて構ってくれないと駄々をこねて自分の思い通りにいかないと癇癪を起こすタチの悪い糞野郎には会いたくないな」
「そんなに会いたくないのならあなたはここで死ぬべきなのです…私からしてみればこれほどの強さのイレギュラーは全力をもって対処をした方が良いと思いますが…主の考えは理解できません」
(…変な奴)
以外にも
うーん時間軸が変かなぁ…まぁいいや