ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
「プリヴィベートみんな、レインだよ。今回はフィリアちゃんのサポートとして司会を勤めるよ」
「そして、ゲストも前回に引き続きこの二人です!」
「よっ!みんなキリトだ」
「クック、よぉPoHだ。挨拶しなくてもわかるよなぁ」
「あのなぁPoH。せめてここでくらい挨拶くらいしっかりやれ」
「チッ。前回に引き続き呼ばれたゲストのPoHだ、よろしく」
「アハハ」
「仲がいいのか悪いのか、分からないね・・・・・・」
「だね、レイン」
「おいレイン、フィリア。俺は別にこいつと仲良くないからな」
「ハッ、そんなのこっちから願い下げだな。真っ黒装備のヤツと仲よくするきなんてさらさら俺様にはねぇからな」
「ハアッ!それを言うならPoH、お前のそのレインコートみたいな服装の方がおかしいからな」
「んだと?」
「やるか?」
「ああ、もう!こんなときくらいケンカしないでよ!」
「アハハ・・・・・それでは今回の問題です、どうぞ!」
問題『今回、進化したスキルはなに?』
Ⅰ:二刀流
Ⅱ:片手剣
Ⅲ:多刀流
Ⅳ:シンクロ
「答えは本文の最後に!」
「まずお前ぇ友達いねぇだろ」
「ぐっ!それを言うならお前はどうなんだよ!」
「別に言う必要ねぇだろうが」
「ああ、もう!いい加減にしてよ二人とも!」
「まだしているの・・・・・・」
「フィリアちゃんこの二人止めるの手伝って~」
「アハハ・・・・・・」
~キリトside~
「・・・・・・お前を楽しませる気はさらさらないが、俺はフィリアを利用した、そしてレインを危険にさらしたPoH・・・・・・お前を・・・・・・」
そして、レインの作成した両手の白と黒の双剣。『ブラックローズ・ナイト』と『ホワイト・ユニヴァース』を構え。
「・・・・・・・絶対に許さない!」
右手の『ブラックローズ・ナイト』の切っ先をPoHに突き付け殺気と怒気を含めて言い放った。
「ハアアァァァァァァッ!」
「ハッ!」
PoHは斬り落とした右手に『友切包丁(メイトチョッパー)』を構え迫ってきた。
対して俺も右手の片手剣、『ブラックローズ・ナイト』でPoHに迫る。
俺とPoHがぶつかり、金属音が鳴る。
「イァッ!」
「ヒャッハッー!」
そこからは剣撃の応酬の始まりだ。
右袈裟斬り、左突きからの左斬り上げ。右斬り下ろしからの斬り上げ。左袈裟斬りからの右突き。
俺の攻撃をPoHは『友切包丁』の柄や刀身を使って防ぎ、体を捩ったりして避ける。
PoHはその合間を縫って、的確に俺に『友切包丁』を斬り付けてくる。そしてそれを俺は剣で弾き、反らしたりして防ぐ。
「そんなんでよくビーターなんて言えたもんだな」
「ハッ!相変わらず口が減らないなPoH」
俺とPoHは同時にバックステップで距離を保つ。
「さあ、始めようぜ~キリト。俺とお前の殺し合いをよぉ~!イッツ・ショー・ターイム!」
PoHは楽しそうに歓喜の。いや、狂気の笑みを浮かべてお決まりの口セリフを言う。
「俺はお前と殺し合いをするつもりはない」
「あぁん?」
「ただ、お前の行動を止めるだけだ!」
俺はそういうのと同時に片手剣ソードスキル《ソニックリープ》単発突進技を発動させる。
「イヤアッ!」
対するPoHも短剣ソードスキル《クロス・エッジ》2連撃で《ソニックリープ》の威力を相殺して受け止める。
「いいねぇいいねぇ!もっとだ!もっと楽しもうぜ~!」
「ハアッ!」
再び双剣を振るいPoHを攻撃する。
「もっとだ・・・もっと上げられる!付いてこれるかPoH!」
俺はさらに脳のギアを上げ攻撃速度と反応速度、反射速度を上げる。
「イエェッ!」
PoHはギリギリのところを楽しむように攻撃してくる。
「くっ!ゼアッ!」
「ハアッ!」
「リャァ!」
「グゥ!」
