ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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祝30話記念‼
ここまで読んで下さった方々やアンケート、感想を送ってくださった方に感謝を申し上げます。
これからも「ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士二人の双剣使い」をよろしくお願いします。


SAO編 第30話〈決戦青眼の悪魔VSユニークホルダー、ユニークスキル解放!〉

悲鳴を聞きつけ敏捷力を全開にしてボス部屋に着いた俺達は中の様子を確認した。

 

「おい、大丈夫か‼・・・・・くっ」

 

中は地獄図になっていた。中央にボス《ザ・グリームアイズ》が『軍』の連中を相手にしていた。《グリームアイズ》のHPはまだ3割も減ってなかった。それに最初に見た数より二人足りない。転移結晶で脱出したならいいのだが。

 

「何をしている!早く転移結晶を使え!」

 

俺は奥で闘っているの『軍』の連中に言った。

だが。

 

「だ、ダメだ。結晶が使えない」

 

「なっ!?」

 

俺達は『軍』のプレイヤーからの言葉に声を失った。結晶無効化エリアは迷宮区に稀にあるトラップで今までボス部屋にそんなトラップはなかったからだ。

俺は、転移結晶無効化エリアで前自分のせいで全滅したギルドの事を思い出した。

すると奥で戦っているコーバッツの声が聞こえた。

 

「何を言うか!我々に"撤退"の2文字はない!戦え!戦うんだ‼」

 

「馬鹿野郎・・・・・・!!」

 

俺は、コーバッツの言葉に悪態を突いた。死者を出すことだけはなんとしても防がないとならないのにあの男は何を言っているんだ!

 

「おい、キリト。これは、一体どうなってんだ!」

 

追い付いてきたクラインに俺は事情を説明した。

 

「くっ、どうすりゃいいんだよ」

 

その間にも『軍』のプレイヤーは攻撃をしていたがまともに攻撃が当たることもなく《グリームアイズ》の一息で崩れた。《グリームアイズ》の大剣に一人のプレイヤーが掬い上げられこっちに放られてきた。

放られてきたプレイヤーは、コーバッツだった。彼のHPはすでにレッドゾーンを超えあっという間に0になった。

 

「あ、ありえない」

 

コーバッツは、最後にそう言いポリゴンの欠片へと爆散していった。

 

「そ、そんな」

 

レイン達は、顔を埋めていた。

 

「うわぁぁぁぁ」

 

「だ、ダメよ。もう・・・・・・・」

 

アスナの言葉に俺は振り返りアスナを止めようとしたが。

 

「「・・・・ダメ~~!!」」

 

その声にレインもつられて腰に装備した片手剣『キャバルリーナイト』をアスナは、腰から細剣『ランベントライト』を抜刀しボス部屋に入っていった。

 

「レイン、アスナッ!」

 

俺達はレインとアスナを追いかけるようにして中に入っていった。

アスナは、『グリームアイズ』の背中に細剣ソードスキル《カドラプル・ペイン》4連撃を、レインは片手剣ソードスキル《ヴォーパル・ストライク》単発重攻撃を繰り出した。二人の攻撃はヒットしタゲは二人に移ったが《グリームアイズ》の繰り出した攻撃は微々だが当たってしまった。《グリームアイズ》は更に攻撃をしようとしたところに背中から抜刀した俺の片手剣『エリュシデータ』を刃に滑り込ませ軌道を反らさせた。

 

「二人とも、下がれ!」

 

俺は、《グリームアイズ》からの追撃に備えた。繰り出された技はどれも致死とさえ思える威力で次々に襲い掛かってきた。奥では、クライン達風林火山が『軍』の連中を外に連れ出していたが中々進まなかった。何故なら、俺は真ん中で陣取っているためクライン達は端を通らないとならないのだ。

 

「やぁぁぁあ・・・・・」

 

 

「はぁぁぁあ・・・・・」

 

ユウキとランも《グリームアイズ》相手に攻撃をしているが中々有効打が与えられない。

 

「ぐっ!!」

 

とうとう、相手の攻撃が俺の身体を捉えた。しびれるような感覚が走った。元々、俺の装備とスキル構成はタンク仕様ではないのだ。俺は、残された可能、性攻撃特化仕様(ダメージディーラー)たる俺の全てをもって立ち向かうしかない、と決意した。

 

