ぴちょん……ぴちょん……
水滴が頬に当たり口の中に流れ込む感触にコウスケの意識が徐々に覚醒していく。あたりは薄暗くここがどこなのかわからない。ぼんやりとするコウスケ。のっそりと体を起こすと低い天井に頭を思いっきりぶつけた
「おごっ!?」
両手で頭を押さえながらようやく自分のいる場所と先ほどの状況を思い出した
(痛ぇ~、あーそっか…蹴りウサギに蹴られて、ついでに爪熊に殺されそうになってたんだっけ)
先ほどの惨劇の詳細を思い出し、自分の左腕を確認するとそこには変な方向に折れ曲がった腕ではなく折れる前の程よく筋肉のついた左腕があった。右手で無意識に左腕をさする。
(あれほど滅茶苦茶になっていた腕が元に戻っている…ってことは)
思案にふけるコウスケの顔に水滴がまた落ちてくる。その水滴の正体に気付き息を吐く水滴の正体は【神結晶】と呼ばれる、魔力の結晶が出す液体である、その液体を【神水】と呼び、これを飲んだ者はどんな怪我も病も治るという。これのおかげで体が回復したのだ。原作におけるハジメを救った重要アイテムである。
(ここまで凄い物だったとは…)
完全に治った左腕を見つめ、切り裂かれていたはず腹部を触る。確かに傷が治り何も問題はなさそうだ。
(確かあの時は内臓らしきものが飛び出していたような…っ!?)
自分の身体から零れ落ちそうとしていた物の感触を思い出してしまい思わず吐きそうになる。青白い顔で何とか吐き気を抑え、深く息を吸い込みあたりに香る血の匂いに辟易した。憂鬱な気分であたりを見回し隣で眠っているハジメにコウスケは気付いた。
悪夢を見ているのか顔は険しく涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃになっている
「…南雲、お前心配してくれていたのか」
コウスケの記憶には最後まで心配してくれていたハジメの声が頭に残っている。その事とここまで運んでくれた事に深く感謝する。疲れているだろうハジメをこのまま寝かせてあげたいがさすがにこの場所は狭いし何より血の匂いがひどい
「南雲…起きてくれ南雲」
「…ううん?…!?コウスケ!生きてるの!」
「ああ、お前のおかげだ…それにこの水?のおかげかもしれない」
ハジメを起こし水滴を飲むように言うコウスケ。ハジメは訝しがりながらも水滴を飲むと頭がクリアになり倦怠感が治まっていく。その事に目を見開き驚くハジメ
「コレは?」
「分からん。だがこの先に何かあるかもしれん。錬成で道を作ってくれないか?」
コウスケの言葉にあいまいにうなずき、熱に浮かされたように穴を掘り続けるハジメとそのあとを追うコウスケ。やがて、流れる謎の液体がポタポタからチョロチョロと明らかに量を増やし始めた頃、更に進んだところで、ハジメ達は遂に水源にたどり着いた。
「こ……れは……」
そこにはバスケットボールぐらいの大きさの青白く発光する鉱石が存在していた。
その鉱石は、周りの石壁に同化するように埋まっており下方へ向けて水滴を滴らせている。神秘的で美しい石だ。アクアマリンの青をもっと濃くして発光させた感じが一番しっくりくる表現だろう。コウスケとハジメは引き寄せられるようにその石に手を伸ばし直接口を付けた。すると体の調子がみるみるよくなっていくのが分かる
「はは、地獄の底に一筋の希望ってか?やったな南雲。役立つものを見つけたぞ……って南雲?」
