ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
「よっ!みんな、キリトだ」
「今回のゲストはキリトです。キリト、久しぶり」
「久しぶりだなソーナ」
「キリトは元気そうですね」
「まあ、色々あるがな」
「あははは・・・・・・それでは問題を出します」
「今回の問題はなんだろうな」
問題:『作中でユイがキリトとレインに聞いたことは何?』
Ⅰ:子供の作り方
Ⅱ:料理
Ⅲ:攻略状況
Ⅳ:デートの予定
「正解は本文の最後に!」
~キリトside~
ホロウ・エリアの攻略はしばらくお休みということをフィリアにメールで伝えると、フィリアは了解と返信を返してきた。
しばらくお休みの理由は、ここ最近根を詰めすぎているからだ。たまには休憩も必要だろう。
そんなわけでアインクラッドの階層攻略を今日はし、エギルの店に帰ってきた。
「ただいま~」
「今帰ったぞ」
「あ!お帰りなさい、パパ!ママ!」
中に入ると丁度、エギルの手伝いをしていたユイが俺とレインを笑顔で出迎えてくれた。
正直、これで少し疲れは取れた気がする。
「ただいま、ユイちゃん」
「ただいま、ユイ」
「二人が今日も無事で何よりです!」
「うん。ユイちゃんはエギルさんのお手伝い?」
「はい!エギルさんのお手伝いです」
「そうか~偉いね、ユイちゃん」
レインはユイの頭を優しく撫でる。
ユイも嬉しそうにしている。
以前、ユイに一人で寂しくないかと聞いたとき、寂しいけどパパとママには大事な役割がありますから、とユイが言い、それ以降、俺とレインは出来るだけユイとの時間を取るようにしている。
「わぁ・・・・・ママに頭を撫で撫でされるの気持ちいいです」
「そう?よかったよ~」
レインとユイ。母親と娘のやり取りに、俺はそっと笑みを洩らす。
「将来、親バカになりそうだなキリト」
「エギル」
カウンターの椅子に座ると、エギルが飲み物を持ってやって来た。
「どっちかって言うとレインが親バカになりそうじゃないか?」
「え~、そんなことないよ。それにキリトくんも充分親バカだと思うよ」
「そうか?」
「そうだよ~」
「俺から見るとお前ら二人とも親バカな気がするぞ・・・・・・」
エギルが若干呆れたように俺とレインを見る。
「それで、攻略の状況はどうだ?」
「モンスターのレベルはあまり高くないから問題ないな。強いて言うなら、先読みがしにくいってところか?」
「なるほどな・・・・・上層なだけあってアルゴリズムが違う、ってか」
「うん。幸い、そこまで強くはないから問題ないんだけど・・・・・トラップが少し多いいかな」
「それだけ難易度が高くなっているってことだろう」
「だな」
現在の俺たちのレベルは、俺が122、レインが121、アスナたちが118ってとこだ。
攻略組は全員低くてもレベルは110は越えている。
「ところでパパたちはもう今日はこのまま休みますか?」
「そうだな。今日は疲れたし、このまま休むことにするよ」
「そうだね」
「わかりました。ゆっくり休んでください」
「ああ」
「うん」
俺とレインは、カウンターの椅子から立つと2階の部屋へと向かった。
俺とレインが上に上がったその頃
「ったく。あの二人は・・・・・・また、無茶してんじゃねぇのか」
「わたしも心配です」
「今やあの二人あってこその攻略組だからな・・・・・」
「そうなんですか?」
「ああ。あの二人の戦闘センスは攻略組1、2を争うほどだ。まあ、戦略面はアスナやランが上だがな」
「やっぱりパパとママは凄いです」
「だな。あ、そうだユイちゃん」
「はい、なんですか?」
「これをあの二人に飲ませてあげてくれ」
「エギルさん。これは・・・・・・お茶、ですか?」
「ああ。疲れが取れる効果の入ったお茶だ。あの二人にはピッタリだろう」
「わかりました。届けてきます」
「おう。気を付けてな」
「はい!」
自室
部屋に戻ってきた俺とレインは装備の防具や武器をストレージにしまうとベットに腰かけた。
「んー・・・・・・疲れたぁ~」
「お疲れレイン」
「キリトくんもね」
