ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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連日だと疲れるかもです。
今回は第76層ボス攻略戦。


HF編 第64話〈対ガストレイゲイズ戦!〉

転移門広場

 

「皆さん、お集まり頂きありがとうございます。現在攻略している第76層、迷宮区にて、ボス部屋が発見されました。これより、お集まりいただいたみなさんとボス攻略を行いたいと思います」

 

俺とレインは、転移門広場でボス攻略会議の司会者をしているアスナの話を聞いていた。

アスナの横にはランが補佐をする感じでいた。

現在の時間は丁度正午。午後12時だ。

 

「ついにボス戦か・・・・・」

 

「そうだね。・・・・・・キリトくんは使うの?」

 

レインは、ノイズ化している『エリュシデータ』と『ダークリパルサー』。それかこの前レインが造ってくれた『ブラックローズ・ナイト』と『ホワイト・ユニヴァース』を使うか、と言うことだ。

 

「ブラックとホワイトの方を使うよ。さっき暇潰しに外周区のmobと戦闘してきたらあっという間に全滅させたからな」

 

ブラックは『ブラックローズ・ナイト』。ホワイトは『ホワイト・ユニヴァース』の略だ。

 

「それじゃ、わたしもスカーレットとセイント使おうっと」

 

スカーレットは『スカーレット・プリンセス』。セイントは『レイン・オブ・セイント』の略だ。

俺は視線を回りに向けると、ユウキやラム、リーザ、クライン、エギル、リーファにストレアまでいた。

ストレアとはたまに会っていたがまさかボス攻略戦に参加するとは思ってなかった。

シリカ、リズ、シノン、ユイは見送りで来ていた。

 

「それではみなさん、パーティーを組んでください。複数のパーティーによるレイド形式でボス攻略に挑みます」

 

司会のアスナがそう言うとそれぞれ、パーティーを組んだ。

クライン率いる、ギルド風林火山。

アスナたち血盟騎士団、そして聖竜連合の面々。

残りはソロ、またはコンビのプレイヤーだ。

俺とレインはリーファ、ストレアとパーティーを組んだ。

プレイヤーの人数は7人×6と俺たち4人で合計46人。

結構な数が集まった。

 

「それでは、ボス部屋前までコリドーを開きます」

 

アスナはそう言うと、回廊結晶を取り出して掲げた。

 

「コリドー、オープン!」

 

アスナが言うと、回廊結晶は砕けアスナの前方に青い転移のゲートが現れた。

現れるとアスナに続いて新生攻略組が入っていく。

 

「よし、行こう!」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

「了解!」

 

俺、レイン、リーファ、ストレアの順にゲートを通るとそこはもうボス部屋の前だった。

攻略組全員が装備を整え終わると、アスナがボス部屋の前にたった。

 

「私から言えることはただ一つです。・・・・・・・・勝って・・・・・・生きて帰りましょう!」

 

そう言うと、アスナはボス部屋へと続く扉に触れ開けた。

 

"ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ゴン"

 

石扉の開く音が鳴り響く。

扉が開けきると、俺たち攻略組はボス部屋に入っていった。

全員が入ると背後の扉は再び音を立てて閉じた。

部屋の中央にはすでにボスがいた。

 

「・・・・・ガストレイゲイズ!!」

 

俺はボスに表示された名前を読み上げた。

ガストレイゲイズは、大きな目玉型のボスだ。

HPゲージは3段だ。

俺はボスを見て、正直見ているだけで気持ち悪い、と思った。

 

「・・・・あれが、ボス・・・・」

 

背後のリーファが《ガストレイゲイズ》を見て言った。

 

「気を付けろよ、あの触手に噛み付かれると継続の出血デハフを喰らうからな。さらにダメージもでかいからな」

 

「わかった」

 

「それじゃ、行くぞ!!!」

 

俺の声とともに攻撃を開始した。

同時に《ガストレイゲイズ》も何処から出してるのかわからない声をあげた。

俺はボスに向かって走りながらレインに、

 