コウスケは死の淵から生還できたこと、このオルクス迷宮で最重要アイテムを見つけたことででテンションが上がったが、対するはハジメは膝を抱え込んで座っており顔は俯いている。体も小刻みに震えておりコウスケは思わず声をかけた。
「…怖かった、怖かったんだ!ぐすっ僕の、僕のせいでコウスケが死んでしまいそうで…怖いんだ、…僕を餌としか見ていないあいつも!こんな場所も!何もかも怖いんだ…もう嫌だ、ここから動きたくない、なんでこんなことに…」
死地から脱出したことで心に余裕ができたのだろうか、ハジメは自分の感情を吐露していた。八つ当たりなのは自分でもわかっている。それでも自分のせいで死にかけたコウスケ、こちらを餌としか見ていない絶対強者の爪熊。この異常な迷宮。すべてに恐怖していた。
「南雲…そっか、そうだな、怖かったな…でもな、
ハジメの前に座り正面から見つめるコウスケ。涙と鼻水でくしゃくしゃになった顔をあげコウスケの目を見るハジメ。その目はとても優しく綺麗だった。
「お前のおかげで俺は助かったんだ。…ありがとう。お前も俺も生きていて本当によかった」
「…ぅうう…」
さらに涙を流しハジメは俯いてしまった。コウスケはハジメの肩に手を置き優しく慰めるように背中をさすった
少しの休憩の後コウスケは立ち上がりまだ恐怖から動けないハジメに声をかけた
「南雲…俺は、ちょっとそこらへんを探索してくるよ…なんか食えるもんがあるかもしれないしさ、ほらよく言うだろ腹が減っては戦はできぬってさ…だからお前はここにいてくれないか」
その言葉にピクリとだけ一瞬ハジメの肩が動く、しかし顔を上げようとせず動こうとはしない。その事にコウスケはほんの少しだけ溜息が出た
(………はぁ)
「この石があれば命を落とすことはないだろう。何かあっても大丈夫だ。戦いは全部、俺に任せてくれ。なーに次は油断も慢心もしないさ、だから、生きて一緒に、日本に帰ろうぜ!」
神晶石を最後に一舐めすると立ち上がり動かないハジメをちらりと見て移動を開始した。
コウスケはひどく苛ついていた。理由は主に自分だ。
勇者の力とこのステータスがあれば何とかなると楽観視していたこと。ステータスがハジメの二十倍なら蹴りウサギの攻撃ぐらいなら耐えられるとうぬぼれていた。実際は、左腕が折れてしまいステータスはあくまで目安であり絶対ではない、そんな簡単な事に気付かずにいたことだ
次に技能を使うことを忘れていたこと、自分の正体を話していたことで油断して『気配感知』『魔法感知』の両方を使うことを忘れていたため蹴りウサギにエンカウントし『縮地』『先読み』すら使う暇もなく蹂躙された。もし使っていればまだ何とかなったもかもしれないのに自分の油断が原因だった。必死だった訓練も順調だった迷宮上層も命を懸けた殺し合いには何の役にも立たなかった
すべては自分の油断だった。甘く見ていたこのオルクス迷宮を…ただの、南雲ハジメの豹変した場所としか見ていなかった…
(だけど、俺が!最も苛ついているのは‼)
自分を助けてくれたはずのハジメに感謝の気持ちを持っているはずなのに動こうとしないハジメに「役立たず」と罵っている自分がいたことだった。
なぜ自分が殺されそうなのに援護してくれないのか、どうして錬成でもっと早く穴をあけてくれないのか、なんで今もうずくまって動かないのか、今手元には聖剣がない、だから今こそハジメの錬成が必要なのに
(クソッ仕方ないだろう!?南雲はただの学生だ!こんな状況になったら動けなくなるのはしょうがないだろ!?だから南雲にイラつくのはやめろ!)
