ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
HF(ホロウ・フラグメント)編か原作か迷って今アンケートを取っています。メッセージボックスにどっちが良いか送って下さい。
誤字脱字かあったらごめんなさい。
俺は昨夜のシュミットととの一騒動があった後、レインと分かれ家に戻り寝て、翌日第50層の転移門で落ち合いアスナ達と待ち合わせている第49層に転移した。
俺達が転移してから5分後、アスナ達が転移門から姿を現した。
「よう。おはよう。アスナ、ユウキ、ラン」
「おはよう、キリト君、レインちゃん」
「おはよう~♪アスナちゃん、ユウキちゃん、ランちゃん」
「おはよう、二人とも」
「おはようございます。キリトさん、レインさん。後遅くなってごめんなさい」
上から俺、アスナ、レイン、ユウキ、ランの順に挨拶をした。
「いや、俺達も今来たところだ。そう言えば、三人とも朝食は食べたか?」
俺がアスナ達三人に聞くと、
「いえ、これからですよ」
「それなら、一緒に食べない?それに伝えたいことがあるんだ」
レインがアスナ達に言った。
「それじゃ、行きましょうか」
アスナが俺達に言い、俺達は近くにあるNPCレストランで朝食を摂っていた。
朝食を摂っている最中俺とレインは昨夜の事を話した。
「聖竜連合のシュミットさん?その人が今回の件に何か関わっていると、そう思うのキリト君」
「ああ、彼は恐らく独断で昨日来たんだと思う。周囲にいたDDAのプレイヤーは事情を知らなそうだったしな」
俺が言ったDDAは、ディヴァイン・ドラゴンズ・アライアンスの頭文字だ。
「うん。それに、昨日キリト君がシュミットさんに『グリムロック』の名を出した時かなり驚いていたんだよ」
「それは気になるわね」
「ええ、恐らくシュミットさんは、今回の事に関して何かしらの事を知っているのだと思います」
「うん。僕も姉ちゃんの言う通りだと思うな」
「ああ、俺もレインもそう思う。今日、この後ヨルコさんに会って話を聞くんだよな?」
「そうですね」
「そのときシュミットの事を話してみようと思うんだけどどう思う?」
俺がレイン達に聞くと、
「良いと思うよ。それに今回の事何か引っ掛かるんだよね」
レインがそう言った。
「よし、それじゃヨルコさんと落ち合って話を聞く前にちょっとやりたい事があるんだけど。そう言えば三人とも二日連続でギルド休んで大丈夫なのか?」
俺が疑問に思っていたことを聞くとアスナが、
「大丈夫よ。団長から許可ももらっているから」
「へぇ~、そうなのか」
俺は心の中で「あいつも流石にこれは見逃せないって事なのか」と思った。
「ところでキリト君。やりたい事って何?」
レインが俺の顔見ながら言った。アスナ達も同様に俺の方を向いていた。
「ああ、実はちょっと実験してみたいと思ったんだよ」
「実験?何の?」
「カインズが殺されたのは《貫通継続ダメージ》だろ。それは圏外で刺された後そのまま圏内に移動したらどうなるのかなって」
「確かにそれは分からないわね。毒や火傷の継続ダメージ〈DOT 〉は圏内に入った瞬間に消えるわね」
「でもそれは貫通ダメージも同じだと思いますよ」
ランがアスナの言葉に続いた。
「でも、それなら刺さっている武器はどうなるんだ?」
「さあ、自動で抜けるんじゃないかな?」
「だろ。だから実験しようと思うんだよ」
と、言い俺はレイン達4人を連れてレストランを後にし圏外に移動した。
圏外に出た俺は腰に装備しているピックを取りだし自分の手に突き刺そうとした。のだが、
「キ~リ~ト~君?今何しようとしたのかな?」
レインが冷え冷えとした声と眼差しで俺を見ていた。
アスナ達も流石に少し戸惑いが見られた。
「ちょ、レインさん大丈夫だから。さっき言った事を実験してみようと思うだけだから!?」
俺はレインに怯えながら説明した。それほどまでにレインの声と眼差しが怖かったのである。
「全く。だからって無理しないでよ。ちなみにキリト君、後でお話があるので」
「・・・はい」
俺がそう言うとレインはウィンドウから高価な回復結晶を取り出した。
その様子にアスナ達は苦笑いを浮かべていた。
「あははは。レインちゃんそこまでにしてあげたら」
「そうだね。アスナちゃん」
「勿論、キリト君。私達も後でお話をしますからね。レインちゃんと一緒に」
アスナ達も俺にそう言うと、俺から少し距離を取った。
俺はまっすぐ伸ばした左手に向けて、投剣スキルの初級ソードスキル《シングルシュート》を発動させた。
俺の左手に突き刺さったピックは、HPゲージを約2%程減らし、その5秒後に再び赤いエフェクトが閃きHPがさらに0.5%程削れた。これがカインズの命を奪った《貫通ダメージ》に他ならない。
しばらくそのままにしているとランが、
「キリトさん、早く圏内に入って下さい」
と言って来たので俺は街の中に入った。
街の中に入るとレインが
「止まったね」
「ああ、だが武器は突き刺さったままか」
「ええ、こうなると更に今回の事はわからなくなりますね」
「うん。圏内に入るとダメージは受けなくなるんだよね。それでもカインズさんはダメージを受けていたってことは・・・」
「ああ、恐らく俺達の知らない未知のスキル、もしくはシステムの抜け道って事になるな」
俺はユウキの言葉に続きそう言った。