鍔迫り合いのところを、体術スキル《弦月》でPoHを後ろに蹴り飛ばす。
「んのやろっ!」
PoHは蹴り飛ばされた反動で壁に足を付けて、俺に『友切包丁』を振りかざしてくる。
「チィッ!」
振り下ろしてきた『友切包丁』を俺は双剣で受け止める。
「ハッ!うれしいぜキリト!」
「なにがだ!」
再度強攻撃をぶつけ合って、威力に押され後退する。
「お前ぇをこうして殺れるんだからなぁ!」
ニタニタと笑いながら言うPoHに俺は双剣の柄をさらに強く握る。
「そんじゃあ、使わせてもおうかぁ~」
「なに?」
PoHはそう言うとウインドウを開いた。
そして何かの操作をしたのかと思うとウインドウを消した。
「なにをしたんだPoH」
「慌てんなよ。すぐにわかる」
するとPoHの姿が見えなくなった。
「なっ!?」
周囲を探す俺の耳にレインの声が響いた。
「キリトくん!後ろ!」
「!?」
俺は反射的に身体を横にずらす。すると、今の今まで俺がいた場所にPoHが『友切包丁』を振り下ろした形で立っていた。
「おおぉ、これを避けたか。さすがだぜキリト」
「なっ!?い、今のは!?」
レインの声が無かったら斬られてた。
俺の反応できない速さで後ろに回るなんて通常のスキルではあり得ない。
「次々行くぜぇ!」
するとPoHは再び迫ってきた。
「グッ!」
俺はほぼ無意識的に剣を右横に置く。
すると、剣と剣がぶつかった重みと金属音が伝わる。
「くっ!」
「キリトくん!」
「キリト!」
あまりの重さに後退した俺に、すぐ後ろのレインとフィリアが声をかけてくる。
「こうなったら・・・・・・《共鳴(レゾナンス)》!」
俺は≪シンクロ≫スキル《共鳴》を発動させる。
《共鳴》によりHPバーに様々なバフのアイコンが現れる。
「ハアッ!セイヤァッ!」
「いいねぇいいねぇ!」
「シッ!」
「イエェッ!」
俺はPoHの速さになんとか追い付いている。
「この速さは・・・・・・?」
「ハッ、驚いたぜ、まさか俺に付いてこれるとはな」
「それは一体なんだPoH」
俺は高速で振るう剣の中でPoHに聞く。
少なくともこの速さのスキルはアインクラッドにいたPoHは持ってないはずだ。まさかユニークスキルか?
「言っただろ使わせてもおうかぁ~、ってな。これはここでゲットした力だよ」
「なに!?」
「お前ぇらも見たことあるはずだぜこれをなぁ」
俺はそう言うPoHに目を凝らす。
よく見るとPoHの体は赤紫色のオーラが包んでいた。
「それは・・・・・・!」
「ようやくわかったみたいだな」
「キリトくん、もしかしてあれって・・・・・・」
レインも気付いたみたいで俺の後ろから言ってくる。
「ああ・・・。エリアボスと同じやつだ」
PoHから出てるオーラは、今まで倒してきた三つのエリアボスと同じ物だ。
「これはなぁ、この権限がpresentされたのと同時に出たんだよ。使ってみたときは驚いたぜぇ~。なんせnamedのやつさえ簡単に殺せたんだからなぁ」
PoHは肩をブルッと震わせ歓喜に満ちた表情でいう。
「恐らく権限が現れたのと同時にシステムがPoHを一種のボスと判定したんだ。権限が出るほどプレイヤーを殺していたんだ、エラーが現れても当然だ。なんせそれで俺たちもここに来させられたんだからな」
俺は後ろのレインとフィリアに伝える。
「そ、そんな・・・・・・」
「うそ・・・・・・」
レインとフィリアは驚愕と脅えを含めた声で言う。
俺自身も驚愕しているのだ無理もない。
「続けて殺ろうぜキリト。いい声で泣いてくれよぉ!」
「くっ!セリャァ!」
「ハッハァ!」
「テリャ!」
「シッ!」
気合いの声とともに俺とPoHは攻撃する。
徐々に俺たちのHPは削れていく。
「お返しだぜ」
「グゥッ!」
PoHの蹴りに俺は後ろに蹴り飛ばされた。
俺は床を転がりながらも反動を利用して立ち上がる。
