ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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「プリヴィベートみんな!まずは遅くなってごめんなさい!あまり執筆速度が上がらなかったり、他のやつを執筆していたりして遅くなってしまったんだ!本当にごめん!もう少し早く出来るように頑張るので、応援よろしくお願いね!あ、それと、ついこの間SAOアリブレにレイン参戦したけどみんなはもう入手したかな?私は十一連ガチャ一発で二回出たよ!これからも本作や私の他作品をよろしくお願いします!!」




LS編 第157話〈猫耳騒動〉

 

〜キリトside〜

 

 

スヴァルトアールヴヘイムの第三の島。砂丘峡谷ヴェルグンデの攻略を初めて数日。俺は珍しくラムと二人、同年代の男コンビでクエストやらをこなしていた。

 

「ようやく終わったー」

 

「ええ」

 

クエストが終わった俺たちは空都ラインに転移し、エギルの店に向かっていた。

 

「たまには男二人ってのもいいもんだな」

 

「ですね〜。男だけだと気兼ねなく行けますからね」

 

「だな」

 

軽く会話しながらエギルの店の扉を開ける。

するとそこには。

 

 

 

「んひゃあっ!!」

 

「ちょ、ちょっとリズさんっ・・・・・・。やめてくださいよ〜」

 

「ふふっ、いいじゃない、減るもんじゃないんだから」

 

 

 

シリカの耳を触ってるリズの姿があった。

傍から見るとセクハラオジサンにしか見えない。

 

「・・・・・・何してるんだ?」

 

「・・・・・・何してるんですか?」

 

俺とラムは呆然としながら未だにシリカの耳を触ってるリズに聞く。

 

「あ、お帰りー。今ねぇ、シリカの耳と尻尾の触り心地を確かめてたの。この耳、すごくふさふさしてて気持ちいのよ」

 

「ひゃあっ!?もう、つままないでください〜!」

 

言いながらもシリカの耳を摘むリズ。シリカはくすぐったそうな感じだ。そこにアスナが。

 

「ちょっとリズ〜、おじさんがセクハラしてるようにしか見えないよ?」

 

と呆れたように言う。

 

「というかただのセクハラですよ!いいんですか、こんな事して!!」

 

シリカもプンスカといった感じで言うが。

 

「はい、女性プレイヤー同士ではハラスメント防止コードに抵触しません」

 

お店のお手伝いをしていたユイがシリカの言葉にそう返した。

ユイは時たま、こうしてエギルの店のお手伝いをしているのだ。

ユイの言葉を聞いたシリカはまさに絶望といった感じで。

 

「そんなぁ〜・・・・・・」

 

目尻に微妙に涙を浮かべていた。

そして、シリカにセクハラ紛いなことをしているリズはというと。

 

「アスナも触ってみなさいよ。そうすればあたしの気持ちがわかると思うわ」

 

何故か店内にいるアスナにも触るように言っていた。

 

「ええっ、確かに気にはなるけど・・・・・・」

 

「この毛並みを堪能しないなんてもったいないなぁ〜」

 

「・・・・・・えへへ、じゃあちょっとだけ」

 

好奇心に負けたのかアスナはリズに言われた通り、シリカの耳を触る。

 

「うわぁ・・・・・・リズさんそれは無いわ〜」

 

横からボソッとラムの声が聞こえてくるがそれには同意しかない。

シリカの猫耳を触ってるアスナはというと。

 

「・・・・・・あ!猫の耳を触ってるみたい」

 

と、気持ちよさそうに触っていた。

そこに、リーファとフィリアも。

 

「へぇ・・・・・・実はあたしもケットシーの耳って触った事ないんですよね〜」

 

「わ、わたしも触ってみていい?」

 

「なぁんだ、みんな触りたかったんじゃない。さぁさぁ、順番にねー!」

 

「なんでリズさんが仕切ってるんですか!」

 

何故かリズが仕切って、シリカの猫耳触り順番をしていた。

 

「やれやれ」

 

「はぁー」

 

その光景に、俺とラムは溜め息が出たのだった。

で。

 

「わぁ・・・・・・ほんと、ふさふさだ!」

 

「ふふっ、これはやみつきになりそう・・・・・・」

 

「ひええっ、フィリアさん勘弁してください〜」

 

