ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
「ったく、なんで俺様が呼ばれるんだよ」
「文句を言うな。そもそもここに呼ばれること事態お前には無いんだから言いだろ別に」
「っち!」
「今回のゲストは殺人ギルド《笑う棺桶(ラフィン・コフィン)》のリーダー、PoHとキリトです」
「よっ、みんな。今回はPoHの武器は取り上げてるからそう身構えなくて大丈夫だぜ」
「ソーナからのメッセージによると、敵だが今回の話には必要な人だから呼びました。もしなにかしても私が仕掛けた装置で拘束されるので安心してください。だそうです」
「へぇ、さすがソーナだな」
「んなこといいからさっさと問題とやらを出したらどうだぁ?」
「わかってるって、フィリア」
「うん。今回の問題はこちら」
問題『PoHの主武器である短剣の名前はなに?』
Ⅰ:友切包丁(メイト・チョッパー)
Ⅱ:イーボンダガー
Ⅲ:ソードブレイカー・リノベイト
Ⅳ:シルヴァリオ・エッジ
「正解は本文の最後に!」
~フィリアside~
「・・・・・・」
わたしがここに連れてこられから閉じ込められてまで数日が過ぎた。そして今、目の前にそれを指示した張本人がいた。
「Year!ご苦労だったなぁ、フィリア」
「・・・・・・キリトとレインはすぐ助け出すから。あんたが言っていた、すべての事っていうのを、さっさと終わらせなさいよ。これで用はすんだでしょ。もう、わたしたちの前に二度と現れないでちょうだい」
「ああ、お前ぇは十分に役割を果たしてくれた」
PoHはそう言うと似たみ笑いを浮かべた。
「きっと今頃、あの野郎たちもくたばってることだろうからな」
「なにいってるの!?」
「どうしたんだよぉ? まるでSurpriseなプレゼントもらったような顔して」
「話が・・・・・・違う!キリトとレインは、別に死ぬ訳じゃないって!」
「あぁ?俺ぁそんなこと言ったけなあ。あ~~~悪い悪い。あのトラップに何人も落としたけどよぉ~、誰ひとり戻ってこなかった事伝え忘れたわ」
「この嘘つき野郎!」
「だからよぉ~。悪いと思って今ちゃんと伝えたじゃね~か。・・・・・・いいねぇいいねぇいいよ!その泣きそうな顔、最高だぜぇ」
「・・・・・・キリト・・・レイン・・・二人とも今行くから!!」
わたしはすぐさま扉に向かう。
だが、その前にPoHが立ちはだかった。
「あ~~~~~~~~。ちょっと待てって、焦るなよ。どうせ《黒の剣士》様と《紅の剣舞士》様はお強いからねぇ~。大丈夫なんだろ?だから、最高ついでにもうひとつ聞いてけよ」
「クッ・・・・・・・・・・」
「お前ぇがいてくれたおかげで、邪魔するやつがいなくなって助かったぜぇ~。おかげで、最高のPartyがずいぶんと早く開けるようになったからな」
「あんたの目的って・・・なに?」
「SAOをクリアされたら《ホロウ》は消える。もうテストは必要ない。でもでもでも~~。お前ぇのおかげで、永遠に殺しを楽しめるようになったんだよなぁ。感謝してるぜぇ」
「永遠に・・・・・・殺しを楽しむ?言ってる意味が分からない!」
「全部お前ぇと俺で選んだんだ。あのキリト君とレインちゃんを罠にはめて殺したのも、人殺しを永遠に楽しめる世界にするのも!全部!全部!ぜぇぇぇぇんぶ。俺と!・・・・・・お前ぇで選んで決めたんだよ」
「違う!違う違う違う違う・・・・・・わたしは、そんな・・・・・・」
「歓迎するぜ。ラフィン・コフィンはお前ぇのような性根の腐った腐った・・・・・・。殺人者をよ。さぁ!オレンジ同士、仲良く人殺し続けようじゃねぇか!!」
「お前とは違う!・・・・・・違うよ・・・。わたしは・・・・・・わたしは・・・・・・」
「あぁ?ど~~~~~~~した?殺すの楽しくないのか?何で楽しそうじゃないんだよ。・・・はぁ~~~~~~~~~~」
わたしは地面に膝をつき、手を立てて項垂れて言った。
「そんなこと・・・・・・してないよ・・・・・・」
「・・・・・・殺すかぁ・・・・・・」
PoHはそう言うと手を床についてうなだれているわたしを後ろ回し蹴りで吹き飛ばした。
「うっ・・・・・・」
「おお、わりぃな・・・・・・思わず蹴っちまったよ。痛かったか?そんなわけないよな、ここはSAOの中だもんなぁ」
PoHはそう言いながらコツコツと足音を鳴らして近づいてくる。
