ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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LS編 第155話〈ストレアからのプレゼント〉

 

〜キリトside〜

 

砂丘峡谷ヴェルグンデの攻略を始めて数日たったある日、宿屋で俺とレインでいた所に突然、娘であるストレアが笑顔で部屋に入ってきた。

 

「レインー。アタシね、レインにプレゼントを作ったの!」

 

部屋に入ってくるなり、唐突にレインにそう言うストレア。ストレアの言葉に、目を見開いて驚きながらレインは返す。

 

「ええっ?!私に?!」

 

「うん。いつもお世話になってるから」

 

「そ、そんなことないよストレアちゃん」

 

少し照れたように言うレイン。その顔には笑みが浮かんでいた。

 

「でも私のために作ってくれるなんて、すごく嬉しいよ。ありがとうストレアちゃん」

 

「えへへ、どういたしまして」

 

さり気なく、ユイと同じようにストレアの頭を撫でるレイン。

 

「はい、これプレゼント!」

 

「わぁーー・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ストレアから送られたプレゼントを受け取ったレインの声がだんだん萎んでいった。まあ、それもそのはずで。なにせ、ストレアからレインにプレゼントされた物は───

 

「え、えっと、ストレアちゃん、これってもしかして・・・・・・」

 

「下着だよ♪」

 

薄紅と白を基調とした女性用の下着だったのだ。

さすがの俺も引き攣り笑いを浮かべるしかなく。

 

「ま、またこれは・・・・・・すごいな」

 

と、引き攣り笑いを浮かべながら言った。

まさかプレゼントが女性用の下着だとは微塵も思わなかったのだ。いや、プレゼントをしたのがストレアからの時点で普通のプレゼントではないということを頭に入れて置かなかった俺のミスなのかもしれない。

 

「どう?かわいいでしょ?レインに似合いそうなのを一生懸命一生懸命考えて作ったんだー」

 

「ん?作った?」

 

「うん。細かい刺繍にもこだわっててね、結構苦労したんだー」

 

「へ、へぇ・・・・・・。じゃなくて!これストレアが作ったのか!?」

 

「そうだよ」

 

「マジか・・・・・・」

 

まさかのストレアの手作りに仰天する俺は、レインの手にあるプレゼントされた下着を見る。

 

「ちょ、ちょっとキリトくん!そんなに見ないでっ!」

 

「あ、す、すまん。見事な刺繍だなーって感心してたんだよ」

 

「そ、それでもだよ!」

 

「レイン、気に入らないかな?」

 

「う、ううん!そんなことないよストレアちゃん!すっごくかわいいと思うよ!た、ただ、下着を作ってくれるなんて思ってなかったからびっくりしちゃった」

 

「そっか!喜んでくれてよかったぁ♪」

 

レインの言葉に喜ぶストレア。

 

「・・・・・・そうだっ!レイン、今着けてみてよ!」

 

笑顔を浮かべて、無邪気な笑顔のままレインに言った。

突然のストレアの言葉に、さすがのレインも面を食らったような表情を見せる。

 

「ええっ!?い、今!?」

 

「うん!折角だから、レインがその下着を着けてるところをみたいな♪」

 

「で、でも、その、キリトくんがいるから・・・・・・」

 

レインのオドオドと、ストレアからプレゼントされた薄紅と白を基調とした下着を握りしめながらこっちを見てきた。

 

「あー。俺外に出てようか?」

 

歯切れのが悪い感じに俺はそう提案する。

 

「ほらっ、キリトもこう言ってることだし」

 

「え、ええっと、その。キリトくんを外に追い出すなんて、そんなの悪いよ」

 

あたふたと言うレインにストレアは、

 

「じゃあ目の前で着替えようか♪」

 

と、いつもの悪気のない笑みを浮かべて言った。

 

「えっ・・・」

 

ストレアの言葉にイマイチ理解できなかった俺を他所に、レインは。

 

「なっ、なんでっ!?ストレアちゃんそれだけはダメだよ!」

 

テンパったように慌てた。

やがて諦めたように、レインはストレアに。

 

「わ、わかったよぉ・・・・・・。ちょっとそこの陰で着替えてくるからね」

 

と、言った。

 

「あ。キリトくん」

 

「な、なんだ」

 

「絶っっー対、覗かないでね!!」

 

「あ、ああ・・・・・・もちろん」

 

レインの念押しに苦笑いを浮かべて返す。

 

「それじゃあ決まりね♪さぁさぁ、レッツゴー!」

 

「わっ!ス、ストレアちゃん、押さないでよー!」

 

レインの背中を押して部屋の影に向かうレインに、俺は頭の中で。

 

「(レイン、うまくストレアに乗せられたな・・・・・・)」

 

と、呟いたのだった。

まあ、レインは押しに弱い所があるから仕方が無いといえば仕方ないのだが・・・・・・。

そう思っていると、俺の耳に着替えていると思うレインとストレアの声が聴こえてきた。

 

 

 

『よし、それじゃあ装備を全解除しようか』

 

『う、うん・・・・・・。あ、あのねストレアちゃん・・・・・・。ちょ、ちょっとだけ後ろ向いててもいいかなぁ?』

 

『え?なんで?』

 

『え、えっと、着替えてるところをそんなにじっくり見られると恥ずかしいっていうか、その・・・・・・』

 

『えー、女の子同士なんだから、別に恥ずかしがる事ないじゃん♪ほらっ、脱いだ脱いだ!自分で脱がないんならあたしが脱がしちゃうよーっ』

 

『ひゃあっ!?きゃっ!ス、ストレアちゃん、自分で脱ぐからーっ!っていうか、装備全部解除出来るの私だけだよー!』

 