結局のところ自分が悪いのに全部ハジメのせいにしようとする自分がたまらなく嫌でひどく醜かった。だから別れたのだ。助けてくれた感謝の気持ちが消えそうで、このままだとハジメを罵ってしまいそうになりそうで怖かったのだ。今になって死にかけた恐怖心がぶり返してくる
(怖い、怖い!でも仕方がないんだ!俺がやるんだ、魔物を殺して肉を食って!敵になった奴を排除するんだ!そうやって南雲を守るんだ!俺しかいない、でも痛いのは嫌だ、すべて南雲に任せればいい、違う俺がやるんだ!、帰りたい…あの時見捨てていれば…)
「っ!」
南雲に少しでも苛ついたことに腹を立てる自分、帰りたい死にたくないと願う自分、恐怖におびえる自分
様々なことが頭をよぎり心の中が荒れ狂う。思わず膝をつき頭を抱えるどれくらい蹲っていたのだろうか、もしかしたら、数十分か、もしくは数時間かもしれない
(ぅううう、誰か助けてくれ、俺はどうすればいいんだ、どうすれば…)
思わず助けを求めたとき、ふと頭の中にハジメと最初に自己紹介して笑いあったことが頭に浮かんだ、次に迷宮に入る前の夜に会話をしていたことを思い出した
(…あ)
あの時自分は救われたのだ、ほんの少し話をしただけ、だけど、楽しかったあの笑顔を見ていたい、そう思ったのだ
(…ぁあ、そっか、俺、南雲と一緒にいたかったんだな)
頭の中が徐々に楽になっていく。荒れた心が穏やかになっていくあの、とてもかなわないようなベヒーモスに向かっていく勇気を持ったハジメに嫌いたくない、嫌われたくないたったそれだけだった。だから…
(…南雲に、自信をもって隣に立てるように強くなろう少しづつでもいい…だから)
頭がクリアになると同時に「気配感知」に何かが反応した
「この感じは…蹴りウサギか…ハッ俺たちの門出の贄になってもらうぞ」
不敵な笑みを浮かべ交戦の準備をする、南雲と共に行く、ただそれだけを決意して…
ハジメはまるで胎児のように丸まって動けなかった。コウスケが行った後も動けなかった。爪熊のあの目がダメだった。ハジメを餌としてしか見ていない捕食者の目。弱肉強食の頂点に立つ人間がまず向けられることのない目だ。
(ぅうう 怖い、怖いんだ…)
何度も立ち上がり行こうと思う、だがそのたびに足がすくんでしまう
(どうして僕は弱いんだ…どうして…コウスケは、立ち上がることができたのに…)
思い出すのは一緒に落ちてきた友達のこと。怖くて不安だというのにそれを出さずこちらを心配してくる、そんなところに自分は甘えてしまっていた。だから…自分は足手まといにしかならなかった。いつまでも弱くて無能な自分、嫌気がさしてきた。
そのままどれくらい時間がたったのだろうか、もしかしたら、数十分かもしくは数時間かもしれない。だが、ハジメには長い時間だった。自分の中が少しづつ変わるようなそんな時間だった。
(なぜ僕はこんなところにいる…)
(なぜこんな目にあってる……なにが原因なんだ……)
(神は理不尽に誘拐した……)
(だから、こんな世界にいるんだ…)
(クラスメイトは僕を裏切った……)
(だから、こんな暗い迷宮にいるんだ)
(だったら、どうして動かないんだ…)
(それは、魔物が怖いからだ…)
(違う!コウスケが助けてくれると甘えているんだ…)
(コウスケは立ち向かっていった…)
自問自答をし、だんだんと思考が変わっていく、あの自分を勇気づけてくれた友達…親友のように強く…弱い自分から強い自分へ少しづつ…
(いつまでコウスケに甘えているんだ…)
(コウスケと一緒に帰るんだ)
(だったらどうするんだ)
(強くなるんだ、今よりもっと、もっと強く)
(そして、邪魔者を排除するんだ)
(狂った神も裏切ったクラスメイトも襲ってくる魔物も全部)
(僕の、僕達の邪魔をするもの!、理不尽を強いる全て!)
