ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
※今回は問題はありませんのでご了承ください。
「祝!!99話到達!!」
「ついにこの物語も次回で100話到達だね」
「そうだなレイン。ソーナもお疲れ」
「ありがとう二人とも!私も書いた当初はここまで行くなんて思わなかったよ。それと今日は私がここに投稿して一周年なんだ」
「あっ!ホントだ!」
「気づけばもう一年も立つんだな」
「そうだね。他には今日今放送中の『SAO アリシゼーション』がsecondクールに入ったんだ」
「ほへぇー。それはスゴいな」
「私たちも早くアリシゼーションに出たいね」
「ああ。そうだな」
「もちろんだよ、二人とも。二人もこれからよろしくね!」
「ああ、こちらこそよろしくソーナ」
「よろしくねソーナさん」
「うん♪それでは―――――」
「「「下の本編をどうぞ!」」」
~キリトside~
「よう、キー坊。待ってタゾ」
「アルゴ。もしかして例の情報が手に入ったのか」
俺は下に降りると、カウンターに腰かけていたアルゴが声をかけてきた。
「もちろんダヨ。ただし、少しばかり値は張るけドナ」
「もちろん、それは承知しているさ。このクエストをクリアすれば装備類がだいぶ強化できるからな」
「キリトくん、アルゴさんに何を頼んだの?」
「ああ。ちょっと装備の強化系クエストをな・・・・・・」
俺は隣にいるレインに話す。
「強化系アイテム!?」
「それって、どこのクエスト?クリアに何が必要なの?」
強化系、と聞いてレインとリズが興奮したように聞いてきた。
「あ、いや、だからそれを聞いていたんだよ」
「あ、そっか」
「ニャハハ。相変わらずキー坊とレーちゃんの二人は面白いネ」
アルゴは周りを見て言う。
店内には俺とレイン、アルゴ、リズの他にアスナ、ユウキ、ラン、リーザ、ラム、リーファ、ストレア、シリカ、シノン、クライン、ユイがいる。エギルはカウンターにいる。
「あ、あのなぁアルゴ」
俺は苦笑いを浮かべながらウインドウを表示する。
「代金はこれでいいか?」
「毎度アリ」
俺は代金を支払い、アルゴからクエストの情報をもらった。
「キリトくん、明日早速そのクエスト、クリアしに行こうよ」
「はじめからそのつもりだよ」
「やった!」
「どうせなら、みんなも受けに行かないか?」
「ボクたちも?」
「ああ」
「いいかもね。この先に必要だと思うし」
「それじゃあ明日はみんなでこのクエストをクリアしに行きましょうか」
アスナは両手を軽く叩き合わせそう言う。
すると。
「アーちゃんにも渡しておくものがあるンダ」
アルゴがアスナにそう言った。
「え?あ、アルゴさんもしかして・・・・・・」
「?アスナ、何を頼んだんだ」
「あの攻略組参加希望のアルベリヒってプレイヤーのことですよキリトさん」
「ああ、あいつか」
「確かになんか変わった人だったよね」
「変わった、というより少し気になるやつだったな」
「ええ。だからみんなにも知らせておいた方がいいと思って、アルゴさんにあのアルベリヒって人とギルドについて調べてもらったの」
「なるほどな」
「なるほど」
俺とレインは昼間にあったことを思いだしアスナたちの言葉にうなずく。
「キリトさんとレインさんも気になるってことは・・・・・・。やっぱり、なにかありそうですね」
「変質者とかなら、気を付けないといけないしね」
シリカとリズが不安そうに言う。
「キリト君とレインちゃんからも、なにか気になることとかみんなに教えてあげられないかな」
「なるほどな・・・・・」
「うん・・・・・・。みんなに話すねキリトくん」
「ああ、頼む」
「私とキリトくんが気になったのは、身に付けている装備品に対しての実力の無さなんだ」
「どういうことですか?」
「私が見た感じ、あのアルベリヒって人の装備はかなりのレア装備だったの。でも、動きは素人同然だったの」
「ええ。完全に宝の持ち腐れだったわね」
「ボクもそう思うな。あの人には違和感を感じたし」
「ユウキと同じです。私もレベルや装備以前に何て言うのでしょうか・・・・・・」
「素人プレイヤーが最強のアバターを使って、それを動かしている、って感じだな」
「そうそれです」
俺はランの言葉を引き継いでみんなに言う。
「ふうん。そんなにすごい装備を持てるならちょっとくらい名前が知られてても、おかしくないはずなのにね」
