ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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テスト終了、わーいです。

今回も早く投稿出来ました。

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誤字脱字があったらごめんなさい。


SAO編 第33話〈向けられる殺意〉

「な、なあ、これ派手すぎないか?地味なのを頼んだ筈なんだけど」

 

「ふ、ふふふふ、そんなことないよ。キリト君」

 

「いや、レイン笑ってるだろ!」

 

「そ、そんなことないよ。ふふふ」

 

俺とレインは今、第55層グランザムにある血盟騎士団の本部にあるアスナ達の執務室にいた。

理由は、今日一日だけ俺が血盟騎士団に入団するからだ。

レインは、その付き添いみたいな感じだ。

ヒースクリフとのデュエルで負けた俺は、その翌日血盟騎士団の本部に来てアスナから渡された服を着ていた。

 

「入るよ、キリト君」 

 

扉がノックされアスナ達が入ってきた。

 

「どう、キリト君」

 

「いや、どうもないんだけど」

 

俺は、血盟騎士団のユニフォームを着てアスナ達の方を向いた。ユニフォームは、アスナ達が着ている感じの男性バージョンで色は純白に染まっていた。

 

「ふ、ふふ、なるほどね」

 

「あははは、キリトにはやっぱ白は似合わないね」

 

「ユウキ、失礼ですよ。ですが、まぁ確かにそうですね」

 

「やっぱ、キリト君には黒が似合っているよ」 

 

と、入ってきて早々アスナ達は服の感想を言ってきた。

 

「はあ~。まあ、今日一日だけだから我慢するよ」

 

「え~と、それじゃキリトさんは、正面入り口には向かってください。そこで詳しく説明されるので」

 

「わかった」

 

俺は、ランに言われた通り正面入り口に向かった。

入り口には4人の、人影があった。

 

「お、やっと来たな」

 

俺が行くと一人の男性プレイヤーが声を掛けてきた。

 

「私は前衛の指揮を務めるゴドフリーだ。よろしく」

 

「よろしく」

 

「それでは、本日は訓練を行う。我々5人で第55層から第56層へと迷宮区を経由して移動する」

 

俺は、ゴドフリーの言葉に疑問符を浮かべた。

 

「あのなぁ、俺は今日一日だけしかギルドに入らないぞ」

 

「む、そうだったのか。それは失礼した」

 

俺は、ゴドフリーから残りの3人に視線を向けた。

 

「よろしくお願いします。キリトさん」

 

「よろしくお願いしますね。キリトさん」

 

最初に挨拶してきた二人はラムとリーザだった。

 

「ああ、よろしく。え~と、ラムさんとリーザさんであっているかな?」

 

「はい、あってます」

 

「俺のことは、キリトと呼び捨てで構わないよ。二人とも」

 

「そうですか?では、改めて。よろしくお願いします、キリト」

 

「よろしくお願いしますね。キリト」

 

「ああ、こちらこそよろしく」

 

俺は、ラムとリーザと挨拶をして残りの一人に視線を向けた。俺は、残り一人の男性プレイヤーを見て驚いた。何故なら、

 

「おい、ゴドフリー。これはどう言うことなんだ?」

 

「ウム。君たちの間に起こったことは十分承知している。だが一日だけとはいえ同じギルドの仲間なのだからこれまでの事は水に流してはどうかと思ってな。ガッハッハッ」

 

その人物は、ついこの間第74層の転移門広場でデュエルしたクラディールだったからだ。

ゴドフリーからの説明が終わり、クラディールが此方にやって来た。

 

「先日は・・・・・ご迷惑をおかけしまして・・・・」

 

俺は、クラディールの言葉に驚き口をポカンと開けた。

 

「二度と無礼な真似はしませんので・・・・・許していただきたい・・・・」

 

クラディールの表情は長髪に隠れて見えなかった。

 

「あ・・・・・ああ・・・・」

 

俺は、クラディールの変わりように不気味にも思いながら首を縦に振った。

ゴドフリーはそれを見て、再び笑った。

 

「よしよし、これで一件落着だな」

 

「あ、ああ」

 