「ただ・・・・・・二人といたいだけなのに・・・・・・」
だがわたしはPoHの言葉など耳に入らず目から涙を溜め、ただ呆然と言う。
「よくねぇよ・・・・・・そんなのよくねぇ。てめぇで始めたことを途中で放り出すなんて、自分はもう関係ぇねぇって言うの一番よくねぇ。そういうのよくねぇって親や学校で習ったよな?習わなかったか?・・・・・習ったよな!」
「うっ・・・・・・」
わたしは再びお腹に蹴りをくらい仰向けに倒れた
「・・・・・・ごめん、キリト・・・レイン・・・・・・」
「あぁ~~~~あ。つまらねぇなお前ぇ。もっと女の子らしく可愛く泣きわめくとかリアクションを期待したのになぁ、残念。お前ぇ使えねぇから、もういいわぁ・・・・・」
PoHはそう言うと左手でわたしの胸元積み上げ、右手を後ろに回すと、中華包丁に似た短剣。『友切包丁(メイトチョッパー)』を取り、わたしの首に当て、斬首のように少しずつ入れてきた。
「・・・・・・・ぁぁ・・・・・」
わたしは目尻に溜まった涙を落とした。
「(ごめんね・・・キリト、レイン・・・・・・)」
わたしは迫り来る、自分の首が落ちる時間にキリトとレインに言葉に出さずに謝る。
「ハアアァァッ!!」
「フィリアちゃん!」
覇気の入った男の声と、わたしを呼ぶ女の子の声が聞こえた。それと同時に自分の体が床に倒れるのを感じた。
だが、その前に。
「あっ・・・・・」
「大丈夫、フィリアちゃん」
わたしは背中から支えられた。
後ろを見るとそこにはメイド服に似たような紅のコートと腰に二振りの双剣を装備したレインがいた。
そして、目の前には黒いコートと両手に黒と白の双剣を携えたキリトがいた。
「キ・・・リト・・・・・・レイ・・・ン・・・・・・」
「ったく。ずいぶん探したぞ・・・フィリア」
~フィリアside out~
~キリトside~
「ハアアァァッ!!」
「フィリアちゃん!」
フィリアの声がした扉の中に入ると、PoHとフィリアの姿があった。
PoHがフィリアの首に『友切包丁』を当て斬首しているのを見た俺は構えていた右手の黒の剣、『ブラックローズ・ナイト』を構え、フィリアを掴み上げていたPoHの左手首を斬る。
「あっ・・・・・」
「大丈夫、フィリアちゃん」
倒れたフィリアをレインに任せ、俺はフィリアの前に立ちPoHに双剣を構える。
「キ・・・リト・・・・・・レイ・・・ン・・・・・・」
「ったく。ずいぶん探したぞ・・・フィリア」
俺はフィリアに顔を振り向かせてそう言った。
そしてPoHを警戒して見る。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・くくっ。やっぱりお前たちはむかつく野郎だなぁ~オイ!」
「PoH・・・・・・。お前は相変わらずの外道だな」
「ほんとだね」
「キリト・・・・・・レイン・・・・・・どうして・・・・・・」
「言っただろう?俺たちが力になるって」
「私たちはフィリアちゃんを助けるって言ったでしょ?」
「キリト・・・・・・レイン・・・・・・でも、わたしは・・・・・・二人を裏切って・・・・・・殺そうとした」
「俺とレインはこうして生きている。それに、フィリアが苦しんでいる理由もわかった」
「キリト・・・・・・レイン・・・・・キリト!レイン!ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
「うん、もういいから」
「もう、大丈夫だよフィリアちゃん」
泣き出したフィリアをレインは優しく抱きしめ、背中を優しくポンポンと撫でた。
「美しいことだなぁ・・・・・・。あ~~~~~~吐き気がする。もうすぐ死んじまうとは、とてもとても思えない」
そこへ場違いなほど不愉快な声が入ってきた。
「どういうことだよ、PoH」
「ちなみにここに来るまでに向かってきた人たちは全員倒したからね」
俺とレインは視線をPoHに向け訪ねる。
「ほぉ、ってことは人殺しをしたってことかぁ・・・・・・。いいねぇいいねぇ!《黒の剣士》だけじゃなく《紅の剣舞士》もかよ!」
「だからなに?」
「なぁにお前ぇたちは俺らと変わんねぇってことだよ」
「ほざくなPoH。人殺しを楽しむお前らと俺たちを一緒にするな。それにどういう意味だ、もうすぐ死んじまうとは、とは」
「もう間に合わねぇよ。もうすぐPartyが始まるんだぜぇ」
