迷宮に色んな力を持って挑むのは間違ってない...と思う 作:水凪刹那
ヘスティア・ファミリアに所属している3日...
あのあとスキルや魔法の事をヘスティア様に言われ決して口外しては行けない...と言われた
まぁ、流石にあれだけのスキルだと他ファミリアにバレると厄介な事になるのは目に見えてるけど...ね?
で、『恩恵』をさずけて貰った次の日ギルドに冒険者登録に向かってエイナさんにファミリアのことを話したらため息疲れたのは心外だったよ
でだ、今現在ダンジョン5層...新人ならまず来れない範囲だけど俺のステイタスなら行けるってヘスティア様からのOKも貰ってるし魔石の量も多いからウマウマなんだよね
「ふぅ...30匹目...か...」
両手に持った『特殊な形』をした双剣の血を払いつつ周囲を見渡せばそこかしこに魔石が転がっている
5層に来てから1時間あたりずっとモンスターを狩り続けていた
「.....?なにかの...叫び声?」
魔石を集めているとなにか聞こえてきた
『.....ゥ...』
ダンジョンのさらに奥、6層に続く道を見ていればその方向からその『音』は聞こえていた
「まさか...モンスターの叫び声?」
『.....ゥムゥ.....』
「おいおい...近ずいてきてねぇか..っ!.」
双剣...俺の魔術である『
そして...ダンジョンの置くからそいつは現れた
天に伸びる角
悪臭を放つ口と撒き散らされるヨダレ
まるで何かから逃げる様に向かってくるそのモンスター...
モンスターの代名詞
Lv1の冒険者なら確実に勝てない相手
特に駆け出しなら勝率どころか生還率も絶望的な
ダンジョン
「なんでこんな
『ヴヴォォォォォォォォォォォォォォォッ!!』
獲物を見つけたように...
...なお、この構えが元の世界に置けるリヴァイ斬りの構えであることをここに記す
『ヴゥムゥンッ!!』
振り下ろされるミノタウロスの拳、当たればまず死ぬ
だから
「(絶対避ける!)」
ミノタウロスの拳をギリギリで避け、そこに双剣を叩き込む
剣はミノタウロスの肉を裂くが今の俺のステイタスでは剣が良くても
『フゥー、フゥーッ.....』
「っち...切り裂けねぇ...」
今のままじゃまだ勝てない...なら...
「確実に腕2本!貰っていくぞ!」
『ヴゥゥ!!』
再び振り下ろされる拳を紙一重で避けミノタウロスの懐に潜り込みそのミノタウロスの右腕に沿って剣をハサミのように添える...そして全力で振り抜く!
「はぁ!!」
『ヴぉ!?』
飛び散る血とミノタウロスの腕、髪に血が多少かかってしまったが...
「腕1本...先ずは貰ったぞ!」
そのままミノタウロスが驚愕で狼狽えてる間に魔力放出で後に回り込み今度はその左腕を切り落とす
『ヴぉォォ!!』
「クソっ!!」
勢いが足りなかった...力が足りなかった...切り落としきれなかった!
「ふぅ...ん?」
息を整えもう1度攻撃を入れようとした時、奥に金髪が見えた
────sideアイズ───
『ヴゥゥ!!』
「クソっ!!」
聞こえた。
その声が。
ダンジョン遠征からの帰還中、ミノタウロスの群れに遭遇した私達『ロキ・ファミリア』
順調に殲滅していたのだけど1匹のミノタウロスが逃げ出すと
伝染するようにほかのミノタウロスも逃げ出した
一階層、さらに一階層と登って行ってしまうミノタウロス
中層のモンスターが上層の冒険者を襲えば確実にその冒険者は死んでしまう
もはや犠牲者がいつ出ても可笑しくない状況だった
同じファミリアのベートさん...ベート・ローガ...と階層を登っていく
そして、5層に到達した時
声の主とミノタウロスの状況に驚愕した
煌めく金髪にそれを強調する黒色の服
両手に逆手に持たれた双剣と
片腕が切り落とされ、もう片方も傷ついたミノタウロス
「おいおい...なんでミノタウロスが膝ついてんだよ...アイズ...」
「わかりません...でも、多分あの子が...」
...一瞬、見とれた...恐らくLv1の冒険者がLv2カテゴリーのミノタウロスの腕を切り落とす
その異常さに
何よりもそれを可能とした技術に...
ふと、ミノタウロスに対して居た冒険者を見れば
決着を付けにかかっていた
────side変更────
金髪と多分
まあ、関係ないな...このミノタウロスは...このモンスターは...
「こいつは俺の獲物だぁぁぁぁぁあ!!」
足からの魔力放出:風で爆発的な機動力を以て威力を
更に剣に魔力放出:赤雷を纏わせて更に攻撃力をあげる
『ヴぉ!?』
「ギガ.....スラッシュッ!!」
魔石ごとモンスターを切り裂く!!
やがてモンスターは赤雷に焼かれただの灰に成り下がる
『グブゥ!?ヴゥモォォォォォ──!?』
断末魔が鳴り響きその場には俺とモンスターの成れの果てが残った.....
「...あ、魔石.....」
「あの.....大丈夫ですか?」
「ん?」
声をかけられて振り向くとそこに居たのは女性冒険者だった
蒼色の軽装に包まれた細身の体
鎧から伸びる肢体はしなやかで美しかった
「えっと...まぁ、倒せたんで問題ないです」
「そっか...ごめんね?このミノタウロスは私たちの『ファミリア』が逃がしちゃったもので...」
「あ、大丈夫です、おかげで今どの程度まで力があるのか分かったので」
「おい!お前!」
女性と話していたらその隣にいた
「逃げるか...」
「え?」
「それじゃ!また!」
なにか聞かれる前に全力で上の階に向かう
後から女性の「あ...」って声が聞こえたけど知らなーい
────saidアイズ───
「逃げられちゃった.....?」
あの子...名前も聞けなかった.....
ダンジョンから出るまでアイズ・ヴァレンタインが仲間に慰められていたのは言うまでもない