ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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遅くなりほんとごめんなさい。
次回はもう少し早くするようにします。

誤字脱字があったらごめんなさい。


SAO編 第39話〈迷宮に潜む運命〉

「うおおおおお!」

 

「とりゃあああ!」

 

「はあああああ!」

 

俺、ユウキ、ラムは装備している双剣、片手剣、刀で迫ってくるモンスターを駆逐していた。

その光景にユリエールさんは呆然としていた。

 

「・・・・・す、すごいですね」

 

「アハハハ」

 

ユリエールさんの感想にレインは苦笑いを浮かべて答えた。

すると、レインと手を繋いでいる娘のユイが。

 

「パパ、すごーい!」

 

「おう。パパもっと頑張っちゃうからな」

 

「うん!頑張って~」

 

それにレインはニコニコ笑顔を浮かべアスナ達は飽きれ顔を浮かべ顔には"親馬鹿ここに極まり"という風に語っていた。

ユリエールさんはどう反応していいのかわからずおろおろとしていた。

 

「その、すみません。前衛お任せしてしまって・・・・」

 

「いえ、大丈夫ですよ。あれは一種の病気みたいなものだから」

 

俺はレインのその言葉に振り返り反論した。

 

「おい、レイン。病気みたいなものってのは酷くないか」

 

「えーそうかな~。それじゃわたしと前衛替わる?」

 

「・・・・・もうちょっとだけ・・・」

 

「フフフ、わかってるよキリト君」

 

俺とレインの会話にアスナ達は生暖かい眼差しで見、ユリエールは唖然としていた。そしてユイは。

 

「わーい。パパもママ二人とも仲良しです♪」

 

と言っていた。

 

そしてアスナ達は。

 

「ねえ、二人とも交代する?」

 

アスナはユウキとラムに聞いた。

 

「えーまだいいよ~」

 

「俺は構いませんよ」

 

ユウキとラムがアスナ達に言うと。

 

「もう、貴女って娘は・・・・・」

 

ユウキの問いにランが呆れて言った。

 

「ラム君、私と交代する?」

 

「ああ、リーザ頼む」

 

ラムはリーザと替わるようだった。

ユウキの方は・・・・・。

 

「姉ちゃん。姉ちゃん前衛したい?」

 

「え?う~ん。私はどっちでもいいけど・・・・・アスナさんはどうですか?」

 

「私?どっちでもいいよ」

 

「それじゃ、私が出てもいいですか?」

 

「いいよ~」

 

どうやらユウキとランが交代するらしい。 

 

「それじゃあ姉ちゃん前衛よろしくね」

 

「わかったわ」

 

ユウキは潔くランと前衛を交代した。

俺はユウキに近づき。

 

「ユウキ、ランと代わって良かったのか?」

 

聞いてみた。

するとユウキはすぐに頷き。

 

「うん。ちょうどよかったよ、疲れていたしね」

 

「そうか」

 

その後も俺達は順調に進んで行った。

道中何故か《スカベンジトード》が多く出現した。

《スカベンジトード》はカエルみたいなモンスターで正直気持ち悪かった。女子勢も流石にそれとは戦わなかったため俺とラムが片付けた。

 

「大丈夫か?」

 

「う、うん。何とか」

 

「そうか。あ、レイン今度これ料理してくれよ」

 

「ん、どれ?」

 

俺はストレージから《スカベンジトードの肉》をオブジェクト化して見せた。

 

「ほら、これ」

 

俺が《スカベンジトードの肉》を見せると興味深そうに見た。

 

「へぇ。これ何のお肉?」

 

「これか。《スカベンジトードの肉》だ」

 

俺が言うとその瞬間辺りシーンと静かになった。

 

「《スカベンジトードの肉》これ?」

 

「おう!」

 

「・・・・・ニエ!」

 

俺がそう言うとレインは大きな声で何かを言うとウインドウを表示させ操作した。

 

「れ、レイン何やってんの?」

 

「え、何って《スカベンジトードの肉》を消したんだよ」

 

「はい!?」

 

俺はレインの言葉に慌ててウインドウを開きレインとの共通アイテムストレージをタップした。

 

「な、ない。なんで消しちゃうんだレイン!?」

 

「なんでって、嫌だもん。あれ、料理するの」

 

