ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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今回もオリジナルストーリーです。


HF編 第62話〈デート〉

~レインside~

 

わたしは今ホロウ・エリア管理区に来ていた。

此処に来た目的は探索の為ではない。

その理由は、

 

「お待たせ、レイン」

 

「プリヴィエート、フィリアちゃん♪」

 

フィリアちゃんに強化をお願いされた短剣を返すためだ。

フィリアちゃんは、わたしの言った言葉がわからないのか首を傾げていた。

 

「ぷ、プリヴィエート?」

 

「あ、ごめん。ロシア語での挨拶だよ」

 

「な、なるほど」

 

フィリアちゃんは納得したようで頷いた。

 

「ところでその服装は?」

 

フィリアちゃんはわたしの服装を見て言った。

わたしの今日の服装は、何時もの緋と白が合わさったメイド服みたいな服ではなく、上は清楚でシンプルな白の服。下は紅く少し裾の短いスカートを着用している。

 

「これからキリトくんとお出かけなんだよ~」

 

「へ、へえ。ん?・・・・・・・って、ことは・・・・・・もしかして、デート・・・・・?」

 

「うん。そうだよ♪」

 

「そ、そうなの!?ご、ごめんね、わたしの剣持ってきて貰っちゃって」

 

「気にしないでいいよ~。はい」

 

わたしはストレージからフィリアちゃんの短剣『ソードブレイカー・リノベイト』を渡した。

 

「あ、ありがとう。それじゃ、これは返すね」

 

フィリアちゃんはわたしが『ソードブレイカー・リノベイト』の代わりに渡した短剣『シルヴァリオエッジ』を渡してきた。

 

「あ、それはフィリアちゃんにあげるよ」

 

「え、いいの?」

 

「うん。剣が2本あれば何かあったとき役に立つでしょ♪」

 

「まあ、確かに」

 

「ね♪あとは、これと・・・・・これ・・・・・あとこれかな」

 

わたしは開いたままのストレージから食材アイテムやポーション類をフィリアちゃんに送った。

 

「なにからなにまで、ありがとうレイン」

 

「気にしなくていいよ♪それじゃあ、わたしは戻るね」

 

「うん。此処に来るときはメールして」

 

「オッケー。それじゃあ、ダスヴィダーニャ♪」

 

「う、うん」

 

「転移アークソフィア!」

 

わたしは体が光に包まれ消えていった。

 

~レインside out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~フィリアside~

 

わたしはレインが転移して消える姿を見たあと、送られた物を見た。

 

「うわっ、凄い。食材アイテムだけじゃなく回復アイテムやポーションもある。今度、お礼言っておかないと」

 

わたしは送られた物を見たあと受け取った短剣。『ソードブレイカー・リノベイト』を見た。

強化したためか前よりパラメーターが上がっている。

更にレインから貰った『シルヴァリオエッジ』もしばらく使っていたが使い勝手がいいのと、よく手に馴染むためレインから貰えたのは嬉しかった。

 

「さて、兎に角樹海エリアを探索しないとね」

 

わたしは管理区にあるコンソールからセルベンディスの樹海エリアの地図を見たあと、

 

「転移!」

 

転移門を介して根城へと帰っていった。

 

~フィリアside out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今転移門広場でレインを待っていた。

待ち合わせ時刻は9時半なのだが今の時間は9時15分。

15分も早く来ていた。

俺は転移門を囲む石柱にもたれレインを待っている。

すると、

 

「あれ、キリトくん?」

 

シャーンと転移の音がするのと同時に背後から声が聞こえた。

俺は後ろを向くとそこにいたのは。

 

「レイン?どうして転移門から?」

 

レインだった。

だが俺には疑念が沸いた。

何故、レインが転移門から出たのかが。

考えられるのはホロウ・エリアに行っていた。という事だけだが・・・・・ 。

 

「プリヴィエート、キリトくん。わたしが此処から出てきた理由はフィリアちゃんに短剣とかを渡しに行ってきたからだよ♪」

 

「なるほど」

 

どうやら、俺の想像が当たったようだ。

 