「ああ。あ、レイン。明日ホロウ・エリアに行って攻略しないか?」
「ホロウ・エリアで?フィリアちゃんは?」
「フィリアにはしばらくそっちでの攻略は休みと言ったからな、それにちょっと管理区のコンソールに気になる項目があったんだ」
「気になる項目?新しい何かが出たのかな?」
「それは分からないけど・・・・・・・気にならないか?」
「フフッ。それ、分かっていってるでしょキリトくん」
「まあな」
「もちろん、気になるよ」
「よし。それじゃあ明日の予定はそれで決まりな」
「うん♪そ、それでね、キリトくん」
「ん?」
「え、え~と・・・・・・えいっ!」
「っ!?んー!んーー!!」
俺はいきなりレインに顔を抱き締められた。
その衝撃で、俺とレインの体が倒れ下にレイン、上に俺で抱き締められているという体勢が出来上がってしまった。
それにより、レインの双丘に顔を埋めることになった。
レインの抱擁は1分以上続いた。
「ぷはっ・・・・・!な、い、いきなりどうしたんだレイン!?」
「え、え~と、その、しばらくキリトくんにこうしてあげられてなかったから・・・・・・」
「あ、あのなぁ・・・・・」
「う、も、もしかして嫌だった・・・・・・?」
「そ、そうじゃないけど・・・・・・」
嫌と言うよりいきなりで驚いた、と言うのが現状だ。
まあ、柔らかくて気持ち良かったから良かったが、顔が埋もれていたため息が出来なかった。
「そ、それでねキリトくん」
「な、なに?」
「き、キス、してほしいな」
レインからのお願いに、俺は苦笑した。
「わ、わかった」
俺はゆっくりとレインの唇に顔を近づける。
「キリトくん・・・・・・」
「レイン・・・・・・」
あと、少しで互いの唇が重なる。
が。
「わぁ!パパ!ママ!もしかして今子供を作ろうとしていたんですか?」
ユイがお茶を持って入ってきてそういった。
と言うよりユイがいつ入ってきたのわからなかった。
「ユイ!?」
「ユイちゃん!?いつからいたの!?」
「今入ってきました。エギルさんが二人に疲れが取れる効果の入ったお茶だそうなので持ってきました」
「そ、そうなんだ」
「それでパパとママは今子供を作ろうとしていたんですか?」
「「うっ・・・・・・!」
何故、ユイがキスで子供が出来ると信じているのかというと――――
~回想~
「ママ、子供はどうやったら作れるんですか?」
ユイのいきなりの質問に、その場が急に静かになった。
「き、急にどうしたユイ?」
「ゆ、ユイちゃん?だ、誰から聞いたの、それって?」
「クラインさんからです」
「「クラインッ(さん)!!」」
俺とレインはクラインに視線を向けるが、既に逃げた後だった。
「それで、子供はどうやったら出来るんですか?」
「え、え~と。そ、それは、その・・・・・・」
「な、なんて言ったらいいんだ・・・・・・・」
ユイに子供の作り方を聞かれ、俺とレインは戸惑った。
「アスナさんは知ってますか?」
「え!?わ、私!?」
ユイは今度はアスナに聞いた。
「え、え~と・・・・・・」
「それじゃあ、ランさんはどうですか?」
「私ですか!?」
「はい!ランさんはどうやったら子供が出来るか知っていますか?」
「そ、それは・・・・・・キリトさん!」
「お、俺か!?」
俺はランに言われ戸惑う。
正確にはこの場の全員戸惑っている。
「ど、どうすればいいと思うレイン・・・・・・?」
「どうすればいいって、言っても・・・・・・」
「ユイには早すぎるだろ、これは」
「そうだけど・・・・・・だからって本当に話したらそれはそれで・・・・・・」
「パパ?ママ?」
「あー、そのだな・・・・・すまん、レイン。あとは頼む」
「ええ!?ちょ、キリトくん!」
「子供はどうやったら作れるんですかママ?」
「ううっ・・・・・え、え~と・・・・・・愛する人との、キスで出来るんだよユイちゃん」
レインの嘘にその場の全員が
『『『『『それはさすがに無理があると思う(よ)』』』』』
同時にそう思った。
「なるほど~。キスで出来るんですね」
「う、うん」
「それでキスをしたらどうやって出来るんですか?」
「え、え~と・・・・・・・」