「それでは、出発する。だが、その前に諸君らの結晶アイテムを預かりたい。緊急時の対応を見たいのでな」

 

「結晶アイテム全てか?」

 

俺は、ゴドフリーの言葉に質問した。ゴドフリーの、答えは首を縦に振った。

 

「あー、ちょっと待ってくれるか。俺の相方に確認するから」

 

「ウム、わかった」

 

俺は、レインにメッセージを送りアイテムの補充と俺のモニターを頼んだ。

送ってすぐにレインから『了解。結晶アイテムが無くなったら補充しとくね』と返ってきた。レインからの了承を得た俺は、ゴドフリーの方を向き結晶アイテムを手渡した。

俺達の結晶アイテムをゴドフリーは、ポーチにしまい、

 

「では、行こう」

 

と、言った。

 

第55層フィールド

 

第55層のフィールドは、草木一本もない荒野フィールドだ。俺達は、グランザムを出てから順調に進んでいた。

道中現れるモンスターは、苦労することなく撃破している。

荒野フィールドの中間辺りでゴドフリーが、

 

「よし、一時休憩。食料を配付する」

 

と、言った。

俺は、近場にあった岩場に腰掛け配付された食料を見た。中身は黒パンと水だった。本来ならレインのお昼が食べられるのにと恨みがましく思ったが一応我慢した。

他のメンバーを見るとクラディール一人だけ手を着けていなかった。俺は、飲もうとした水を見た。すると、"ドサッ"と音がした。音の発生場所はゴドフリーだった。俺は、瞬時に手に持っていた水瓶を捨てた。

何故なら、ゴドフリーのHPバーに黄緑色の枠が囲んであったからだ。

 

"麻痺毒‼"

 

「ラム、リーザすぐにそれを捨てるんだ‼」

 

俺は、ラムとリーザに言いゴドフリーに近付こうとした。

すると、高い岩場にいたクラディールが奇妙な笑い声を上げて飛び降りてきた。

 

「ひゃひゃひゃ」

 

「ク、クラディールこれはどう言うことだ。何かの訓練の一環なのか」

 

「うるさい、もう死ね」

 

クラディールは、ゴドフリーに近づき腰の両手剣を持ちゴドフリーに突き刺そうとした。

 

「はあぁぁぁあ‼」

 

俺は、瞬時に二刀を抜き片手剣下位ソードスキル『レイジスパイク』を放った。だがそれは、大きくクラディールに交わされ当たらなかった。

 

「テメエの相手は後でしてやるよ」

 

そう言うとクラディールはゴドフリーの背中に両手剣を突き立てた。その瞬間クラディールのカーソルは緑から犯罪者のオレンジに変わった。ゴドフリーは、悲鳴をあげるがクラディールの手は止まらなかった。

 

「ラム、リーザ急いで街に戻って助けを呼んでくるんだ‼」

 

俺は、瞬時にラムとリーザにそう言い放った。だが、

 

「ですが、キリト、あれ」

 

「なっ‼」

 

通ってきた道には5人のオレンジプレイヤーがいた。

すると、

 

"バッシャーン"

 

ポリゴンの爆散音が聞こえた。

俺は、発生元を見るとゴドフリーはいなくクラディールが両手剣を突き刺したままの姿でいた。

つまり先程の爆散音はゴドフリーのだったのだ。

 

「あーあ、テメエみたいなガキのせいで全く関係無い奴殺しちまったよ」 

 

「どうしてお前みたいな奴が血盟騎士団に入った」

 

「キヒャヒャヒャ。褒めてるんだぜ良い眼してるってな」

 

クラディールはそう言うと両手剣を右手で持ち左手のガントレットを外し袖を捲りあげた。

 

「なっ!?それは!」

 

そこに描かれていたのは棺桶の中から骸骨の手が出てくる模様だった。ここ、アインクラッドでそのエンブレムを使っているのはただひとつ、殺人ギルド笑う棺桶(ラフィン・コフィン)だ。

 

「・・・・まさか、お前あの時の生き残りなのか。これは復讐なのか・・・・」

 

すると、不意に体に力が入らなくなった。HPバーは黄緑色の枠に囲まれている。つまりこれは、ゴドフリーと同じ麻痺毒だ。ラムとリーザも同様な状態だった。

 