「もったいぶらずに早く言えよ・・・・・・。誰かに聞いてもらいたいんだろ?」
「まあな。やっぱPartyにはお客様がいないと、つまんねぇだろ?」
PoHは当然のように言い、話した。
「俺は・・・・・・天啓を受けたんだよぉ・・・・・・そんときビビッときたんだ。な~~~~~~んもなく殺してた《ホロウ》の俺様の心にビビッとな。・・・・・・それからは、そりゃ~そりゃ~、楽しかったぜぇ・・・・・・。あの世界が歪んだ瞬間・・・・・・あの時、わかったんだよ。俺が殺したいのは人間だってなぁ!!・・・・・・人を殺すのって快感だよなぁ。《ホロウ》だって死ぬ間際はちゃんとイイ表情するんだぜぇ。しかもよ、あいつらを狩りまくってたらSurpriseなプレゼントがきたんだよぉ」
PoHの見せた右手の甲を見て俺は予想通りだと自問した。
「(やはり・・・・・・、俺とレインと同じ紋章。高位者テストプレイヤー権限か・・・・・・)」
PoHの右手の甲には俺やレインと同じ、金色に浮かび上がる高位者テストプレイヤーの紋章が出ていた。
「でだ、管理区にあったコンソールを調べてたらよぉ、この世界がなんなのか知っちまったわけ。ついでにそこの、フィリアちゃんのこともなぁ~。まぁ~俺が誰で《ホロウ》がどうだとか、正直誰かを殺せれば、どうでもよかったんだけどよぉ。お前たちが来やがった」
「悪かったな」
「ごめんなさいね」
「ゲームクリアなんかしたら俺が消えちまうじゃねえかぁ?だからさぁ・・・・・・永遠の楽園を作ることにしたんだよぉ。この権限を使ってよぉ《ホロウ・データ》でお前らの世界をアップデートしちまえばいいってなぁ!」
「キリト・・・・・・あいつ・・・・・・」
「キリトくん・・・・・・」
「《ホロウ》だけの世界になれば俺は永遠に人殺しを楽しめるじゃねぇかぁ!最高にCoolじゃねぇ?」
「・・・・・・そんな事したらお前・・・・・・、どうなるのかわかってんのか?」
「そんな事したらアインクラッドがどうなるかわかってるの?」
俺とレインはPoHの発言に睨み付けるように視線を鋭くしてそう言う。
「わかってねぇなぁ~。本当の俺って、俺のことだろぉ。なんでアインクラッドの俺を生かしてこの俺が消えなきゃいけねぇんだよ。・・・・・・そうだろ?」
「・・・・・・アインクラッドのお前も同じこと言うんだろうな」
「・・・・・・やっぱりさぁ、重要なことは自分でやるもんだよなぁ、うん。俺がちゃんと殺さないとダメだったよなぁ~。だならさぁ・・・・・・。楽しい叫び声を聞かせてくれよ!《紅の剣舞士》様と《黒の剣士》様よぉ!」
「悪いんだけどあなたの相手は私じゃないよ・・・・・・」
PoHの声にレインがそう答え、俺がてに携える双剣を鳴らして言う。
「・・・・・・お前を楽しませる気はさらさらないが、俺はフィリアを利用した、そしてレインを危険にさらしたPoH・・・・・・お前を・・・・・・」
そして、レインの作成した両手の白と黒の双剣。『ブラックローズ・ナイト』と『ホワイト・ユニヴァース』を構え。
「・・・・・・・絶対に許さない!」
右手の『ブラックローズ・ナイト』の切っ先をPoHに突き付け殺気と怒気を含めて言い放った。
「みんな答えは分かったかな?今回の問題の答えはPoHにお願いするよ」
「っち、仕方ねぇ。今回の問題の答えの、俺の主武器の短剣は、Ⅰ:友切包丁(メイト・チョッパー)だ」
「PoHの持つ友切包丁は俺のエリュシデータと同じ魔剣クラスの武器だ」
「へぇ、魔剣って他の武器とは違うのキリト?」
「ん?ああ、魔剣クラスの武器はPCメイドでは手に入らないんだ。入手できるのはモンスタードロップか条件進化だな。俺のエリュシデータは第50層ボスモンスターのラストアタックボーナスだ」
「なるほど~」
「俺様のは条件進化だ。友切包丁はプレイヤーを斬れば斬るほどスペックが低くなる短剣からなった、人を斬る、殺すための魔剣だ」
「んなこといわなくても言いだろが」
「あぁ?別に良いだろうが、別にここでの会話が本編とやらに影響する訳じゃねぇんだからなぁ」
「そりゃそうだが」
「やれやれ。それでは時間になりましたので今回はこれで」
「あぁ?もうそんな時間かよ」
「らしいな」
「では、みなさんまた次回お会いしましょう」
「「また次回!!Don't miss it.!!」」
「くくっ!Don't miss it.!!」