ありふれた勇者の物語 【完結】   作:灰色の空

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早めに投稿します。

なんだか足踏みをしているような気分です




目覚めた後は

 

 

 

 

「何よりも優しい幸せな世界だった。ずっとあの場所に居たかった。でも…居ればいるほど胸が締め付けられた」

 

 微睡むコウスケに聞こえてきたのは少女の声だった。無機質なのにどこか優しさと強い呆れをその声から感じた。

 

「友人たちと一緒にいればいるほど、楽しければ楽しいほど、記憶の中にある自分の過去との差が出てくる」

 

 そうだその通りだと微睡みながらコウスケは強く肯定した。あの世界は自身の過去とはあまりにも違った。優しすぎのた。違和感をすぐに感じてしまうほどに。

 

「だから否定せざるを得なかった。ここは違うのだと夢から起きなければいけなかった。そうしなければ…」

 

 そうしなければ起きれなかったのではない。夢におぼれていたのではない。起きなければ…

 

「自身の過去を思い出さずにはいられないから」

 

 そうだ、だからこそ起きなければいけなかった。だから手放さなければいけなかった。

 

「一人で俯いていた学生時代。何のために生きていたのか意義を見出せない惨めな過去。だから無意識のうちに順応し演技をすることにした。友達と遊び青春を送る、自分自身が夢想していた学生時代を。でも…その矛盾があの世界での覚醒するきっかけだった」

 

 最初から違和感があった。話しかけてくる人間なんて誰もいなかったのにあの世界では…望む過去であればあるほど息ができなくなっていく。傷ついていく。どうせなにをしたって自身の過去は変わらない。それなのに…

 

「…リューティリスは阿保ですね。幸せな世界を夢見させるのならこれからの未来を見せればいいのに、よりによって過去を作り出すんですから。まぁ理想の未来を作り出したところでどうせあなたは受け入れられないでしょうですけどね、『こんな俺が幸せになるはずがない』って」

 

 呆れた様に言い終わる少女の声。同時に微睡みが強くなってきた。意識がまた少しづつ闇の中に落ちていく。

 

「…聞こえていますか」

 

 聞こえている。そう返事を返そうとするのだが眠くて返事が出ない。だが相手にはちゃんと伝わったようだ。

 

「…そんなに生きているのが苦痛なら……………私と一緒にどこかへ逃げませんか?」

 

 無機質な声のはず。それなのに震えていると感じるのは何故だろうか。

 

「……貴方がいなくても皆さんは大丈夫です。だから、どこか知らない所へ、誰もがあなたを知らない…気にしないそんな所へ。…すべてを捨てて私と一緒に」

 

 魅力的な提案だった。きっとそれは気楽な旅路なのだろう。苦悩から解放されて自由への旅路はなんと蠱惑的なのだろうか。

 

 しかしそれだけは…

 

「…できない。俺はアイツを……誓ったから」

 

 できないのだ。日本へ帰らせると自分は誓ったのだ。だから出来ない。アイツを…自分自身を裏切れない。その意思は伝わったのか、深いため息が聞こえてきたのと同時に頬に冷たいものが触れてきた。それが酷く心地よい。

 

「でしょうね。全く…本当に貴方って人は…」

 

 微睡みの中へ沈んでいっても冷たいものが離れないのが嬉しい。そう感じながら今度こそ意識が消えていくのだった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 背中と後頭部に当たる冷たく硬い感触と乾いた空気。それを感じて、僅かに微睡んでいたコウスケの意識は急速に浮上した。

 

 体を起こし頭を振りながら今までの事を思い出すコウスケ。

 

(…確か、ゴキブリの樹海に入って…魔法陣で感情が反転して…)

 

 そんなコウスケに聞きなれた少女の声がすぐそばで聞こえてきた。

 

「おはようございますマスター。現実(悪夢)に帰ってきた気分はどうですか」

 

