ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
「プリヴィベェートみんな、レインだよ」
「今回は前回に引き続きソーナが来れないみたいだから、代わりに俺とレインが司会を勤めさせてもらうよ」
「ソーナさん、ここ最近忙しいみたいだからね。仕方ないよ」
「そうだな。前回もそうみたいだし―――――って、ん?メッセージ?」
「あ、私にも来たよ」
「送り主は・・・・・・・・・ソーナからだな」
「うん。え~と内容は・・・・・・」
「後少しで行くからそれまでお願い、か」
「うん。それじゃあ私たちはお願いされたことをしようか」
「そうだな。と、これが今回の問題だ」
問題:『ホロウ・エリアについて知るため、一緒につれていくことになったのは誰?』
Ⅰ:ユイ
Ⅱ:アルゴ
Ⅲ:ヒースクリフ
Ⅳ:ストレア
「答えは本文の最後にだよ~♪」
~キリトside~
「ただいま・・・・・・」
「ただいま~・・・・・・」
「お帰りなさいパパ、ママ」
「遅かったわね二人とも」
エギルの店に帰ると、ユイとアスナが声をかけてきた。
時刻は既に午後9時近くになっていた。
「何かあったの・・・・・・?」
シノンがその場のみんなを代表して聞いてきた。
「ああ、あった。それについて話すけどいいか?」
「ええ」
俺とレインはユイと一緒に座り、エギルが持ってきてくれた飲み物で口を麗せ話した。
「とまあ、これが向こうであったことだ」
俺はレインとともに、ざっと今日向こうであったことを話した。
その中で一番反応が大きかったのは攻略組のアスナやクラインたちだ。
「なるほどねー」
「フィリアさん、無事なんでしょうか」
「いやいや、ユウキにラン。何呑気に言ってんのよ」
「そうですよ。ごめんって謝っていたとはいえキリトさんとレインさんを危険な場所に突き落としたんですよ」
「まあ、確かにそうなんだけど」
「でも、キリトさんとレインさんの話を聞いている限りフィリアさんには何らかの訳があったと思うんですよね」
「かもしれないけどさ・・・・・・」
「キリトくん、フィリアさんがラフコフに協力してる可能性はある?」
「いや・・・・・それはないな」
「うん。アスナちゃん、私たち突き落とされる前にフィリアちゃんと話したんだけど、フィリアちゃんなんか迷ってる感じだった」
「迷ってる?」
「うん。多分、自分のことについて、だと思う」
俺は突き落とされる前にフィリアが言ったことを思い出した。
「でも、とにかく二人が無事で良かったよ」
「まったく、キリト君はいっつもトラブルに巻き込まれるんだから」
「お、俺のせいなのか!?」
「いやあ、これは巻き込まれたって言うより自分で突っ込んでいった。でしょ?レイン?」
「え、えーと、それは・・・・・・」
「ですが、それに騙されて、罠にはまって・・・・・・・それでも抜けて来れちゃうのがキリトさんですから」
「あはは。確かに、姉ちゃんの言う通りだね」
「ラン、ユウキ、あのなあ・・・・・・」
俺の幼馴染み二人のなんとも言えない台詞に俺は呆れ半ばで答える。
「取り敢えずキリトとレインはしばらく《ホロウ・エリア》に行かないほうがいいわ」
「あたしもシノンさんに賛成です。以前聞いた〈ラフィン・コフィン〉っていうオレンジギルドの人たちもいるんですよね」
「うん」
「こちらも大人数で行けるならともかく、行けるのは四人だけなんだから」
「・・・・・・そうですよね」
「今回の話を聞いたら・・・・・・危なすぎるよ」
シノン、リーファ、シリカが不安そうに言う。
「パパ・・・・・・おでこにシワが寄っています」
「レインちゃんも難しい顔してるよ」
そこへ、ユイとアスナが俺たちを見てそう言ってきた。
「「・・・・・・・・・・」」
「キリトくん」
「レイン」
「キリトくんはどうしたいかな?」
「俺は・・・・・・真相を確かめたい」
「うん・・・・・・それは私も同じ」
「パパ・・・ママ・・・」
「みんなが言うことは、もっともだし心配かけて悪いと思う。でも、俺にはどうしてもフィリアが悪人・・・・・・ラフィン・コフィンに協力してるとは思えない。それにフィリアのあの言葉・・・・・・。だから、俺は《ホロウ・エリア》の真相を突き止めたい」
