ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
ありがとうございます。
今回はリズとの会合です。
HF(ホロウ・フラグメント)編か原作通りかアンケートをとっていますどちらが良いか送って下さい。
誤字脱字があったらごめんなさい。
第50層主街区「アルゲード」
「そろそろ、あのスキルに耐えられる片手剣を探さないといけないな」
不意に俺が漏らした言葉にレインが、
「そうだね。私のスキルに耐えられる片手剣は自分で作製するから。もう少しで鍛冶スキルがマスタリー出来るからその時に作ろうかな~」
と、反応した。
俺達が話している場所はレインの家の中なので誰かに聞かれる心配もなく話せる。俺とレインが話しているスキルとは、半年ほど前に取得した『二刀流』と『多刀流』スキルの事だ。このスキルは所有者が一人しかいない、いわゆるユニークスキルに値する。俺とレインの他にユニークスキルを取得しているのは血盟騎士団、通称KOB、のギルドマスターであるヒースクリフだけと確認されている。
「今の最前線は第66層だろ」
「そうだね」
「俺の気のせいかも知れないが第65層を超えた時点から何かモンスターのアルゴリズムが変わって来ている気がするんだよな」
「あ、それは私も思った」
「だろ、何時またヤバイ時が来るか分からないかな。・・・・それに65層のボス攻略では5人もの死者が出たからな」
「そうだね。あの時はかなりヤバかったね。ヒースクリフさんが支えてくれてなかったら全滅していたかもしれないね」
2日前に行われた第65層ボス攻略では5人の死者を出してしまった。ボスの名は『ザ・サンクチュリア・ドール』と言うゴーレム型のボスだった。このボスは25層や50層のクォーター・ポイントに近いレベルのボスだった。ゴーレムの名の通り防御力はかなり高く生半可の攻撃は通らず、攻撃力も高かった。5段ゲージの内4段目までは、苦労せず出来たが最後の1段に入った途端、ボスのパターンが変わり一人、二人と死んでしまった。その戦況をヒースクリフは一人で支えた。ボスの攻撃は全て防ぎボスが動かなくなった所でヒースクリフを含む俺達ののソードスキルをもろに浴びて、第65層のボスはポリゴンの欠片へと変わった。
2日前の出来事を思い出していた俺とレインは、話を戻した。
「レイン、俺の片手剣作ってくれないか?」
俺がレインに剣の作製をお願いすると、
「え、私がキリト君の片手剣を造るの!?」
「ああ、出来ないか?」
「え~と、その、私なんかより私の知り合いに造ってもらったら?」
「レインの知り合い?・・・・・ああ、アスナ達の剣を造った人の事か?」
「うん。リズっちに頼んだら良いよ」
「う~ん。まあ、レインがそこまで言うならその人に造ってもらおうかな」
「オッケー、それじゃ、早速リズっちのところに行こうよ」
「ああ、分かった」
俺とレインはリズっちと言う人の所に行くことにした。
歩いている最中、不意に俺の隣を歩くレインが、小さな声で何かを言った。
『出来れば私がキリト君の剣を造りたいけど恥ずかしいよ』
俺は隣を歩くレインに、
「ん、何か言ったか?」
と聞いた。
「う、ううん。何でもないよ、キリト君。さ、行こうよ。リズっちのお店は第48層だよ」
「分かった」
俺達は転移門広場から第48層に転移した。
第48層主街区「リンダース」
第47層主街区に転移した俺達はレインの先導のもと水車のある家にやって来た。
看板には『Lisbeth.s Smith Shop 』と書かれていた。
店内に入ると、
「リズベット武具店へようこそ」
赤いドレスみたいな服を着た女性プレイヤーが声を掛けてきた。
「ヤッホー、リズっち♪」
「あら、レインじゃない。どうしたの?」
「今日は、リズっちにお願いがあってきたんだよ」
「お願い?」
「うん。武器を造って欲しいんだよ」
「え?武器を造ってて、レイン、あんた鍛冶スキル取っているでしょ?どうして?」
「あ~、ごめんごめん。武器を造って欲しいのは彼のためなんだよ」
「彼?」
リズがレインに聞いてきた。
「あ~、はじめまして、リズベットさん?で会っているのか?」