「…もう少し寝ていたい気分だ」

 

 その声の主ノインは、コウスケが寝ていた柩の様な物体へ腰かけじっとコウスケを見ている。自分の頬に手を触れ何となくノインの手を見ながら

起き上がるとそこは異常な空間だった。

 

 巨樹の洞と同じような、されど二回りは大きい空間でコウスケと同じような人一人がすっぽり入れるような柩が規則正しく円状に並べられていたのだ。柩の数は全部で八つであり透明感のある琥珀の様な黄褐色をしていた。うち一つは琥珀色が無くなっている

 

「コールドスリープ…でしたか?ほかの皆さんも同じように眠っておられますよ」

 

 ノインの言う通り調べてみればほかの仲間たちも同じように琥珀色の中に入っており目を閉じている。  

 

「怪我は…無さそうだな」

 

「ええ、皆さん五体満足で生きておられます。最も今は試練の真っ最中ですが」

 

 深く溜息を吐き独り言を言えば律儀にノインは答えてくれる。地面に座り柩に背中を預ける。誰も見ていない今は楽な姿勢でいたかった。

 そうしてしばらくして今までの行動を思い返そうとするコウスケ。そんな雰囲気が伝わったのかノインが口を開く。

 

「……あの時何があったか説明しますか」

 

「…頼む」

 

 反転した後からの行動を覚えてはいるものの誰かの説明がほしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノインの説明は酷くさっぱりしていた。コウスケとハジメが殺し合いをしている間にボスゴキブリをあっさりと倒したのだ。

 

「決め手は私の槍ですが…MVPは清水様なのでそこは勘違いなさらない様に」

 

 清水が闇魔法と魂魄魔法の複合魔法『終わる世界』で共食いを発生させ、ノインがボスゴキブリの魔石をやり投げで打ち砕いたのだ

 

「ゲイ・ボルグでしたか?アレの拳バージョンです。せいけんづきとも言います」

 

 ユエ達はずっと雑魚の相手をしていたらしい。怪我もなく全員大丈夫だったのだがノイン曰く香織の様子がおかしかったようだが…

 

「…まぁアレに関しては仕方がありません。誰が悪いわけではないと無関係の私は思うのです」

 

 との事だった。そして肝心のコウスケ自身だが、ハジメが用意していたものが役に立ったらしい

 

「…麻酔銃?」

 

「何でも南雲様曰く『地上最強生物にはネットとうでっこきのハンターとシロナガスクジラも眠らせる麻酔があればいい』とのことです。四本ほど打たれていましたが覚えていますか」

 

「…確かに何かの薬品を撃ち込まれていた気がする」

 

 しかしいくらなんでも四本はやり過ぎではないのかとは思うモノの暴れている自分自身を制圧するにはもっともな方法だと知っているので何とも言えない表情をするコウスケ。その後コウスケを眠らせた後は全員で出現した魔法陣に入ったとの事だった。そして今に至る 

 

「はぁ…それにしてもひどいこと言っちまったな」

 

 琥珀の中で眠っているハジメを見ながら後悔するコウスケ。いくら反転していても言ってはいけないことだってあるのだ。特に南雲は『原作主人公』とは違う筈なのに

 

「…仕方ないでしょう。どう割り切ろうとしても南雲様は『南雲ハジメ』であることは間違いないのですから。ずっと不満を持っていたマスターが八つ当たりをするのもしょうがない話です」

 

「だからと言ってなぁ」

 

「それに、南雲様自身にも不満があったのでしょう」

 

 ズバリと言われてしまった本心に沈黙するコウスケ。そんなコウスケを特に気にすることなく琥珀の中に入っている香織を見ながら話を続けるノイン

 

「盾役をやっているマスターが何も思わないと?それこそ愚問です。マスターはただの一般人ですよ。それが凶暴な魔物たちの前に立つなんて…しかも仲間たちは安全圏。マスターが痛みも恐怖も感じないと?善意でやっていると?」

