ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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「ヤッホーみんな!ソーナだよ!ついに今回で《ホロウ・エリア》が終わるんだ!長かったよ~。とまあ、それはおいといて今回のゲストはこの三人!」

「よっ!キリトだ」

「プリヴィベートみんな!レインだよ!」

「久しぶり、フィリアだよ!」

「久しぶりキリト、レイン、フィリア!」

「ソーナ、ついに《ホロウ・エリア》編終了だな!」

「長かったね~」

「うん。一年ぐらい?」

「予定だともう少し早く終わらせるつもりだったんだけど、他作品とか書いたりしていたら遅くなっちゃったんだ。ごめんね」

「まあ、こうやって《ホロウ・エリア》編が終わったからいいさ」

「《ホロウ・エリア》は終わっても、アインクラッド攻略はまだあるよ」

「うん!」

「ええ!」

「ああ!」

「それでは、《ホロウ・エリア》の終幕。〈帰還〉をどうぞ!」





HF編 第130話〈帰還〉

 

~キリトside~

 

 

『高位プレイヤー以外のロックを解除します』

 

 

《ホロウ》の俺たちを倒すと何処からかシステムアナウンスが聞こえてきた。そしてそのアナウンスと同時に。

 

「動・・・・・・ける?」

 

システム側で麻痺・・・・・・いや、ロックが解除されたフィリアから声が聞こえてきた。

 

「大丈夫か?フィリア?」

 

「フィリアちゃん、大丈夫?!」

 

剣を鞘に戻してレインと一緒にフィリアに駆け寄る。

 

「うん、大丈夫みたい」

 

ちゃんと立ち上がり何事もなかったかのように言うフィリア。そこに。

 

 

『《ホロウ・データ》のアップデートが、高位ユーザー権限により停止されました』

 

 

再びシステムアナウンスが響いた。

 

「・・・・・これで、アップデートは阻止された・・・・・・はずだよな」

 

システムアナウンスのアップデート停止に俺はそう問う。

 

「うん・・・・・・そうみたい」

 

なにも起きないためレインがそう答える。

 

「・・・・・・正直、何度も危ないとおもったよ」

 

「私も・・・・・・」

 

実際、あの《ホロウ》の俺とレインのレベルやスキルに差は全くなかった。差があるとすれば俺とレイン、二人の絆と≪シンクロ≫スキル、そして―――――

 

「そうだね。さすが《最強夫婦》・・・・・・。二人の《ホロウ》ヤバイくらい強かったし」

 

「それでも勝てたのはフィリアが応援してくれたお陰かな」

 

フィリアが居たからだ。

 

「そ、そんな・・・・・・わたしなんか・・・・・・それに二人の方の力の方が・・・・・・」

 

「ううん。私とキリトくんの《ホロウ》の力は互角だったよ。もちろん、私とキリトくんの絆の力もあるのかも知れないけど、やっぱり・・・・・・一番の勝因はフィリアちゃんのお陰だよ」

 

「だな。絆やスキル、レベルとかそんなことより、フィリアという仲間が居たからこそ勝てたんだ」

 

「・・・・・・ありがとう。そう言ってもらえるのが、一番嬉しい」

 

レインと俺の台詞をフィリアは少し照れたようにして答える。

 

「でも・・・・・・二人ともわたしと同じオレンジカーソルになっちゃったね・・・・・・」

 

「あ、ホントだ」

 

「う~む、これは参ったな」

 

「オレンジカーソルになったのに呑気ねキリトとレインは」

 

もう諦めた感じで言うフィリアに俺とレインは首をかしげた。

 

「いや、まあ、自分を倒してオレンジになるって言うのは・・・・・・」

 

「なんて言うのかな・・・・・・心情的に複雑だよ~」

 

「同じく」

 

「あはは・・・・・・」

 

俺とレインの言葉にフィリアはひきつり笑いを浮かべる。

 

「・・・・・・よし、最後の仕上げだな、奥に進もう。恐らくそこに、コンソールがあるはずだ」

 

「うん」

 

「・・・・・・だね」

 

俺たちは《ホロウ》の俺たちが消え、そのあとに現れた管理区から秘匿領域に転移するのに使った同じ転移陣を使ってボスのいなくなった空間をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最下層 中央管理コンソールルーム

 

 

