ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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今回は《ラグー・ラビット》編です。

次回は早く投稿出来るようにします。

HF(ホロウ・フラグメント)編か原作通りかのアンケート募集中です。

誤字脱字があったらごめんなさい。


SAO編 第27話〈《ラグー・ラビットの肉》と晩餐〉

第74層迷宮区

 

「はっ・・・・・」

 

「はぁぁ・・・・・」

 

俺とレインは、現在の最前線、第74層の迷宮区でモンスター相手に戦闘をしていた。

今、俺達二人の目の前にいるのは2体のレベル82の『リザードマンロード』。俺は右手に握っている片手剣『エリュシデータ』を体の正中線に構えた。レインも俺と同じように右手に握っている片手剣『キャバルリーナイト』を構えていた。リザードマンも、左手の円盾(バックラー)を掲げ、右手の片刃曲刀(シミター)を引いた。

 

「ぐるあっ‼」

 

凄まじい咆哮とともに、リザードマンが地を蹴った。遠間から、シミターが鋭い円弧を描き俺の懐に入り込んできて空中に鮮やかなオレンジのライトエフェクトが輝いた。曲刀カテゴリの上位ソードスキル《フェル・クレセント》単発重攻撃突進技を繰り出してきた。射程四メートルを0・4秒で詰めてくる技だ。だが俺は、その攻撃を先読みしていた。俺は、密着してきたリザードマンの懐に低い姿勢で。

 

「・・・・・・せあっ」

 

掛け声とともに、右手の『エリュシデータ』を真横に切り払った。真横に切り払った剣には水色ライトエフェクトが付与されていた。切り裂いた俺の剣は更にリザードマンの胸を切り裂いた。合計4回の攻撃、片手剣ソードスキル《ホリゾンタル・スクエア》水平4連撃を放った。

《ホリゾンタル・スクエア》をもろに喰らったリザードマンは、HPを1ドットも残さず消え去りポリゴンの欠片となって爆散した。視界には紫のフォントで加算経験値とドロップアイテムリストが浮かび上がった。フォントを一瞥した俺は、剣を左右に切り払い背中の鞘に収めた。

 

「・・・・ふぅ」

 

詰めていた息を吐き出しレインの方を見ると。

 

「やぁぁ・・・・・」

 

リザードマンに片手剣ソードスキル《バーチカル・スクエア》4連撃を喰らわせポリゴンへと変えていた。リザードマンを倒し、剣を腰の鞘に収めるとこちらにやって来た。

 

「お疲れさま、キリト君」

 

「ああ。お疲れ、レイン」

 

不意にレインが時間を確認するともうすでに16時を下回っていた。

 

「帰ろうか」

 

「そうだな」

 

俺達は、転移結晶を使用せず歩いて主街区まで行きそこから転移して帰ることにした。

俺達は、迷宮区から出て森林を歩いていると俺の『索敵』スキルに何かが反応した。

 

「レイン」

 

俺が呼ぶとレインも何かが反応したのか俺と同じところを見ていた。俺達は、その場所を見ているとモンスター表示が現れた。俺達は、その名前に息を飲んだ。何故ならそれは《ラグー・ラビット》と表示していたからだ。俺とレインは互いの顔を見合わせて、腰に装備してあるピックを取り出した。最初にレインが投擲スキル《シングルシュート》を放ち《ラグー・ラビット》が飛び上がった所で俺が同じく《シングルシュート》を放った。

結果、俺のピックは《ラグー・ラビット》に突き刺さりHPを余すことなく削りとった。ポリゴンの欠片となると俺とレインは浮かび上がっているフォントを見た。見ると《ラグー・ラビットの肉》と表示されていた。

 

「よっし、《ラグー・ラビットの肉》ゲットだ」

 

「キリト君、こっちにも入っていたよ」

 

《ラグー・ラビット》は経験値が高いわけでもないがドロップアイテムは別だ。何故ならそれはこの世界では数少ないS級食材だからだ。だが《ラグー・ラビット》は逃げるのが早く剣の間合いに詰めることが出来ないため非常に困難なのだ。だが今回は違いこうしてゲットすることが出来た。

 

「どうする?」

 

