ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
「―――えー、コホン。みなさんお久しぶりです。ソーナです。まずは謝罪を。一年近く投稿できず申し訳ありませんでした―――ぁぁぁっ!!??」
「「ソーナぁぁぁぁっ!!!」」
「き、キリト、レイン!?いきなりソードスキルで攻撃しないでくれるかな!?」
「なんで一年近く投稿しなかったのか説明願おうか!?」
「ことと次第によっては。ね?」
「ま、まって!落ち着いて!話を聞いて!!ね!?」
「で?」
「いや。その。・・・・・・スランプや書く時間とか、イメージ構想が浮かばなかったりとかデータが消えちゃったりとか色々とあったんですぅぅぅ!!」
「ほう?そのわりにはリリカルの方は投稿してるが?」
「これはどういう事なのかな?」
「え、いや、だってリリカルの方はもうほとんどオリジナルだし・・・・・・・」
「「―――
「え、ちょっ!ふ、二人ともストップストーーーップ!!!!」
「「知るかぁぁあ!!!《トワイライトエデン・デュオクライシス》!!!!!」」
「そ、それはダメ!!ああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ・・・・・・・・・・・!!!」
只今画面が乱れておりますもう少々お待ち下さいませ
「と、とりあえずSwitchのアリシゼーションリコリス発売おめでとうございます!!リコリス買ったのでプレイしながら投稿していこうと思います。これからもよろしくお願いします!」
「次また一年近く投稿しなかったらもっと酷い目に合わせるからな?」
「は、はいっ!善処します!!」
「善処しますじゃなくて絶対。ね?」
「イエスサー!!!」
「とまあこんな感じだが一年近く待たせて悪かったなみんな」
「これからも私たちの活躍を期待してね」
「あ、それと俺たち以外のヤツらもな」
「それと、Switchのアリシゼーションリコリス発売おめでとう〜!!」
「ついにリコリスもSwitchに登場だな。さらにもう少ししたら映画も公開されるし楽しみだ」
「そうだねキリトくん!」
「ああ!」
「それじゃあみんな本編をどうぞ!」
「今回はあの娘が出てくるよ!」
「「これからも『ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い』をよろしくお願いします!!」」
~キリトside~
砂丘峡谷ヴェルグンデのボスを討伐し、スヴァルトアールヴヘイム第三の島、環状氷山フロスヒルデへと足を進めた俺たち。
フロスヒルデはその名の通り氷山の島で、ゲームの中なのにリアルの身体にも寒さが感じるかと思うほどの寒さだった。
そんなこんなで、寒さに耐えながら攻略を開始したある日、俺、レイン、アスナの三人は強化素材の収集とクエスト攻略をしてとある洞窟にいた。
「アスナ、そっちに三体行ったぞ!」
「わかったわ!はあぁぁぁぁっ!」
すぐさまモンスターに向かって駆け攻撃を仕掛ける。
今この広間にいるモンスターはリザードマン系とプーカ系の二種だ。
レベルはそこまで高くはないが、如何せん数がやや多い。
「せあああっ!」
リザードマン二体を二刀流ソードスキル《エンド・リボルバー》範囲技でHPを削り、接近してきたプーカを斬り付ける。
「キリトくん、また何体かPOPしてきたよ!」
少し離れたところでプーカをポリゴンに変えたレインがそう言ってくる。
「わかった!にしても、一体何体いるんだよ。もう十体以上倒してるぞ?!」
思わずそう愚痴るのも無理はない。
なんせもう俺たち三人で三十体近く撃破しているのだ。いくら、SAOの攻略組でトッププレイヤーだった俺たち三人だとしても、この連戦はキツイ。いや、まあ、SAO第99層でのボス五連戦よりかはかなりマシなのだろうが。
「はあぁぁぁぁっ!」
連続で刺突を叩き込むアスナ。その背後に迫り来るリザードマン二体。
「っ!アスナちゃん、後ろ!」
「えっ!?」
レインの声でようやく気づいたようだが、既にリザードマン二体は手に持つ無骨な剣をアスナに振り下ろそうとしていた。
そのままアスナのHPを削るのかと思ったその瞬間。
「アスナには触れさせない!」
