ありふれた勇者の物語 【完結】   作:灰色の空

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一度やって見たかったのです。
オリジナル設定がありますがあんまり気にせずです。

ちょっとした設定程度だと思って読んでくださーい

いつも夜遅くに投稿申し訳ないです


登場人物紹介

 

 

キャラクター紹介

 

 コウスケ

 

 この物語の主人公

 

 目が覚めたらありふれ世界で何故か天之河光輝に!?となった男。何故、どうしてと混乱しながらも南雲ハジメの旅に同行することとなった。

 性格はノリが良く明るいが、何かとすぐ悩みを自分一人で抱え込む。元の世界ではオタクだったのでハジメとは話がよく合い悪ふざけをすることも。

 原作を知っているという事に苦悩していたが、ハジメにすべてを打ち明けることで解放された模様。しかしまだまだ彼の苦悩は続く。

 どうやら解放者たちと関係があるみたいだが…?

 

 分からない事理解できない事は後回しにするという酷い悪癖がある。また元の世界で色々あったせいで、醜悪な物を抱えている。

 メンバーの中で唯一の社会にもまれた人。社会人と書いて… 他のメンバーは高校生が3人に元王女に族長の娘に一族の姫、そして神の人形。何か思うものがあるも出さないようにしている。

 

 戦闘ではタンク役。敵の攻撃を一手に引き受けその間に仲間たちが敵を殲滅する。『守護』と言う蒼い盾を出すことができ、『誘光』で敵を引き付ける。怪我は『快活』で自分で治すという能力を持っているがこの頃活躍が無い。本人も自覚している模様。

 

 風伯と名付けた剣を持っている。片刃で肉厚の剣であり、オスカーの錬成所後で発見しハジメに修繕した後愛用の武器となった。がこの頃振るわれていない。ほかにもいろいろ小道具があるがこれらも使われていない。かなしみ

 

 仲間たちとの関係は良好。ハジメとは呆れられるもオタク談議で盛り上がり、ユエにはいじられる。シアとは一緒になってはしゃぎまわりティオを頼りにしつつ時たま弄る。一時期香織がとても怖かった。今では苦手意識が少なくなった模様ハジメとの関係を祝福している。清水が生きてくれたことにとても感謝している。そして弄る。弄り倒す。ノインとは名付け主でもあり魔力を吸われる側でもあり原作に関しての愚痴を暴露されたりと主従関係は安定していない、それでも本人は満足そうである。どМ疑惑あり。

 

 彼の旅は終わらない。真実を知るまで苦悩は続く。

 

 

 

 

 

 

 南雲ハジメ

 

 原作主人公でありこの物語のもう一人の主人公

 

 原作と同じように奈落に落ちてしまうが、一緒に落ちてしまったコウスケに心身共に救われる。魔物の肉を食べたが白髪にはなっていない。左腕もあるし右目もある。誰かさんの介入のおかげで大きな怪我はしていない。

 今までクラスで除け者にされていたので友達と言う存在に憧れがあった。初めての友達となるコウスケに全幅の信頼をしており一緒になってはしゃぐこともしばしば。

 

 仲間内での一応リーダー。しかし本人にそのつもりはない。でも頼りにされると断れない気質。身内にはチョロ甘。

 

 女性陣に対して一応保護者のつもり。香織との関係は好かれているのは嬉しいけど彼氏彼女関係になるには早いようなでも憧れでもあるし香織は可愛いしと色々年相応の思いを持っている模様。「まだ」告白の返事を返していない。今は恋愛よりも同性との馬鹿騒ぎを楽しみたい様子。

 

 清水とは共通の友人を持つ友人の様な、それよりも仲がいいような…他のクラスメイト達よりは信頼や友情を感じている。時たまゲームの話もするので完全に打ち解けるのは時間の問題。

 

 旅の始まりと比べて人への対応の仕方がかなり柔らかくなっている。口調もどんどん以前のものに。仲間との交流が彼の険を取り除いていく。

 

 自分の錬成品に関しては一家言がある。褒められると調子に乗ってさらにとんでもない物を作る。なので仲間内では錬成=何でも作れると思われている。本人は否定している物の凄いドヤ顔をしているので説得力がない。

 

 旅の目的は日本へ帰る事。終わりは着実に近づいている

 

 

 

 

 

 ユエ

 

 奈落の底にいた吸血姫。元々はある国の王族だった。が仲間内から忘れられている。本人も気にしていないしそもそも忘れている可能性すらある。もしかしたら自分が吸血鬼だという事すら忘れているかも?