「レイン、一発サウザンド頼む」

 

と、言った。

レインも頷きすぐさま。

 

「オッケー、行くよ。・・・・・・・・《サウザンド・レイン》!!!」

 

放った。

戦闘開始早々、後衛からレインの≪多刀流≫最上位ソードスキル《サウザンド・レイン》が《ガストレイゲイズ》に突き刺さる。

 

「よし、うおぉぉぉぉぉぉお!!」

 

俺はそれと同時に≪二刀流≫ソードスキル《デブス・インパクト》5連撃を放った。

《デブス・インパクト》の追加効果で《ガストレイゲイズ》に防御低下のアイコンが表示された。

《デブス・インパクト》による仰け反り効果により《ガストレイゲイズ》はしばらくの間動けない。

その間に。

 

「行くよ、スイッチ!やあぁぁぁぁぁあ!」

 

「せえいっ、とりゃぁぁぁぁあ!」

 

リーファによる片手剣ソードスキル≪《バーチカル・スクエア》4連撃、ストレアによる両手剣ソードスキル《メテオ・フォール》3連撃が当たった。

これにより《ガストレイゲイズ》のHPが2.5割ほど削れた。

 

「俺たちも!」

 

「負けてられないぜ!」

 

クラインの刀ソードスキル《雨月》4連撃、エギルの両手斧ソードスキル《アルティメット・ブレイカー》3連撃を。

 

「私たちも!」

 

次にアスナたちによる攻撃。

 

「はあぁぁぁぁあ!」

 

「てやぁぁぁぁあ!」

 

「やあぁぁぁぁあ!」

 

「そりゃあぁぁぁあ!」

 

「ええぇぇぇぇぇい!」

 

アスナの細剣ソードスキル《ペネトレイト》3連撃、ユウキの≪紫閃剣≫ソードスキル《クリアストーム》6連撃、ランの≪変束剣≫ソードスキル《ルージュアラインズ》5連撃、ラムの刀ソードスキル《暁零》3連撃、リーザの槍ソードスキル《リヴォーブ・アーツ》5連撃を続けて放った。

これで3段ゲージの一番上のゲージが残り1割にまで削れた。

攻略組の多段ソードスキルを喰らって一段削り切れないとは、それほどまでに今までのボスとは違うことがわかる。

 

「ユウキ、ラン、スイッチ!」

 

「「了解!」」

 

「「「スイッチ!」」」

 

俺はソードスキルの技後硬直が終わるとユウキとランとスイッチをした。

 

「はあぁぁぁぁあ!」

 

俺に向かって繰り出される《ガストレイゲイズ》の触手を俺はパリィ、もしくは避けて防ぐ。

 

「アスナ!先に触手を破壊だ!」

 

「わかったわ!私たちはキリトくんに続いて触手を破壊、聖竜連合の人たちは正面をお願いします!クラインさん、エギルさんは側面から攻撃を!」

 

アスナは素早く指示を飛ばす。

 

「わかった!」

 

「おうよ!」

 

「おう!」

 

聖竜連合のプレイヤー、クライン、エギルが返事を返す。

触手を攻撃すると、本体にもダメージが通るらしく《ガストレイゲイズ》のHPが減っていった。

攻撃をするなかで攻撃力が高いのは俺とレインの握る二刀だった。

基本威力が高いため《ガストレイゲイズ》のHPゲージを大きく削り取る。

徐々にHPゲージは互いに削れて行く。

やがて触手を全て破壊すると、《ガストレイゲイズ》は一瞬動きを止め何か溜める動作をした。

次の瞬間、

 

「なにっ!!」

 

「うわっ!!」

 

俺たち全員《ガストレイゲイズ》への攻撃範囲から離さていた。

だが、先程の攻撃を受けても俺たち全員、HPゲージは減ってない。

 

「今のは!?」

 

「俺たちのHPが減っていないところを見ると、俺たちを遠ざけさせる技じゃないか?恐らく、自分のHPがある程度減ると発動するんだろう」

 