 

「ノイン、それは」

 

「…申し訳ありません、少し踏み込みすぎましたね。それは『私』が言うべきことではありませんでした。 …そろそろ白崎様が目覚めます」

 

 僅かに目を伏せたノインは謝罪をするとコウスケに距離を取るように目線を向ける。ノインに言われた本心に顔を曇らせるコウスケだったがすぐに

頭を振り雑念を振り払うと言われたとおりに距離をとる。なぜだかは分からないがどうやら香織には近づかない方が良いらしい。

 

 

「……ん、ここは」

 

 香織を覆っていた琥珀が溶け始め、中にいた香織がゆっくりと体を起こす。表情はまだぼんやりとしており眠気が取れていないようだった。

 

 そのまま香織は何かを確かめるように自分の手を見た。その手で何かを挟み込むような形をして…コウスケはゾクリと背筋を震わせた。

 

「…ふふ、やっぱり夢だったんだぁ」

 

(っ!?)

 

 香織は何もしていない、自分の両手を見て何事か呟いただけだ。ただそれだけの事なのに酷く恐ろしいとコウスケは感じてしまったのだ。

 

 何か見てはいけないものを見ている、女の仄暗いドロリとした()()を見ていると直感的に感づくコウスケとは打って変わってノインはしゃがみ込むと香織と視線を合わせる

 

「白崎様、調子はどうですか」

 

「…ノインちゃん?」

 

「はい私です。…試練を突破できたようですね」

 

「…試練……か。やっぱり私は」

 

 ノインの言葉に香織は俯くと手をゆったりと動かす。その動きは丁度両手で挟まりそうな何かをつかんでいるようにコウスケは感じられた。しばらくすると香織は顔をあげノインをはっきりと見た。その顔には先ほどの圧はなくいつもコウスケが見ている香織だった。

 

「うん。もう大丈夫。ほかの皆は…あ」

 

 香織が周囲を見回すと丁度コウスケと目が合った。その目はひどく狼狽えており、目線があちこちにせわしなく動く。まるで仲間入りした時の様だと少しばかり懐かしむコウスケ。

 

「あー…その迷惑を掛けてごめんね 香織ちゃん」

 

「う、うん。 私はその…取りあえず謝るのはハジメ君にした方が良いよ。私は…蚊帳の外だったから」

 

 少々ぎこちないながらもコウスケの謝罪を受けた香織は立ち上がるとハジメの琥珀に近づきを愛おしそうに撫でる。最後に呟いた言葉に薄ら寒いものを感じるコウスケ。

 

(一体理想世界で何を見たんだ?そもそも反転して居たとき何があったんだ?…何だろう。俺が聞くとなんか凄くマズい気がする)

 

 そんな事を考えていた時だった。周りから光が漏れ琥珀が輝きだした。輝きだした琥珀はユエ、シア、ティオ、清水の四人だった。

 

「チックショー――!!人の家族で弄びやがってですぅ!!」

 

 シアは目覚めるとぴょんと跳ね起き虚空に向かって見えない何かに向かってジャブを繰り返している。その拳のふりは重く鋭く、ドリュッケンを振るうより早くないかとコウスケに思わせるほどだ。

 

「…叔父様?」

 

 ユエは目覚めると一言呟き、なにやら考え込んでしまった。その顔は本当に不思議そうな表情だった。

 

「むぅ、皆無事の様じゃな…妾は、まだまだ子供じゃったか」

 

 起き上がったティオは仲間たちを見回してほっと息を吐くと自嘲する笑みを浮かべた。その笑みはどこか寂しそうだった。

 

「…たく。変な夢見させやがって。まーだ()()()は『オレ』を受け入れられねのかねぇ」

 

 清水は苦笑し何やら自分の頭をこつこつと小突いている。最後の言葉は聞き取れなかったがどうやら思う事があるようだ。

 