「キリト君。そろそろヨルコさんとの待ち合わせの時間だよ」
とレインが言ってきた。
「もう、そんな時間か」
ヨルコさんと待ち合わせている時間は10時に宿屋の前でだった。
俺は左手に突き刺さっているピックを抜くと不快な痺れが全身を走った。
「うっ」
「大丈夫?キリト君」
「ああ、大丈夫だレイン」
「そう?なら良いんだけど。・・・・そうだ!」
するとレインが俺の左手に両手を合わせて来た。
「・・・・ちょ、レイン!?」
「良いから、こうしていると痛みが和らぐでしょ♪」
「・・・・ああ、・・・・そうだな」
「「「はぁ・・・・」」」
俺達の光景にアスナ達は遠くから暖かい眼差しで俺達を見てため息を出していた。
俺達はその後ヨルコさんと合流した。
「ヨルコさん、昨日の今日で話を聞いてすまない」
「いえ・・・・、大丈夫です。早くカインズを殺した人を捕まえて欲しいですから・・・・」
「その事で聞きたい事があるんだけど、良いかな?」
「はい、何ですか?」
「ヨルコさん、シュミットさんとグリムロックさんを知っているかな?」
レインがシュミットとグリムロックの名前を出すとヨルコさんは驚いたような反応をした。
「・・・・はい。・・・・・知っているもなにもシュミット、グリムロックは前に私とカインズが所属していたギルドメンバーなんです」
「前は、って事は今そのギルドは・・・・」
「はい、皆さんが想像している通りです」
そう言うとヨルコさんは俺達の顔を見て、
「お話しします。半年前私達のいたギルドはあることが原因で消滅したんです。ギルドの名前は『黄金林檎』っていいました」
「黄金林檎?」
「はい、別に攻略目的はなく、楽しむためと日々の食事代と宿代を得るための総勢8人の弱小ギルドだったんです。でも、半年前中間層のダンジョンで見たことないレアなモンスターとエンカウントしたんです。私達は夢中で追いかけ回し、誰かが投げたタガーが偶然モンスターにあたって倒しました。そのモンスターからのドロップアイテムを鑑定してみたらなんと敏捷力が20も上がる指輪だったんです。そんなの今の最前線からでもドロップしませんよね?。そこから先は指輪をオークションに出すか誰かが使うかで分かれました。結局、指輪はオークションに出すことが決まりリーダーは一人で最前線近くの層に泊まりで行くことになりました。でもリーダーはいくら待っても帰ってきませんでした。私達は、不安になり何人かで第1層の黒鉄宮に確認しにいきました。・・・・結果はオークションに出しに行った日の深夜に死んでいました」
「・・・・死亡理由はもしかして・・・」
アスナが震えるように聞くと、
「はい、・・・・カインズと同じ《貫通属性ダメージ》です」
ヨルコさんは、眼に涙を浮かべて言った。
「その後、ギルドはどうなったんだ?」
「リーダーが亡くなってそのまま自然と消滅して当時のメンバーは全員散り散りとなってしまいました。でもカインズとは、たまに狩りや食事を取っていました」
「ごめんね。辛いことを思い出させちゃって」
「いえ、大丈夫です。それに今でも信じられないんです。私が目指していた、とてもカッコよく凛々しかった彼女が死んでしまうなんて」
「・・・・・ん?ヨルコさん、リーダーさんって女の人?」
ユウキが俺も疑問に思っていたことをヨルコさんに質問した。
「はい。名前は『グリセルダ』って言います。グリムロックさんは彼女の旦那さんなんですよ」
「へぇ、そうなんだ。でも残念ね、グリムロックさん。好きで結婚までしたのに奥さんが亡くなって」
アスナが悲しげに言うと、
「ええ。当時グリムロックさんはグリセルダさんを亡くして塞ぎ混んでいたんです」
「そうなの、ありがとう。話してくれて」
「いえ」
「すまないがもう1つだけ聞いても良いか?」
「はい、何でしょうか?」
「指輪をオークションに出すことに反対したのは誰なのか分かるか?」
「えーと、私、カインズ、シュミットです」
「そうか、ありがとう」
俺達はその後ヨルコさんを部屋まで送り転移門広場に来てヨルコさんから聞いた話を相談していた。
「どう思う、キリト君?」
「ああ、恐らく今回の圏内事件は半年前の『黄金林檎』の消滅に関係があると思う」
「私も、そう思うな」
「ええ、まず間違いないでしょう」
「僕も姉ちゃんの言う通りだと思うな」
「でもそうなるとカインズが圏内で死んだ理由が分からないんだよな。誰かシステムに詳しい人がいれば良いんだけど」
俺がそう言うとレイン達も考えた。
俺はしばらくして一人のプレイヤーが思い付いた。レインの方を向くとレインも俺と同じ結論に至ったようだ。
「アスナ、ユウキ、ラン。あいつを呼び出せるか?」
「あいつ?」
「誰の事ですか」
ユウキとランが頭に?を浮かべて言った。
「ヒースクリフさんだよ」
「団長!?」
レインが言ったプレイヤーにアスナは驚いていた。
ユウキとランは「ああ、なるほど」って顔をしていた。
「ああ、どうだ」
「ちょっと待って、団長に聞いてみるから」
そう言うと、アスナはヒースクリフにメッセージを送った。
その3分後、
「大丈夫、だって」
「そうか、それなら第50層に来てほしいって送ってくれ」
「わかったわ」
俺達はアスナがヒースクリフにメッセージを送った後、第50層に転移してヒースクリフを待っていた。
次回はヒースクリフとの話し合い。
感想等お待ちしてます。