「そうだな、転移結晶を使って帰ろう」

 

俺がそう言うとレインはポーチから転移結晶を取り出した。俺も取り出した転移結晶をレインと同時に掲げあげ。

 

「「転移アルゲード」」

 

転移先を指定して転移した。

 

第50層主街区「アルゲード」

 

アルゲードに着いた俺とレインは、すぐさまエギルの経営している店に向かった。

利用は、今日の戦利品の売買とアイテムの補充が目的だ。

エギルの店に着くと既に他のプレイヤーと交渉をしていた。プレイヤーはアイテムをトレードウインドウを操作し送り代わりにお金を受け取っていた。

 

「まいどあり~」

 

プレイヤーが店を出るとき肩を落としていくのが俺達は見てとれた。

 

「相変わらず悪どい商売しているな、エギル」

 

「よぉ、キリト。それにレインちゃん」

 

「こんにちは、エギルさん。さっきのプレイヤー、肩落として帰っていきましたよ」

 

レインがエギルに言うと。

 

「そうか?互いに承諾した取引だぞ」

 

毎度同じ言葉が返ってきた。

 

「さて、俺達も頼む」

 

「はいよ。キリト、レインちゃんはお得意様だからな」

 

そう言うとエギルはトレードウインドウを操作し《ラグー・ラビットの肉》の所で手が止まった。

 

「おいおい、S級食材かよ!?」

 

「うん。あ、これは、売らないよエギルさん」

 

「わかってるって」

 

俺達はアイテムのトレードとポーション類の補充をしていると不意に後ろから声がした。

 

「キリト君、レインちゃん」

 

後ろを振り向くとそこには。

 

「お、アスナじゃないか。それにユウキとランも」

 

「ヤッホー、アスナちゃん、ユウキちゃん、ランちゃん」

 

血盟騎士団の副団長とその補佐のアスナ、ユウキ、ランがいた。その後ろには護衛役のプレイヤーが3人程いた。

 

「どうしたんだ3人共?」

 

「ううん。もうすぐボス攻略だから顔を見に来たの」

 

「へぇ~。・・・・あ、そうだ。3人共ちょっとこっちに来て」

 

レインがアスナ達3人を呼び自分のウインドウを可視化にして《ラグー・ラビットの肉》見せた。すると。

 

「「「えっ!これ本当(ですか)!?」」」

 

予想通りの反応が返ってきた。

 

「うん。3人共来る?」

 

「勿論行くわ」

 

「僕も行くよ」

 

「私も行きます」

 

「オッケー。キリト君、アスナちゃん達も来るって」

 

「ん、分かった」

 

俺は、エギルとのアイテム取引を終わらせレインの方に行くときエギルが。

 

「なあ、キリトよ。俺にも一口・・・・・」

 

「ああ、感想を800字以内で答えてやるよ」

 

「そりゃあないだろ‼」

 

エギルの反応に俺は、苦笑いをしながら出て行くと。

 

「アスナさま、ユウキさま、ランさまもこんな得たいの知れないプレイヤーと一緒に行くなんて」

 

外でアスナ達が護衛の一人と争っていた。

 

「これは、命令ですクラディール。本日の護衛は此処までで大丈夫です」

 

「ですが!」

 

「まぁまぁ、クラディール。少しは落ち着いてよ」

 

「ユウキさま」

 

「それに、キリトさんとレインさんは貴方よりレベルは10は上ですよ」

 

ランがそう言うと。

 

「キリト・・・・・まさか元βテスター上がりの『ビーター』。それなら尚更です。こんな、ビーターの奴に・・・・・・・」

 

クラディールが声を荒げながら言うと。

 

「ねぇ、クラディールさんだっけ?今何て言ったのかな?今、ビーターって言わなかったかな?」

 

レインが腰の鞘から片手剣『キャバルリーナイト』を抜き出しクラディールに向けていた。しかも物凄い殺気を交じ合わせて。正直俺でも驚くほど凄い殺気を放ちレイン以外の俺を含めたその場にいたプレイヤーは少し後ろに下がった。

 

「レ、レインちゃん、落ち着いて。とにかく今日はもう結構です。ラムさん、リーザちゃん、後お願いしますね」

 