「キリトくん!」
「キリト!」
「大丈夫だ!レインはフィリアを守っていてくれ」
仮想空間の中なのに汗が流れ出る感じが走る。
俺は汗を右手の甲で脱ぐる動作をする。
それほどまでに緊迫するのだ。たった一つの事が自分のミスに繋がる。PoHを相手するのならそれくらいの事があってもおかしくないのだ。
「俺はPoH、お前に負けるわけにはいかない」
「ならどうするよ《黒の剣士》キリト」
「そんなの決まってる!」
俺は再び言う。
「お前を倒す、ただそれだけだ!」
「くくっ・・・・・・いいぜキリト。やっぱり、お前ぇ最高だぜ。殺しちまうのが惜しいくらいだ」
「ありがとよ。お前こそこんな殺人者じゃなければよかったのにな」
事実俺はPoHの力を認めてる。
もしも殺人者でなく、俺たちと同じ攻略組だったらどれだけ良かったことか。PoHの短剣さばきは攻略組の中でもトップに立つ。それは赤目のザザやジョニー・ブラックにも言えることだ。
「ほぉ~、お前ぇが俺様を褒めるとはな」
「別に褒めてる訳じゃない。ただ、残念なだけだ。殺人者でなければもしかしたらお前は最高の好敵手になったかもしれないからな」
「・・・・・・くくっ・・・!ハハハハッ!確かにそうかもしれないなぁ。けどなぁ~、俺様は人を殺すのが楽しいんだよ。特に最後、恐怖にまみれる表情がな」
「そうか・・・・・・」
例え目の前のPoHがホロウ。本物でないとはいえさすがPoHのホロウだ、思考回路が本物そっくりだ。
「さあ、イッツ・ショー・タイム!楽しいpartyをしようぜキリト!」
「何度もいうがお前を楽しませる気は更々ない!」
もう何度めかわからない撃ち合いが繰り広げられる。
「俺が考えてるこのあとのこと言ってやろうか?まず、お前ぇを殺したあと、そこの紅を殺す」
「!」
「そしてフィリアを殺す。お前が殺され絶望に満ちた二人の顔が見ものだなぁ」
「PoH!キサマ!」
「クハハッ!その顔だその顔!お前ぇが憎しみに刈られた表情が俺様は見たかったんだよ!」
「させない!お前にレインとフィリアを殺させない!」
「なら守ってみな《黒の剣士》様よぉ!」
「言われるまでもない!」
俺は片手剣ソードスキル《バーチカル・スクエア》4連撃を放つ。
PoHはそれを『友切包丁』で軌道をずらす。そしてすかさずカウンターで短剣ソードスキル《インフィニット》5連撃を繰り出してきた。
「セリャッ!」
俺はそれをステップで避ける。
「ハアアッ!」
「イヤアッ!」
PoHのソードスキルが終わったのと同時に剣を振り抜き様に横薙ぎに切り払い、互いの位置を交換して立ち止まる。
これで俺とPoHのHPは互いにイエローゾーンにまで入った。
「くっ!このままじゃ・・・・・・!」
俺がすでに《共鳴》を発動させてすでに10分は経っている。《共鳴》の効果時間は15分。そして次に発動させるためのインターバルで30分必要だ。現状、《共鳴》でなんとか今のPoHに追い付いているのだ。あと5分でPoHを倒すとなるとかなり難しい。
俺がそう思っていると・・・・・・・。
「死になキリト!」
「くっ!」
「ハアアッ!殺す殺す殺す!」
PoHはさらに速く動いて攻撃してくる。
俺は捌くのに精一杯で防戦一方だ。
「グハッ!」
やがて捌ききれなくなり横薙ぎに一撃もらい後ろに跳ばされる。だが、一撃喰らう前に身体を後ろに倒していたためダメージはそんなにない。
「そんなもんかキリト?よくそれでビーター何て言えたな」
「クソッ!」
俺は態勢を整えPoHの攻撃に備える。
すると、その途端。
ユニークスキル≪シンクロ≫の進化条件を満たしました。進化を開始いたします。
進化――――――完了。
新たなスキルが使用できます。
≪シンクロ≫新使用可能スキル
《単一共鳴(レゾナンス・ソロ)》
俺の視界の空間ウインドウにそれが表示された。
