ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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「やっほー、みんな!ソーナだよ!ついに、今回から新章、LS編が始まるよ!これからどんな冒険が始まるのか。そしてキリトたちがどう活躍するのか楽しみだね!それじゃ、記念すべきLS編第一話!〈新たなる大地〉をどうぞ!」




ALO LS(ロスト・ソング)
LS編 第145話〈新たなる大地〉


 

~キリトside~

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

目を開けた俺は両手を開け閉めし、その場から飛び立ち近くに浮いていた小さな浮き場へと移動した。

 

「・・・・・・よし」

 

俺の背後には、空まで上る巨大な大樹。世界樹があり、その根元には央都アルンの街並みが広がっていた。

そこに。

 

「キリトくーん!」

 

「キリト~!」

 

「キリトさーん!」

 

「リーファ・・・ユウキとランも」

 

空を飛んで、俺のところに義妹のリーファと幼馴染姉妹のユウキとランがやって来た。

 

「まったくもお。先にログインしちゃうなんて。どれだけ待ちきれないのよ」

 

「ほんとだよ!ボクたちを置いていっちゃうんだから!」

 

「まあまあ、二人とも。あのキリトさんなんですから仕方ありませんよ」

 

「あはは、すまん」

 

リーファたちの言葉になんの反論も出来ないため、苦笑しながら謝る。

 

「しょうがないんだから」

 

「やれやれ」

 

「あはは」

 

俺の言葉に、三人は諦めたようにため息を吐く。

 

「でも、ついにこの時が来たんだね」

 

「うん」

 

「ええ」

 

「あれが、新しく実装されたエリア」

 

リーファの言葉に、俺たちは視線を先に向ける。そこには巨大な大陸が五つ浮遊していた。遠くから見えるそれは、それぞれ街、草原、雪山、砂漠、岩盤となっていた。

 

「光と闇の神々が住まう、伝説の浮島大陸───『スヴァルトアールヴヘイム』か」

 

「うん、そうだよキリト君。・・・・・・って、今はお兄ちゃんでいいか。新エリアの実装楽しみにしてたもんね」

 

「ああ。ALO、アルブヘイム・オンラインを遊ぶようになって数ヶ月、この大型アップロードを数多くのプレイヤーたちが、本当に心待ちにしてたんだ」

 

「早く遊びたくてうずうずして顔だね」

 

リーファの言葉に、俺とユウキ、ランは苦笑を漏らした。なにせ、俺たち全員、あの浮島大陸の実装を心待ちにしていたからだ。そんな俺たちの心情を察したのか。

 

「ふふ。さあ、いつまでもこんな遠くから見てないで早くあそこまで飛んでいこうよ!」

 

背中から羽根を出して飛び上がった。

 

「ああ!行こうリーファ!ユウキ!ラン!」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

リーファに続くように、俺とユウキ、ランもその浮き場から飛び上がり、背中から羽根を出してリーファとともに、伝説の浮島大陸───『スヴァルトアールヴヘイム』へと飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スヴァルトアールヴヘイム 浮遊草原ヴォークリンデ

 

 

「着いたな。ここがスヴァルトアールヴヘイム・・・・・・」

 

央都アルンから飛んできた俺たちは、一番最初の島に降り立った。

降り立った島は、辺り一面草原が広がり長閑なエリアだ。

 

「そうだね」

 

「うわぁ・・・・・・・結構いい景色だね!」

 

「ですね~」

 

リーファたちも辺りを見ていると。

 

「ぷはーっ!ようやく出てこられましたよ、パパ!今日は四人だけなんですか?」

 

俺の胸元のポケットから、小さな妖精───ピクシー姿の、娘のユイが出てきた。

 

「いいえ、後で落ち合うことになってるですよ」

 

「そうなんですね」

 

ユイの言葉に返したランの言葉にユイは納得したように言う。

 

「ユイ、ここは新エリアの・・・・・・」

 

「はい、ここはまだ新エリアの入り口。浮島大陸の最初の島《浮遊草原ヴォークリンデ》です。ここから一つずつ島を攻略していき移動範囲を拡大していく・・・・・・。つまり次の島に行けるようになるという仕組みです」

 

「なるほどな・・・・・・。ありがとう、ユイ」

 

「ここが最初の島で、ここから広がっていくんだよね」

 

「他にどんな島があるのでしょうか・・・・・・」

 

「楽しみだね~」

 

ユイの説明に、ユウキたちは興奮したように楽しげに話す。

 

「それじゃあ、そろそろ街に行こうよ」

 

「ああ、そうだな。《転移門》はどこだろう?」

 