 助けてくれた2人に強い感謝と親愛の情がある。大抵2人のはしゃぎ様を見守っている。小さな姉。

 精神的に大人なので仲間内ではお姉さん気分…だが傍から見たら一緒になって騒いでいるようにしか見えない。見た目相応ともいう

 女性陣とは仲がいい、古参メンバーなので女性陣のトップである。女子会もしている模様。シアとは特に仲がいい。香織は可愛い妹分。ティオはたまに尊敬している同年代の気分

 

 仲間内では魔力が2番目に高い。魔法を使う事に関してはトップクラス。その事が誇りだったのだが清水の存在で強い危機感を持つ。慢心駄目絶対の気持ちで一から魔法の勉強中。清水の魔法の腕前は良い刺激になったようでその事についてとても感謝している。最も恥ずかしいので口には出すつもりはない。

 

 実は軽度のコミュ障。仲間内なら問題なく話せるが、他人となると扱いが急に雑になる。本人も薄々自覚はしているようで治さないとなーでも面倒だなーと考えているらしい。割とズボラ。常時は無表情ではあるがよく表情が変わる。ニンマリ口角をあげたり微笑んだり。コウスケと絡むと表情の変化が一番激しい。

 

 手先が器用で仲間内の服に関しては彼女が担当している。裁縫に関してはお手の物、修繕も問題ない。シア曰く「女の子のたしなみってレベルじゃねーですぅ!」との事。気が付いたら服を何着か作っている。マジで?

 

 妖艶?なにそれ食えるの?

 

 

 

 

 

 シア

 

 天真爛漫の元気兎。はしゃぐとにかくはしゃぐ。ピョンピョン飛び跳ねる。そしてプルンプルン揺れる。誰かさん達いわく「もう慣れた。そもそもクーパー靭帯どうなってんの?」「…たまに捥ぎ取りたくなる」との事

 

 仲間内では元気いっぱいに動き回るムードメーカー。ノリに乗ってはしゃぐ年ごろ。彼女が居れば暗い雰囲気がすっ飛んでいく。シリアスブレイカー。だが気遣いも忘れない。仲間内ならうさ耳を触ることを許可する。しかしハジメに関しては駄目。一度触らせたらあまりにもテクニクシャンで腰が抜けてしまった為。

 

 魔法は使えないが身体能力が高い。見かけは細いが繰り出す力は唸りをあげる威力。しかし最近慢心気味。旅に出てから幾度なとなく戦うものの彼女が苦戦した経験は数えるほど。吹けば飛ぶような連中では彼女の危機感をあおることができない。非常にマズイ状態。強化フラグがたっていないともいう。だが彼女にはほかの仲間達にはいない存在がいて…

 

 彼女が作る料理は絶品。大抵食った人は絶賛するが本人的にはまだまだのつもりらしい。そのせいで持ち回りだった料理当番が彼女担当になってしまった。本人は満足そうなので問題はないが。家事炊事掃除など一通りの事はできるが料理だけは妥協を許さない。裁縫が凄まじい人が近くにいるから対抗心が燃え上がるのだろう。

 

 旅の目的は恩返しであったがもう一つの目的として同性の仲間が欲しかったというのがある。その目的は概ねかなえられており女性陣とはいつもニコニコと嬉しそうにおしゃべりをしている

 。手作りのお菓子やお茶を持ち出してはきゃっきゃっと話す。甘党なので良くスイーツを食べる、太らない体質のせいなのか外見に変化はない。「…シア、ひどいよぅ」

 

 実はハジメ達の財政管理は彼女が担当している。旅の当初は経済概念が低かったがすぐに慣れてしまった模様。というよりもほかのメンバーが趣味嗜好品を多めに買ってくることが発覚したので彼女が担当し無ければいけないというべきか。

 節約や無駄のない買い物、食材の見極め方はもはや主婦染みている。が、貯蓄しているお金も凄い事になっているので彼女の頑張りはあまり目立たない。

 

 服装は露出が少ないものを着用している。旅の当初は露出過多だったが街についてコウスケから頼まれたことで肌を極力隠す方面にした。最初はコウスケが照れ屋だからと思っていたが、町の男性たちの自分を見る不快な視線が多かったので意味を言葉ではなく心で理解した模様。