「ん?プリヴィエート?ロシア語か?」

 

俺は今しがたレインの言った言葉がロシア語かと思った。

 

「正解だよ、キリトくん。プリヴィエートはロシア語で挨拶の意味を持つんだよ♪こんにちはは、ズドラーストヴィチェ、って発音するんだ」

 

「なるほどな。でもなんでいきなりロシア語で挨拶したんだ?」

 

俺は今までレインがロシア語を言ったこと無いため不思議に思ったのだ。

 

「ん、それはキリトくんのお陰かな」

 

「俺の?」

 

「うん。昨日、わたしがハーフだと言ってもキリトくんは蔑んだりしなかったでしょ、だから前みたいなわたしでいようって思ったんだよ」

 

「レイン・・・・・・」

 

「えへへ、ダメ、かな?」

 

「いや、レインが決めた事なら俺は反対しないさ。俺は誰がなんと言おうとレインの味方だからな」

 

「キリトくん・・・・・・//」

 

レインは顔を赤くして俯いた。どうやら照れているようだった。実際に俺も自分で言ってなんだが少々恥ずかしかった。

 

「行こう、レイン」

 

「うん♪今日はキリトくんとのデート、だもんね」

 

俺とレインは互いの手を繋いで移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商業区

 

「で、最初にどこ行きたい?」

 

「ん~。新しいお洋服が欲しいからな~服屋に行ってもいい?」

 

「いいぞ。それじゃ、最初は服屋に行くか」

 

「うん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服屋

 

「キリトくん、どう?」

 

俺は試着室の前でレインの着ている服の感想を言っていた。

 

「似合ってるぞ」

 

「ありがとう♪」

 

俺が言うとレインは顔を赤くして違う服を見せる。

 

「これはどうかな?」

 

「ん~すこし際どくないか?」

 

「そうかな?」

 

「ああ」

 

「それじゃ、これは止めにして・・・・・・ジャーン!どう、どうかな?」

 

今度レインが着たのはワンピース型だった。

 

「おっ!めっちゃ似合ってるじゃん」

 

「そ、そうかな」

 

レインの着たワンピース型は色を紅と白を合わせた物でレインによく似合っていた。

 

「ああ。俺が保証するよ」

 

「じゃあ、これは買うね♪・・・・・・・よし!あとは大丈夫、かな」

 

レインはプレイヤーの店員を呼びお会計を済ませ外に出た。買ったアイテムはストレージ内に自動的に収納されていった。

 

「次は何処に行こうか?」

 

レインが俺を見て聞いた。

 

「そうだな。アクセサリーとかでも見に行くか」

 

「いいよ~」

 

俺とレインは次の目的地、アクセサリーショップに向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その光景を物陰から見ているプレイヤーがいた。

 

 

 

~リーファside~

 

「お兄ちゃんとレインさん。お出かけでしょうかね?」

 

わたしは一緒にいるユウキちゃんとランさんに聞いた。

 

「多分、デートだと思いますよ。レインさんの服。あれ、アシュレイさんが作った物ですから」

 

「アシュレイさん?誰ですか」

 

「アシュレイさんってのは、此処。SAOの中で一番最初に裁縫スキルをマスターしたプレイヤーのことですよ。

彼女の作った服はどれも一級品ばかりで、最高級の布や糸じゃないと、作ってくれないんです」

 

「へぇー。凄い人なんですね」

 

「まあ、確かにね。僕や姉ちゃんもアシュレイさんが作ってくれた服持ってるけど、結構素材集めるの苦労したよね~」

 

「そうですね。アスナさんも一緒だったので助かりましたけど」

 

ユウキちゃんとランさんは何故か遠い眼をしていた。

 

"わたしもアシュレイさんって人に服作ってもらいたいな~"

 

わたしは頭の中でそう思いながら、お兄ちゃんとレインさんのデートを見ていた。

のだが。

 

「あれ、お兄ちゃんとレインさん何処に行ったんだろう」

 

「ほんとですね、見失っちゃいましたね」

 