「ゆ、ユイ。どうしてそこまで子供が出来ることに興味津々なんだ?」
「えっと。妹や弟がいたら1人でも寂しくないかな、と思って」
「ユイちゃん・・・・・・」
「ユイ・・・・・・」
「ごめんねユイちゃん。私も出来るだけユイちゃんと一緒にいられる時間を取るよ」
「俺もだ。ごめんなユイ」
「い、いえ、パパとママにはアインクラッドを攻略するという大事な役割があるんですから」
「ユイちゃん。子供なんだから我慢しちゃダメだよ」
「そうだな。ユイ。ユイはまだ、子供なんだから俺やレインにもっと甘えてもいいんだぞ」
「パパ・・・・ママ・・・・分かりました」
「うん。それじゃあ、明日は3人でピクニックに行こうか」
「そうだな。アスナ、明日休むけど大丈夫か?」
「もちろんよ。キリト君とレインちゃんはユイちゃんと一緒にピクニックに行ってらっしゃい」
「ありがとう、アスナちゃん」
「わあーい♪3人でピクニックです」
その翌日、俺とレインはユイと3人でピクニックにもちろん行った。
因みに、クラインにはお説教をした。
で、ユイが何故聞いたのか聞くと、クラインが、こう言うのは親の役目だろ、らしい。どうやらクラインにも聞いたらしく、流石のクラインもユイには教えられなかったから俺とレインに聞くように言ったのだろう。
ちなみに、クラインからは、もう少しユイちゃんとの時間を取れよ、と言われた。
さすがにこれには俺とレインも神妙になるしかなかった。
~回想終了~
――――というわけだ。
ユイにキスで子供が出来ると言ってしまい、今に至るわけだ。
「ママが前に、キスで子供と言っていました」
「そ、そう言えば私そう言ったんだったね・・・・・」
「どうするレイン。もし街中でユイがキスしてる人たちをみたら・・・・・・」
「た、確かにそれを見たら・・・・・・」
「二人は今子供を作ろうとしていたんですか?」
「ゆ、ユイちゃん。お願いだから大きな声で子供、子供って言わないで」
「今、2階に俺たち以外いたか・・・・・?スグとかに聞かれたらヤバイぞ・・・・・・」
「どうなんですかどうなんですか!」
「あ、あのねユイちゃん。この前私が言った、キスしたら子供が出来るって話ね・・・・・・」
「はい」
「あれ、嘘なんだ」
「ええっ!!どうしてですかママ!?」
「そ、それはね、ユイちゃんにはまだ早いって言うか、その・・・・・」
「ママ?」
「そ、そう。ユイちゃんにはまだ早いから!」
「そ、そうだな!うん!ユイが知るにはまだ早い」
「パパもですか・・・・・・そうですね・・・・・・私もまだパパとママの子供でいたいですから」
ユイの言葉を聞き、俺とレインは胸を撫で下ろした。
これで終わりかと思いきや、
「それじゃあ、子供はどうやったら出来るんですか?」
「「まだ、続いていたの(か)!?」」
どうやら、まだ終わらないみたいだ。
そのあと、何とかしてユイに誤魔化し、この話を無かったことにした。
が、前に聞かれたのと同様にとてつもなく疲れた。
下手すればボス攻略よりも疲れたかもしれないな。
「みんな何かわかったかな?それじゃあ、キリト。解答をお願いするよ!」
「了解だ。今回の問題の正解は、Ⅰ:子供の作り方、だ」
「それにしてもユイちゃんがこんなことを聞くなんてね」
「ああ。レインも俺も驚いたぜ」
「それほど1人で寂しかったってことかな」
「だろうな。今度からはユイとの時間を多く取らないとな」
「そうだね。あ、親バカは程々にね」
「なっ!?べ、別に俺は親バカじゃないぞ」
「そう?」
「ああ」
「まあ、無意識なんだろうな~。それじゃあ、時間になったので今回はこれで」
「もうそんな時間か。意外に早いな」
「そうだね。それじゃあねみんなまた会いましょう」
「また、会おう!」
「それでは、また次回にDon't miss it.!」
「言っとくけど俺は親バカじゃないからな、ソーナ」
「んー・・・・・・レインもキリトも親バカな気がするけどな~」
「こうなったらデュエルで決着つけてやる」
「え!?ちょ、なんでデュエルなの!?」
「いいからやるぞ!」
「ちょ!?もぉー!」