ありふれた勇者の物語 【完結】   作:灰色の空

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短いです。そろそろダレてきました。さっさと終わらせたいです


王都防衛線 ⑥

 

ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

 

 

「…どうやらあの狂った狂信者たちはいなくなったみたいだね」

 

「ですね。本当に使えない駒です。もっとも期待などしていませんでしたが」

 

 ハジメとノイントの戦いはいまだ終わらず、想像以上に長引いていた。ハジメが攻めるもノイントは空を舞いながら回避をし、ノイントの槍さばきを距離を取って銃で計撃するハジメ。攻防はまさしく一進一退だった。

 

(やれやれ…まさかここまで苦戦するとはね…コウスケが言ってたノイントって奴と本当に同一人物なのかな?)

 

  何度目かの攻防の後ハジメは敵対者であるノイントを観察することにした。今はわずかでも勝機がほしいという考えだ。

 

(容姿は銀髪で碧眼で顔は整っている…なんともコウスケが聞いたら喜びそうだ。で、服っていうか鎧は…ノースリーブだけど強度は中々のモノかな。格好はまさしくヴァルキリーって奴だね。考えた奴は中々センスがいい)

 

 ノイントの容姿を見ながら戦闘能力を考察するハジメ。何故か一瞬背中がヒヤッとするモノの気にせず観察をする。何せ今は情報が欲しかった。

 

(しかし…聞いていた情報だと女って言ってたから成人女性ぐらいだと思っていたけど…意外と背が小さくて幼いな。中学生ぐらいかな?それに)

 

 コウスケから聞いていた事と目の前にい入るノイントとの違いを比べる。身長や見た目の年齢もそうだが極め付きだったのが

 

()()()()。確か銀色の羽を使って攻撃とガードをするらしいけどこのノイントにはその翼がない。どういう事だろ?)

 

 コウスケから聞いていた話では、翼から羽を出し遠距離攻撃をしてくるらしいがそんな気配は全くなく槍による接近戦と牽制の魔法で攻めてくるというのがノイントの戦闘スタイルだった。

 

(最もその銀の翼の代わりか槍さばきがやたらと美味いんだけどね、ほんとに厄介だっ!)

 

「さっきから何をじろじろと見ているのですかイレギュラー。不愉快なのでさっさと死んでほしいのですが」

 

「いやなに、聞いた話だと神の使徒って奴は翼が生えていると聞いていたんだけどさ。その翼が無くてあれっと思ってね。邪魔になったからちぎったのかな」

 

「……………」

 

 さっきまで口を開いていたノイントが黙り気のせいか目が細くなったような気がした。その瞬間を逃さず、ハジメはある武器を起動し始める。

 

(白い死神…起動……落日の死影…起動…照準を合わせて…)

 

「翼…銀の翼…ほかの使徒はあるのに…私は、どうして…」

 

先ほどまで槍の穂先はハジメに向けられていたのが翼と言う単語を聞いた途端にぶれ始めだした。その隙にハジメは気付かれないように着々と準備を進める。

 

(静かに迅速に…両狙撃準備よし!後はタイミングを…)

 

「…いいえ私は任務をこなすだけ。それだけのモノでありそれしかできないモノ。イレギュラーあなたを殺す。それだけが私の存在理由」

 

「なんともつまらない理由。息が詰まりそうだ」

 

「その減らず口今度こそ黙らせます」

 

 言葉と図時に槍を構えるノイントにハジメは即座にドンナー・シュラークを抜くと最大威力で連射する。轟く炸裂音は二発分。夜闇を切り裂く紅い閃光も二条。されど、実際は十二発分の弾丸。ドンナー・シュラークそれぞれにつき、一発分しか聞こえない程の早撃ちと、全く同じ軌道を通り着弾地点も同じという超精密射撃。

 

「はぁぁああああッ!!」

 

 しかしノイントはハジメの絶技を槍の回転だけですべての弾丸を叩き落とす。ハジメは小さく舌打ちするとオルカンを宝物庫から取り出し全弾一気に集中砲火した。

 

「小癪な!」

 

 ノイントはオルカンのミサイルを上級魔法を素早く唱えて次々と落としていく。先ほどまでの攻防の時にオルカンのミサイルの威力を知っているノイントはミサイルを撃ち落とすことを選んだ。しかしその一手が勝負の明暗を分けた

 

「チェックメイトだ!」

 

「何を言って、がッ!?」

 

 どこからともなく撃ち放たれた紅いレーザーの二本の光線がノイントの胸と腹に風穴を開ける。魔力供給源である心臓を外れていたとは言えそのダメージは深刻だ。しかしノイントは体が倒れそうになるのを無理矢理堪えようとする。

 

「悪いけど駄目押しいくよ」

 

 ドパンッ!

 

「がはっ!」

 

 戦闘を続行しようとするノイント。しかし即座ハジメがドンナ―とシュラークを発砲。ノイントは手足を打ち抜かれ、遂に自分の身体を空中にとどめていた魔力が無くなっていき地上に落下していく。

 

(…いったいどこから…ほかに生命反応はなかったはず)

 

 ついに自分の魔力が尽き地面に落下していくノイントは先ほどの攻撃を場所を探ろうとしていた。もう戦えるほどの力はなかったが

せめて先ほどの攻撃の正体を知っておきたかったのだ。

 

 戦いの最中敵対者のハジメに援軍はいなかった。しかし実際には攻撃があり殺気も何も感じなかったその銃撃は確かに自分の急所を狙ってきた。

 暗くなっていく視界の中で見えたのは畑山愛子を幽閉していた塔。その塔の頂上部分に何かが置かれているのがノイントが最後に見た光景だった。

 

 

 

「ふぅーー 何とか上手く行った。流石は白い死神(シモ・ヘイヘ)落日の死影(デューク・東郷)。やっぱり偉大なる現実と素晴らしき架空の狙撃手達は頼りになるね」

 

 ノイントを打ち倒しほっと息を吐くハジメ。ノイントに深刻なダメージを与えた二本の紅い光線。実はハジメが愛子を救出するときに塔の中に設置してい置いた長距離狙撃銃だったのだ。

 敵が現れると聞いてはいた為、念のために銃を設置し備えておいたのだ。そのままでも使えるが遠隔操作をできるというのが特徴であり、コウスケがねだっていたので浪漫と実用を兼ね合わせて作った武器のうちの一つでもある

 

「さて、追撃は…別にいいか。皆と合流のほうが優先事項だし。はぁ~それにしても疲れたな~今度襲って来たらコウスケにでも擦り付けようそうしよう」

 

 一通り愚痴るとハジメは全壊している聖堂の方に空を駆けて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 




やっとで仲間たちの描写が終わったので話を進めることができます。
長かったぁ~
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