あの場所から転移した俺たちを待っていたのはだだっ広い空間だった。俺たちは辺りを見渡しつつ、通路の奥へと進んでいく。

通路の奥には先程の場所よりも広い場所に出た。そして中央には4本の柱があり、真ん中には管理区や遺棄エリアにあったのと同じシステムコンソールが鎮座していた。

コンソールに近寄り、コンソールを操作して俺たちのオレンジを解除する。

 

 

『エラーが解除されました。エラーの種類はデータの重複。原因は――――――』

 

 

解除するとシステムアナウンスが響いた。

システムアナウンスが響くと俺たちの頭上のカーソルがオレンジからグリーンに戻った。

 

「あっ・・・・・・・」

 

「よし・・・・・・!これで俺たち全員、オレンジ解消だ」

 

「やったねキリトくん!」

 

「ああ!」

 

「ありがとう・・・・・・二人とも・・・・・・」

 

頭上のカーソルがオレンジからグリーンに解消されたのを見て何故か畏まったように言うフィリアにレインが。

 

「ていうか、そもそもフィリアちゃんなにも悪いことしてないでしょ?」

 

首をかしげて頭に疑問符を浮かばせて、不思議そうに聞いた。

 

「それは・・・・・・そうだけど・・・・・・・」

 

「ならいいじゃんフィリアちゃん。それにしても・・・・・・こうなったことについて文句言いたいよ」

 

これてこの話は終わりとでも言うように両手を一回叩き、思い出したかのように疲れた表情で言った。

 

「え、文句?」

 

「まったくだ。本当、あいつに文句を言ってやりたいぜ」

 

意味がわからないフィリアは疑問符を浮かべるが、意味を理解している俺は同意するように言う。正直、こうなったことについてあいつに文句の一言二言言いたい。まあ、一応あいつには色々と感謝はしてはいるがそれとこれとは話は別だ。

 

「・・・・・・あいつ?」

 

「あ~、まあ、気にしないでくれ」

 

「そうそう!こっちの話だから大丈夫だよ!」

 

フィリアの台詞に俺とレインははぐらかすようにして言う。

 

「???まあ、レインがそう言うなら・・・・・・わかった・・・・・・」

 

渋々と言った感じで納得するフィリア。

 

「さてと、やることも終わったし・・・・・・」

 

「そうだね・・・・・・・帰ろうか、キリトくん、フィリアちゃん」

 

「うん。管理区に戻るんだね」

 

「いや、俺たちが帰るのはアインクラッドだよ」

 

「そうそう♪」

 

「アインクラッド・・・・・・そうか。わたしももともとは、アインクラッドにいたんだよね」

 

「いやいや、フィリアちゃん。アインクラッド以外にどこにから来るのよ・・・・・・・」

 

呆れるように話すレインに。

 

「いや、レイン。リーファは・・・・・・キャラデータの移植として。シノンはまったくの予想外・・・・・・・というか、外部からの不慮な事故じゃないか?」

 

「あ~~・・・・・・・・それはそれとして」

 

「あ、話逸らした」

 

「言ってやるなフィリア」

 

リーファとシノンのことを忘れてたレインは気まずそうに視線を游がせた。レインの話逸らしに苦笑しながらフィリアは。

 

「うん。・・・・・・でも、わたしがアインクラッドに行ってもいいのかな?」

 

と言った。

 

「まだ言ってるのかよ、そんなこと。いい加減にしないと、怒るからな」

 

ため息をついてそう言うと。

 

「そうだよフィリアちゃん。さすがの私も本気の本気。超本気で怒るよ?」

 

レインがプンスカとでも言うように言った。

 

「うぅぇ!?」

 

レインの、超本気で怒るよ?と言う台詞に俺は思わず変な声を出した。何故なら、レインを怒らせるとかなり怖いと身を持って経験しているからだ(自業自得である)

 

「(レインが怒ると後始末が大変というか・・・・・・俺の身が持たないんだよな~・・・・・・)」

 

レインを見ながらそう脳裏に呟かせる。

何故かと言うと・・・・・・・。

 

「(レイン、怒ると剣舞士(ソードダンサー)じゃなくて剣嵐士(ベルセルク)になるんだよな。しかも、機嫌が直るまで時間かかるし)」

 

以前、というかついこの間?・・・・・・でいいのか?

