迷宮に色んな力を持って挑むのは間違ってない...と思う   作:水凪刹那

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第4話

「.....んぁぁぁぁぁあ...」

 

【ヘスティア・ファミリア】の拠点地下の部屋。

朝日が入るように作った窓からの日差しが眩しく目が覚めた

おじいちゃんとの畑仕事で正確な体内時計が出来上がっているため...別名腹時計、あれかアルトリア顔は腹ペコがデフォか!?...

ヘスティア様の朝ごはんを作っておくために起きた。

 

「...5時か.....ねむ...」

 

ダンジョンのモンスターから取れる魔石によって作りた魔石灯で

部屋は充分に明るい

 

「って...またソファーまで来てるし...」

 

しっかりと引っ付いて離れない神様は何故かいつも一緒に寝ている...

 

「(...昨日は寝ぼけてたのかな?ん...それじゃ失礼して...)」

 

起こさないようにどかしてキッチンに立つために起きる

その時に少々強調性の激しいお胸が「むにゅう」っと俺の胸板の上で潰れる

 

「(やべぇって神様が俺の理性を殺しにかかるなんて...)」

 

神様を抱き抱えてベットへ移す

寒さ対策のためシーツをかけてキッチンへ

 

「.....アルトリア君の...バカァ...」

 

.....聞こえてますからねぇー.....

 

 

 

 

キッチンに立ち先ずは買い置きのネギを切る

これは味噌汁に入れるため輪切りに

お湯を温め持ち込んだダシ...昨日のうちに買い置きしておいたカツオ、干し椎茸を粉末にし混ぜたものを使用...と味噌を入れ味噌汁を作り

続いて卵焼き(甘め)を作り卵→海苔→卵と交互に巻く

神様様におにぎりを作り具は焼き鮭を入れて器に盛りつけ

自分用におにぎり数個を持って完成

なお、この具材は【魔法】《王の財宝》の中にありました

...なんであるんだよ...助かるけど...

 

朝食をテーブルに置いたあと

俺はとある設計図を広げる

 

「やっぱり材質だよなぁ...生半可な物じゃ変形機構に耐えられないしそもそもそんなやわなやつじゃ振り回せないし....」

 

描かれているのは剣とこちらの世界では見られない。

斧と剣の合成武器『スラッシュ・アックス』だ

 

「あっちはここに来る前には完成したんだけど...流石に材料がなぁ...」

 

頭の中に浮かぶのは蔵の中に入っているひとつの装置

人が空を飛ぶための機械であり、立体的な動きを可能とするもの

「ま、考えてても仕方ないか......それじゃ...行ってきます」

 

温めれば味噌汁は食べられるようにして部屋をあとにする

...設計図を出しっぱなしにした事を忘れて

 

 

 

昨日とは違い朝方のためほとんど人ないないメインストリートを歩きながらダンジョンへの入口...バベルへ向かう

 

あたりを見れば開店の準備をするドワーフや同業者のパルゥム、エルフなどもいる。

そういう俺も腰には双剣を付けていつもの格好...俗に言う新宿セイバー...をしている

 

「.......」

 

視線を感じる...

殺気などではない...これは...

 

「(興味...関心.....期待?)」

 

値踏みされている...俺の価値を...

付近の人はカフェテラスの店員、街角に佇む二人組の獣人、商店街を見ている人など...

不審な影はない...

 

「(となると...やっぱり...)」

 

自然と視線はバベルの上層.....とあるファミリアの拠点に向く

 

「あんたか...フレイヤ.....」

 

そう呟いた直後

 

「あの.....」

 

「!?」

 

後からの声に弾かれたように腰の剣に手を伸ばしながら振り向く

声をかけてきたのはヒューマンの少女

白ブラウス、膝下まであるジャンパースカート、その上のサロンエプロンという服装に

後頭部をお団子にまとめた光沢乏しい薄鈍色の髪、そこからぴょんとはねた尻尾はポニーテールの亜種の様である

どう見ても一般人だった。

だが...