(
今この瞬間、優しく穏やかで、対立して面倒を起こすより苦笑いと謝罪でやり過ごす、香織が強いと称した南雲ハジメは変わった
理不尽を跳ね飛ばし、立ち向かう障害をすべて叩きのめすより強くより冷静で冷酷になった新しい南雲ハジメが誕生した。
ハジメは弱った体を必死に動かし、神晶石に口をつけて啜る、体に活力が戻り頭がさえるあくまで冷静にしかし大胆にハジメはここから切り抜ける方法を考える
「強くなるんだ」
コウスケは少しおぼつかない足取りで神昌石の部屋まで戻ってきた。手には原形をとどめていない蹴りウサギの死骸を持っている。
「おーい、南雲ー待たせたなーってお前…」
「ん?ああ、コウスケ待ってたよ」
ハジメが居るのはいいしかし、隣にある赤黒いのは何なのだろうか
「ああ、これ?ただの魔物だよ。錬成で動けなくした所を手動ドリルで仕留めたんだそっちのソレは?」
「あ、ああこれは、先読みでコレの来る所にありったけの風魔法を放ってだな、動きづらそうにした所を縮地と剛力とそこらへんの石で無理やり殴りまくった」
「無理やりって…なんか脳筋だね」
「へっうるせぇ、ほかに思いつかなかったんだよそれよりなんか雰囲気変わった?」
さっきまでのハジメとは違う、どこか知的?というかなんか肝が据わったような感じがするのだ
「…いろいろあったんだよ。それよりコウスケ」
「ん?」
「僕を庇ってくれてありがとう。君のおかげで僕は生きている」
「いや、それは俺のセリフじゃ「それでも、君のおかげなんだ」
ハジメの目は真剣だ。何があったかはわからないがその目はコウスケにとって非常に心強いものだ
「…わかった。これで貸し借りなしってやつか?よくわからんけど?」
「そういうものだよ。…コウスケ、生きて強くなってそして、一緒に日本に帰ろう」
「…ああ!強くなって日本に…俺たちの故郷に帰ろう!」
拳を突き出してきたハジメに合わせて拳を合わせるコウスケ。強い決意とともに感じたそれはとても暖かった。同時に、なんだかテンションが上がってきた
「というわけで3分クッキング始めるか!」
「うん!」
「まずはこの糞共を適当にぶつ切りにします
助手のハジメ君スパスパやっちゃって」
「ハイハイ、錬成ナイフでスパスパ行きます」
「では切れたぶつ切り肉を適当に焼きます。おらぁっ消し炭になりなぁ!」
「消し炭にしたらダメでしょ」
「はい出来上がり~ウサギと狼のぶつ切り焼きでーす。隠し味は何もありません!、素材100%の味をお楽しみください」
「わーい」パチパチパチ
「………」
「………」
「「………」」
両者、無言になる。いったい何をしているのか。変なテンションからいきなり素に戻ってしまった。目の前にはこんがり焼けた魔物の肉
「なあ、南雲、俺いきなり何してんだろ?というかこれ俺達食べるのか!?」
「仕方ないよほかに食べるものなんてないし…というよりここに他の食糧になるものなんてなかったよね?これを食べるために仕留めてきたんじゃないの?」
「そりゃあそれもあるが…コレ腹壊すよな?」
「うん間違いなく毒だって本に書いてあった」
「マジか…嫌でもこの石があれば行けるか?」
嫌そうな顔でまじまじと肉を見るコウスケ。原作を見ているから知ってはいるのだが激痛が襲うとなるとさすがに躊躇する。無論それで強くなるのも分かってはいるのだが…
「コウスケ、生きてここから出るためだ、覚悟しよう」
やたら覚悟の決まった顔をするハジメ。貫禄さえ出てきそうである
「ええい、ままよ!うおおおお、まっず!?なんじゃこりゃ!」
「うぐ、おえ!まだ虫の方がましなんじゃないのコレ!?」
コウスケに合わせるように肉に食らいつくハジメ変なにおいと酷い味に2人とも涙目になる。思わず神晶石からにじみ出る神水をなめる
男2人青い石を必死に舐めるその姿は、すさまじくシュールだった
どれくらいそうしてたのかハジメの体に異変が起きた
「グッ ――ッ!? アガァ!!!」
突如全身を激しい痛みが襲った。まるで体の内側から何かに侵食されているようなおぞましい感覚。その痛みは、時間が経てば経つほど激しくなる。錬成で作っていたコップの中に入っている神水を飲むと痛みが引くがまた激痛がぶり返してくる
「ひぃぐがぁぁ!!あがぁぁ!」
ハジメは絶叫を上げ地面をのたうち回り、頭を何度も壁に打ち付けながら終りの見えない地獄を味わい続けた。激痛に蝕まれながらも隣の親友の無事を確認するハジメ。そにいたのは…