 今となってはどうして昔の自分はあそこまで肌をさらけ出していたのか疑問にすら思っている。

 

 

 最近、愛用品であるドリュッケンについて思う事がある模様

 

 

 

 

 

 

 

  ティオ

 

 知識豊富な竜人族の女性。着物にボインボインである。「…ブラしてねぇのかな?」とは誰かの言葉である。

 

 仲間内では一番落ち着いている。誰かが珍騒動しても驚かず呆れていることが多い。年の功ともう言うべきか。知識は豊富、しかしコウスケが色々知っているため余り役には立っていない。

 

 本人は魔法が得意、しかしユエと言う大きな壁が立ちはだかる。争う気はないものの、焦りを感じている。自分には何か強みが無いかと模索中、ハジメ曰く良い考えがあるらしいが…?花開くかどうかは誰にも分からない。

 

 当初で会った時の変態性は香織のおかげで完治した模様。振り返ればあの時はどうかしていたと思うモノのあれはあれで楽しかった様子。しかしそのせいでか影が薄くなったのではないかと危惧している。

 

 仲間たちを見る目は完全に若さをうらやむ大人。本人は若いはずなのにどうしてなのだろう?

 

 実はいつも着ている着物はユエに作ってもらった物。当初は何枚か着替えがあったが紛失してしまったので、困っていた所ユエが四苦八苦して作り上げたらしい。その間はシャツなどでごまかしていたとか何とか「ボインが強調されるんでやめて欲しいっす」おかげでユエの裁縫技術がまた上がってしまった。

 

 ところでなんで同行しているんじゃった?…まぁいい些細な事じゃろ

 

 

 

 

 

 白崎香織

 

 ハジメラブ。もはやそれは恋ではなく執念である!…悲願達成?

 

 奈落に落ちていったハジメを心配し猛特訓、無事合流できた時は本当に嬉しかったとか。そしてそのまま流れるように(友人の助けもあるが)告白。返事はまだ受け取ってないがハジメの傍にいるので幸せ

 

 コウスケの存在に度々疑問を覚えていた。合流する前は天之河光輝とは性格がまるで違う事、合流した後は何故か光輝の事をよく知っているようなそぶりで演技をしていた事。普通は知らない人を演じることができません。

 

 海底遺跡で話をしたことによりコウスケがげろったため、疑問は晴れる。しかし原作と呼ばれる世界の話を聞いて思う所が出てきた模様。コウスケに感謝している。が、感謝だけではなく……

 

 仲間内の女性陣のおしゃべりが楽しいのか良くユエやシアティオと会話に花を咲かせている。ノインも誘うが居づらそうにしているためおせっかいだったかとしょげる。クラスメイトの清水が性格が変わり以前とは違ってイキイキとしているのを良い事だと思っている。このままハジメとも仲良くなれたらいいなと考えている。

 

 体はノイントになっておらず、またコウスケもノインもその事について説明する気もない。香織自身はそのまま治癒術を極めるつもりである。

再生魔法との相性が抜群なのでもし何かあったら私が何とかしないと、と常日頃から魔法の修練に余念がない。よっぽどあの橋での出来事が堪えたようである。

 

 

 彼女は南雲ハジメの事が好きである。好きで好きで好きで大好きで……そして彼女は気付いてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 清水幸利

 

 

 コウスケに助けられたイレギュラー。原作と同じように魔物のパンデミックを引き起こそうとしていたがハジメ達に阻止された。やけくそになったが魔人族により瀕死の重体へ。そのままハジメにとどめを刺されそうだが、コウスケの手により無事生還。助けられたことに感謝し彼の手助けになるように暗躍し無事合流。規格外メンバーにツッコミを入れつつも順調に馴染んでいる。

 

 性格はネクラで癇癪持ちだったが瀕死になった(実際死んだといってもいい)時にコウスケの必死の治療で助かりそのおかげで生まれ変わったかのように憑き物が落ちる。改心後はクールになっているが彼もまた年相応にはしゃぐ。

 

 彼の旅はコウスケの手伝いと自分の贖罪のためである。どんな理由があろうとも一つの町を滅ぼそうとしたのは間違いのない事実でありまた何人か冒険者が死んでいるのも事実。旅について行けば罪を償う事も出来るのではないかという考えもあったりする

 