 

「.....(一般人が俺の直感を掻い潜ってきた...?)驚かせてすいません...」

 

「い、いえ、こちらこそ急に声をかけて.しまって...」

 

見る限り悪い人には見えない...だが...

 

「それで...俺になにか御用が...?」

 

警戒は解かない...

 

「あ.....はい。これ、落としましたよ?」

 

差し出されたのは蔵の中に入っているもの以外は換金したはずの魔石だった

 

「?『魔石』...ですか?落としてたのか...ありがとうございます」

 

「いえ、お気になさらないでください」

 

ふわっと魅力するような微笑みが返ってきた

まぁ、客引きの一種なのだろう(・・・・・・・・・・)

 

「こんな朝早くからダンジョンに向かわれるのですか?」

 

「えぇ、何分俺1人の極細ファミリアですから」

 

他愛ない話をしてこの場を切り抜けようとするがそうもいかなそうである...なら、

 

「ところで、姿から察するに飲食店にお勤めの様ですが...」

 

「!、はい。あちらに見える酒場で働いてます!」

 

女性の指さす方を見れば大きな酒場が見える

なるほど...

 

「なら、今宵はあの酒場で食事させていただきますね」

 

「え?よろしいんですか?」

 

「ええ、魔石を拾っていただいたお礼です」

 

こうすればここでの会話は途切れる

あとは、今夜行った時にさりげなく見つからないようにすれば良いだけ...

 

「ありがとうございます♪お待ちしてます」

 

「では、また夜に」

 

「ええ、また」

 

バベルに駆け出そうとしてふと、そう言えば、と思い出したように振り向く

 

「自己紹介がまだでしたね。俺はアルトリア、アルトリア・クラネルです」

 

「私はシル・フローヴァです。アルトリアさん」

 

笑を浮かべながらお互いに名前を交わして、また会う約束をした

 

「あぁ、俺男ですからね?」

 

「えぇ!?」

 

お約束も忘れずに

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

向かってくるモンスターを切り裂きながら

ダンジョンを下に潜っていく

現在は4層で昨日の更新前と更新後の身体能力の誤差を修正していた

 

『シャァッ!』

『ギャウッ!』

『『『『『『『『グルォッッッ!!』』』』』』』』

 

「はははっ!数が多いだけで勝てるかよ!」

 

コボルトの群れを切って切って切りまくる

双剣を振るって舞い

周囲を囲むモンスターを肉片に変える

 

「.....確実に強くなってる...」

 

昨日よりもさらに早くモンスターの殲滅は終わる

当たりには斬ったモンスターの魔石が転がり静けさが戻る

早朝ということもありほかの冒険者の姿が全くないダンジョンで順調にモンスターを狩る

 

「...んー...下に行くか...?」

 

この、上層で取れる魔石...正確には『魔石の欠片』...はサイズが小さくギルドでの換金も値段の低いものである

したに行けば上質な魔石も手に入り収入は上がる

 

「...シルさんに行くって行っちまったわけだし...もっと狩るか...」

 

出費も大きくなりそうな今日は昨日とは同等クラスには稼がねばならなかった

 

「...ま、そんなことはこいつら片付けてからにするかな...ってこの多さは...」

 

魔石を回収している間に合いダンジョンから新たなモンスターが生み出されていた

ダンジョンからモンスターが生み出される時ごく稀に通常よりも何倍もの多さのモンスターが生まれることがある

その現象をギルドや冒険者内では

 

「...怪物の宴(モンスター・パーティ)...」

 

生まれたモンスターはコボルト40体.....って多いわ!!

 

「良いぜッ!来いや!!」

 

改造された双剣銃...元の世界ではエミヤオルタの使用した干将・莫耶...