「そうなのよリズ、それも不思議なの。みんな、アルベリヒ何て名前聞いたことないでしょ?」
「はい、聞いたことないですね」
「あたしもです」
「俺もないですね。リーザは?」
「私もよ。そもそもアルベリヒ何て名前の人事態知りません」
「わたしも聞いたことないな~」
「俺もだぜ。風林火山の連中からも聞いたことないな」
「・・・・・・アルゴはどうなんだ?」
「いや、オレっちも知らないナ。それに、アーちゃんから依頼されるまでアルベリヒ、なんて名前のプレイヤーがいること事態知らなかったヨ」
「アルゴさんも知らないなんて・・・・・・」
「でも、装備だけっていうなら例えばイカサマなトレードかなんで稼いだとか、そう言う可能性もあるんじゃない?」
「その可能性は捨てきれないけど・・・・・・」
「あれほどのレア装備を身に付けらるだけの能力値は間違いなくあるはずだよ」
「だがまあ、動きがなんともならないから、レベルだけ必死に上げ続けたとか。そういう事なのかもしれないけど」
俺とレインは思ったことを伝える。
まず実際あり得ないのだ。何故なら、
「ですが実際はそんなことは考えにくいですね・・・・・・」
「うん・・・・・・。あの数値まで到達するにはかなりの高レベルになっていないと」
「ああ。そんなのは下層の敵だけじゃ無理だ」
そう、下層の敵だけであそこまでの数値になることはあり得ないからだ。
「とはいえ、上層の敵は思考がかなり賢くなっていて、能力値だけでは倒すことが困難だ。そんな相手に不慣れな動きでレベリングは危険すぎる」
「結局、能力の高さは謎のままですね」
「だな・・・・・・。もしかしたら、あのレア装備の中に能力値を上げる装備があったのかもな」
「確かに。そうなれば、後はレア装備を買うお金だけあればなんとかなるかもしれないから」
「それは確かにあり得るけど・・・・・・」
「なるほどねー。なんか注意した方がいいやつだってことはわかった」
「お金だけ持ってて、実力がない人がやることなんて、ろくなことじゃないですよね」
リズとシリカが警戒をする表情で言った。
「そうよお。金にものをいわせて、なんか変なことをしてくるかもよお」
「や、やめてくださいよ、リズさん」
だが、リズはからかうように隣のシリカを弄った。
「アハハハ」
俺はそれに苦笑して見るしかなかった。
「特にレイン。レインは目立つんだから気を付けなさいよ。それはアスナやユウキ、ランとリーザにも言えることね」
「り、リズっち」
「まあ、確かに。アルベリヒは血盟騎士団宛に連絡してきたからな。気を付けた方がいいだろうな」
「う、うん。確かに気を付けた方がいいかも・・・・・・」
「ですが、それはみなさんもだと思います。この世界にも変な人はいますから・・・・・・」
アスナとランが不安げに言った。
「返り討ちにすればいいでしょ?リアルよりも、こっちの世界の方が単純じゃない?」
「そうだよ。もし姉ちゃんに手を出すならボクが許さないもん」
「俺もリーザに手を出すやつがいたら、シノンさんの言う通り返り討ちにするまでです」
すると、シノン、ユウキ、ラムが自信ありげに。と言うか絶対してやる、感じの空気をまとわせていった。
「シノンさん・・・・・・頼もしい・・・・・・。あたしもそのきでいかなくちゃ!」
「自信満々ダナ三人は」
「まあ、いざというときはキリトとラムが助けてくれるわよ」
「でも、ここな女性陣だったら、アイツ相手でも勝てると思うんだけどな?」
「まあ、確かに・・・・・・」
俺とラムは回りの女性陣を見て言う。
「ちょっと。そこは任せておけとか言うところでしょ?」
「そうですよラム。か弱い女の子を戦わせる気ですか?」
「あ、いや、そういうつもりでいった訳じゃないんだが・・・・・・」
「そう言う意味じゃないんだけどなリーザ・・・・・」
「まあ、何かあったら助けるよ」
「ですねキリト」
「ああ」
俺とラムは肩を軽く竦めて答えた。
「とにかくみんな、気をつけようね」
アスナのその一言で、アルベリヒについての情報交換は終わった。
そのあとはみんなで夕飯を食べ、軽く話し合いをしてから部屋に戻った。
ちなみに俺とユイの夕飯はレインの作った煮込みハンバーグで、とても美味しかった。
自室
「んー。美味しかったー。レインの煮込みハンバーグ」
夜の11時頃、俺はレインとともに今日のことについてと明日からについて話していた。