リーファとフィリアの二人に猫耳を触られているシリカがいたのだった。

そしてそれをジッと見る俺とラム。

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

リーファたちの視て、あの猫耳がどうなってるのか気になっていると。

 

「ねぇキリト、ラム、実はあんたたちも気になってるでしょ?」

 

リズが俺とラムを見ながらそう言ってきた。

 

「えっ!そ、そんな事はないぞ?」

 

「そうですそうです!べ、別に気にはしては・・・・・・!」

 

突然のリズの言葉に、俺とラムはあたふたとしながら返す。

 

「というか、俺やラムが触ったらハラスメント防止コードが発動するだろ」

 

「ですです」

 

「はい、シリカさんがボタンを一つ押せばパパとラムさんは牢獄送りですね」

 

「ユイちゃんや、なんで俺もなのかな・・・・・・?」

 

ユイにひきつり笑いを浮かべながらラムが返すと。

 

「あ、あたし、キリトさんなら触っても構いません!」

 

シリカが顔を真っ赤にしてそう叫んだ。

 

「えっ!?」

 

「はいっ!?」

 

俺とラムはバッとシリカを驚いた顔で見る。

 

「まーたこのコは大胆な事を・・・・・・。でもシリカがいいって言ってるんだから、キリト触らせてもらえばいいじゃない」

 

「ほ、ほんとにいいのか・・・・・・?」

 

「はい、どうぞ!」

 

何故か決意を固めた表情をするシリカ。

その剣幕に断る訳にもいかず。

 

「じゃあ、お言葉に甘えて・・・・・・」

 

俺は一言そう言って、シリカの猫耳に触った。

触った瞬間、俺はどこかリラックス出来たような感じがあった。

 

「おお・・・・・・これは確かに・・・・・・。毛並みがすごく柔らかくて、なんだか癒される・・・・・・」

 

「あの、キリトさん・・・・・・。そこはくすぐったいです・・・・・・」

 

「あ、ごめん!つい・・・・・・」

 

どうやら敏感なところを触ってしまったようだ。

慌ててそこから手を外そうとしたその時。

 

「ただいまー」

 

「ただいま帰りました」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「あっ、ユウちゃん、ランさん、シノンさん。お帰りなさい!」

 

「これは、どういう状況なのかしら」

 

「シ、シノン!?」

 

丁度出かけていたユウキとラン、シノンが帰ってきた。

俺は慌てて説明しようとするが───。

 

「キリトさん?」

 

「いやラン、これは、別にやましいことをしている訳じゃなくてだな・・・・・・」

 

「うわ、あっやし〜!キリト、目が泳いでいるよ!」

 

「ユウキまでなんだよ!」

 

「私には年下の少女を弄ぶ変態にしか見えないんだけど」

 

「シノン!?」

 

ランは能面のような表情をし、ユウキは目を細めてジトーっと見る。シノンは表情を全く変えずに早口でそう言った。

それを聞いたリズが。

 

「そう言われると・・・・・・確かにそうね」

 

「おい!元はと言えばリズが・・・・・・」

 

「リズさん、そんな他人事みたいに言わないでください」

 

リズの言葉に俺とラムはリズに非難の目を向けて言う。

その瞬間。

 

「キ〜リ〜ト〜く〜ん?」

 

「っ!?」

 

俺の背後からとてつもない寒気と殺気のような物が襲って来た。

 

「(こ、この声まさか・・・・・・!)」

 

ギギギ、っと壊れた人形のように首を後ろに向けると、そこには。

 

「あ、お帰りなさいママ!」

 

「ただいま、ユイちゃん」

 

彼女兼嫁(レイン)がリーザとともに立っていた。

そしてリーザも。

 

「ラム、なにしてるの?」

 

「り、リーザ!?い、いや、これはだな!」

 

「言い訳は後でじっくり、ざっくり聞くからね」

 

「お願いだから話を聞いてくれませんかね!」

 

ラムに一瞬で詰め寄って問い詰めていた。

 

「それで、キリトくんはシリカちゃんに何してるのかなぁ〜〜?」

 

「こ、これはだな」

 

「うん?」

 

レインの目が笑ってない圧力が怖く、あたふたとしながら説明する。

 

 