~キリトside out~
~outer side~
キリトたちが戦ってる最中、ある一つの部屋で。
「やれやれ、まさか外部からのハッキングでSAOのメインサーバーがここまで損害を受けるとはね。彼にはしてやられたよ」
そこには紅と白のサーコートを着た人物がウインドウを操作していた。
その人物は、血盟騎士団の団長にしてこのSAOのゲームマスター、ヒースクリフこと茅場明彦だった。
「それによってまさかホロウ・エリアが開かれるとは・・・。まあ、そこにいるのはキリト君とレイン君だから問題はないか。そして彼女は・・・・・・・なるほど、エラーによる重複か・・・」
ヒースクリフの周囲には様々な空間ウインドウが表示されていた。ヒースクリフはその中のひとつに視線を向けていた。そこに表示されているのは、今まさにキリトがPoHのホロウと戦闘している映像だ。
「にしてもまさかあの二人が≪シンクロ≫スキルを取得するとは・・・これも二人の絆によるものか。まったく、あの二人はイレギュラー要素の塊だな」
ヒースクリフは苦笑してもう一つのウインドウに表示されているものを見た。
そこにはキリトとレインの二つ目のユニークスキル≪シンクロ≫について表示されていた。
≪シンクロ≫スキルは元々アインクラッドにあるものではなく、ホロウ・エリアで開発され封印されていた、SAO最強のユニークスキルだ。習得条件は互いの絆が最高値であることと全てにおいて最高であること。
つまり、このスキルは婚姻者による絆によって発現するものということだ。もちろん、戦闘スキルも最高値でなければならない。それこそ、キリトやレイン、アスナやユウキ、ラン、クラス程でなければならないほどに。
そして、≪シンクロ≫スキルには三段階によって隠されたスキルがある。一段階目は≪シンクロ≫スキルが解放されたのと同時に放たれる。二段階目は≪シンクロ≫スキルの熟練度の最高値到達と、互いによる絆の最高値になること、そして一定値の戦闘。最後の三段階目は試練による物だ。もちろんそのためには試練に必要なメダリオンを6つ集めることと、≪シンクロ≫スキル二段階目を一定値を越える必要がある。
「む?ほぉ、≪シンクロ≫スキルを二段階目に進化させるとは・・・さすがだなキリト君。君になら彼の企みも防ぐことができるかもしれんな・・・・・・」
ヒースクリフは興味深そうに微笑みながら言った。
「さあ、キリト君レイン君見せてくれたまえ。君たちの絆を。システムを超越しえる君たちの愛を。君たちならもしかしたらいけるかもしれんな、≪シンクロ≫スキルの三段階目に・・・・・・」
ヒースクリフは珍しく楽しそうに笑っていう。
「私も速くカーディナルシステムを復旧させなくてはな」
そしてウインドウを開きながらヒースクリフはホロキーボードを叩いて複雑な英数文字を並べていった。
~outer side out~
~キリトside~
ユニークスキル≪シンクロ≫の進化条件を満たしました。進化を開始いたします。
進化――――――完了。
新たなスキルが使用できます。
≪シンクロ≫新使用可能スキル
《単一共鳴(レゾナンス・ソロ)》
俺は突如現れて空間ウインドウに表示されているものを見て驚く。よく見たらレインにも同じようなウインドウが出ていた。俺はウインドウのスキル欄を見て新しく使用できるスキルを見る。
そして口を開きそのスキルを叫ぶ。
「発動―――《単一共鳴(レゾナンス・ソロ)》!」
すると俺の視界のHPバーに掛けられていた様々なバフの縁がキラキラと輝きだした。
「これで終わりだ!死ね《黒の剣士》ィ!」
PoHの振り下ろしてきた『友切包丁』が俺の視界を埋め尽くした。そして、俺に当たる直前。
「なにィっ!?」
俺は右手に持つ『ブラックローズ・ナイト』で下から上へと『友切包丁』を撥ね飛ばした。
「チッ!いってぇなにがおきやがった?」