 全員が無事であることを確認し、集まる仲間たち。

 

「ハジメ君…」

 

 仲間たちが目を覚ました中、理想の世界で未だ起きずにいるのは南雲ハジメ只一人。香織が名前を呼び琥珀の表面を撫でる

 

「後は南雲だけか、意外だな。オレはさっさと起きるかと思ったけど」

「自分自身が望む世界じゃ、抗うのは中々骨が折れる。最もハジメなら問題はないと思うのじゃが」

「確かにあれは中々きつい。…よく目が覚めたな俺」

「……マスターそれ、本気で言ってます?」

「ユエさん大丈夫ですか?眉間にしわが寄ってますよ」

「ん、ちょっと思うところがあった。後で話す」

 

 集まりながらも勝手に話し合う仲間たちは多少ハジメの心配はするものの起きると信じて寛いでいる。そんな仲間たちに少し責める様な視線を向ける香織。

 

「皆ハジメ君の心配しないの?」

 

「大丈夫さ。だって南雲だろ?さっさと起きてくるさ」

 

(……そうやって、自分が一番知ってるんだって顔をして)

 

 コウスケの言葉に香織以外の全員が頷く。呆れた香織だったがその言葉は何よりもハジメに対する信頼の裏返しで、コウスケに対しイラつきながらも渋々と納得した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…流石に遅くないですか?」

 

 だが体感で二時間ぐらいだろうかいくら待ってもハジメは起きてこない。そろそろマズいのではないかとシアが声に出し、ほかのメンバーもハジメの周りに集まる。

 

「もし起きなかったらどうするんだ」

 

 清水の言葉はもしもを考えての事だった。もちろんハジメは試練を突破すると考えてそれでもほかの皆が言えないことを先に清水は言ったのだ。

 

「その時は…ノイン。分解で琥珀を消去することは?」

 

「無論可能です」

 

「それでも起きなかった場合はどうするんですぅ?」

 

「…ん。その時はお姫様のチッス」

 

「え!?」

 

 ユエの言葉に香織が一番大きな反応をした。どういう意味の言葉かとユエに目を向けると、ユエ曰く古今東西、目を覚まさなかった者には愛する人の接吻で目が覚めるのだという。 

 

「それ、白雪姫じゃん」

「寝ている奴と起こす奴の性別が逆だけどな。ならオレ達は、さしずめ七人の小人か?」

「賑やかし役っていうんですね。バッチこいですぅ」

「…ん、さぁ香織覚悟を決めて」

「女は度胸じゃぞ」

 

 いつの間にかハジメをキスで目覚める方針になっていることに香織は顔を赤くする。さっきまでのハジメに対する信頼はどうしたのだとか、この状況を楽しんでいないかと頭の片隅では考えつつもいざとなった時の事を考えてしまい、顔が増々赤くなっていく香織。そんな香織にポンと肩に手を置くノイン

 

「恥ずかしいのならこれを使えば良いんですよ」

 

 そう言って差し出されたのは小瓶だった。中にはどろりとした白濁色の液体が入っている

 

「これは…?」

 

「先ほどの試練に使われていた媚薬スライムです。これを使って後は…ムッツリな香織様には分かりますよね」

 

「うわぁ」

 

 手渡された物を見てつい受け取ってしまう香織。効果はコウスケを見ていたのでしっかりと理解してしまう。媚薬を見てハジメを見て、それを何回も繰り返す香織。明らかに誘惑に負けそうになっていた。

 

「起きろ南雲、じゃないとお前の初体験は逆レものだぞ」

 

「ニヤついた笑顔で変なこと言ってないでノインを止めて来いよコウスケ」

 

 アホな事を言ってるコウスケに今にも口から砂糖を吐きそうな清水。そんな二人の心配は杞憂だった。あーだこーだしているうちにハジメの琥珀が光り始めたのだ。

 

「…ここは」

 