を乱れ打ちながら群れに突っ込む

 

『ウォォォォォォォォォンッ!!!』

 

「はァァァァッ!」

 

銃を発砲し先頭の何体かの頭を撃ち抜き

そのまま群れに突っ込みながら双剣で首を跳ねる

コボルトが数秒動きを止める隙に壁際の個体の体を踏みつけダンジョンの壁を蹴り回転斬りを繰り出す

ダンジョンにモンスターの悲鳴が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...はぁ...はぁ...多いわ!!」

 

結局あのあと当たりのモンスターまで寄ってきてさらに多くと戦った

流石に何度かモンスターの攻撃も当たってしまったが

目立った傷もなく服にもそこまで汚れはつかなかった

 

「あ...ドロップアイテム...」

 

全コボルトを狩った当たりには何個かのドロップアイテム...『コボルトの爪』が落ちていた

 

「臨時収入、臨時収入っと」

 

全部を回収すれば持ってきていたバックは一杯になっていた

流石に普段から『王の財宝』を使うわけには行かないので

バックを1つ背負いながら戦うが、やはり1人でやると効率が悪い

 

「パーティ...か...」

 

本来ならば同ファミリア内の仲間と共にダンジョンに挑み

そのパーティ内の『サポーター』と呼ばれる人に回収は頼むのだが

生憎とヘスティア・ファミリアは俺一人のファミリアだし

そもそも貯金のためにフリーのサポーターを雇うわけにも行かない

 

「地道に頑張る...かな...」

 

結局そのあとまた何回か同じような状況になりながらも暴れ回ったのであった

 

あ、収入はドロップアイテム込で3万ちょいでした

 

 

 

 

 

 

 

ファミリア帰還後の夕刻

神様はバイトの打ち上げのため今日は一緒に食事できないと言われ

しょぼくれつつも『ステイタス』の更新をして貰っていた

 

 

アルトリア・クラネル

Lv1

力:E 407→D 501(+94)

耐久:G 294→F 367(+73)

器用:E 416→D 516(+100)

俊敏:F 386→D 534(+148)

魔力:E 479→C 624(+145)

魔術:A

魔力放出『赤雷・風』:A

戦闘続行:B

直感:B

天眼:A

 

【魔法】

約束された勝利の剣(エクスカリバー)

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

【魔術】

無限の剣製(アンリミテッド・ロスト・ワークス)

【スキル】

不貞殺しの兜(シークレッド・オブ・ペディグリー)

悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)

英傑の守護者(サーヴァント)

最速の青(ソニック・ザ・ヘッジホッグ)

《■■の■■》

 

 

大幅に上昇したステイタスはスキルの異常性を引き立てている

 

「これはまた...伸びましたね...」

 

「うん...」

 

熟練度トータル560...他の冒険者の伸びを比べるとこれではまるで...

 

「成長というより...跳躍...進化...」

 

神様を見ると神妙な顔をていた

 

「アルトリア君...このステイタスの伸び方は異常でしかない...くれぐれも目立つようなことは控えてくれよ?」

 

「...分かってます...」

 

そう言うと神様は出かける支度を始め、

 

「あ、帰りは遅くなりそうだから先に寝ててもいいからね?」

 

と、言うと出かけてしまった

俺はしばらくはステイタス用紙に目を落として考えていた

このままで行くとランクアップはほんとに時間の問題...

そうなると嫌でも目立ってしまう

なら、しばらくは大人しくしてた方がいいだろう...

 

そう結論付けると俺はシルさんとの約束のため出かける支度を始めた

 

 

 

だが、そんな俺の願いを嘲笑うかのように

厄介事はすぐそばまで迫っていた

 

 

 

 

 

 

 




今回からあとがきにて
スキルと魔法の解説をしていきます
スキル
不貞殺しの兜(シークレット・オブ・ペティグリー)
・スキル、魔法、ステイタスの隠蔽
・全能力超高補正
・スキル解除時のみ魔法使用可能

元ネタはFateよりモードレッド卿の宝具
真名などを隠す効果をステイタスの隠蔽という形に変更
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