ビクンッビクンッ
泡を吹きながら気絶して痙攣している親友がそこにいた…あまりの激痛に脳がオーバーフローしているのかどうやらすぐに意識を手放してしまったらしい、しかし痙攣の仕方があまりに変だ、まるで、クリ○ゾンの様な…
「うぐが、おきろ!くそがぁぁ!!」
心配して神水を飲ませる目的で神晶石を思いっきりコウスケの口元に叩きつける。一応心配しているのだ。痛みを自分だけ体験しているのが苛っとしたわけではない…ないったらないのである。
「おごおおお!てめ、南雲なにしやが、あばばばばっばあっばあばっば!」
「君だけ気絶してんじゃ!がぁぁあああ!!!」
神水を飲みながらお互い罵りあい,地面をのたうち回りながら、痛みを引くのを待つのだった
やがて激痛が治まり、ぼんやりとするハジメ、何度か自分の手を握ったり開いたりして自分が生きているのを確認する。
「…はは、本当に…死ぬかと思った…僕の体どうなっているんだ?」
気のせいか自分の体が軽く、力がみなぎるような気がするのだ。腕や腹を見ると筋肉が発達しており目線も少し高くなっている気がする。 体の変化だけでなくハジメは体内の違和感も覚えていた。暖かいような冷たいような、どちらとも言える奇妙な感覚。意識を集中して見ると腕に薄らと赤黒い線が浮かび上がった。
「うわっ、き、気持ち悪い、大丈夫かなコレ…っとそうだ、コウスケは…」
「…童貞捨てるまでは…死なねぇよ」
隣でうつぶせになっていた親友の無事を確認する。うわごとを言うあたり、まだ大丈夫そうだ。とりあえずお互いの無事を確認する
「なんか案外平気そうだね…」
「…んなわけねぇだろ。なんか生まれ変わったような気がするがな…あれ?背も低くなったような?…南雲お前の方は、髪の毛は…え?変わっていない!?」
「何だよ、抜けていると思ったの?」
「ああそうじゃなくて、ははそうだよ、そうだ、これでいいんだ…」
コウスケはハジメの髪の毛を見て何やら小さく頷いている。抜けているわけでも長くなっているわけでもましてや、色が変わっているわけでもないというのに…
「それより、南雲、こういう時はステータスプレートを見よう。何が変わっているのかわかるはずだ」
ステータスプレートを探してポケットを探る。どうやら失くしていなかったようだ。現在のハジメのステータスを確認する。体の異常について何か分かるかもしれない
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:8
天職:錬成師
筋力:100 (C)
体力:300 (C)
耐性:100 (C)
敏捷:200 (A)
魔力:300 (B)
魔耐:300 (C)
技能:錬成・魔力操作・胃酸強化・纏雷・鉱物鑑定・言語理解
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「…強くなってる、魔力操作?纏雷?なんだこれ?というより数字の隣にあるのは…?」
「魔物の肉を食ったら強くなる、か…ほんとファンタジーだな魔力操作は詠唱いらず、纏雷は雷かな?ま、イメージすれば大体何とかなる
…ってんん?なんだそりゃ?」
「なんだろうコレ…そっちの方は?」
コウスケはポケットからステータスプレートを探し出し自分のステータスを確認する…今現在の自分はどうなっているのか内心見るのが怖いのだが
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コウスケ ?歳 男 レベル:--
天職:勇者 ———
成長率
筋力:B-
体力:A
耐性:A
敏捷:C-
魔力:B
魔耐:A
技能:我流闘技・魔力操作・全属性適正・--魔法・他多数
状態:支援効果「南雲ハジメ」
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「…………え?」
「え?」
「「え?」」
思わずハジメと顔を合わせるコウスケ。何が何だかわからなかった。名前が変わったことで別人と判断されステータスが変動されたのだろうか、それとも自分こそがイレギュラーであるからだろうか?原作を知っているコウスケでもこれはさっぱりとわからない
「な、なんじゃこりゃぁああああああ!?」
迷宮の奥深くコウスケの絶叫がむなしく響くのであった。
ようやくシリアス終了!
ここからは少しずつコミカルに行く予定です