ユイはすでに同室のレインの部屋で寝ているため、ここにはいない。
「喜んでもらえてうれしいよ♪」
「にしてもあのアルベリヒってやつ、レインからはどうみえる?」
「お昼にもいった通りだと思うよ。まず、アルゴさんが知らないって言っていたから」
「なんだよな~。何者なんだ、あのアルベリヒってプレイヤー」
「イヤな予感がするな。たぶんで確証はないけど、なんだろう、こう、檻の中に閉じ込められている感じがする」
「檻、か・・・・・・・。とにかくアイツには気を付けないとな」
「そうだね」
「そういえば、フィリアからメッセージが届いていたぞ」
「あ、キリトくんにも来てた?」
「ああ。また一緒に攻略お願い、だって」
「私も同じだよ。それじゃあ明後日からフィリアも交えて攻略しますか」
「うん♪フィリアちゃんには私から明後日からって返信しとくね」
「頼む」
「うん♪レインちゃんにお任せあれ♪」
「ハハハ、頼りにしてるよレイン」
「任せてキリトくん」
俺たちは笑いあって、レインの入れてくれた紅茶を飲む。
「ふう~。明日どうする?」
「どうするって?」
「クエストをクリアしたら、火山エリアのボスを倒しに行く?」
「う~ん・・・・・・。昼前に終わったらそうしたいかな」
「じゃあ、昼前に終わったらそうしようか」
「そうだな。にしても、まさか攻略一日でボス部屋を見つけるとはな」
「だね。ホロウミッションに従ってやっていたらいつの間にか見つけちゃっていたし。まあ、幾つか危ないと思ったところはあるけど」
「うっ」
レインが半眼となって俺を見る。
幾つか危ないと思ったところ、というのは俺が岩壁を破壊したときのことだろう。
「それに、エリアが樹海や遺跡エリアとかより小さいからかな?早く見つかったのは」
「もしくは俺たちがホロウミッションをクリエするのが早すぎたか」
「それなら多分後者じゃないかな?」
「アハハ、確かにな」
俺は視界左に表示されている俺とレインのレベルを見た。今の俺のレベルは124。レインは123と表示されていた。
なぜ、二つもレベルが上がったのかと言うと。
「ていうか今日のアレはキツかったんだけどレイン」
「うん。私もそう思った」
「NMはいいけど、レベルが上のモンスターと戦ったから疲れたよ。幸いだったのがNMにレベルが上がいなかったことだね」
そう、俺たちは火山エリアで自分達よりレベルが上のモンスターと戦闘したり、NMを倒したのだ。
そのため、経験値が大量に入りホロウミッションのクリア報酬経験値と合わせて、2レベルも上がったのだ。
「まあ、≪シンクロ≫スキルがなかったら危なかったかも」
「だな。だがまあ、≪シンクロ≫スキルの熟練度は900を超えてるからな、経験値稼ぎにはよかったよ」
「そうだね」
現在の≪シンクロ≫スキルの熟練度は900を少し超えている。そのため、ソードスキルは最上位以外は使える。
「さてと、明日も頑張るとしますか」
「そうだな」
立ちあがり軽く延びをして言うレインに俺も延びをして答える。
「キリトくん」
「ん?・・・・・・・!!?」
レインの方を見ると、俺はレインに不意打ちのようにキスをされた。
レインの舌が俺の舌を絡めとるようにしてくる。
「ん・・・・・・んっ・・・・・・・プハッ・・・・・」
「フゥ・・・・・・・フゥ・・・・・・」
俺とレインのキスは5分を越えたと思う。
「いきなりだなレイン」
「ええ~。なんかキリトくんにキス、したくなっちゃったから」
「まあ、いいけど」
「ありがとうキリトくん」
レインはカップ類をストレージにしまい。
「それじゃまた明日ねキリトくん♪」
「ああ。お休みレイン」
「キリトくんも、おやすみなさい」
レインはそう言うと扉を開け、自室へと戻っていった。
「俺も寝るとするか」
俺は軽くストレージを整理し、ベットに横になると疲れからかあっという間に眠りの世界へと落ちていった。
「いかがでしたか?これからも≪ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い≫をどうぞ――――」
『『『『『『『『『『よろしくお願いします!!!』』』』』』』』』』
「それではみなさん!」
『『『『『『『『『『また次回!!Don't miss it.!!』』』』』』』』』』
この放送は本作の登場人物の協力によりお送りいたしました。