ガキンッ!と音がなり、瞬く間にリザードマン二体をポリゴンの欠片へと変えた女性プレイヤーが現れた。
そのプレイヤーの髪は薄紫色で長くアスナと同じような髪型をしていた。そして、その手には似つかわしく無い大きな鎌が握られていた。
「あ、あなた!」
そのプレイヤーを見たアスナは驚いたように眼を見開いていた。
「気を抜かないでアスナ!まだ来る!」
「え、ええ!」
プレイヤーの声に返事をしアスナはすぐに動きを開始する。
女性はアスナと息を合わせ瞬く間にリザードマンとプーカを倒していく。
その光景に俺とレインは目の前のモンスターを倒しつつ眼を見開いていた。なにせ、アスナの動きが全てわかっているかのように先読みし、スイッチを的確にしているのだ。
やがて、すべてのモンスターを倒しもうPOPしないことを確認し俺たちは武器を鞘に収めた。
どう会話したものかと思い悩んでいると。
「さて。久しぶりねアスナ。元気そうでよかった」
「や、やっぱり深澄!?」
「ああぁぁぁぁっ!!!だから、名前で呼ばないでって言ってるでしょ!?あの時にさんざん言ったよね!!?まさか忘れたの?!!」
「ご、ごめんなさい。ええっと、ミト・・・・・・であってる?」
「ええ。まったく・・・・・・」
な、なんかアスナの知り合いらしいが・・・・・・
俺とレインは眼をパチクリさせて二人のやり取りを見ていた。
「え、ええと、アスナちゃんそろそろ紹介いいかな?」
苦笑しながらレインがアスナに訪ねる。
「あ、ごめん!えっと、彼女はミト。私の友達なの」
「はじめましてアスナの友達よ。プレイヤーネームはミト。種族はインプよ。あ、でも、はじめましてじゃないかな?特にそっちの黒の剣士には」
「え?そうなのキリトくん?」
プレイヤー。ミトの言葉にレインは驚き俺に聞いてくる。
「ああ。久しぶりだなミト」
ミトの問いかけに俺はそう返す。
「紅の剣舞士さんは知らなかったわね。私も元SAOサバイバーの一人よ。そして、元βテスターでもある」
「βテスター・・・・・・ってことはキリトくんと同じ?」
「ええ。まあ、でもSAO初期の頃はβテスターの時と同じ格好だったけど」
「あの時のミト、誰かわかんなかったわよ。いきなり両肩を掴んだ筋骨隆々の男性が至近距離で言ってくるんだもの。結構怖かったわよ」
「それはあの時何回も謝ったでしょ。ていうか、ゲームで人の本名を叫んでるアスナの方に問題があるんだけど?」
「そ、それを言われると・・・・・・」
「あはは。アスナちゃんって昔からおっちょこちょいだったんだね」
「も、もぉ!しょうがないでしょ!私SAOが初めてのゲームだったんだから!」
「あははは!」
「ふふふ」
アスナの様子に笑うレインとミト。対して俺はあははと苦笑を浮かべるだけにした。
「それにしてもミト。あんたもALOに来てたんだな」
「あ、そうだよ!こっちに来てたんなら連絡ぐらいしてよ」
「ごめんアスナ。まあ、私も元SAOサバイバーだからね。SAOをコピーしたゲーム。ALOはゲーマーとして見逃すはずがないから」
「ああ。ミトはかなりのヘビーゲーマーだったわね」
思い出したように感慨深く頷くアスナ。
「つまりキリトくん並のゲーマーってことだね」
「レインさんや?それはあなたにも言えることなのでは?」
レインの言葉に俺はそう返す。いや、レインもはっきり言ってかなりのゲーマーだと思うが。
「ミトとはβテスターの時に一度とだけとあるクエストを協力したんだよ。まあ、当時はミトがあのプレイヤーとはしらなかったけどな」
「そうね。基本私は男キャラを使ってるし」
「あ、そっか。SAOであの時手鏡で現実世界の自分の体になっちゃったんだっけ」
「ええそう。それに今となってはこっちの現実世界の私に似てる姿、嫌いじゃないわ」
「あれ、じゃあキリトくんとはどこで知り合ったの?」
「んああ。それはだな」
「キリトとはSAOのとあるクエストで知り合ったんだ」
ー回想ー
二年前 SAO第43層 東の森
「はあああっ!」
ズバッ!と横薙ぎに切り裂き、ウルフ系モンスター二体を倒す。
HPが0になりポリゴンの欠片へとなる姿を見ると、視界に獲得経験値やドロップアイテムなどを記したウインドウが現れる。
