A→ボケ
B→ツッコミ
A「Bさんはサッカーが得意だけど、やっぱりモテるのかい?」
B「いや、モテないけど」
A「それ以前にサッカーがなんたるものか理解できなければ、ピッチで闘志をぶつけ合う者達の気持ちは理解できない。そう思わねぇ?」
B「急に馴れ馴れしいな。まあ、言いたい事は分かる」
A「それにサッカーのルールは難しい。だからこそ我々は説明責任を果たせねばならない。そう思わんかね?」
B「思わんかねって言われてもなぁ、どうやって説明するんだよ」
A「簡単な事だ。人生に当てはめればいいのだ」
B「例えば?」
A「サッカーというものは学生時代の青春に近いものがあるだろ?」
B「せ、青春?」
A「ある男に恋心を抱く一人の『女』。控えめで奥手な女は自分の気持ちを伝えられずにいた。見かねた『友人の女』は手助けするべく奔走するぅ!」
B「おい、ちょっとま――」
A「友人は『オーバーラップ』をして『男』に近づき趣味や特技、好みタイプを聞き出す」
B「友人は先回りしたのか……」
A「そして女に全ての情報を与え『キラーパス』、恋のキューピッドとして『アシスト』する役目を果たしたのだッ!」
B「強引過ぎるだろ。友人の女は青春しないの?」
A「そして女は男と結ばれ将来を約束する仲に。そして――」
B「『ノールック』かよ……」
A「かたく愛を近いあった二人はまさに幸せの絶頂にいた。二人の未来は幸せにありふれたものになる。誰もがそう思った」
B「いい加減、人の話聞けよ」
A「そう、アイツが現れるまでは……」
B「ドキドキ!じゃねーよ!なんなんだこの茶番は!」
A「ある日、男の目の前に一人の女が現れた。その女には見覚えが会った……はっ!あの時の女だ!そうだ!そうに違いない!絶対そうだ!きっとそうだ!……あれぇ?やっぱり(´・ω・`)?――」
B「しつけーよ!どんだけ自問自答してんだよ!」
A「そう!その女こそ男の周りを嗅ぎ回っていた『友人の女』だったのだ!」
B「今までの流れでわかるだろ!」
A「男と友人は久々の出会いに舞い上がり、すぐに意気投合。そして二人は食事を共にした。友人は卒業後、職場で出会った同僚と恋に落ち結婚し子供ももうけていた」
B「そういえばサッカーはどこいった?」
A「しかし、友人は結婚生活がうまくいかず夫婦関係が破綻し、現在は離婚調停中だという。男は親身に友人の言葉に耳を傾け、悩みには真摯に答えていた。ところが二人は話に夢中で、終電を逃していた事に気づいていなかった」
B「えぇ……もう嫌な予感しかしない」
A「そして二人は慰めあうように勢いそのままホテルへ(遠い目)……」
B「……」
A「これがオフサイドだ」
B「はっ!」
A「どうした?」
B「いきなり放り込んできたな!」
A「サッカーだけに分かりやすいだろう?」
B「意味わかんねぇよ!どういうこと?」
A「簡単に言えば離婚調停中に手を出してしまえばそれは?」
B「不倫?」
A「そうだ。ということは『オフサイド』だ」
B「なるほど、じゃねーよ!不倫をオフサイドに例えんな!ていうか『レッドカード』だろ!」
A「家庭内から退場ってか、あちゃー。こりゃあ一本取られたぁ(棒読み)」
B「もっと気持ちをこめろよ!熱くなれよ!そして早く続きを聞かせてくれ!」
A「だが、部屋に入ると男の目の前に恐ろしい光景が広がっていた」
B「まさかの急展開!?」
A「強面でいかつい風貌でタンクトップを着たスキンヘッドの――」
B「うわぁ……」
A「スタッフがいた」
B「スタッフかよ!紛らわしいな!」
A「ただのスタッフだと思ったら大間違いだ!」
B「えっ!」
A「スタッフは友人とグルになりハニートラップを仕掛けたのだ。つまり
B「そんな、バカな!」
A「ただのオフサイドではなかったのだ!」
B「オフサイド――」
A「トラップ」
B「やかましーわ!何が『オフサイドトラップ』だ!」
A「まだ終わりじゃない!」
B「えぇ……」
A「散々な目に会った男は自宅に帰ると女が出迎える。男は家族の温もりに懐かしさを感じ、自分が犯した過ちを深く後悔したのだった」
B「なんとなく……わかった気がする」
A「出迎えた女は暗い表情をする男を優しく慰めたが、突然鬼の表情に変貌した!」
B「あぁ(頭を抱える)……」
A「なんと男の首にキスマークがついていたのだぁ!」
B「やっぱり……」
A「これがほんとのぉ?」
B「戻りぃ?」
A「オフサイド!お後がよろしいようで」
B「よくねぇよ!いい加減にしろ」