 

 

 

─閑話休題─

 

 

 

 

 

 

「───というわけです」

 

「なるほどね」

 

ラムとともにレインとリーザの二人に説明し、そこにアスナとリーファもしてくれてなんとか二人に分かってもらえた。

 

「猫耳・・・・・・まあ、納得ね」

 

「うん」

 

リーザとレインが納得したそこに。

 

「なんか面白そうな事やってるね!アタシも混ぜてよ〜♪」

 

「ストレアさん!」

 

戻ってきたストレアが面白そうに言ってきた。

 

「余計にややこしくなってきたぞ・・・・・・」

 

「同じく・・・・・・」

 

ストレアが来たことにより、さらにややこしくなったことに俺とラムは溜息が出たのだった。

ちなみに、俺とラムから事の天幕を聞いたレインは。

 

『あ、リズっち。あとでお話ね♪』

 

『えっ!?』

 

『逃げないでくださいねリズさん』

 

リーザとともに顔面蒼白のリズにそう言っていた。

ご愁傷さまリズ。

視線をシノンたちに戻し。

 

「・・・・・・ということで、シリカの同意の元やったことなんだ」

 

と、言う。

俺とラムのレインとリーザへの説明を聞いていたシノンは。

 

「ふぅん、シリカも物好きね」

 

少し呆れた物言いで言った。

 

「そういえばシノンもケットシーだよね。キリト、ラム、あの耳も触らせてもらえば?」

 

「嫌よ。キリトとラムが触った瞬間にボタンを押すから。私の耳に触りたいなら、投獄される覚悟を決めることね」

 

「シノン、本気だ・・・・・・」

 

「ストレアさん、冗談でもそれは言わないでください・・・・・・」

 

シノンの本気(マジ)な目を視た俺とラム。

シノンに提案したストレアはというと。

 

「ふふっ、キリト、ラム残念だね♪じゃあ〜、代わりにアタシがシノンの耳の触り心地を確かめてあげるよ!!」

 

「えっ!?」

 

猫のような速さでシノンの背後に回り込み。

 

「シノン、覚悟してね♪」

 

「ちょっと、やめっ・・・・・・ひゃああっ!?」

 

「わぁ〜、すごく毛並みがいいね!ずっと触っていたくなるなぁ♪」

 

「もう、離しなさい!」

 

「えー、もうちょっといいじゃない♪まだまだ堪能し足りないよ〜」

 

「あんたどんだけ触るつもり・・・・・・。なっ・・・・・・裏返さないでよ!」

 

「へぇ・・・・・・猫の耳の中ってこんな風になってるんだ〜」

 

「やっ、くすぐった・・・・・・いい加減にしてーっ!」

 

「ふ〜ん。なるほど〜」

 

「キリト、この子あんたの娘でしょ!?なんとかしなさい!」

 

助けを求めてシノンは俺に言ってくるが。

 

「あー。すまんシノン。無理」

 

あの状態になったストレアは手が付けられないので、なんとかしようにもどうにも出来ないのである。

正直言うとお手上げ状態なのである。

つまり、シノンにはストレアが満足するまで頑張ってもらう他ない、ということだ。

 

「やんっ!・・・・・・ちょっとキリトーーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

「あ〜楽しかった♪」

 

シノンの猫耳のあちこちを触ったストレアは満足したように言ってシノンから離れた。その顔はとてもいい笑顔だった。

そしてシノンはというと。

 

「はぁ・・・・・・やっと解放されたわ」

 

地面に手と膝を付き、やつれた顔をしていた。

そんなシノンを他所に。

 

「でも、猫耳ってすごくかわいいですよね!ケットシーのアバターも作りたくなっちゃた」

 

「うん、見てるだけでも癒されるけど、実際に触ってみたらなんだか羨ましくなっちゃったわ」

 

「触られてる方からしたら溜まったものじゃないけどね」

 

「あははは。私は家に猫がいるのでいいですかね」

 

「そう言えばリーザ、家に猫がいたよね」

 

リーファたちはそれぞれ猫耳について話していた。

そこに。

 

「そういうことなら、いいアイテムがあるぞ?」

 

「エギル!聞いてたのか」

 

エギルが店の方からこっちにやってきた。

 