 戦闘では闇魔法と魂魄魔法での状態異常の魔法を使う事を得意としている。又はデバッファー。しかしながらハジメとユエの銃撃と魔法には敵わないと考えており、役に立てるかどうか少し不安に思っている。洗脳魔法は懲りたので使う予定はない。

 

 自分がいないときどんな旅をしていたのか仲間たちに聞いている模様。そして少しづつ手帳に記録している。人の話を聞くというのもまた自分の経験になるようでハチャメチャさに驚きながらも知識を蓄えまた楽しんでいる。

 

 以前とは言葉遣いや全く違う性格にはとある理由があり…しかし分かっていて放置している。全ては自分自身(清水幸利)のためである

 

 

 何だかんだでこのファンタジー世界を楽しんでいる模様。

 

 

 

 

 

 ノイン

 

 イレギュラーその2。元神の使徒『ノイント』だったがコウスケから名前と魔力を与えられノインとなった銀髪と碧眼の少女。

 

 マスターであるコウスケの事を好ましく思っているが、本人に伝える気はない。調子に乗ってしまうと困る。

 

 コウスケから魔力を補充しているときに原作の事を知った模様。特に驚きはせず、逆に原作に対して歪んでねじ曲がった感情を持つコウスケの方に興味を惹かれる。そのため何かとコウスケが思っていることをわざわざ口に出して言う。歪んだ表情をするコウスケの顔は『人間』として魅力的であり中々の見物であるらしい

 

 銀の翼は生えておらず身長は香織より低い。元々ノイントだったときから失敗作だったらしい。詳細は不明。だが本人は特に気にしていない『あれ(エヒト)が作ったものですから不完全なものも出来るでしょう。それがノイントだっただけです』とは本人弁 

 

 戦闘は何でもこなせる。主な武器は短槍。ギミック入りの槍をハジメからもらったが、持て余しそうだと不満を呟いている。主と同じようにシンプルイズベストが良いみたいだ

 

 体は間違いなく女性であり少女としての完璧な肢体をしている。が胸は無い。ぺちゃぱいでありつるぺったんである。本人は気にしていないが。

 

 実は女性陣との付き合い方に困っている。体は少女であっても心の方は女性的ではないので女性陣との付き合いがやりにくくて仕方がない。香織から女子会に誘われて困惑しているのはそのため。無難に過ごすやり方を模索中。それともいっそ慣れてしまうか。性別は無性と言うのが正しい。

 

 原作を知っている身なれど深く介入する予定は無い。ある意味彼女こそが傍観者である

 

 

 

 

 

 

 リリアーナ

 

 コウスケにとっての思わぬイレギュラー。ハイリヒ王国の王女様。

 

 金髪碧眼の美少女であり意外と戦闘能力もある。が何かとハジメ達に助けられてばかり。仕方ないね。勇者が奈落に落ちたことによって原作とはずれた行動をした人間でハジメ達と最初に合流した場所はウルの町である。本人はいなくなった清水を探す手伝いだったらしいがコウスケにとってみれば予想外だった。フットワークが軽すぎるともいう。

 

 あれやこれやで命は助けられる・ウルの町を滅亡から防いでくれる・賊相手の薄い本案件からひき逃げアタックで助けられる・そのまま魔人族の侵攻から王都を救われる・そして望んでいない婚約を滅茶苦茶にして白紙にしてしまうなど色々な面でハジメ達に助けられている。

 

 本人はお礼がしたいのだがハジメ達は受け取らないしお金では稼いでいるハジメ達にとっては無用なものでそもそも物品ではハジメの方が高性能と何もできずにいて困っている。王族の面目はつぶれているが誰も気にしていない。

 

 コウスケに対して淡い恋心を持っている。本人はずっと無自覚だったが最近女性陣のせいで自覚しつつある模様。リリアーナ自体夢見る少女な面もあり、助けてくれたコウスケに惹かれるものがあった。相手は白馬に乗った王子様ではなく乗り物に乗るとヒャッハーする変人であったが…「あれはダメ男に恋をしてしまうタイプです。間違いない」

 

 現在は飛空艇で樹海に移動中。皇帝の契約が滞りなく終わったら国へ帰る予定。その事でちょっぴり寂しそうにしているが鈍感な阿保は気付かない。

 

 

 

 

 

 

 召喚された方々

 

 八重樫雫。畑山愛子・以下略

 