「私もキリトくんと同じだよ。フィリアちゃんを私は助けたい」
俺とレインは決意の眼差しでみんなを見渡して言う。
「ちょっと二人とも!?何言ってるのよ」
「リズ、今さらだと思うよ」
「ですね。レインさんはともかく、キリトさんは昔から決めたことは私たちが何言っても行っちゃいますから」
「うんうん。だから、ぼくらが二人のサポートをしてあげた方が、二人の安全も確保できると思うよ」
「あはは、ユウキ、ランさん」
「ユウキ・・・ラン・・・。まったく、あんたら姉妹には負けるわ」
「ユウキ・・・ラン・・・。ありがとう」
「ありがとう、ユウキちゃん、ランちゃん」
「ですが、準備だけはしっかりしてくださいね」
「わかってる」
「うん」
「・・・・・・さすがランさん。キリト君のことよくわかってる」
「あはは、リーファだってなんとなくわかってたんじゃない?キリトが行っちゃうってこと」
「なんとなくは、ですけどね」
「それで、具体的にはどうするの?」
「うん、出来れば、ユイの力を借りたい」
「わ、わたしですか?でもわたしは、敵と戦ったりは・・・・・・」
「ユイちゃんにそんな危険なことさせるわけないよ」
「うん。ユイには、《ホロウ・エリア》について調べてほしい。ユイだったら《ホロウ・エリア》のデータやシステムがわかるんじゃないか?」
「・・・・・・そうですね。干渉することは難しくても、見たものを判別するくらいならできます」
「それと、フィリアのこと以外にも、気になっていることはいくつかあるんだ」
「うん。たぶん、その謎がフィリアちゃんの今回の行動に繋がっていると私は思う」
「ああ。だからユイ、助けてくれ」
「もちろんですよ、パパ!ママ!」
「ありがとうユイちゃん」
「ありがとうなユイ」
俺とレインは間のユイの頭を優しく撫でる。
ユイは気持ち良さそうに笑った。
その後、その場で今後の方針を決め俺たちへの協力とともに階層攻略をしていくことが決まった。
そして・・・・・・・・・・・・・
「キリトくん、私が勝ったらキリトくんと一緒に行くからね!」
「レイン・・・・・・どうしても闘るのか?」
「当然だよ!キリトくん」
「・・・・・・わかった。その条件承けてやる」
広く月明かりに照らされる遮蔽物のない草原に、俺とレインは双剣を構えて相対する。その草原にいるのは俺とレインだけだ。
「いくらキリトくんでも、一人で決着を付けに行くなんて・・・・・・そんなの私が許すと思う!?」
「・・・・・・・・・」
「キリトくん、答えて!」
「・・・・・・仕方無いだろ。俺は、あいつにお前を傷付けさせるわけにはいかない。それにこれは俺とあいつの因縁だ。例えあいつが本物で無かろうと俺が全ての決着をつける。それだけの理由が俺にはある」
「また一人で抱え込むの!あのときと同じように!」
「・・・・・・・・・・」
「わかったよ・・・キリトくん、剣で決めよう」
「こうなるしかないのか・・・・・・」
「お互い全力で、出し惜しみは無しで・・・行くよ」
俺とレインの間にはデュエルのカウントダウンが刻一刻とゼロに近づいている。
「当然だ・・・元からそのつもりだ」
「じゃあ・・・・・・」
「ああ・・・・・・・」
そしてカウントダウンがゼロになり俺とレインの圏内での保護が消えた。
そして―――――
「ハアァァアアアアアア!!」
「セリャァアアアアアアア!!」
互いの剣が中央でぶつかった。
「みんなわかったか?それじゃあレイン、答えの発表を頼む」
「了解~。答えはⅠ:ユイちゃんだよ」
「ついにホロウ・エリアについて分かるな」
「そうだね。フィリアちゃんが心配だけど」
「そうだな・・・・・・」
「お、お待たせ、キリト、レイン。代わりにありがとう」
「お疲れ様ソーナ」
「お疲れ~ソーナ」
「ありがとう、二人とも。これからもたぶん頼むと思うけどお願いね」
「了解だ」
「任せて~」
「うん。それじゃあ時間になりましたので今回はここまで」
「んじゃみんなまた会おうな」
「みんな、ダスヴィダーニャ~」
「「「また次回に!!Don't miss it.!!」」」