「あれだけ騒がれれば、嫌でも耳に入るさ」

 

どうやらかなり騒いでいたみたいだ。

まあ、思い返してみれば確かに騒ぎすぎてたような気がする。

 

「それで、いいアイテムっていうのは?」

 

「ああ、これだ」

 

俺の問いにエギルはウインドウを操作してひとつのアイテムを実体化させた。

 

「な、なんだこれ!?」

 

エギルが取り出したアイテムを見て俺は驚いた声を出す。何せそれはどう見ても───

 

「猫耳、だよね・・・・・・」

 

「猫耳だね・・・・・・」

 

「へぇ・・・・・・エギルってばこんな趣味があったんだね♪人は見かけによらないね」

 

「いや、さすがにそれは違うでしょ・・・・・・」

 

「もしエギルさんにそんな趣味があったら驚愕ものですよ」

 

猫耳カチューシャのようなアクセサリーだったからだ。

 

「これは・・・・・・頭部に装備するアクセサリーってとこか?」

 

「ああ。最近買い取りしたもんでな。着けると敏捷性が飛躍的に上がるんだよ」

 

「買い取りしたって・・・・・・これプレイヤーメイドなのか・・・・・・?」

 

「いや。確か何かのクエスト報酬だとか言ってたな」

 

俺の疑問に答えるエギル。クエスト報酬ということはそれなりに性能は良いだろう。外見を除けばだが。

 

「素早さが上がるなんて、ほんとに猫みたいだね」

 

「猫耳が欲しいって言うなら、試しに装備してみればいいんじゃねぇか?」

 

「えっ、いいんですか?」

 

「ああ、試着ならタダでいいぞ。もちろんそのまま買い取ってもいいけどな」

 

エギルの言葉に俺とラムは微妙な表情を同時に浮かべた。さすがにこれを買い取るのは・・・・・・。

 

「じゃあ着けてみましょうよ!キリトとラムもみんなの猫耳、見てみたいでしょ?」

 

「ま、まぁ・・・・・・」

 

「見たいかと言われたら、見たいですけど・・・・・・」

 

リズの言葉に俺とラムは答える。

みんなの猫耳見たいかと見たくないかと言われたら見たい。というより、興味がある。

 

「ふふっ、じゃあ早く着けてみよ♪」

 

「一人ずつ順番に装備しよっか」

 

「そうですね!誰からにしますか?」

 

「それじゃああたしから行くわ!猫耳を一旦アイテム欄に入れて、装備っと・・・・・・」

 

どうやらトップバッターは提案者であるリズみたいだ。

リズはエギルから受け取った猫耳アクセサリーを自身のアイテム欄に入れ───。

 

「どーよ!」

 

「リズさん、とってもかわいいです!」

 

「へぇ・・・・・・意外としっくりくるな」

 

「ええ。とても意外です」

 

「ちょっと、二人とも!意外ってどういう事よ!」

 

「い、いや・・・・・・まぁ似合ってるからいいじゃないか」

 

「ですです!!そ、それじゃあ次は───」

 

「じゃあ次はアタシが着けてみるねー!」

 

次はこの中で一番興味心身だったストレアが着けた。

 

「じゃーん!」

 

「に、似合いすぎてて、逆に怖いです・・・・・・」

 

猫耳を着けたストレアはシリカの言う通り、物凄く似合っていた。逆に似合いすぎて怖いという程でもある。

そう思いながら、俺は記録結晶で娘であるストレアの姿を写真に残す。

よく見たらレインも素早く記録結晶を取り出して写真を撮っていた。どうやら、レインも考える事は同じらしい。

 

「あはは、破壊力抜群だね!」

 

「わーい、ありがとう♪」

 

「キリトさんとレインさん、いつの間に記録結晶を取り出したんですか・・・・・・」

 

「親バカここに極まりね」

 

シノンの失礼な言葉を聴きながら、俺とレインは(ストレア)の写真を取り続けた。

 

「つ、次はあたしが着けてみます!」

 

次はリーファが着けるようだ。

リズとストレアと同じように着けたリーファは。

 

「ど、どうかな・・・・・・?」

 

「すっごくかわいいよ!!ね、姉ちゃん!キリト!」

 

「はい!とっても可愛いですよリーファちゃん!」

 