「アスナ!ユウキ!ラン!クライン!頼む十秒だけ持ちこたえてくれ。レイン!"アレ"を使うぞ!」 

 

「分かったわ!」

 

「「了解!」」

 

「おう!」

 

「わかったよ!」

 

俺は、右手の剣を強振して《グリームアイズ》の攻撃を弾き、間髪入ってきたクライン達とスイッチした。

だが、アスナやクライン達のスキル構成も何時までももたない。アスナは速度重視型、ユウキは攻撃特化型、ランはやや速度重視型、クラインはやや攻撃特化型なのだ。

俺とレインは、下がってウインドウを表示させアイテムリストから一つの剣を空白部分に設定。続いてスキルウインドウを開き、選択している武器スキルを目的のものに変更。全ての操作を完了してOKボタンをタッチしてウインドウを消した。俺は、レインを見ると彼女も終わったようだった。

 

「やるぞ、レイン!」

 

「うん!」

 

「アスナ!クライン!いいぞ!!スイッチ!」

 

アスナ達は、HPをイエローゾーン手前まで減らしていた。本来なら直ちに結晶で回復するところなのだが、この部屋では出来ないためポーションで少しずつ回復するしかない。

 

「イヤァァァァ‼」

 

「ウォォォォオ‼」

 

「「スイッチ‼」」

 

俺とレインは、スイッチして入り込み俺は背中から『ダークリパルサー』をレインは腰から『トワイライト・ラグナロク』を抜いた。

俺とレインは、取り出した片手剣で《グリームアイズ》の腹を切り裂いた。

 

「グォォォォ‼」

 

やっと決定的にHPが減った。だが、そんなもの気にしないかのように《グリームアイズ》は大剣を俺に降り下ろしてきた。だが俺は、それを両手に装備した片手剣をクロスさせて防いだ。これが、《二刀流》武器防御スキルクロス・ブロックだ。防いだ大剣を俺はおもいっきり弾き返した。

 

「今だ、レイン!」

 

「うん」

 

後ろには、2本の剣を構えたレインがいた。だがその距離からは《グリームアイズ》に攻撃することが出来ない。

はずだが。

 

「行くよ!やぁぁぁぁぁぁ・・・・・・《サウザンド・レイン》!!」

 

レインは《多刀流》最上位ソードスキル《サウザンド・レイン》を繰り出した。《サウザンド・レイン》は連撃数不明のソードスキルだ。連撃数不明の原因は遠近両方の攻撃が可能で自身の剣が攻撃するわけでは無いからだ。

レインは、その場で一回転し剣を広げた。すると、ライトエフェクトを纏ったレインの剣の背後の空間が歪み蒼い色をした剣が次々と現れた。レインが右手の剣を降り下ろすと背後の剣が《グリームアイズ》に殺到し貫いていった。《グリームアイズ》は大剣で塞ごうとするが蒼い色をした剣は空中を飛び貫いた。

《グリームアイズ》はそれでノックバック効果が起こりのけ反り状態になった。

 

「キリト君!」

 

「はぁぁぁあ・・・・・・《スターバースト・ストリーム》‼」

 

俺は、それを逃さず両手の剣を振るった。

《二刀流》上位ソードスキル《スターバースト・ストリーム》16連撃だ。両手の剣が恒星から吹き出すプロミネンスの奔流のごとく《グリームアイズ》を切り刻んでいった。《スターバースト・ストリーム》の弱点は攻撃中、自身が無防備になってしまうことだ。

《グリームアイズ》の大剣に攻撃を当てられながらも俺は思考が加速したような感覚で剣を振るい続けた。

 

「グォォォォオ!」

 

「ウォォォォォオ‼」

 

連撃最後の俺の右手の剣が《グリームアイズ》の腹に突き刺さると《グリームアイズ》は動きを止めピクリと動いたあと"バッシャーン"と音がなり響きポリゴンへと爆散した。

 

『Congratulations‼』

 

「終わった、のか・・・・・・」

 

俺は、視界の文字やLAに眼も触れず自身のHPバーを見た。俺のHPは残り5%程だった。

俺は、そこで限界が来たのか両手から剣が床に落ち"カラン"と音が鳴り自身も背中から倒れ気絶してしまった。




キリトの《スターバースト・ストリーム》レインの《サウザンド・レイン》遂に出ました。

アンケート、感想等お待ちしてます。
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