A→ボケ(オランダ人の男)
B→ツッコミ(マスター)
A「ヘーイ!」
B「うわぁ……また来たよ……」
A「すぅー……はぁぁぁ……(^^)d」
B「ここただの床屋だぞ。なに『新鮮な空気取り込みました』みたいな顔してんだ?」
A「やぁ、マスター。会いたかったヨ。またいつものお願いしちゃおかナー」
B「お客さん、今日二度目だよね?ラーメン屋の常連じゃあないんだから……日本語、分かる?」
A「ワハハハ!だいじょーぶ、だいじょーぶ。今日は固めでお願いしようかと思っただけなんだヨ」
B「全然分かってねー。固めってワックスの事か?まさか、ラーメンの事じゃないよな?」
A「ウーン!それにしてもこのインテリアはとても愛国心を掻きたてるようなデザインをしてるネー」
B「インテリア?お客さん、何言ってるの?」
A「これだヨー、これ。国旗をぐるぐる巻いてあるオシャレなポールのことサ」
B「それ国旗じゃないから!サインポールって言うんだよ!……そういえばお客さん、どこから来たんだ?」
A「オランダって言えば分かるかナ?」
B「はー、わざわざ遠くから来て下さってありがたい限りだ」
A「モー十年ぐらい日本に住んでるからネ。あぁ、故郷が懐かしいナァ」
B「サインポールを見て故郷を懐かしむなんて変わってるな。まぁ、こんな小さな散髪屋に二度も来てくれんたんだ。立ち話もなんだから中に入ってくれ」
A「オゥ……マスター、ありがトー。マスターの懐は深淵より深いデース」
B「喜んで良いのか分からねぇ。深淵なんて言葉よく知ってるな」
A「――相変わらず静かなお店ダ。忍者でも出てきそうだネー」
B「冷やかしか?外国人が忍者を出せば何でも許されると思うなよ」
A「マスターの顔は人殺し……じゃなかった。サムライのような面構えダァ!」
B「どっちも一緒じゃねぇか。少しは言葉を選びやがれ」
A「ゴメンネゴメンネ。言葉のアヤコだよ」
B「言葉の
A「まさに言い得て奇妙ってネ!」
B「妙だよ!あんたの存在の方が奇妙だわ!いいからさっさと座ってくれ」
A「ヨイショ」
B「で、どうしますか?」
A「過ぎたるは
B「は?」
A「ほどほどデ」
B「ほどほどって……更に短くするってこと?」
A「
B「他はどうします?」
A「不毛でゴザル」
B「切りすぎたら髪が無くなっちまうなぁ!!」
AB『ワッハッハッハ!!』
A「――痛っ!」
B「笑うんじゃねぇよ」
A「叩かなくてもいいジャン!もし手にハサミ持ってたらと思うとゾッとしちゃうヨ」
B「ならもう喋るなよ。耳を切り落とされたくなかったらな」
A「終わったら起こしてクダサーイ……」
B「……」
A「……」
B「……」
A「……」
B「………………よし。終わったぞ」
A「ふゎ、はっくしょーん!!」
B「うわぁ!?びっくりした!」
A「ズズ……ゴメンネ。マスターの手の動きがいやらしすぎて我慢出来なかったヨ(  ̄▽ ̄)」
B「その言い方やめろ。違う意味に聞こえるから。ていうかクシャミと関係ないだろ」
A「でもなんだかこの時期になると鼻がムズムズするんダ」
B「それ花粉症じゃないか?病院で薬をもらってきたらいい」
A「アハハやだナー、マスター。ここも病院じゃないカァ!」
B「床屋だよ。あんたの言ってるのは美容院のことだろ」
A「なんだっテ!?」
B「そこは『ワッツ!?』じゃないの?」
A「
B「おせぇよ。日本に染まり過ぎたみたいだな」
A「ほんとだヨ。マスターと話してたら故郷に帰りたくなったネ」
B「ずいぶん短絡的だな。オレとの会話でオランダを感じる部分あったか?」
A「そうだ、お金――」
B「ああ!いいっていいって!ほとんど何もしてないから!」
A「なんて優しい人なんだ!琵琶湖より広い心の持ち主ダ!あなたって人は!」
B「ああ、もう二度と来るな」
A「親愛なるマスター、あなたとの友情を祝してコレもらって帰りますネー」
B「なっ!?ちょっと待て!?」
A「――よっこらショット。フフフーン♪チューリップと水車はラーラーラー♪」
B「だからそれ国旗じゃねぇから!!」