「ああ。我が妹ながら自慢したくなるな」

 

リーファの猫耳姿にユウキ、ラン、俺はお世辞抜きでそのままの感想を言った。うむ。我ながら可愛い妹だ。

 

「えへへー、ありがとう!」

 

「うわ、シスコン・・・・・・」

 

「ええっ!?感想を求められたから答えただけだぞ・・・・・・」

 

俺の言葉に鋭い言葉を突く回復したシノン。

 

「それじゃ、次はボクがつけてみるよ!」

 

次はユウキが着けるらしい。

結果は。

 

「うんうん、いいじゃないユウちゃん!」

 

「ええ!さすが私の妹です!ですよねキリトさん!」

 

「おてんばネコちゃんって感じだね〜!」

 

「えへへ、ありがとう姉ちゃん!どうかなキリト、似合ってるかニャー?!」

 

語尾にニャーと入れてきた幼馴染に俺は。

 

「ああ。似合ってるぞ。ストレアの言う通りおてんば猫って感じで可愛いな」

 

リーファとストレアと同じように記録結晶で写真を撮る。

 

「えへへ、やったニャー!」

 

「では、次は私が着けますね」

 

ユウキの次は姉のランだ。

 

「ど、どうですか・・・・・・?似合って、いますか?」

 

少しオドオドとした感じで言うラン。

そのランにリーファたちが。

 

「うわぁ。とても似合ってますランさん!」

 

「うん!貴賓がある猫、って感じだよ姉ちゃん」

 

「ランちゃん可愛いよ!」

 

「あ、ありがとうございます。キリトさん、どうですか?」

 

「あ、ああ。よく似合ってる。姉妹揃って可愛いぞ」

 

「っ!///あ、あり、ありがとうございましゅ!!///」

 

素直に返すと、ランは顔をリンゴのように真っ赤に染めて言った。語尾を噛んだことは・・・・・・気にしないことにした。

 

「じゃあ次は・・・・・・フィリア!ほらほら、早く〜!」

 

「えっ、わ、わかった!」

 

ストレアに急かされて、猫耳を着けるフィリア。

 

「に、似合う・・・・・・?」

 

「すごく似合ってますよ!」

 

「そうだよ〜!もっと自信持てばいいのに!」

 

自信なさげなフィリアにリーファとストレアが言うが、確かにその通りだと思った。実際、フィリアの猫耳姿は似合っていて、黒猫、という感じだ。

レインたちも似合っていると褒めるが。

 

「うう・・・・・・も、もういいよね!」

 

フィリアは顔を真っ赤にし、恥ずかしそうにしてウインドウを操作し猫耳を外した。

 

「ええ〜、もっと見たかったのに」

 

「やっぱりわたしは人のを触っている方がいいよ」

 

「えー、残念だなぁ」

 

フィリアが猫耳を外したことに本気で残念がっているストレア。

 

「じゃあ、次はアスナ!」

 

「えっ!?わたし!?」

 

「ほれほれ〜」

 

「うぅぅ。わ、わかったよ・・・・・・」

 

ストレアのノリで次はアスナが着けることになった。

 

「いざ着けてみると恥ずかしいな・・・・・・」

 

「ふふっ。いいじゃないアスナ」

 

「うん!似合ってるよアスナ!」

 

少し恥ずかしそうに言うアスナをリズたちが褒める。

 

「じゃあ次は私が着けますね」

 

「え!?リーザもやるの!?」

 

「はい」

 

そう言うと否や、リーザはウインドウを操作して猫耳を着けた。

 

「えっと・・・・・・どうですか?似合ってます?」

 

照れたような反応をして聞いてくるリーザ。

 

「わぁー!リーザちゃん、とってもかわいいよ!」

 

「へぇ。似合ってるじゃない」

 

「はい!とてもかわいいです!」

 

リーザにアスナたちが次々感想を言う。

 

「ほ〜れ、カレシさんは愛しのカノジョさんになんか言うことないのかな?」

 

「り、リズさん!?」

 

強引とも言えるようなリズにラムが少し甲高い声を上げる。

 

「え、えっと・・・・・・その・・・・・・リーザ」

 

「うん・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・///」

 

「ほら。さっさと言っちゃいなさいよー!」

 