「そ、そんな~」

 

俺はレインの行動に落胆をしてしまった。

 

「あの、キリト。俺《スカベンジトードの肉》もっているけど・・・・・・「ラム君、余計なことしないでね」な、なんでもないです」

 

ラムが俺に言うとレインはラムの顔を見て顔はにこやかに言った。その言葉に流石のラムも怖じ気づいていた。

するとユリエールさんは我慢できないといった風にお腹を押さえ、くっくっと笑いを洩らした。

途端。

 

「お姉ちゃん、はじめて笑った!」

 

ユイは満面の笑みを浮かべて嬉しそうに叫んだ。

俺はユイを見て昨日のことを思い出した。

あのときユイは『軍』の連中を追い払い子供たちが笑顔を見せたところで発作が起きた。どうやらユイには他人の笑顔に人一倍敏感だと思われる。

俺がそう思考に振っていると。

 

「ユリエールさん、シンカーさんのところまで後どれくらいですか?」

 

アスナがユリエールさんに聞くとユリエールさんはマップを見てシンカーさんの場所を確認した。

 

「この奥です。そこに安全地帯があります。ずっとシンカーのマーカーが動いていないので恐らくそこにいるかと・・・・・」

 

「わかりました。さあ、先に進みましょう」

 

俺達は更に深部へと潜って行った。

階層を降りるごとにモンスターがアンデット系やレイス系などの幽霊型になっていったが対して難しくもなく簡単に進めた。

しばらくしていくと奥から白い光が見えた。

 

「あ、安全地帯です!」

 

「中に一人誰かいるぞ!カーソルは・・・・・グリーンだ!」

 

ランからの言葉に俺は索敵スキル使用し確認した。

俺が言うとユリエールさんは。

 

「シンカー!」

 

シンカーさんの名前をいい走って安全地帯に向かっていった。

 

「シンカーー!!」

 

ユリエールさんが走りながら呼ぶと安全地帯の入り口から若い一人の男性プレイヤーが顔を出し叫び返した。

 

「ユリエーーーール!!」

 

「シンカーーーー!!」

 

「ユリエール!来ちゃダメだそこは・・・その通路には!」

 

安全地帯がある十字路の左側に何かが表示された。

俺は走りながら視線を向けると俺の視界にモンスター表示であるイエローカーソルが現れた。

表示には『THE FatalーScythe 』《運命の鎌》と言うのだろう。と表示されていた。

しかも『THE』固有名詞が付いていると言うことはボスモンスターである証だ。

それにレイン達も気が付いたのか慌ててユリエールさんに呼び掛けた。

 

「ユリエールさん急いで戻って!」

 

だが後少しでユリエールさんとボスモンスターは衝突する

レインがユリエールさんに呼び掛けても遅い。

 

「くそっ!」

 

俺は敏捷力を全開にしてユリエールさんに追い付き彼女を右手で抱き抱え左手の『ダークリパルサー』を地面に思いっきり突き刺した。

地面とのすさまじい金属音が鳴り響くがなんとか十字路の目の前で止まれた。

止まった瞬間目の前を黒い影が凄まじいスピードで駆け抜けて行った。

黒い影は右の通路から振り向き再度此方に突進攻撃を仕掛けてきた。

俺は突き刺してあった『ダークリパルサー』を抜き取り左の通路にユリエールさんを抱き抱えて入り込んだ。

追い付いてきたレイン達も武器を構えてボスモンスターと対峙した。

 

「この娘と一緒に安全地帯に入っていて!」

 

レインがユイをユリエールに預けて安全地帯に行くように促し自身の片手剣『キャバルリーナイト』と『トワイライト・ラグナロク』を腰から抜いた。

 

「まずい、みんな急いで安全地帯まで避難して安全地帯にいる三人とクリスタルで脱出するんだ!」

 

「どういう事キリト君?」

 

俺はボスモンスターを見て感じた事を伝えた。

 

「コイツ、俺の識別スキルでもデータが読み取れない。

恐らく階層的には90層クラスだ!」

 

全員俺の言葉に息を飲み込んだ。

この中で一番レベルやスキルが高いのは俺だ。その俺が言うのだから間違いないと踏んだのだろう。

《ザ・フェイタルサイス》は死神のような姿をし手には巨大な鎌を構えていた。

眼球は飛び出るほど見開かれ血が流れ出ているような感じだった。

 