「いつ、まで、手間取って、いるんだよ」

 

「わりぃわりぃ」

 

俺は、その声に視線を向けるとラフコフの幹部ジョニー・ブラックと赤目のザザがいた。

 

「なんで、ここに・・・・・」

 

「決まってんだろ、俺らはお前の死ぬところを見にきたのさ」

 

「ジョニー、の、言う、通りだ。無様、だな、黒の剣士。そして、そっちの、二人は、灼眼の剣士、ラム、と、碧雲のリーザだな」

 

「「どうして・・・・」」

 

「そんなのは別に良いんだよ。お前が死んだことをヘッドに伝えるんだからよ」

 

「な、お前らPoHと一緒にいるのか!?」

 

「そりゃそうだぜ。何せあの時、俺らがヘッドを先に逃がしたんだからな・・・・・・おい、さっさと殺せよ」

 

「了解だぜ。・・・・・・・この日を夢に見てたぜテメエが死ぬところをな!」

 

クラディールはそう言うと俺に両手剣を突き刺してきた。

 

「ぐっ・・・・・」

 

「どうなんだよ、死ぬところはよ。答えてくれよ。おい」

 

クラディールが俺に聞いてくる。

その時、

 

「やあぁぁぁぁ‼」

 

気合いの入った声が荒野のフィールドに響いた。今のは《多刀流》下位ソードスキル『ウインド・ストライク』だ。

次の瞬間一陣の風が走った。眼を開くとそこにいたのは、本来なら第55層の血盟騎士団本部で待っているはずのレインだった。ラムとリーザのところにはアスナ、ユウキ、ランがいた。

 

「大丈夫、キリト君!?」

 

「ああ、助かったよレイン」

 

「お礼は後でね。それより今は・・・・」

 

レインは腰のポーチから回復結晶を取りだし俺に、あてた。

 

「ヒール!」

 

俺のHPはすぐに右端まで回復した。ラムとリーザも麻痺毒から回復したようで立っていた。

 

「ちっ。引き上げるぞ!」

 

「逃がさないよ」

 

レインは、逃げようとしたザザ達を回り込み道を防いでいた。

 

「大人しく投降しなさい。この人数を相手出来ると思っているの」

 

ジョニー・ブラックとザザは観念したようで投降した。アスナ達の方も終わっているようでオレンジプレイヤーは全員武器を下ろし拘束されていた。

 

「後は、お前だけだクラディール。投降しろ」

 

「くそっ」

 

武器を横に下ろしたクラディールは、地面に膝をついた。レインがクラディールを拘束しようとした瞬間、

 

「あめぇーんだよ!」

 

レインに両手剣を降り下ろしてきた。

 

「レイン!うおぉぉぉぉお‼」

 

「キリト君!!」

 

俺は、レインを両手剣から庇い左手が欠損した。だが、俺もクラディールの腹部に右手の手刀を突き刺していた。

体術スキル零距離技『エンブレイサー』

突き刺していた俺の手刀は、余さずクラディールのHPを奪っていった。

 

「ふ・・・・・この・・・・・・人殺しが・・・・・」

 

クラディールは、最後にそう俺に言いポリゴンの欠片へと変わっていった。

俺達は、そのあとザザ達を回廊結晶を使い黒鉄宮にある牢獄まで転移させ血盟騎士団本部にて、ヒースクリフに今回の事を話した。

 

「すまなかった、キリト君。それにラム君、リーザ君」

 

「いや、大丈夫だ」

 

「これからギルドの内部調査を行う。その結果を君に報告しようと思うがよいかね」

 

「ああ、頼む」

 

「うむ。ラム君とリーザ君はしばらく休みなさい。こんなことがあったんだ、休暇だと思ってくれてほしい」

 

「「わかりました、ヒースクリフ団長」」

 

「それじゃ、俺達は帰るな」

 

「ああ」

 

俺とレインは血盟騎士団の本部を出た後第50層にある俺達の家に帰り今日の疲れを癒した。




ラムとリーザの二つ名登場。
ちょっとだけオリジナルが入ってます。

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