「リズっちは少し静かにしてようね」

 

「は、ハイッ!!」

 

静かに肩に置かれたレインの手にビクリとしたリズは顔を真っ青にして口を閉じた。一体レインはリズになにをしたんだろうか。

 

「えっと・・・・・・似合ってます。その・・・・・・とっても可愛いよ///」

 

「あ、ありがとうラム///」

 

「///」

 

茹でダコのように顔を真っ赤に染めたリーザとラム。

 

「ねえ、なんか部屋が暑くない?」

 

「部屋が暑いんじゃなくて、二人からのが熱いんじゃない?」

 

フィリアとシノンの小さな声で話す声が聞こえた俺は、未だに顔を真っ赤にして照れてるリーザとラムに苦笑した。

 

「えーっと、次はユイちゃんの番・・・・・・かな?」

 

「はい!ちょっと待ってくださいね・・・・・・」

 

ユイも他のみんなと同じように操作し、猫耳を着ける。

 

「できました!!」

 

「うわぁ・・・・・・ユイちゃん!すっごく、かわいいよ!!」

 

「ああ、ほんとに。ユイはなんでも似合うな!」

 

「えへへ、ありがとうございます」

 

猫耳を着けたユイに俺とレインは興奮したように言いながら、レインとともに記録結晶を連続でユイに向けて撮す。

そんな俺たち向けて。

 

「はは・・・・・・ただの親バカね・・・・・・」

 

「ただの、ではなく、極めつけな親バカなのでは・・・・・・」

 

「二人の将来が少し心配になってきたわね」

 

みんな呆れた眼差しで見て言ってきた。

 

「では、最後はママですね!」

 

「トリなんだから、期待してるわよーレイン!」

 

「もう、プレッシャー掛けないでよリズっち・・・・・・」

 

気恥しそうに言いながらレインはウインドウを操作し。

 

「えへへ。ど、どうかな・・・・・・?似合ってる・・・・・・?」

 

猫耳を着けてレインは首を傾げて聞いてきた。

 

「ふふっ、いいじゃない。ほらほら〜。キリト、愛しのカノジョの猫耳姿の感想は?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「パパ?」

 

「あ、うん。えっと、その・・・・・・かわいいと思う・・・・・・」

 

「そ、そうかな?その、キリトくんが喜んでくれるんだったら、えっと・・・・・・ずっとこのままでもいいかなぁ〜・・・・・・なんて」

 

「レイン・・・・・・」

 

「キリトくん・・・・・・」

 

そのまま俺とレインの世界に入りかけようとしたその時。

 

「はいそこ、ストーップ!二人の世界に入らない!」

 

「ええっ!?リズっち、別にそんなんじゃないよ!?」

 

「自覚がないみたいね・・・・・・」

 

これで俺とラム、エギル以外。女子全員の猫耳姿を見終わった。

 

「さ、キリト、ラム。誰の猫耳が一番似合ってたかしら?」

 

「えっ、俺が選ぶのか!?」

 

「お、俺もなんですか!?」

 

突然の。不意打ちとも言えるリズの言葉に俺とラムは驚愕の声を出す。そこに。

 

「ちょっと待ってください!猫耳装備に参戦してないあたし達は不公平ですよ!ね、シノンさん!」

 

「別に私はどうでもいいんだけど・・・・・・」

 

シリカとシノンが・・・・・・というより、シリカが異議を唱えてきた。

 

「じゃあ猫耳が一番似合う人を選んでもらおうよ♪」

 

「はいっ、それなら元から猫耳が付いてるケットシーも選択肢に入りますよね」

 

シリカの異議に、ストレアとユイが提案しシリカも「それなら・・・・・・」と妥協した。

 

「じゃあキリト、ラム、一人選んでよ」

 

「そ、そんな事言われても・・・・・・みんな似合ってると思うんだけど・・・・・・」

 

「はい。みんな似合っていたからそれでいいと思いますけど・・・・・・」

 

「お兄ちゃん、はぐらかして事を穏便に済ませようとしてるでしょ」

 

「ラム、はぐらかすのは無しですよ」

 

「ぐっ、バレたか・・・・・・」

 

「い、いや、別にはぐらかしてるつもりは・・・・・・」

 