そのとき怒ったレインはアスナたちをも怯ませたのだ。原因はアルベリヒの部下というかアルベリヒの仲間のプレイヤーがちょっかい出したからだ。ちなみにコイツらはしょっちゅう、特に女性プレイヤーに手を出してるらしい。何故、ハラスメントコードが発生しなかったのかは不明だが、システムの不具合とかではないらしい。

とまあ、そんなわけで。さらに言うとレインは独占欲が強いというか何て言うか、周りに人がいなくて俺と二人の時はメチャクチャ甘えてくるのだ。夜は・・・・・・・・・・・・まあ、想像に任せるが何かと大変である。

というわけであまりレインを怒らせたくないのだ。

 

「レインさすがに本気で怒るのは勘弁して・・・・・・・」

 

「冗談だよキリトくん?」

 

「(冗談に聞こえなかったってのは言わない方が良さそうだな)」

 

レインの台詞に俺は言わぬが花で黙っていることにした。

 

「なんか今キリトくんの心の声が聞こえた気がするけど、まあそれはあとにして。フィリアちゃんはもともとアインクラッドに居たんだから。システムの不具合でここに飛ばされちゃったんだから、アインクラッドに帰るのは当然というか、元いた場所に戻るのは当たり前でしょ?」

 

「うん・・・・・・そうだよね、ごめん」

 

レインの言葉にフィリアはうなずいて返す。

 

「よし・・・・・・そろそろ行こうかレイン、フィリア」

 

「うん」

 

「っとその前に・・・・・・最後に少しだけ」

 

「キリトくん?」

 

「どうしたのキリト?」

 

「ちょっとだけな・・・・・・」

 

コンソールに再び触れ、コンソールのキーボードをタップしていくつか操作しコンソールのホロウインドウを消す。

 

「よし、これで大丈夫だ。それじゃ、帰るぞ!」

 

「うん」

 

「そうだね!」

 

俺たちはコンソールのある空間を後にして、近くにあった地上の管理区へと繋がる転移碑を使って、管理区に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理区

 

 

「いよいよアインクラッドだなフィリア」

 

管理区に戻った俺たちはそのままアインクラッドに繋がる転移門の上に立った。

 

「うん・・・・・・でも・・・・・・なんか変な感じがする」

 

「変な感じ?」

 

フィリアの戸惑いの台詞にレインが訪ねる。

 

「うん。引っ越す前の家に戻るって言うか・・・・・・そんな感じ」

 

「なるほど~」

 

「またすぐ慣れるさ。あそこは俺たちの家なんだから。まあ、それもSAOの中だけどな」

 

「それでも、私たち家族の家もあるからね」

 

俺はすぐに83層の家の事を言っていると分かった。

アークソフィアにある宿もそうだが、22層の代わりにある83層の俺とレイン、ユイ。家族3人の家も大切な思い出の場所だ。それは現実世界の家となんら変わらないものだ。

 

「そうだね・・・・・・現実のことなんてここしばらく考えてなかった。絶望の中から引っ張りあげて支えてくれたのはキリトとレインだよ」

 

「俺はなにもしてないって。全部フィリアの意思が解決したんだ」

 

「そうそう。私とキリトくんは少し手を貸しただけだよ。ほとんどフィリアちゃんが、自分でやったことだよ」

 

「それに《ホロウ・エリア》で手に入れたアイテムやスキルがあればクリアも近いはず」

 

「確か今最前線って94層だっけ?」

 

「ああ。あと6層・・・・・・・あと6層でアインクラッドの頂き、第100層だ。100層のボスを倒したら、俺たちの本当の家に帰れる。それまでは、アインクラッドが仮の住まいということにしておこう」

 

「うん!」

 

「そうだね!」

 

俺の言葉にフィリアとレインが勢いよく答える。

 

「向こうに行ったら、みんなを紹介しないとな」

 

「二人が来たばかりの頃に紹介してくれた人たちだよね」

 

「うん。あ、もちろん他にも仲間は何人もいるよ」

 

「個性的なヤツばかりだけどな」

 

「え~、それをキリトくんが言う?」

 

「えっ!?いや、俺はあいつらより個性的じゃないだろ!?」

 

「いや、キリトも充分個性的だと思う」

 

「なっ・・・・・・・!?」

 

フィリアの言葉に呆気に取られていると、レインとフィリアは声に出して笑った。

 

「個性的だけど、みんないい人だから、すぐ馴染めると思うよ。フィリアちゃんさえ迷惑じゃなければだけど・・・・・・」

 

「うん。・・・・・・大丈夫レイン。キリトは人を見る目はあるし、レインもキリトと同じくらい見る目あるから、二人の仲間なら、たぶん仲良くなれると思う」

 