 いささか残念そうな香織に見守られながらハジメは体を起こし頭を振る。その顔は苦々しい。

 

「…はっ ほんっと理想世界ってのは面倒だ。あんなの…卑怯だよ」

 

 忌々し気に呟くその言葉から察するに抜け出すのはかなり苦労した様だった。そんなハジメをいたわろうと香織が顔を近づ目があった時予想もしない反応が返ってきた。

 

「ハジメ君 大丈夫?」

 

「へ?あ、白崎さ…!?わ!?わっわわわ!?!?」

 

 思いっきり驚いたハジメは一瞬で顔を赤らめた後思いっきり壁まで後退したのだ。好きな男の子とは言え流石にその反応は困惑してしまう香織。そんな香織には目もくれずハジメは一瞬でコウスケの背後に隠れてしまった。そのハジメの様子に香織がぴしりと止まる

 

「うわっ!?ちょっ 南雲お前何やってんの!?」

 

「ごめん!ちょっとそのままでいて!」

 

 香織に対する盾のような役目になってしまっているコウスケ。本当ならハジメが起きたのならすぐにでも謝りたかったのだがこれでは何もできない。と言うより謝る機会を完全に逃してしまった。

 

「…コウスケさんどいて ハジメ君が見えないの」

 

「ひぃ!?おい南雲さっさと離れろ!なんか今日の香織ちゃんスッごい怖いんだけど!」

 

「そんな事いったって アレを見た後で顔を見合わせるのは難しいんだよ!」

 

 目からハイライトをなくしてコウスケに詰め寄ろうとする香織。ハジメを引きはがそうとするコウスケに抵抗するハジメ。三者三様の中他の仲間たちは微笑ましく見ている。

 

 シアは察したようにピンとうさ耳を立てユエはハジメがどんな夢を見たのか推測ジト目を向けしティオに至っては「若いのぅ」と観戦していた。

 

「はいはいやめやめ!白崎、そう詰め寄るな。南雲、いいから落ち着け」

 

 そんないつまでもやってそうな雰囲気を手をた叩き止めたのは清水だった。疲れたように溜息を吐いて指示を出すと香織は頬を膨らませながらもハジメから距離とる。その香織の様子にやっとで落ち着いたハジメも疲れたように腰を下ろす。

 

「あーどんな夢を見たのかは想像できるけど…平気か?」

 

「はぁーーーー本当に疲れた…今日は最悪だよ。コウスケに八つ当たりを食らわせられるは、夢の中では白崎さんとイチャイチャしているし…まだ早いっての」

 

「…前者に関して本当に申し訳ないけど後者は俺のせいじゃないぞ」

 

「知ってるってば。はぁ、僕の秘蔵フォルダは全部白崎さんのエロ画像に代わってるし、本人からは白昼堂々と襲われるし…僕の理想世界って…」

 

 大きなため息を吐くハジメ。八つ当たり云々は確かに自分のせいだが理想世界での出来事はハジメ自身の問題ではないかとコウスケは思うものの取りあえず黙っておく。

 

「…いつもいつもそうやって…」

 

「白崎様、顔に出てますよ?そんな事より夢の中では南雲様を襲っていたみたいですよ。やりましたね」

 

「それは夢の私で会って、私自身じゃない。ノインちゃん、それは()()()()()()()()

 

「…さいですか」

 

 香織は香織でノインに拘束されながらも憎々し気に顔を歪めると俯いてしまった。

 

「あーもう、お前らってこう見ると面倒くさいんだな」

 

「若者の特権じゃぞ清水」

 

「だから面倒なだけだって。ほら魔法陣が出てきたぞ」

 

 清水の心底面倒そうな溜息と共に魔法陣が地面を広がっていく。いそいそと準備を進める中、光が魔法陣からあふれ出すのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




香織についてはオリジナル要素をどっぷりと詰め込む予定です。おかげで三角関係?です

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