「ありゃりゃ。まあ今日は二人っきりにしてあげようよ」

 

「そうですね。邪魔しちゃ悪いですし」

 

「ですね。私たちは私たちでお買い物に行きましょうか」

 

「さんせーい」

 

「行こう、姉ちゃん、リーファ」

 

わたしたちはそのまま3人で明日に備えてポーションの補充など、アクセサリーや服等を見て今日1日を過ごした。

 

~リーファside out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクセサリーショップ

 

「これなんてどうだ?」

 

「うん。良いかも♪」

 

「それじゃ、こっちはどうだ」

 

「ん~、もう少し明るい方がいいかな」

 

「そうか」

 

俺とレインはアクセサリーショップでユイのお土産を探していた。

 

「ん?これは」

 

俺はユイに似合うアクセサリーを探していると、陳列棚に綺麗な花のブローチが置いてあった。

ブローチの花は白薔薇で回りを輝く石で囲んでいた。

しかも、丁度2つある。

俺は1つはユイにもう1つはレインへと決め、白薔薇のブローチを購入した。

 

「レイン、どうだ?」

 

「うん。此方も購入したよ。キリトくんは?」

 

「俺も大丈夫だ」

 

その時、12時を知らせる鐘の音がアークソフィア全体に響き渡った。

 

「もうお昼か・・・・・」

 

「キリトくん、昨日の夜の場所でお昼食べよ」

 

「ん。あ、ああ」

 

俺とレインはアクセサリーショップを後にし、昨日の夜、レインとともに星を見た丘へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん~・・・・・風が気持ちいいね♪」

 

レインは伸びをしながらそう言った。

 

「ああ。昼寝には最適な風だな」

 

「もう、キリトくんは」

 

レインは俺の言葉に苦笑いを浮かべた。

座るとレインは、ウインドウを表示させた。

 

「はい。どうぞ、召し上がれ」

 

「おお!!」

 

レインはストレージからご飯の入ったバスケットを取り出し、中に入っていたサンドイッチを俺に渡した。

 

「ん、上手い」

 

俺の食べたサンドイッチはカツサンドだった。

パンにカツとソース、キャベツが挟まっておりソースが絶妙な味を引き出していた。

 

「まだあるからね」

 

レインはそう言うと、自分の分と食べ終わった俺の分を取り出して俺に渡した。

今度はタマゴサンドだ。

タマゴに黒胡椒が効いており、更にスイートコーンに似たものが入って、食べる度にタマゴと黒胡椒のピリ辛とスイートコーンのプチプチ甘い感触が口の中に伝わっていく。

他には、フルーツサンド、BLTサンド、ハムサンド、フィレサンド等、レパートリーが豊富とあった。

 

「ごちそうさま。美味しかったよレイン」

 

「えへへ。お粗末さまでした」

 

「うっ・・・・・あぁ・・・・・。何か眠くなってきたな」

 

「ふぁーあ、そうだね」

 

「ちょっと寝るとするか・・・・・」

 

「うん。いいよ~・・・・・・」

 

俺は横になりそう言うと瞼が閉じ眠りの世界へと旅立って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、あぁ~」

 

俺は起きて目を覚ますと目の前にレインがいた。

レインの目は閉じておりどうやら眠っているようだ。

時間は寝てから一時間立ってないかどうかと言う位だった。

俺はそのまま横になり空を眺めた。

すると不意に、

 

「キリト・・・・・くん・・・・・大好き・・・・・・だよ。・・・・・・・ずっと・・・・・・一緒・・・・・・に・・・・・・・・いよう・・・・・・ね・・・・・・」

 

レインの寝言が聞こえてきた。

俺はちょっと照れ、左手をレインの頭に乗せ、撫でて言った。

 

「ああ、ずっと一緒だ、レイン」

 

その言葉が聞こえたのかレインの寝顔は笑顔になった。

俺はそのままレインが起きるまで頭を撫で続ける事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レインが起きたのは俺が目を覚ましてから約1時間後の事だった。

 

「おはよう、キリトくん」

 