若干不安げに言うフィリアにレインが。

 

「大丈夫だよ。フィリアちゃんなら」

 

「うん・・・・・・・」

 

「それじゃ、帰るとするか」

 

「うん。向こうに行ったらまたキリトとレイン。二人と一緒に冒険したいなぁ~~~」

 

「私も~!」

 

「よし、三人でまた、新しいクエスト行くかぁ!!」

 

「「いえーい!!」」

 

「「「転移!アークソフィア!」」」

 

俺たちの身体を蒼い光が包み、俺たちは管理区からアインクラッドのアークソフィアへと帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第76層 主街区アークソフィア

 

 

 

「・・・・・・・・・・ここが・・・・・・」

 

「76層の街、アークソフィア。紛れもなく、アインクラッドだよ」

 

「よかった。フィリアちゃんも一緒に来れて」

 

「アインクラッド・・・・・・。ホントに戻ってこれたんだ・・・・・・」

 

俺とレインの台詞にフィリアが感慨深して周りを見渡していると。

 

「こ~ら~。な~にキョロキョロしてんの?」

 

「え?」

 

何処からか声が聞こえた。というかその声は俺たちの仲間の声だった。そして。

 

「こっちですよ、フィリアさん」

 

「ようやく、アインクラッドで会えたわね」

 

「フィリアさん、お帰りなさい!」

 

「ホントによかった。あなたが無事に戻ってこられて」

 

「くぅ~・・・・・・・向こうでずっと大変な思いをしてきたんだもんな!よくぞ帰ってきてくれたぜ!」

 

「クラインに同感です!フィリアさんが無事でよかった」

 

「ほんと・・・・・・元気そうで何よりだよフィリアちゃん」

 

「パパとママ、そしてフィリアさんなら必ず帰ってくると、信じていました」

 

「あはは、ユイちゃんずっとここに居たもんね」

 

「それを言ったら私とユウキ、あなたもでしょう?」

 

「姉ちゃん!それは言わないでよ!」

 

「これからはみんなと一緒にいることが出来るね。お帰りなさいフィリアさん」

 

出迎えてくれたのは俺とレインの仲間だった。しかも勢揃いだ。

ユウキのランの会話を聞く限り、ユイとユウキ、ランは俺たちが行ってから帰ってくるまでずっと待っていたらしい。少しだけ気恥ずかしくもあるが、嬉しい気持ちで一杯だった。

肝心のフィリアはと言うと。

 

「あ・・・・・・・えっと・・・・・・・?」

 

いきなりでかなり戸惑っていた。

 

「ほら、フィリア」

 

「フィリアちゃん」

 

俺とレインがフィリアの背中を押し

 

「・・・・・・うん・・・・・・あの・・・・・・・。・・・・・・た・・・・・・ただいまっ!」

 

フィリアがみんなにそう言う。

 

『『『『おかえり!』』』』

 

対するユイたちも歓迎するように返した。

フィリアをユイたちが囲んでいるのを見ながら。

 

「ようやく終わったね、キリトくん」

 

「ああ。ようやく、《ホロウ・エリア》でのことが終わった」

 

「長かったようで・・・・・・短かったような気がするよ」

 

「だな。あとは・・・・・・・」

 

「うん。このアインクラッドを攻略するだけだね」

 

「ああ。絶対に生きて現実世界に帰ろうレイン」

 

「うん!キリトくん♪!」

 

軽く手を握って、俺とレインはみんなの方に歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在の最前線 第94層

 

 

 

残り       6層

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「どうだったかな?今回はここまで!」

「次回が少し気になるんだが予告編はないのか?」

「う~ん・・・・・・・じゃあ、ヒントを少しだけ!次回は神隠しの真相が分かるよ」

「神隠し?」

「うん。キリトとレインは知ってるよね」

「ああ」

「うん。けど神隠しの真相ってなんだろう?」

「それは次回のお楽しみだよ」

「了解。それじゃ、次回もよろしく頼むぜソーナ」

「任せて。あ、そろそろ時間だね」

「ホントだ」

「みんな《ホロウ・エリア》編はこれで終わりだけど、《ホロウ・フラグメント》はまだ少し続くからよろしくね!」

「よろしく頼むぜ!」

「お願いね!」

「よろしくお願いするよ!」

「ではまた次回!」

「「「「Don't miss it.!!」」」」
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