「会っているよ、キリト君♪」
「キリト?・・・・・もしかしてレインのパートナーの《黒の剣士》?」
リズがそう聞いて来るとレインが答えた。
「あってるよ、リズっち♪」
「へぇ~、なるほど」
「な、何だ?」
「ふっふっふ、レイン」
「な、何かな、リズっち?」
リズは含み笑いをするとレインの方へ近寄ってきた。
「彼がレインの好きな人なんでしょ」
「ちょ、リズっちてば」
何故かレインは顔を赤くして焦っていたのか声が裏返ったいた。
「どうしたんだ、二人とも?」
「にゃ、にゃんでもにゃいよ、キリト君」
レインは驚いたのか噛んで答えた。
「そ、そうか」
その光景にリズは口を押さえ笑うのをこらえていた。
「さて、それで武器を造るとしてもどのくらいのプロパティがいいの?」
「え~と、それじゃ、これと同等以上の性能で頼む」
俺は背中に装備していた『エリュシデータ』を鞘ごとリズに渡した。
「っ、重っ・・・・」
俺から渡された剣をリズは落としそうになった。何とか台の上に乗せたリズは、鑑定スキルを使って俺の剣を調べた。
『え~と、ロングソード・ワンハンド・固有名『エリュシデータ』製作者銘・無し。といことは、これはあたしとレイン、同業者の造った物じゃないわね』
しばらくしてリズが店の奥の壁に掛けてあった片手剣を取り俺に渡してきた。
「これが、今うちにある最高の剣よ」
俺は剣を鞘から外し数回素振りをして首を傾げた。
「少し軽いかな?」
「使った金属がスピード型の奴だからかな・・・・」
「ちょっと、試してもいいか?」
「試す?」
「耐久力をさ」
と言うと、俺は台の上にある『エリュシデータ』にリズから渡された剣を構え、降り下ろした。
「セイッ!」
次の瞬間、剣が見事に真ん中からへし折れ、吹き飛んだ。
俺のではなく、"リズから渡された剣が"、
「うぎゃああああ‼」
リズの悲鳴が店中に響いた。
「な・・・・な・・・・・、何すんのよ~ちょっとレイン、この人あたしの最高の傑作の剣折ってくれちゃったんだけど‼」
流石にレインも顔を引きつっていた。
「キリト君。いくらなんでも、やりすぎだよ。ごめんね、リズっち」
「ごめんね、じゃないわよ、レイン‼・・・・・いや、レインが悪いんじゃないんだけどさ」
「え~と、リズベットさん、すまん。まさか剣が折れるとは思わなくて」
その言葉にリズは更にヒートアップした。
「それは、あたしの剣が脆いって事!?」
「いや、そう言う意味じゃないんだけど」
するとレインが、
「あのさ、リズっち。第55層の北の隅にあるクエストで手に入る鉱石の事知っている?」
すると、その言葉にリズは落ち着いたのか答えた。
「え、ええ、知っているわよ。確か、北の隅にある村の村長から受けられるクエストでしょ」
「うん。その鉱石を手に入れるための条件として、マスタースミス、がいないといけないって言う噂があるんだけど」
「そうなの?確かに鍛冶屋で戦闘スキルを鍛えているのって余りいないしね」
「それで何だけど、一緒にそれを取りに行かない?」
レインからの質問にリズは少し考えて、
「いいわよ」
「オッケー♪それじゃ行こうよ。キリト君、リズっち」
「ああ」
「分かったわ。後、キリト、あたしの事はリズで良いわよ」
「そうか?分かった。よろしくな、リズ」
第55層に行こうとしたときレインがリズに、
「そう言えば、リズっち。片手棍スキルの熟練度ってどのくらい?」
「ええっと、確かついこの間マスタリーしたわね」
「そうなの!?いつの間に」
「まあ、自分で鉱石を採ってきたりするからね」
「えっと、じゃあ、レベルは?」
「レベル?レベルは62よ」
リズの言葉に俺は少し驚いていた。
攻略組程ではなくとも中層ゾーンの中ではかなり高いからだ。ちなみに俺のレベルは88、レインのレベルは87と攻略組の中でもかなり高いレベルだ。
「それなら、大丈夫そうだね」
「ああ、でも万が一の時のためにリズはレインの側にいてくれ」
「わ、分かったわ」
俺達はその後、ポーション類を確認しリズは店をNPCに任せて第55層の北の村へと行った。
どうでしたか?次回も早く投稿出来るようにします。
アンケート、感想等お待ちしてます。