 ハジメのクラスメイト達。現在は復興を手伝う者、変わらず訓練を続けている者、ひきこもっている者、等々思い思いに王都で生活している。恵理の件はやはり大きな動揺があったが愛子と雫が支えているので大きな混乱には至っていない。コウスケは彼らについて思うところがある模様

 

 檜山大介

 

 香織に対して歪んだ恋心を持っていたが清水とメルドによってあっさり失敗に終わってしまった。牢屋の中で捕縛されていたがコウスケの魂魄魔法により心を無理矢理いじられる。結果常識と道徳心を増幅され、自分が行ったことについて懺悔する毎日を送るようになる。現在大人しく服役中。自分の贖罪について考える日々を送っている

 

 中村絵里

 

 天之河光輝に対して歪んだ恋心を持った少女。メンヘラとコウスケから呼ばれている。檜山と同じようにクーデターは失敗に終わりエヒト側からあっさり見捨てられた。しかしそんな事も気づかずコウスケの魂魄魔法により永い眠りについている。

 

 彼女の世話は谷口鈴が主にしている。騎士団から蛇蝎の如く恨まれているので彼女の部屋は遠く人気のないところに置かれている。と言っても彼女もある意味被害者のなので騎士団連中もどうする気もしないのが事実。

 

 本人は永い眠りについているがどんな夢を見ているかは誰にも分からない。実は今もなおコウスケの事情を知らないでいる。知ったところで信じるかどうかさえ怪しいものだが。

 

 

 

 王都の人たち

 

 メルド・ロギンス

 

 復興を頑張る騎士団団長。恵理のクーデターの時に清水と協力し鎮圧させる。その後魔人族によって被害が出た王都を騎士団を使って治安を回復するために働く日々を送っている。そのためこの頃お疲れ中、副長であるホセからは日頃から業務を押し付けた罰だとからかわれているが、まさしくその通りであり、ホセもまた目に隈を作って業務をしているので何も言えない。

 

 王国の軍事再編成のために人事移動を考えている。団員のトップを増やすべきか。候補はニート・コモルドかアラン・ゾミスか、引退を考える歳ではないが若い連中にも気張ってもらわなければと考えている、今を時めく中年おやじ。この頃白髪が増えてきた。

 

 最近の楽しみはまだ子供だと思っていたランデルがいっぱしの大人の顔を見せることが増えてきたこと。小さい頃から見てきた少年なので成長は嬉しいのだ。何かにかこつけて剣の訓練をせがみ王の在り方を聞いてくるランデルにホッコリしつつ今日も団長は苦手な事務作業を頑張る。

 

 

 

 ランデル

 

 平和に暮らしていたはずなのにいきなり父親が死亡し、国を魔人族によって攻められた王族の少年。

 

 コウスケとの会話により父親との別れを整理することができた。まだまだ寂しさはあるものの、泣いてばかりではいられないと奮闘する。まだ自分ができることは少ないと力量を知っているので、人との交流にて自分の見識を広げる毎日。今の所聞く相手は騎士団長メルドと新しく教皇の立場になった、シモン・リベラールと言う老人である。

 

 神が邪神でありすべての元凶であるという事は姉であるリリアーナから聞いてはいるものの実感がわかないので、シモンの話を聞き、神とは、リベラール家口伝の自由の意思とはどういう意味かを考え悩み相談する。

 

 偶に召喚された人たちの様子も見ている。心配もあるが異世界日本の知識も気になっている模様。神を特に信じていない国にカルチャーショックを受ける。時間が空いたら畑山愛子に歴史でも聞いてみようかと思案中。

 

 新しい世界へと着実に進む少年の未来は明るい。

 

 

 

 

 ハジメたちと交流のある人々

 

 

 ハウリア族

 

 族長カムが率いる兎人族たち。初めは気弱で温厚な種族であったがハジメ達により戦士としての覚悟を手に入れる。着実に研鑽を積み重ねる毎日にある日いきなり力が湧いて出てきた。困惑するも蒼い見たことのある光の色によりコウスケの力によるものだろうと納得し、力の使い方をモノしてしまった。

 

 帝国にいた亜人族たちを一人残らず救出する事に成功する。ついでに帝国の軍人たちを虐殺する。どうやら聞いてはいけない声を聴いてしまった結果らしい。どっちにしろ惨たらしく死ぬかあっさりと死ぬかの違いでは無いかと考えるも、最も嫌悪する帝国兵の様にならないよう心の研鑽中。

 

 実はフラストレーションが結構溜まっている。手に入れた力で亜人族を助けることはできたもののあくまで自分たちのためであり恩人であるハジメ達には何も恩を返せていないことが原因。

 戦う事を教わりながら何も恩を返せないのは人としてどうなのだろうかという考えがハウリア族の中で漂っている。兎は受けた恩を絶対に忘れないのだ。恩返しは倍返しだ!