「えっと・・・・・・あ、あそこですね」

 

ランの指の先には、石造りの門がありその奥にある少しだけ高い場所に円形の青い光が見えた。

 

「そんじゃ、行くか」

 

俺たちは降り立った場所から草原エリアの転移門へと向かっていった。道中、モンスターがPOPしたが俺たちはすぐに倒し、問題なく転移門にたどり着いた。

 

「よし、転移門にたどり着いたぞ」

 

「あれ、この転移門起動してるね」

 

「ほんとですね」

 

ユウキの言ったとおり転移門は起動して、青白い光を放っていた。

 

「もしかして誰かもう行ってるのかな?」

 

「かもな。俺たちも行くか」

 

「うん!」

 

「もちろん!」

 

「はい!」

 

「「「「転移!!」」」」

 

俺たちはその場からスヴァルトアールヴヘイムの街へと転移して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スヴァルトアールヴヘイム 空都ライン

 

 

「おお・・・・・・!これがスヴァルトアールヴヘイムの街か!」

 

転移した俺たちの視界に入ったのはスヴァルトアールヴヘイムにある街並みだ。様式はどこか中世のヨーロッパを感じる。ALO本土とは少しだけ違った感じがした。

 

「やっぱり初めての街に降り立つとワクワクするよね~!」

 

「うん!このワクワクは昔から変わらないよ!」

 

「ですね。まあ、それもゲーマーならではの感覚ですね」

 

続けてリーファたちも、街並みを見て感想を述べる。

 

「宿屋や商店などの基本的な施設はもちろん、酒場や闘技場などもあるようですね」

 

「へぇ・・・・・・そうなんだ。後で回ってみるか」

 

ユイの言葉を聞いて辺りを見渡す。確かに闘技場のような建物が見えるし、転移門の近くには様々な施設があった。中でも、一際大きく目立つのが他の建物とは違い、石造りの高いタワーのような建物だ。

 

「あっ、パパ、少しいいですか?」

 

「ん?どうしたユイ」

 

「実はシステムが一部アップデートされています」

 

「システムが一部アップデート、ですか?」

 

「もしかして本土と何か違うのユイちゃん」

 

「はい。この新エリアの街───空都ラインでは、既存のALOの街中と違い、街中での飛行が出来ません」

 

「そうか。新エリアの街はそもそもALO本土とシステムの仕組みが違うみたいだな」

 

「はい。ですが、今回のバージョンアップではシステムのアップデートはもちろん、新しいダンジョンやクエストも多数追加されています。高難度クエストもあるみたいですよ」

 

「それだけ遊び応えがある、攻略しがいがあるって事だな。はははっ!」

 

ユイの説明に意気揚々と心震わせていると。

 

「うわぁ・・・・・・お兄ちゃんのゲーマー魂に火が付いちゃったよ」

 

「うーん、さすがに消化はできないかな?」

 

「無理ですね。一度ああなった和人さんは止まりませんから」

 

「だよね~」

 

すぐ近くから義妹と幼馴染姉妹のひそひそ話が耳に入った。

それからしばらくして。

 

「おーい!四人とも~!」

 

「おお、アスナ達が到着したな」

 

俺たちに遅れて、アスナたちがやって来た。

そして、やって来て会うなりリズが呆れたように。

 

「やっぱりあんた達、待ち合わせ時間より先に来てる」

 

と、予想していたと言った。さらに続けてシリカが。

 

「仕方ないですよ、リズさん。キリトさんが待ちきれるわけないじゃないですか~」

 

と、シリカも苦笑しながら当然と言う風に話す。そしてそれを聞いたリーファたちは、うんうん、とうなずいていた。

 

「ホント、あんたって欲望に忠実というか・・・・・・。団体行動を乱すわよね。まあ、それがあんたらしいっちゃ、あんたらしいけど」

 

「ま、まあ、キリトのその行動は今に始まった事じゃありませんからね」

 

「ラム、それは少し言い過ぎよ。まあ、事実だけど」

 

シノンの言葉に引き笑いを浮かべて言うラムに、そのラムの言葉を援護するように言うリーザの言葉に、俺はうっ・・・・・・!となった。

 

「ふふ・・・・・・ここ数日キリト、ずっとそわそわしてたもんね」

 

「はい。それだけ楽しみだったってことですね」

 

ユウキとランがクスリと笑っていう。

 

「そわそわしてたのは俺だけじゃない気がするんだが?」

 

その二人に、俺は返すようにして言う。現に、ユウキとランもそわそわしていたのだ。そこにさらに。

 

「やっほー、キリト!相変わらず元気そうだね!」

 