「おはよう、レイン。よく寝ていたぞ」

 

「えへへ~。何か良い夢を見た気がするよ~」

 

「そうか。良かったな」

 

「うん♪」

 

「まだ、時間あるけど何処に行く?」

 

俺はそのまま横になりながらレインに聞いた。

 

「何処でもいいよ。街をブラブラしよ」

 

「ああ」

 

俺とレインは立ちあがり街への街道を通り街に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キリトくん。これどう?」

 

「え、えっと・・・・・」

 

「あ、これなんかいいんじゃない♪」

 

「そ、その・・・・・・・・」

 

「ん~、わたしに合うの後何があるかな」

 

「・・・・・・・・」

 

俺はレインを遠目に見ながらこう思った。

 

"どうしてこうなったんだ?"

 

と。

時間は今から15分ほど前に遡る。

 

 

 

 

 

街に戻ってきた俺とレインはそのまま街をブラブラして見て回った。

街を歩き回ることしばらくしてレインのウインドウにメッセージが届いた。

 

「えっと・・・・・・・なっ、これは絶対行かないと」

 

メッセージを見るとレインは目の色を変えていた。

 

「ん。何て書いてあったんだ?」

 

俺が訪ねると、

 

「なんでもないよ、キリトくん」

 

と返ってきた。

 

「キリトくん、行きたいところがあるんだけどいい?」

 

「別にいいが」

 

「やった!じゃあ、こっち!」

 

俺はレインに連れられてある場所にいた。

そこは何故か女性プレイヤーが多くいた。

 

「ここで何かあるのか?」

 

「まあ、わたしたちにとっては重要かな」

 

「????」

 

俺はレインの言葉の意味がわからなく疑問符を頭に浮かべた。

 

「ところでキリトくん」

 

「ん?」

 

「キリトくんは紅と青、どっちが好き」

 

「は?」

 

俺は聞かれた意味がわからずレインに聞き返した?

 

「キリトくんは紅と青、どっちが好きかな」

 

「ん~、それなら紅だな。レインの色だし」

 

「オッケー、ならこれと。・・・・・・・白と黒どっちが好き?」

 

「え?白と黒?それなら黒の方が・・・・・・」

 

「く、黒か~。それならこれかな」

 

レインは俺に色を聞くとなんかごそごそとやっていた。

 

「なにやってんだレイン」

 

俺が聞くと、

 

「え。ああ、これだよ♪」

 

手に持っていた物を俺に見せた。

それは上下、紅色と黒で合わせた2着の'下着'だった。

 

「ぶほっ。けっほこほ。な、何で下着!?」

 

俺は驚いてレインに聞くと。

 

「さっきメッセージがわたしに来たでしょ。それ女性プレイヤー全員に送られているみたいで、そのメッセージに今から二時間セールをするって書かれてあったんだよ」

 

「な、なるほど」

 

 

 

 

 

で、今に至る。

 

「あー、レイン。終わったら声かけてくれ。それまで店の外にいるから」

 

「え!あ、うん。わかった」

 

レインは何故かがっかりした声で反応した。

何故がっかりしたのかは俺にもわからない。

 

しばらくすると満足気な雰囲気のレインが此方に来た。

 

「お待たせ、キリトくん」

 

「ああ。いいものは買えたのか?」

 

「うん。なんだったら後で自室で見せてあげようか?」

 

「結構です!!」

 

「ふっふふふふ。冗談だよ♪」

 

レインは笑いながら俺を見た。

 

『もお、キリトくんの意気地無し。キリトくんだったら見せてあげてもいいのに』

 

レインは俯いて何か言ったようだが聞こえなかったため、気にしないことにした。

 

「はあ。やれやれ」

 

「さあ、宿に帰ろうキリトくん」

 

「そうだな」

 

俺はそのままレインの手を繋ぎエギルの店の自室に帰っていった。




どうもソーナです。
私はこれをパソコンではなくスマホで書いているため少々大変です。
さて、今回はキリトとレインのデートでした。
何かありましたら気軽に送ってください。
では、また次回お会いしましょう。
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