 

 カムは久しぶりに出会ったシアについて思うところがある模様。娘の笑顔が増えたことについては好ましいが…うーむとうさ耳をピコピコさせている。

 

 

 

 ウィル・クデタ

 

 とある依頼で出会った冒険者になる事夢見て様々な出来事を経験したうえで夢をかなえた貴族の青年。

 先輩である冒険者達を目の前で亡くすという悲劇に見舞われるも、それでも挫けず幼少からの夢をかなえた。

 コウスケとは気さくに話ができる関係。恩人という関係もあるがウィルの人となりの方が強い。コウスケにとってウィルの穏やかな気質は非常に心地いい。

 

 冒険者を始めてからまだ月日は浅いものの依頼を根こそぎ受けて達成する手際の良さから瞬く間に緑ランク…下から5番目にまで達してしまった。本人はランクについてどうでも良い様子。そんな事より冒険だ!と日々を楽しく生きている。この調子だと黒まですぐである。

 

 実家の家族とは疎遠になってしまったが手紙を出している模様。マザコンではなくファミコン。家族思いの青年なのである。

 両親は冒険者になったウィルが心配で仕方がない。手紙を読んでは無事な事に安堵している。上2人の兄は長男は豪快に笑ってウィルの成長を喜んでおり、次男はそんな長男に神経質な顔をしながら手紙の頻度をもって多くしろと愚痴をぼやいている。要はツンデレ。

 いつまでたっても家族にとって末っ子は可愛くて可愛くて仕方がないのである。

 

 まだまだ彼の冒険は終わらない。

 

 

 

 

 

 ミュウ

 

 エリセンに住む海人族の少女。フューレンの人買いの連中にさらわれていたところをハジメ達に助けてもらいエリセンに届けられた。故郷に帰ってからは母親であるレミアと仲良く過ごしている。さまざまな出来事を経験したからか母親の手伝いを自主的にするようになったらしい。甘え癖もなくなった。

 

 よくハジメ達と一緒にいたころの話をレミアにしている。年上の人たちに囲まれた日々は楽しかったようでユエ達の様なレディになりたい、なってみせると豪語している。そんなミュウをレミアは慈しむ目で見ている。そんな美人母娘を町の自警団の連中は尊いものを見る目で見ている。

 日々の疲れは仲のいい母娘を見ることで癒されるらしく親子を助けてくれたハジメ達に何か恩を返さねばと街の自警団の連中は語っている。

 

 

 

 

 

 敵、又は障害

 

 フリード・バクアー

 

 魔人族の軍団長。とっても偉い立場なのに王都侵攻をするものの全く持って成果は得られなかった。無能 

 グリューエン火山でハジメに奇襲を仕掛けるも事前に知っていたコウスケに妨害されてしまう。そこから運の尽き。コウスケに無意識で掛けられた魂魄魔法のせいでじわじわと己の進行する神と魔王に疑問の目を向けてしまう。

 

 王都で再戦し、コウスケに懐柔されかけるも狂信者イシュタルの言葉によって結局敵対することになった。だがコウスケの魂魄魔法は凶悪で冷酷であり人の意識を一瞬で変えてしまう悪辣で無慈悲な物

 

 呪いは確かに届いている

 

 

 

 イシュタル・ランゴバルド

 

 エヒトを絶対とする狂信者。原作では2,3行で退場してしまった哀れなモブだったがこの物語では無事生還。やったねイシュタルちゃん!

 

 エヒトを絶対的なものとし、歯向かうものはすべて醜悪と断じる狂人者の鏡。神殿騎士やエヒトに信仰する敬虔な信徒をつれ姿を消していった。エヒトに敵対する限りまた姿を現すといかにもなセリフを吐いていた。ハジメ一行まさしくげんなりである。

 

 ある意味この物語で一番幸せな奴 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天之河光輝

 

 この物語で一番の被害者

 

 

 

 




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