軽く振り、自分の相剣を背中の鞘に納める。
時刻はまだお昼前だと言うのにこの辺りは木々が覆い茂り少し薄暗い。
「・・・・・・そろそろ帰るか。クエストアイテムもこれで十分集まったし」
今日は珍しく相方であるレインとは別行動を取っている。
なんでも鍛冶仲間の所に助けに行くのだとか。
そんなわけで俺は手頃なクエストを受注してレベル上げをしようと思ったのだが、ふとアルゴから聞いた隠しクエストがありそれを受け今に至る。
「にしても隠しクエストなだけあってクリア条件がかなりキツかったな」
このクエストのクリア条件は指定モンスターの討伐とそれの落とすドロップアイテムの規定数収集なのだ。一見、簡単そうに見えるがそうではなく、これまたかなり難しい。パーティーならもっと楽なのかもしれないがソロだとキツい。なにせ、指定モンスターは複数いて、収集アイテムも量が量だからだ(まあ、それをこなしてしまうソロプレイヤーが此処や他にもいるのだが《By作者》)
徒歩で森を抜けようと歩いていると。
『はあぁぁぁっ!』
すぐ近くからそんな声とともにズバッと何かを切り裂く音とモンスターの悲鳴が聞こえた。
「近いな・・・・・・見てみるか」
索敵スキルを使ってみると、すぐ近くに一人のプレイヤー反応があった。俺以外にもソロで潜ってるプレイヤーに気になり俺は様子を見てみることにした。
近づいて見てみると、そこには数体のウルフ系モンスターを相手取って戦っている紫の髪の少女がいた。そしてその少女の武装は女子にしては珍しい
基本女子が選ぶ武装と言ったら片手剣や細剣、短剣と言ったものだ。両手剣や斧といった重武装系を使う女子はあまり見た事ない。まあ、女子にも槍を使うプレイヤーやフルプレートアーマー装備の片手剣と盾使いもいるが、少なくても鎌使いと言うのは珍しい。
そもそも、鎌を装備しているプレイヤーはあまりいない。俺自身も見たことない。両手斧で俺が最初に浮かぶのはぼったくり商店の店主にして俺の友人であるエギルがまず頭に浮かぶ。
現在の最前線は第51層であり、これまでかなりのプレイヤーを見てきた。が、やはり鎌使いは見たことない。しかし逆にモンスターで鎌を使うのは見たことがある。主にファントム系が使用する。
鎌の最大の特徴はその長さによるリーチと遠心力が効きトリッキーな動きが出来ることだ。さすがに槍の様までとはいかないが。
鎌の属性は斬だ。突属性のソードスキルはあまりなく、斧や棍のように打属性もない。斬る、ということに特化した武装なのだ。
鎌使いといって思い返すのは、SAOクローズドβテストで初めて共闘した彼だろう。いや、本当に性別が男なのかはわからないが。
彼の鎌の扱いは凄かった。今でも印象に覚えてる。遠心力を利用した回転で正面のみ為らず、周りのモンスター相手にもダメージを与えていた。
そんなことを思い返しながらその少女の戦闘を見る。
少女が相手取っているモンスターの数は四体。ウルフ系モンスターの攻撃パターンは爪による引っ掻きやプレイヤーに飛び掛って噛み付き、引っ掻きと噛み付きの連続攻撃といったものだ。ウルフ系モンスターで注意するべきなのはその素早さと攻撃を受け出血デバフを喰らう可能性があるという事だ。出血デバフは一時的な
その動きはまるで踊っているよう。と、もしここに相方のレインがいたら、口に出していただろう。それほどまでに卓越した戦闘だった。
それからしばらくして少女とウルフ系モンスターの戦闘は終わった。少女のHPゲージを見ると、約7割程度まで削られてるが特に大きな消耗とかはないようだ。むしろあの数のウルフ系モンスターをソロで討伐してHPが7割も残っていることから少女の戦闘スキルは俺たち攻略組・・・・・・。いや、攻略組の中でも上位に位置する俺たちに匹敵するとわかる。
ただ、何処と無く知り合いであるアスナの戦闘スタイルに似ているような気はする。
少女見てそう思っていると。
「───何時までそこに隠れてるつもり?」
俺の隠蔽スキルはかなりの練度だ。それを見破れるということは少女の
俺は隠蔽スキルを解除し少女に話しかける。
「わるい。覗き見するつもりじゃなかったんだ」
「・・・盾無しの片手剣に黒ずくめの格好・・・・・・あなた黒の剣士キリト?」
「ああ」
少女の問いに肯定する。