PoHは訝しそうに俺から距離をとって言った。
「PoH、始めに言っておく」
「あぁ?」
「ここから先は俺のターンだ―――!」
「なに!?」
PoHが驚いたのも問題ない、何故なら俺は話終えるのと同時にPoHの背後に背を向けて立っていたのだから。もちろん、PoHのHPバーは減少してる。振り抜き様に一閃脇腹に浴びせたのだ。
「くくっ!いいねぇいいねぇ!さいっ~~~~こうのpartyだぜキリト!」
「シッ!」
「ハッ!速ぇな」
「PoH。俺はこの力でお前を倒す!レインたちには指一本たりとも触れさせない!」
俺はそう言うとPoHに攻撃を始めた。
高速での連続斬り。そのほとんどをPoHは視認すら出来ていなかった。
「ハハッ!いいぜぇ!さいっこうの殺しあいだ!キリトぉ!」
PoHは『友切包丁』を薙ぎ下ろしてくるがすでにそこに俺はいない。
「こっちだ」
「チッ!チートかよ」
「今度はこっちの番だ!」
「グオォォォ!?」
PoHの身体の至るところから、赤い鮮血のようなエフェクトが飛び散る。
≪シンクロ≫スキルで新たに使用可能になったスキル《単一共鳴》の能力は《共鳴》と同じだ。
たが、単一とかかれている通り《単一共鳴》の能力は俺かレイン、どちらか片方しかスキルを発動できない代わりに相手の分の力も使用できるためバフの効果が《共鳴》の数倍だ。それに併用してスピードも上がったりするのだ。
俺はPoHから距離を取り、≪二刀流≫ソードスキル《ダブルサーキュラー》2連撃突進技を放つ。
右の突き技からコンマ一秒後に左からの剣で攻撃する。
「クソッ!」
PoHはそれをギリギリのところで避けるが全ては避けられず僅かに掠りダメージを負う。
「これならどうだ!」
PoHは『友切包丁』を構え、なにかを溜める動作をする。
「何をするつもりだ?」
「フッフッフッ・・・・・・!」
俺はなにかをするまえに攻撃するためPoHに迫る。
だが、PoHの射程範囲に入ったそのとき、
「コロス・・・・・・!」
「ッ!?」
PoHの薄気味悪い、笑った表情を見て俺は瞬時に攻撃から後退に切り替える。しかし、
「殺す殺す殺す殺す殺す!!」
PoHの『友切包丁』に禍々しい血のような赤のライトエフェクトが煌めき俺の胴体に薙ぎってきた。
「グハッ!」
俺はとっさに後ろに下がるため身体を後ろに反らしていたが僅かに掠った。
そしてそのまま、後ろの壁に吹き飛ばされる。
「カハッ!」
肺の中の空気が一気に押し出される感じがした。
「コロス《黒の剣士》!」
体勢がうまく戻せない中、PoHはさらに禍々しい血のような赤のライトエフェクトを纏わせた『友切包丁』を振り下ろしてきた。
「クッ!」
PoHの振り下ろしてくる『友切包丁』を俺はとっさに双剣を軌道上におき、『友切包丁』をずらす。だが、余波で少しずつHPが削られていった。そして、攻撃が終わったのと同時に片手剣ソードスキル《メテオ・ブレイク》3連撃重攻撃技でPoHを押し出す。
「グオッ!」
PoHは床を転がって俺と反対側の壁にぶつかった。
「なんだよさっきのソードスキルは!」
「さっきのは俺だけのソードスキルだ。この権限と同時にpresentされたんだよぉ」
PoHのさっき放ったソードスキルは危険だ。直撃はしてないがHPを一気に二割以上持ってかれた。
俺は瞬時に攻撃するため、
「ゼリャアァァァ!」
「クソガァッ!」
≪二刀流≫ソードスキル《ゲイル・スライサー》2連撃突進技でPoHに迫る。PoHはそれを『友切包丁』の腹で受け止めた。
そしてそこから≪二刀流≫ソードスキル《ナイトメア・レイン》16連撃を繰り出す。
「ハアアッ!」
「調子にのるんじゃねぇ!」
《ナイトメア・レイン》をPoHは『友切包丁』で受け止めるが徐々に押され始めた。
《ナイトメア・レイン》の16擊目で『友切包丁』の刀身にヒビが入ったようなピシリという音が耳に入った。
