ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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HF編 第60話〈攻略〉

「新装開店!リズベット武具店へようこそ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リズの案内で『リズベット武具店2号店』の店内に入った俺とレインは中の内装を見て驚いた。

 

「リンダースにある店と同じ雰囲気、だな」

 

「ふっふーん。どう、凄いでしょ」

 

「凄いね・・・・・・・リズっち」

 

「ああ、マジ凄い」

 

内装はリンダースにある店とほぼ同じ感じで揃っていたのだ、これは凄いと俺とレインは思った。

 

「次は此方よ」

 

俺とレインはリズの案内に奥に入っていった。

 

「リズっち、ここ工房?」

 

「ええ、そうよ」

 

「凄い。いろんな物が揃ってるね」

 

「そんなに凄いのかレイン?」

 

「うん。ここまで揃っている工房は見たことないよ」

 

俺はレインの言葉に余り理解できなかったが、レインの目の輝きから察するに余程凄いことなのだろう。

 

「リズっち、わたしも此処たまに使ってもいいかな?」

 

「ええ、勿論良いわよ」

 

「やった!ありがとう、リズっち♪」

 

レインは嬉しそうに声を弾ませ、リズに抱き付いていた。

 

「ちょ、苦しいわよレイン」

 

「あ、ゴメンね」

 

「それで、早速使ってみる?」

 

「え!良いの!?」

 

「勿論よ。アタシも鍛冶スキルの熟練度上げないといけないもの」

 

そう言うとリズはレインに近づき、小声で何かを言った。

 

 

 

 

~レインside~

 

 

『それに、レインが新しい剣を作って彼奴に上げたら喜ぶんじゃない♪』

 

『ちょ、リズっち!?』

 

『だってレインもそうしたら嬉しいでしょ』

 

『そ、そりゃ、そうだけど~』

 

『それに、攻略が進むでしょうが』

 

『ううぅ~~』

 

『ほらほら、どうすんのよ』

 

『ん~~』

 

『レインが造らないならアタシが造ってあげようかな~』

 

『え!?ちょ、リズっち!?』

 

「キリト~、あんた新しい剣欲しくない?」

 

リズっちはキリトくんにそう聞いた。

 

「ん。あー、確かに新しい剣欲しいな。今のコレ、ノイズ化しても使えるけど」

 

キリトくんは、わたしが今朝返したノイズ化している剣《エリュシデータ》と《ダークリパルサー》を見て言った。

 

「じゃあ、アタシが造ってあげるわよ」

 

「ほんとか、それは助かるな」

 

「へっへーん。任せなさい」

 

いつの間にかキリトくんの剣をリズっちが造ることになってしまっていた。

わたしは慌てて。

 

「ダメーーーーーー!!」

 

~レインside out~

 

 

 

 

 

 

 

「ダメーーーーーー!!」

 

俺はいきなり響き渡ったレインの声に耳を押さえた。

 

「り、リズっちがキリトくんの剣を造るなら、わ、わたしがキリトくんの剣を造ってあげるよ!!」

 

「へっ!?」

 

俺はレインの言った言葉を理解するのに十数秒程かかった。

 

「た、頼めるかレイン?」

 

「も、勿論だよ!」

 

俺はレインの顔を見て、リズではなくレインに頼むことにした。

 

「す、すまんがリズ、また今度造ってくれないか」

 

「いいわよ、別に」

 

リズの顔はにやけてレインを見ており"引っ掛かったな"と言う感じだった。

レインも感じたのか顔を紅くしてリズに寄った。

 

「リズっち!」

 

「フッフフ。とにかくレイン、さっさと造っちゃいましょ」

 

リズは楽しそうな顔をして言った。

 

「もおー、リズっちのバカー!」

 

「それじゃ、レインよろしくな」

 

「う、うん。任せておいて」

 

「ああ。俺は此処の攻略にでも行ってくるからな」

 

「わかったよ。気を付けてね」

 

「了解」

 

俺はレインをリズの店に残し攻略の為、転移門広場のある門に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転移門広場

 

転移門広場に着いた俺は丁度よく見知ったかおに出会った。

 

「あ、キリトくん!」

 

「ん?リーファ、どうかしたか」

 

「ううん。それよりキリトくんは何処に行くの?」

 

「俺はこれからこの層の攻略に向かおうと思ってるんだが」

 

「じゃあ、わたしも着いてってもいい?」

 

「んー、まあ、いいか。良いぜ」

 

「やったー。あれ、レインさんは?」

 

リーファはレインがいないことに気がついたのか聞いてきた。

 

「ああ、レインは今リズの所にいるぞ」

 

「リズさんの所?なるほど、リズさんのお店ね」

 

「ああ、そこで俺の剣を造ってもらってるところなんだよ」

 

「なるほど~」

 

「それじゃ行くか?」

 

「うん。行こうよ、キリトくん!」

 

俺はリーファとパーティーを組んでアークソフィアから圏外に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第76層 迷宮区