「キミは?」
「ミト」
「ミトか。よろしく頼むミト」
「ええ。よろしくキリト」
鎌を背中に吊す少女───ミト。
「ミト。キミは・・・・・・ソロなのか?」
周囲に誰もいない感じから俺はミトに聞く。
「ええ」
淡白に返すミト。
「パーティーやギルドには入ってないのか?」
「基本、私は特定のパーティーやギルドには入らないから。まあ、以前友達からギルドに誘われたことがあるけど」
「友達のギルド?」
「ええ。確か、血盟騎士団・・・・・・だったかしら?」
ミトから出たギルド名に俺は目をピクっと動かし驚いた。
まさか聖竜連合と並ぶトップギルド、血盟騎士団とは思わなかったのだ。
血盟騎士団には幼馴染みであるユウキとランも所属し、副団長は知り合いであるアスナにして、団長はあの生ける伝説とも言われる男、ヒースクリフだ。
そんな所に所属して、声が掛かるということは彼女は俺たちと同じレベルと戦闘技能を持っていることになる。それはさっきの戦闘で一目瞭然だが。
「逆にあなたはどうなの?相方の紅の剣舞士といつも居るみたいだけど、ギルドには入らないの?」
「っ!」
ミトの言葉に俺は息を詰まらせた。
ギルドに入らないの?と言う言葉に俺は心臓が痛くなった。
原因はわかってる。
月夜の黒猫団のことを、俺はまだ引き摺ってる。いや、後悔しているからだ。
それ以来、俺はギルドにも入らないようにしている。それは相方であるレインもで。レインは俺の意見を尊重して一緒に居てくれてる。
俺もレインも以前血盟騎士団からスカウトのオファーが来たことがあった。けど、月夜の黒猫団のことがありスカウトを断った。それ以降俺とレインはコンビで最前線にいる。
「・・・・・・・ゴメンなさい。言いたくないことだったみたいね」
「いや・・・・・・大丈夫だ」
俺の様子を見てミトが謝罪してくる。
「それと、あなたには別のことで謝らないといけないわね」
「え?」
ミトの言葉に首を傾げる。
「私も・・・・・・あなたと同じなの」
「同じ?」
どういう意味なのかと、疑問をうかべる。
「ええ。私も・・・・・・あなたと同じβテスターだから」
「なっ!?」
ミトの発言に俺は目を見開いた。
いや、むしろこれで驚かない方がおかしい。
基本元βテスターは自分から、自分は元βテスターだと名乗りをしない。何故なら、デスゲームとなった今このゲームでは、βテスターは卑怯者だと言われているからだ。
そしてその一番が俺だ。
「だから、謝らせて」
「・・・・・・別に構わないよ。今更だしな。・・・・・・それより、なんで俺に自分が元βテスターだって言ったんだ?」
謝罪してくるミトに少々困惑しつつ問う。
俺の問いにミトはただ一言だけ言った。
「・・・・・・贖罪よ」
と。
「私たち元テスターがデスゲーム初期の頃他のプレイヤーを置き去りにしたのは事実。その事実をあなたは自分一人で背負った。βテスター1000人の業を」
「・・・・・・元テスターなら。いや、誰でも分かるだろ。このゲームはリソースの奪い合いだって」
「ええ」
「他のプレイヤーもそうだったんだろうな。それに元テスターだからといって全員が無事だったわけじゃない」
「しってる・・・・・・今残ってる元βテスターなんて半分以下でしょ」
「ああ」
この情報は情報屋アルゴから聞かされたものだ。
テスターだったからと言って、必ずしも有利になるとは限らない。
それはデスゲーム初期からわかっている事だ。
デスゲームが始まってから1ヶ月経った、記念すべき最初のフロアボス攻略会議の際にも言われた。経った1ヶ月で約300。それだけの元βテスターが死んだ、と。
それは、βで知っているが故の慢心。
この世界はβの時とは違う。現に一層のボスであった『イルファング・ザ・コボルドロード』はβの時とは違い、曲刀カテゴリーのタルワールから、刀カテゴリーの野太刀を使用していた。
それにより、元テスターであったディアベルは・・・・・・亡くなった。
結果としてディアベルの死が、DKBやアインクラッド解放軍といったギルドの切っ掛けとなったのだが・・・・・・皮肉なものだと今でも思っている。