《ナイトメア・レイン》終了後に俺は距離をとるため瞬時に大きくバックステップをする。
「お前ぇだけは俺が殺す!」
再度『友切包丁』に血のような赤のライトエフェクトを纏わせたPoHがそう殺気を放っていった。
またあのソードスキルを放つ気だ。
「全て、俺様が殺してやるよ!キリト!」
「させないと言った!」
俺は右手の『ブラックローズ・ナイト』を肩の高さにまで上げ、カタパルトのように正中線に構える。
すると俺の黒の剣にPoHの『友切包丁』とは違う色のライトエフェクトが煌めいた。
『友切包丁』に煌めくライトエフェクトがディープブラッドなら、俺のはクリムゾンレッドだ。色は似てるがPoHのが暗いのに対して俺のは明るい。
そして、クリムゾンレッドのライトエフェクトが煌めくなか、剣からジェットエンジンのような轟音が鳴り響く。
「ウオオオオオオオオオオオオオッ!!」
「ハアアアアアアアアアアアアアッ!!」
片手剣ソードスキル《ヴォーパル・ストライク》単発重突進技を放つ。
俺の《ヴォーパル・ストライク》とPoHのソードスキルがぶつかり人一倍甲高い金属音と轟音が響いた。
俺の『ブラックローズ・ナイト』の切っ先と『友切包丁』の腹がぶつかる。
少しずつ俺の剣がPoHを押していく。『友切包丁』にも亀裂が走り、徐々に広がっていき。
"パリンッ!"
一際甲高い音をならして『友切包丁』は粉々に壊れ、ポリゴンへと変わっていった。
「ナニィッ!?」
「終わりだPoH!」
俺はそのまま発動中のソードスキル、《ヴォーパル・ストライク》をPoHの胸に突き刺した。
そのまま《ヴォーパル・ストライク》はPoHのHPを余さず奪いつくしPoHのHPを0にした。
「あ~~~~~~あ・・・・・・まぁいいか・・・・・・」
PoHはそう最後にいうと後ろに倒れ、ポリゴンの欠片へと爆散した。
「さて、みんなわかったかな?今回の問題の答えはキリトお願い・・・・・・ってあれ?キリト?おーい、どこ~?」
「これでどうだ!」
「甘ぇよ!」
「・・・・・・なにしてるのよ」
「はぁ。もうわかんないよ」
「えぇぇ・・・・・・」
「もう・・・・・・。いい加減にして!キリトくん!PoHさん!」
「れ、レイン?」
「あ?紅?」
「二人ともこれ以上やるなら私が相手するからね!良い?!!」
「は、はい」
「あ、あぁ」
「アハハ・・・・・・。じゃなくてキリト、答え発表お願い!」
「ん?ああ、わかった。今回の答えはⅣ:シンクロだ」
「さすがに今回は難しくなかった?」
「まあ、確かに誰も予想してないだろうしね」
「ったくなんだよあの力はチートにもほどがあるぜ」
「それをいったらPoH、お前の方がチートだからな。エリアボスと同じようにしやがって」
「んなこと言われてもよぉ。権限と同時に来たんだから仕方ねぇだろうが」
「アハハ、まあまあ二人とも落ち着いて、ね」
「レインがそう言うなら」
「チッ。わあぁったよ」
「レイン、も大変だね~」
「それならフィリアちゃんま手伝ってよ」
「ええぇ・・・・・・」
「おいキリト」
「なんだ」
「お前ぇ、まさか紅の尻に惹かれてんじゃねぇか?」
「んなわけない・・・・・・・・・・:と思う」
「さすがの俺様もお前ぇには呆れるぜ」
「は?何でだ?」
「んなの決まってんだろ、お前ぇが余りにも唐変木や朴念人ってやつだからだよ」
「ハアッ?」
「ったく、今までのストーリー見ていても誰もわかると思うぜ」
「???」
「え~と、それでは時間になってしまったので今回はこれで」
「ほんとだ」
「じゃあみなさんまた次回に!」
「みんな、ダスヴィダーニャ~」
「また次回にな」
「くくっ、機会があればな」
「「「また次回!!Don't miss it.!!」」」
「くくっ!Don't miss it.!!」