 

「はあぁぁぁぁあ!・・・・・・・・とりゃぁぁぁぁあ!」

 

「ナイス、リーファ。次来るぞ!」

 

「オッケー、キリトくん!!」

 

俺とリーファは第76層の迷宮区にて『リザードマン・ナイト』2体を相手していた。

『リザードマン・ナイト』の武装は片手剣と盾だ。

 

「決めろ、リーファ!」

 

「うん、任せて!・・・・・ええい、とりゃぁぁぁぁあ!!」

 

リーファの放った片手剣ソードスキル≪スター・Q ・プロミネンス≫6連擊をくらい『リザードマン・ナイト』はポリゴンへと変え消滅した。

視界には経験値とドロップアイテムのフォントが表示されている。

 

「お疲れ、リーファ」

 

「ふぅ~。ここまで疲れるなんて思わなかったな~。キリトくんたちは毎日こんなに大変だったんだね」

 

「まぁな。でも、クリアを目指すためには進んでいくしかないからな」

 

「そうだね、キリトくん」

 

俺とリーファのいる迷宮区の場所は最上階の20階。

俺はマップを見てリーファに言った。

 

「あと、少しでボス部屋に着くかもしれないな」

 

「ボスって、この層の?」

 

「ああ」

 

「ふぅーん」

 

俺とリーファは剣を鞘にしまい先へと歩き出した。

しばらくして、目の前に大きな扉が現れた。

 

「此処が・・・・ ボスの部屋・・・・・・・」

 

リーファは声にならないかのように扉を見た。

 

「なんか、此処からでもわかる具合の威圧感・・・・・だね」

 

「ああ、ボスはそんじょそこらにいるモンスターとは全く違うからな。さてと・・・・」

 

俺はウインドウを開きアイテムストレージを表示した。

 

「何やってんのキリトくん?」

 

隣にいるリーファは不思議そうに聞いてきた。

 

「ん、回廊結晶をセットしてるんだよ」

 

「回廊結晶?」

 

「ああ、これに目的地をセットすればすぐに行けるからな」

 

「ヘエー、なるほど」

 

「よし、セット完了と。あとはアスナたちに知らせ攻略部隊を集って、ボスを討伐するだけだな」

 

「キリトくんは、勿論出るんでしょ。討伐戦に」

 

「ああ、勿論だ」

 

俺は即答で言うとリーファは考えこんだ。

 

「キリトくん。わたしも出ていいかな?」

 

「討伐戦に、か?」

 

「うん。キリトくんたちが戦ってる相手と戦いたいし、わたしも一緒にやりたい!」

 

リーファは真剣な眼差しで俺を見てきた。

 

「ん~、まぁ、リーファのスキルやレベルなら大丈夫だろうが・・・・・・」

 

俺は少し考えたがリーファの目を見て、

 

「・・・・・わかった。一緒に討伐戦に出よう」

 

許可を出した。

 

「ありがとう、キリトくん」

 

「取り敢えず、回廊結晶もセットしたしアークソフィアに戻るか」

 

「りょ~かい」

 

俺とリーファは転移結晶を使用せず徒歩でアークソフィアの街へと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークソフィア

 

アークソフィアに着くと丁度夜6時になるところだった。

 

「ふぅ。取り敢えずエギルの店に行くか」

 

「そうだね」

 

俺とリーファはそこままエギルの店に行くことにした。

エギルの店にはまだ全員いなく、今日は個別で夕飯を食べることにした。

俺は2階の自室に行くとメール機能を起動しアスナたちに『第76層のボス部屋を発見した。回廊結晶は設置済み』と記述し転送した。

しばらくするとアスナから返信が来て『明日、ボス討伐戦のメンバーを募集するから、討伐は明後日』と書かれてあった。

 

「明後日か・・・・・ 俺、レイン、アスナ、ユウキ、ラン、リーザ、ラム、クライン、エギルは出るだろうし・・・・・・後はリーファも出るのか。アスナに言っとくか」

 

俺は再びメール機能を起動させ『リーファも今回の討伐戦に参加させてもいいか?』と書き送った。

返ってきたメッセージには『いいわよ』と書かれてあった。

 

「よし。これでリーファも参加だな。・・・・・・・・討伐戦が明後日ってことは明日暇になるのか。どうしよっかな」

 

俺は明日どうしようか悩んだ。

悩んでいると、扉をノックする音が聞こえた。

俺は立ちあがりドアを開けると、そこにいたのは。

 

「こんばんは、キリトくん♪」

 

レインだった。

 

「こんばんはだな、レイン。どうしたんだ?」

 

「えっとね。晩御飯がまだだったら一緒に食べないかな~、って」

 

「いいぜ」

 

「ほんと!?」

 

「ああ」

 

「やったー!それじゃ、先に下に行ってるからねキリトくん♪」

 

「おう、わかった」

 

スキップの、ような足踏みで下に行くレインを見ながら俺は廊下に出てレインの後に続いていった。




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