漫才とコントのネタメモ   作:公私混同侍

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絶対にヤってはいけない病院ロケ

A→ツッコミ(視聴者)

B→ボケ(リポーター)

 

 

B「ところで最近、芸人の仕事だけじゃなくて色んな仕事にチャレンジしていきたいなとか考えたりするんだけど、Aさんはやりたい事とかないの?」

 

A「俺はないね。Bさんは何がしたいの?」

 

B「僕はロケがしてみたいね」

 

A「ああ、ロケね。例えばどんな場所に行きたいの?」

 

B「僕ね、病院でロケをしてみたいんだよね」

 

A「え?病院?病院ロケなんてあるの?他にもっとあるでしょ、飲食店とかスーパーとか――」

 

B「とりあえず一回やってみよ!ねっ?」

 

A「えー」

 

B「僕、リポーターやるからAさんはテレビにツッコミを入れる視聴者ね」

 

A「ああ、俺はテレビを見てるわけね。いいよ」

 

B「――はーい、今回僕達は都内にある超一流ホテルの跡地にやって参りました」

 

A「僕達ってお前一人しかいねぇじゃん」

 

B「実はこの跡地について耳を疑うような話が飛び込んできたのです。なんと超一流ホテルの倒産の理由が経営者の夜逃げだというのです!」

 

A「なるほどねぇ」

 

B「更にこの跡地に日本最大のクリニックが建設されたというのです」

 

A「なんだよ日本最大のクリニックって。リゾート施設じゃねんだから普通にでっけぇ病院造れよ」

 

B「という訳で我々はその真意を確かめるべく足を運んでいきたいと思います!」

 

A「大丈夫なのか?この番組」

 

B「あっ!ここですね。見て下さい!この建物、出来立てホヤホヤのコンクリートでできてますよ(大袈裟なリアクションで壁を叩く)」

 

A「なんで出来たてホヤホヤって分かるんだよ。触ったら普通熱いだろ。木造だったらなんてコメントするつもりだ」

 

B「早速、中に入ってみましょう――おっとこの扉、結構重量感ありますね。これなら注射が苦手な子供に逃げられることはなさそうですね」

 

A「そんな説明いらねぇよ。子供が余計怖がるだろ」

 

B「あちゃー、どうやら僕達は朝礼の時間に来てしまったようです」

 

A「どんなタイミングだよ。最初に調べとけよ」

 

B「早速、お話を伺ってみましょう」

 

A「空気読めよ」

 

B「おやおや、どうやらこの方がこのガンダーラ・クリニックの院長先生のようです」

 

A「ガンダーラ・クリニック?ネーミングセンスすげぇな。看護師さん達、どんな気持ちで働いてんだよ」

 

B「こちらにいらっしゃるガンダーラクリニックのイトウ院長はかなりご年配の方のようです。顔中に広がるたくさんのシワがチャーミングゥ!」

 

A「どこ誉めてんだよ。もっと誉めるとこあるだろ」

 

B「あはっ!どうやら喜んでくれているみたいですね。左の口角が上がってます」

 

A「苦笑いだよ!見て分かんねぇのかよ!」

 

B「そして院長先生の隣に突っ立っているのはガンダーラクリニック随一のイケメン、ヤマダ看護師でーす」

 

A「へー」

 

B「え?なになに?髪が薄い事で悩んでるって?ちょっと見せて頂けますか?――あー、ホントだ。ちょっとカメラさん、こっちこっち。見える?ここだけ毛が生えてないないんだよぉ?どうやらヤマダ看護師は髪を短く剃りすぎちゃうくらいのおっちょこちょいな人みたいですねぇ!」

 

A「円形脱毛症だよ!すげぇストレス抱えてんじゃねぇか!もうそっとしといてやれ!」

 

B「え?何ですか?当クリニックには隠し通路がある?えー!本当ですか?是非確かめに行きましょう!」

 

A「はあ?クリニックに隠し通路なんてあんのかよ」

 

B「ほう、ここですね。それでは入ってみましょう。う~ん、何だが薄暗くて洞窟みたいですね。じめじめしてるし、たくさん石が転がっています。うわぁ、壁に虫がウジャウジャいる~気持ち悪い~」

 

A「衛生状態最悪じゃねぇか!そんなもんさっさと封鎖しろよ!」

 

B「ふう、やっと出られました。いやぁ、何だかまるでハリー・◯ッターの世界を擬似体験している気分になりました」

 

A「どこにハリー・◯ッターの要素があったんだよ。J・K・◯ーリングもドン引きだろ」

 

B「いててっ!そういえば今日サンダルで来ちゃったんで、足擦りむいちゃました」

 

A「ロケにくる格好じゃねぇだろ。よく洞窟みたいなところ歩けたな」

 

B「最後は屋上に行ってみましょう」

 

A「もう病院関係ねぇじゃん」

 

B「いやぁ、これは絶景ですね。灰色の山が一面に広がっていますよ」

 

A「雲だよ。山が雲に覆われてんだよ。灰色の山なんて聞いたことねぇよ」

 

B「おっと!あそこで一組の男女が語らっているみたいです!ちょっとお邪魔しちゃいましょう!」

 

A「余計な事するなよ~。ほっといてやれよ~」

 

B「すみません~、ちょっとお話をお伺いしてもよろしいですか?」

 

A「あーあ、二人ともすげぇ困惑してる

じゃん」

 

B「恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にしちゃいましたねぇ。お二方の幸せをテレビを見ている視聴者にもお裾分けしたいものです。これぞまさに恋の院内感染、なんてね!」

 

A「なんてね、じゃねーよ。院内感染のネガティブなイメージが強すぎ。病院の評判にも関わってくるだろ」

 

B「お二方、これからも末永くお幸せに!」

 

A「う~ん。これならさぁ、ヤラセでもいいから台本があった方がいいんじゃないのかな。グダグタしてるところを見せられると見てるこっちが疲れちゃうよ」

 

B「――そうだね」

 

A「会話してんじゃねぇよ!何が「そうだね」だ!」

 

B「――アハハハ」

 

A「急に笑い出すんじゃねぇよ。サイコパスか」

 

B「――というわけ今回はガンダーラクリニックの特集をお届けしました」

 

A「おい、最後の方駆け足過ぎだろ。カットし過ぎて情緒不安定みたいになってるじゃねぇか」

 

B「次週は焼き加減に定評のある葬儀会社、ヘルファイアを調査したいと思います!」

 

A「次の方が気になるじゃねぇか!いい加減にしろ!」

 

B「それではさようなら~」

 

 

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