「アスナ!俺が時間を稼ぐその間に脱出してくれ!」

 

俺が言うとアスナはただちに。

 

「みんな、急いで安全地帯に退避!」

 

全員にそう指示をした。

 

「キリト君!わたしも!」

 

「レイン!?お前もみんなと一緒に脱出するんだ」

 

「ダメ、キリト君!全員が安全地帯にまで避難するのに一人で時間を稼ぐなんて無茶だよ」

 

「・・・・・わかった。死ぬなよレイン!」

 

「もちろんだよ。キリト君も死なないでよ!」

 

「ああ、もちろんだ」

 

俺とレインはアスナ達が避難するまでの時間を稼ぐため二人でボスモンスターと対峙した。

ボスは鎌を構え俺達に振りかぶってきた。

 

「くっ!」

 

「きゃゃゃゃゃあ!」

 

とっさにレインと共に防いだが今の一撃で大きく吹き飛ばされHPがイエローまで落ちた。

詰まり後1、2撃でHPが全損する訳だ。

すると。

 

「な、ユイ!?早く戻るんだユイ!」

 

「ユイちゃん!?早く戻って!」

 

俺とレインは安全地帯にいるはずのユイの姿を見て驚いた。安全地帯を見るとアスナ達はユイを戻そうとしているらしかった。

 

「大丈夫だよ。パパ、ママ」

 

ユイは俺とレインの方を振り向いてそう言うとボスモンスターの方に歩いていった。

ボスは手に持っている鎌を構えユイに降り下ろしてきた。

俺達はユイの消える姿を目の当たりになると思っていた。だがユイの目の前でボスの振りかざした鎌は止まっていた、まるで何か見えない壁のようなものにぶち当たったかのように。

ユイの姿を見ると鎌は紫色障壁に阻まれていた。するとユイの頭上に紫色のフォントで『Immortal Object 』と表示された。

不死存在、本来プレイヤーに与えられるはずのない属性。

俺達は驚愕した。何故、本来ならプレイヤーの持つはずのない属性がユイに付与されているのか。だが、そんなことを悠長に考えている暇はなかった。

何故ならばボスは再度鎌を振りかざしてきたからだ。

だが、それもユイの目の前で防がれ届かない。

直後ユイの右手を中心に紅蓮の炎が巻き起こった。

炎は一瞬広く拡散した後すぐに凝縮し、細長い形にまとまり始めた。

それは巨大な剣へと姿を変えていった。焔色に輝く刀身が炎の中から現れた。

ユイの右手に現れた巨剣はユイの身長を上回る長さを備えていた。すると剣の撒き散らす炎にあおられるように、レインが着せた服が一瞬にして消え去った。

そのしたには彼女が最初から着ていた白いワンピースが現れた。だが不思議なことに、そのワンピースも長い黒髪も炎の影響を受ける様子はなかった。

ユイは右手の火焔剣を大きく振りかざしボスに思いっきり降り下ろした。

ボスモンスターもシステムのアルゴリズムに乗っ取り大鎌を前方に掲げ、防御の姿勢をとった。

だが、ユイの火焔剣は死神の大鎌を意図も容易く切り裂いた。やがて、ごう、という爆音とともに死神が真っ二つに頭から断ち割られた。

すると、紅蓮の炎渦が死神を巻き込みながら通路の奥に流れこんでいった。轟音の裏に、微かな断末魔の悲鳴が響き渡った。

俺達が再度見るとそこにはもうボスの姿はなくただ一人ユイが俯いて立ち尽くしていた。

ユイの右手の火焔剣は現れた時と同じように炎を発しながら溶け崩れ、消滅した。

俺とレインは立ち上がりユイに向かって数歩歩み寄った。

 

「ユイ・・・・・ちゃん・・・・・・」

 

「・・・・ユイ・・・・・・・」

 

俺とレインがかすれた声で呼ぶとユイは音もなく振り向いた。小さな唇は微笑んでいたが、漆黒の瞳には涙があふれでそうに溜まっていた。

すると。

 

「パパ・・・ママ・・・。ぜんぶ、思い出したよ・・・・」

 

ユイは、俺とレインを見て静かにそう言った。




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