「こういう時は、ちゃんと一人ずつ選ばなきゃダメだよ!」

 

「ということですので、キリトさんとラムさんはそれぞれ、一人、選んでください」

 

「わ、わかった・・・・・・」

 

「わ、分かりました・・・・・・」

 

女子勢の威圧とも言える空気に、俺とラムは目だけで会話する。

 

「(ど、どうするラム・・・・・・これ、誰の名前を出しても微妙な空気になるんじゃないか?)」

 

「(はい・・・・・・。一番手っ取り早いのは俺とキリトがそれぞれの彼女の名前を出すことですが・・・・・・)」

 

「(そうなると、リズ辺りが何か言ってくる・・・・・・よな?)」

 

「(ですよね・・・・・・高確率で・・・・・・)」

 

目だけでやり取りをし。

 

「・・・・・・エ・・・・・・」

 

「え・・・・・・?」

 

「エギルなんか・・・・・・似合うと思うぞ」

 

「えぇっ!?エギルさん!?」

 

「はいっ!?」

 

俺の言葉に、レインとラムが目を大きく見開いて見てきた。

 

「さっきからそのスキンヘッドに猫耳がぴったりだと思ってたんだよ」

 

「えぇ〜、そうかなぁ?」

 

「そんなに絶賛するなら・・・・・・エギル、ちょっと装備してみてよ」

 

「んまぁ、構わんが・・・・・・」

 

しぶしぶといった様子でエギルは猫耳を頭部に着ける。

 

「どうだ?」

 

「これは・・・・・・」

 

エギルの猫耳姿に誰もが声を無くした。

それは提案した俺もで───。

 

「(ぜ、絶望的に似合ってない・・・・・・)」

 

そう思った俺に。

 

「お兄ちゃん・・・・・・これは、いくらなんでも・・・・・・」

 

いくらなんでもこれはないよ、というリーファに。

 

「・・・・・・えーっとこれ、セーブポイントからやり直せる?」

 

「それはできませんよ、パパ」

 

「無理ですキリト」

 

「はは・・・・・・ですよね・・・・・・」

 

辛辣なユイとラムの言葉に俺は乾いた笑いを出す。

 

「なんだお前ら、このアイテムは誰も買わねぇのか?」

 

「エギルが一番似合うって言ってるんだから装備したまま商売すればいいんじゃない?」

 

「シノン、それはないよ」

 

「え、ええ。こう言ってはなんですが、いかつい顔をした店主が猫耳着けてるお店なんて行きたくありませんね」

 

「ひでぇ言い草だな・・・・・・せっかく売れると思ったんだが・・・・・・」

 

「ご、ごめんなさいエギルさん!悪気があって言ったわけでは・・・・・・!」

 

「わあってるよ」

 

「キリトが馬鹿な事を言ったお陰で一気にテンション下がったわね」

 

「ああ。これはもう営業妨害だな。罰として、この猫耳はキリトに買ってもらおうか」

 

「わあ!それ絶対にかわいいと思います!」

 

「(なぬっ!?)」

 

エギルの言葉に俺はマジな驚きを隠せなかった。

そしてそれに同意するシリカに続いて。

 

「キリトさんの猫耳・・・・・・いいかもしれませんね!」

 

「だよねランさん!お兄ちゃんの猫耳かぁ・・・・・・見てみたいかも!」

 

「あはは!ほら〜キリト。猫耳着けて着けて〜!」

 

「ほらほら〜、みんな期待してるわよ?」

 

いつも真面目なランも混じり。

 

「キリトくんの猫耳姿・・・・・・見てみたいかなぁ〜」

 

「レインさんっ!?」

 

レインまでも賛成的だった。

俺は助けを求めるためラムに視線をむけるが。

 

「リーザちゃん。ラム君にも猫耳着けてあげたらどう?」

 

「えっ!?」

 

「いい案ですアスナさん!さあ、ラム!大人しくこの猫耳を着けなさい!」

 

「り、リーザァァ!?」

 

ラムはラムでアスナとリーザに詰め寄られていた。

そしてこっちにも。

 

「さあ、さあ、キリトくん。早くこの猫耳着けて♪絶対、似合うから♪!」

 

「か、勘弁してくれ・・・・・・」

 

 

 

 

 

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