「キリトーっ、相変わらず早いねー♪アタシ達を置いて行かないでよー」

 

フィリアと、娘のストレアがやって来た。ストレアは、ユイと一緒にこの世界に俺が持ち込んだ───と言うより、連れてきた。まあ、その時の話はまた今度にして。

 

「ははは、すまんすまん」

 

フィリアとストレアにそう返して、残りの大人二人が声を掛けてくる。

 

「おいおい、さっきからオレ達のこと、忘れてないか!」

 

「クライン、エギルも来てくれたんだな」

 

クラインは兎も角、現実世界で店を経営しているエギルはログイン出来ないかと思ったのだが・・・・・・。そう思っていると。

 

「ネットでも話題になっていた、前代未聞の大型アップデートだぞ。ゲーマーなら公開直後のログインは基本だろ。それに、うちの嫁さんが行って来いって言ってくれてな」

 

と、答えた。

どうやらエギルの奥さんのお陰みたいだ。

 

「しかしオレ達も酔狂なもんだよなぁ。あれだけの目に遭っておきながら、こうしてまたこの世界に来ちまってる・・・・・・」

 

「そうですね・・・・・・。SAO───アインクラッドで二年以上も戦い続けて・・・・・・。またみなさんでこうやって集まるだなんて、何だか不思議な気分ですね・・・・・・」

 

「ああ」

 

クラインとランの言葉に、俺たちはあの二年以上のことを思い返す。

俺達はあの場所で、色々な事を経験し、様々なことを教わった。あの時生まれた絆があるからこそ、またみんな一緒にここに立っていられるんだと思う。

そう、考え込んでいると。

 

「どうしたよ、キリト?なんだかたそがれてるじゃねぇか」

 

クラインが茶化してきた。

 

「ははは・・・・・・クライン、茶化すなよ」

 

その言葉に辺りは笑いが生まれた。

そして、そこに最後の一人の声が聞こえてきた。

 

「キリトく~ん!みんな~!」

 

「やっと来たか、レイン」

 

声の主は俺の大切な最愛な人、レインだった。

SAOの時に装備していたコートに似た、メイド服のような装備を着て腰に二本の長剣を携えている。

 

「ごめん!遅れちゃったよ」

 

「いや、俺たちも今来たところだ」

 

「そうだよレインちゃん。だから大丈夫」

 

「そ、そう・・・よかったぁ~」

 

急いできたのかレインの息は上がっていた。

全員揃ったところで、俺は改めてみんなを見渡す。

みんなSAOの時とあまり変わってないが、ALOでの種族は違っていた。シルフはリーファとラム。ノームはエギルとストレア。インプはユウキとリーザ。サラマンダーはクライン。レプラコーンはリズとレイン。ケットシーはシノンとシリカ。ウンディーネはアスナとラン。スプリガンは俺とフィリアだ。装備もそれぞれ変わってなく、みんなSAOと同じ武器を保持していた。もちろん、俺も背中に二本の剣を背負っている。剣は二振りともレインの造ってくれたオーダーメイド品だ。

 

「さぁ、そろそろ行こう!もう沢山のプレイヤー達がこの新エリアに挑戦しているはずだ!」

 

「腕が鳴るわね・・・・・・」

 

「ふふふ、どんな新しいお宝が眠っているのかな?楽しみだよ!」

 

「さぁ、新しい素材を見つけるわよ!」

 

「俺も新商品をどんどん仕入れるぜ!」

 

「ピナ、頑張ろうね!」

 

「きゅるうっ!」

 

「おうよ、オレも格好良いところ見せてやるぜ!」

 

「データの分析は任せてください!」

 

「アタシも頑張っちゃうよー♪」

 

「俺も頑張っていきますよ!」

 

「私も負けないようにしないと!」

 

「おお、みんな気合入ってる。あたしも負けてられないな!」

 

「ふふ、みんな気合十分ね!もちろん、私もだけど!」

 

「ボクだって!負けられないよ~!」

 

「私も気合を入れていきます!」

 

俺の言葉に、みんな意気込みを入れて気合十分だった。

 

「さあ、行こうよ、キリトくん!」

 

「ああ!」

 

俺とレインも気合を入れ。

 

「それじゃあ、スヴァルトアールヴヘイム!!攻略開始!!」

 

『『『『『おうっ!!』』』』』

 

俺たちの新たな世界での、新たな冒険が、今、始まった。

 

 





「みんな、どうだったかな?これからもどんどん投稿していくよ!みんな、感想や評価、些細なことでも構わないから送ってね!それじゃあ、また次回に!これからも『ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い』をよろしくお願いします!!」

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