『うふふ、遠慮しないでよー』

 

『遠慮なんてしてないよー!キ、キリトくん、助けてぇぇぇーーー!!』

 

『良いではないか〜、良いではないか〜〜♪』

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

二人の、なんというかその、百合百合しい会話にさすがの俺も困惑した。

 

「(こっちまで丸聞こえなんだけど・・・・・。それとレイン、スマン。助けに行けられそうにない・・・・・・)」

 

レインからの救援要請(?)に俺は無言で、頭の中で声に出さずに謝ったのだった。さすがにあの中に飛び込んで行く勇気は、さすがに俺は持ち合わせていない。

それからしばらく待つこと数分後───

 

「キリト、お待たせー!」

 

陰の方に背を向けて椅子に座っているところに、後ろからストレアの声が聞こえた。

 

「ああ、やっと終わっ――」

 

ストレアの声を聞き、後ろを振り向いてストレアの方を見た瞬間、俺は目をパチクリとし、五秒後。

 

「・・・・・・ってええええええ!?」

 

部屋全体に響き渡るほどの絶叫を上げた。

何故なら、そこにいたのは───

 

「どーお?似合う?」

 

「ぅぅ・・・・・・」

 

セクシーポーズで立っているストレアと、顔が真っ赤に染っているレインが立っていた。それも───なぜか二人とも下着姿で。

 

「な。なんで下着のまま・・・・・・?」

 

驚きを隠せずに俺がそう訪ねると。

 

「キリトだけ見せてあげないのはかわいそうだなーって思ってそのまま出てきちゃった♪」

 

「そ、そうか・・・・・・」

 

なんというか、相変わらずのマイペースなストレアの返答だった。

 

「っていやいやいやいや、おかしいだろ!それになんでストレアまで!」

 

「レイン見てたらあたしも着たくなっちゃったの。自分用も作ったんだよー」

 

「へ、へぇ・・・・・・」

 

若干引き気味に自作であろう、黒紫の下着を着けたストレアの言葉に返す。

そこに。

 

「ストレアちゃん、やっぱりこの格好・・・・・・恥ずかしいよー・・・・・・」

 

「手で隠したらもったいないよ。もっと堂々としてなきゃ!」

 

「ひゃあっ!!なんでストレアは堂々としていられるのぉ!?」

 

「(いやいや、ストレアは堂々としすぎだろ!?)」

 

ストレアとレインのやり取りを見て、ストレアにそう思った俺は決して間違ってないはずだ。そう自分に言い聞かせていると。

 

「ねぇキリト、レインの下着どう思う?」

 

ストレアがレインの着けてる下着について聞いていた。

改めてレインの着けてる薄紅と白の下着を見る。

 

「うん。やっぱり装備すると細かい装飾までよく分かっていいな。このレースの形状なんて・・・・・・」

 

「え、ちょ、ちょっとキリトくん!なんで急に真面目に語り出してるのっ!?」

 

「ご、ごめん!つい・・・・・・」

 

どうやら無意識の内にレインの下着の評価をしてしまったらしい。そんな俺を見てストレアはフフん♪と笑みを浮かべ。

 

「ふふーん、やっぱりキリトも下着に興味あるんだね〜!」

 

と、俺の方を向いて言ってきた。

 

「へっ!?」

 

「そしたら今度はどういうのを作ろうかなー。かわいい系と言ったらフリルとレース、あとリボンもいいよね。あ、清楚感を残したいから色はパステルカラーかな。例えば・・・・・・薄いピンク色の上下で、フチにはアイボリーのレース。パンツの両サイドにはリボンがあって・・・・・・ううん、この際紐にしちゃおうかな。どう?あと何かリクエストある?」

 

「リ、リクエスト!?」

 

突然のストレアの質問に驚愕して、声を上げる。

 

「うん。もっと、こう、透け感を出した方がいいとか、布の面積を少なくした方がいいとか」

 

「え、えーっと・・・・・・」

 

ストレアの言葉に、思わずそれを着けているレインの姿を想像する。

 

「キ、キリトくん!想像しないでよお!!」

 

「え、いや、してない!してないからな!?」

 

「嘘だよっ!私にはキリトくんの考えていることが全部分かるんだから!」

 

レインは怒ったように、縮地でも使ったのかと言わんほどの速さで俺の懐に潜り込んできた

潜り込んできたのは良いのだが───。

 

「レ、レイン、近い・・・・・・。自分が今下着姿だって事忘れてないか?」

 

そう。レインは今、上下ともお揃いの下着姿なのだ。

レインの紅い髪に、スラリとした手足。肉付きのいい腰に年相応の豊かな胸。そして、その容姿に似合う薄紅と白の下着。正直、今ここにストレアがいなかったら押し倒していたかもしれないほどに、扇情的で、魅力的な光景だった。

俺の言葉に、今自分がどんな恰好なのか思い出したレインは、視線を自身の身体に向けて、

 

「あっ・・・・・・」

 

顔をリンゴのように真っ赤にした。

 

「//////ーーっ!も、もうっ・・・・・・!キリトくんのエッチぃっー!わ、私着替えてくるからぁっ!」

 

そう言ってレインは部屋の陰に走り去って行った。

 

「・・・・・・はぁ」

 

「ふふ、次回作も期待しといてね!」

 

「か、勘弁してくれ・・・・・・」

 

恥じらう様子のないストレアの言う次回作に、今から俺は頭が痛くなったような感じがしたのだった。

その後、戻ってきたレインによりストレアも着替え、着替え終わった後ストレアは何処かに行ってしまったのだが、俺とレインはなんとも気まづい空気の中を、ユイたちが帰ってくるまで過ごしたのだった。

 

 

 

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