ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
申し訳ありません。
誤字脱字等がありましたらごめんなさい。
「で・・・・・何時までその格好なのよキリトくん!」
レインが何か言っているが俺には全く聞こえなかった。
何故なら、
「えーい。ほれほれ、ぐりぐり♪」
ストレアに頭を抱きしめられストレアの胸に当てられてるからだ。
正直、息苦しい。マジで。
しばらくして、ようやく離れてくれたストレアは満足そうな顔をしていた。
「うっ・・・・・・うー・・・・・」
俺はまだ目が回っており意識が安定しなかった。
レインは横で心配そうに見ていてくれていた。
「だ、大丈夫、キリトくん?」
「あ、ああ、なんとか・・・・・」
「そう?全然大丈夫じゃ無い気がするんだけど・・・・・・・」
「気のせいだ」
「ごめん二人とも、わたし行かなきゃ行けない場所があるの。それじゃまたね、キリト、レイン」
ストレアはそう言うと嵐のように去っていった。
その場で呆然している俺とレインは呆気にとられていた。
「あれ?わたし名前教えたっけ?」
「いや、恐らく知っていたんだと思うぞ・・・・・あの、二つ名のせいで・・・・・・」
「うーん。正直、『最強夫婦』って言う二つ名を喜んで良いのか迷うな」
「それは同感」
『最強夫婦』ってなんだ一体?
俺はその名前に疑問を持っていた。
すると、
「ところでキリトくん」
レインが話し掛けてきた。
「なんだ?」
「ストレアさんの胸どうだった?」
「ぶほっ!!」
レインの言葉に俺は吹き出してしまった。
もしも今、何か飲んでいたら吹き出して大変なことになっていたであろう。
「ちょ、なんでだ!?」
俺は慌ててレインに聞くと。
「だってキリトくん。顔がだらしがなかったよ」
「そ、そんなことは・・・・・」
「そんなこと、無いって言える?」
「はい、無理です」
俺は今ここで更にレインの機嫌を損ねるのは後々大変だと分かっているため正直に言った。
「全く。そんなにしたいなら、わたしに言ってくれてもいいのに」
レインが小さな声で何かを言っているが俺には聞き取れなかった。
「こうなったらこの間アスナちゃんたちに聞いた事の1つを・・・・・」
更に何かを言っているがわからない。
「?」
「よしっ」
「???」
何故気合いを入れたのかも不明だった。
が、その理由はすぐに判明した。
「キリトくん!」
「ん?・・・・・・・・ん、んん!?」
レインは俺を呼ぶと、ストレアと同じ様なことをした。
「ぷはっ・・・・・・れ、レインなんだいきなり!?」
「いいから、キリトくんはじっとしていて!」
幸いにも朝早い時間帯のためプレイヤーはいないので、他のプレイヤーに見られる事は無いはずなのだが・・・・
「ちょ、レインいきなりどうしたんだ!?」
「リズっちに聞いたんだ。こうされるのがキリトくんは喜ぶと」
「はいぃ!?」
"何言ってんだリズは!?"
「レイン、言っとくがそれはリズの冗談、と言うか嘘だからな!?」
「え、そうなの?」
「いや、そうでしょうが!?なんで気付かないんだよ!?」
「いや、あまりにもリズっちの顔が真剣だったからつい・・・・・・」
「はあ~」
俺はため息を出すのと同時に、頭の片隅にリズへのお説教を決めた。
「やるならせめて、部屋でやってくれないか・・・・・」
「部屋でならいいんだね♪」
「まあ、程ほどにたのむ・・・・・」
「了解♪」
レインは嬉しそうな表情を浮かべていた。
「あー、ごほんごほん。そう言うのは人目につかないところでやってくれないカナ?」
何処からか声が聞こえてきた。
しかも聞き覚えのある声と口調だ。
「「!?」」
俺とレインは周囲を見渡した。
すると、
「こっちダヨ♪」
と聞こえた方に体を向けると。
「ヨォ、久しぶりだなお二人さん」
「え?アルゴか!?」
「アルゴさん!?」
そこにいたのは俺達の知り合いである、情報屋アルゴだった。
「どうしてここにいるんだ?」
俺は当然の疑問をアルゴに聞いた。
「どうしてって、失礼なヤツダナ。噂を聞いたのさ、第75層攻略以来、攻略組の面々が戻ってこないってね」
「ああ、なるほどな」
「それより、アルゴさん。アルゴさんはもう・・・・・・」
「76層からしたには移動できないんだロ」
「知ってんならどうして?」
「ニャハハ、一つはキー坊やレーちゃんたちが心配だったのと、情報屋としての仕事を全うしようと思ってナ」
「そ、そうか」
「そ、そうなんだ」
アルゴの言葉には俺とレインも呆れると言うか、流石アルゴ、と言う考えが真っ先に浮かび上がってきた。
「ところでキー坊とレーちゃんはさっき、何してたのカナ」
「え、え~と」
「そ、それはその・・・・・・」
俺とレインはアルゴの問いに目線を横に向けざるを得なかった。
「まぁ、いいヨ。でもキー坊とレーちゃん。そう言うのは人目につかないところでやりなヨ」
「「っ~~~」」
アルゴの言葉に俺とレインは顔を赤くしてしまった。
「ニャハハ、そんじゃまたな、お二人さん♪」
そう言うとアルゴは颯爽と去っていってしまった。
「い、行っちゃった」
「あ、ああ」
「大丈夫だよね?」
「多分、大丈夫じゃないか?」
俺とレインは先程の事をアルゴが他人に言いふらすのでは無いかと危惧していた。
「まぁ、取り敢えずこれでアルゴからも色々と情報が買えるな」
「そ、そうだね」
レインはまだ顔が赤かった。
「レイン?」
「ひぇ、にゃ、にゃにキリトくん!?」
「今噛んだよな・・・・・・」
「噛んでない、噛んでにゃいよ」
「いや、今絶対噛んだよな」
「気のせいだよ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
俺とレインは暫しの間沈黙し互いの顔を見合わせた。
「そろそろ帰るか」
「そいだね、ちょうどいい時間だし」
今の時間は7時45分を指していた。
「そんじゃ帰るか」
「うん♪あ、さっきの事は内緒だよ」
「わ、わかってるって」
俺はレインに左手をだした。
「ほら」
「うん」
レインも俺の左手に右手を合わせた。
互いの手を繋いだ俺たちはそのままエギルの店に帰ってった。
まあ、エギルの店に入るとその場にいた全員の視線が俺とレインの手を見ていたのは言うまでもなかったが。
ちなみにクラインは血の涙を流すぐらいだった。(実際は流れていないのだが)
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