アスナが慌てて残りの護衛に言った。

 

「「はい」」

 

ラムと呼ばれた青年とリーザと呼ばれた少女は苦笑いを浮かべて未だに何かを叫ぼうとしているクラディールを連れて人混みのなかに紛れた。

 

「ごめんなさいね。キリト君、レインちゃん」

 

「あはは。大丈夫だよ」

 

「何かムカつくな、あの人。キリト君の事何も知らないくせに」

 

レインは少し落ち着いたのか握っていた片手剣を腰の鞘に収めた。

 

「まぁ、ともかく俺達の家に行こうぜ」

 

俺達は、家に向かうため歩を進めた。家に着いた俺達はレインの元リビングに向かった。

家に着いたレインは、奥にある寝室に入って行った。その間俺達は武器等を解除しくつろいだ。

しばらくしてレインが私服に着替えて戻ってきた。

 

「さてと・・・・・・」

 

レインはストレージを操作し《ラグー・ラビットの肉》を実体化させた。俺も続けて実体化させレインに渡すと。

 

「どう、料理しようか?」

 

「そうだね~。《ラグー》ってあるからシチューでいいんじゃないかな?」

 

「そうですね」

 

「僕も賛成」

 

「それじゃあキリト君。キリト君はここにいて。直ぐに作っちゃうから」

 

「ああ、分かった」

 

レイン達女子は、レインに連れられてキッチンの方へと向かった。

15分経つと。

 

「お待たせ、キリト君」

 

手に料理を持ってレイン達が戻ってきた。

 

「お、いい匂いがするな」

 

俺達は、それぞれ席に着いた。

 

「それじゃ・・・」

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

レインの乾杯の音頭の元食事を始めた。食べている間俺達は、一言も喋ることなくただ食べていた。

喋ったのは食べ終わり食後のお茶を飲んでからだった。

 

「おいしかった~」

 

「ああ。今まで生きてきたかいがあったな」

 

「ほんとね~」

 

「そうですね」

 

「そうだね」

 

俺達は一息つきそう呟いた。お茶を飲んでいる最中アスナが不意に、

 

「ところで、キリト君とレインちゃんはギルドに入らないの?」

 

俺とレインに問いかけてきた。その問いに俺とレインは、

 

「今のところ入る気は無いな。それにギルドって何か馴染めないんだよな」

 

「私もそうかな。ずっとキリト君とコンビ組んでいたから、今更ギルドに入るとなるとね」

 

と、答えた。

 

「まぁ、確かにそうかもしれないですね」

 

「確かに姉ちゃんの言う通りかもしれないな~。それに何となくわかる気がするよ」

 

ランとユウキが納得したように答えた。

 

「なるほどね。・・・・・それじゃあ久し振りに私達5人で攻略しない?」

 

アスナが俺達4人に聞いてきた。

 

「私は構いませよ」

 

「僕も賛成だよ‼」

 

「私も良いよ」

 

「う~ん。俺も構わないけど・・・・」

 

「けど、何?」

 

俺は疑問に思っていたことをアスナに聞くと。

 

「いや、ギルドの方は良いのか」

 

「別に大丈夫よ。ね、二人とも」

 

アスナがユウキとランに聞くと。

 

「はい」

 

「勿論だよ」

 

「そうなのか。なら良いぜ」

 

「やったね。明日はアスナちゃん達と久し振りにパーティーが組めるよ♪」

 

レインは嬉しそうに声を弾ませて言った。

 

「それじゃ、そろそろ私達はおいとまするね」

 

「え、もう帰るの?」

 

「うん。明日第74層「カームデット」の転移門広場で待ち合わせで良いかな?」

 

「構わないぞ」

 

「了解」

 

「それじゃ、また明日ね」

 

そう言うとアスナは帰っていった。暫くしてユウキとランの姉妹も帰っていき家には俺とレインの二人になった。

 

「さてと、そろそろ寝るか」

 

「うん、そうだね。お休みなさいキリト君」

 

「ああ、お休み」

 

俺とレインはそのあとに部屋に戻り目覚ましをセットして眠りに落ちた。




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