DKBを率いてるディアベルの後継者と言っていいプレイヤー、リンドとは今でも友好だ。が、もう一人アインクラッド解放軍のキバオウとは友好とは言い難い。それに現在アインクラッド解放軍は二十五層ボス討伐の際に多大な被害があり、それからは組織強化に取り入り最前線には出てこなくなった。逆にDKBは今では血盟騎士団と並ぶ最強ギルドになっている。
「・・・・・・ディアベルの事は今でも引きずってる」
「っ!」
「ディアベルとはパーティーを組んだことがあったから」
ミトの言葉にハッとする。
「多分、ディアベルは元テスターの中でもNo.2の実力者だったわ。私と並んで」
「・・・・・・」
ミトの言葉に俺は沈黙をもって返す。
「それ以来、私は他のプレイヤーの助っ人をしてここに居るわ」
ミトの他のプレイヤーを助けるのは自分の罪滅ぼしでもあるのだろう。
「ボスの討伐には出ないのか?」
「階層が下のときは出てたけど、今は出てないわ」
肩を竦めて告げるミト。そこに。
「「っ!!」」
「モンスター!?しかもPOP数が多い!」
蒼白い光とシュンっという音ともにモンスターがPOPした。だが、その数は多い。数える限り15近く居る。
「っ・・・・・・!まさかこんな所で大量発生に逢うなんて」
「ミト、取り敢えず話は後だ。今はコイツらを倒す!」
「わかったわ!そっちは任せたわよキリト!」
「ああ!」
それぞれの武装を構え、POPしたウルフ系モンスターと戦闘を開始したのだった。
全てを討伐し終えたのはそれから数十分後のことである。
ー回想 ENDー
〜今〜
「―――とまあ、そんな事があってな。それ以来偶にあったりしてβテスターのこととかクエスト攻略や情報交換をして話してたんだよ」
ミトとの邂逅を歩きながら話す。
目的のものを入手して、洞窟を後にした俺達はそのまま空都ラインへの帰還する道を歩いていた。
ちなみにだが、途中
まあ、俺たち全員。ミトも含めて高レベルプレイヤーなので当然である。(というか、俺らのパーティーは元SAOサバイバーで構成されてるから当然といえば当然であるのだが。単純に戦闘経験に差があるのである)
話を聞いたアスナは何処か不満そうにミトを見る。
「ふうん。ミトも教えてくれたらよかったのに」
「いや、アスナに聞かれなかったからさ」
「そりゃそうだけどさぁ・・・・・・」
「あははは・・・・・・。ところでミトちゃん」
「み、ミトちゃん?」
ビックリした表情でレインを見るミト。
ちゃん付けで呼ばれたことないのかかなり戸惑っているのが目に見えて分かる。現にアスナはクスッと笑っている。
「うん。ミトちゃんは今、何処かのパーティーやギルドに所属してるの?」
「いえ。ソロでプレイしてるわ。ここに来たのも多分アスナ達とおなじクエストね」
「なるほどな」
同じタイミングで来たというのはとんでもない確率だ。それが知り合いだとなるのなら尚更、天文学的な確率に近い。
「んー。なら、ミトちゃん。私たちのパーティーに入らない?」
「え?」
「あ、それいいわね!ミトそうしたら?」
「え、いや、えっと・・・・・・・いいの?私なんか入って」
「うん。私たちのパーティー、全員元SAOサバイバーだから気軽に話しやすいと思うし」
「そうね。ミトが入ってくれたら私も助かるんだけど」
「あ、アスナまで・・・・・・」
レインとアスナの二人に言い寄られてるミトに俺は口を挟むまでの余地も無いまま進んでいく。いや、女子の会話に入るのは無粋か?
暫しの後に考えたミトはやがて。
「えっと・・・・・・・その。それじゃあ、これからよろしくお願いするわね」
「うん!」
「ええ!これから、またよろしくねミト!」
「ええ」
どうやらミトは俺たちのパーティーに加わることになったらしい。まあ、俺としてもミト
「これから一緒のパーティーとしてよろしく。キリト」
「ああ。こちらこそよろしく。ミト」
こうして新たに俺たちのパーティーに元SAOサバイバーにしてβテスターの紫髪の鎌使いのミトが新たに加わった。
残す未開放エリアは一つのみ。
この大型アップデート、スヴァルトアールヴヘイムの攻略が見えてきた。
しかしこの時、誰も知らなかった。
この世界でたった一組の姉妹による思惑が交差していることを。
そしてそれが、一番身近にいる人だということを。この時、俺はまったく予想だにしていなかったのである。