「それじゃあ!」

 

「ああ、自ら、弱ってますよ、って言ってるようなもんだ!」

 

「なるほど、それじゃ・・・・・・行くわよ、みんな気を引き閉めて!」

 

「「「「「おう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘開始からすでに一時間半たっている。

《ガストレイゲイズ》のHPゲージは残り一段。

その一段も残り半分までに減っている。

《ガストレイゲイズ》はHPゲージが一段減る毎に攻撃を増やし、今では大きな眼から直線に出るビーム攻撃、範囲90度を凪ぎ払うビーム攻撃、更にせっかく破壊した触手も復活され触手による凪ぎ払いや噛みつき、全触手に連続攻撃とビームによる追撃、等を繰り出してくる。

触手はパリィ、ビーム系は避けるか相手の体制を崩せば対処できる。

更にHPが減る毎に頻繁にあの衝撃波を出してくる。

 

「はあぁぁぁあっ!」

 

「キリトくん、スイッチ」

 

「わかった・・・・・・スイッチ!」

 

「やあぁぁぁぁぁあ!」

 

レインの≪多刀流≫ソードスキル《ディスティニー・ロンド》4連撃を繰り出す。

レインはその後、ストレアとスイッチして俺の隣にきた。

 

「後、少しだ。行けるかレイン?」

 

「もちろんだよ♪」

 

「よし、行くぞ!」

 

「うん!」

 

俺は片手剣ソードスキル《ヴォーパル・ストライク》単発重攻撃を放つ。

それに続いて背後から、

 

「やあぁぁぁぁぁあ!・・・・・・・・《サウザンド・レイン》!!」

 

レインの《サウザンド・レイン》が迫る。

《サウザンド・レイン》は俺を追い越して次々と《ガストレイゲイズ》の体に突き刺さる。

《ガストレイゲイズ》に《サウザンド・レイン》が命中した1秒後俺の《ヴォーパル・ストライク》が《ガストレイゲイズ》を貫く。

俺とレインのコンボにより動きを止めた《ガストレイゲイズ》に俺は追撃で片手剣ソードスキル《エヴァーティング・ストライク》7連撃を撃つ。

 

「今だ!!」

 

俺はソードスキルを放ちながら言う。

 

「みんな、キリトくんに続いて!」

 

「おおぉぉぉぉぉお!!」

 

「ぜりゃぁぁぁぁあ!!」

 

「はあぁぁぁぁぁあ!!」

 

「やあぁぁぁぁぁあ!!」

 

「せえぇぇぇぇぇい!!」

 

「とりゃぁぁぁぁあ!!」

 

アスナの声にそれぞれ、アスナは細剣上位ソードスキル《スター・スプラッシュ》8連撃、ラムは刀上位ソードスキル《羅生門》5連撃を、ユウキは≪紫閃剣≫上位ソードスキル《ノクティス・ラージュ》6連撃を、リーファは片手剣ソードスキル《デットリー・シンズ》7連撃、ランは≪変束剣≫上位ソードスキル《ナイトレス・クラウド》8連撃を、リーザは槍上位ソードスキル《ダンシング・スピア》5連撃を、ストレアは両手剣上位ソードスキル《アストラル・ヘル》7連撃を《ガストレイゲイズ》に向かって放つ。

流石に全方位からの多重ソードスキルは防ぎようがないため《ガストレイゲイズ》のHPは残り1割にまで削り取られた。

次の攻撃を放てば終わるが、アスナたちは技後硬直の為しばらく動けない。

だが、俺とレインは違う。

俺の技後硬直はすでに終わっており次のソードスキルに入る準備をしていた。

レインは俺とは反対のところでスタンバイしている。

 

「これで決める!はあぁぁぁぁぁあ!!」

 

「やあぁぁぁぁぁあ!!」

 

俺の声とともにレインの声も響く。

アスナたち全員がソードスキルを放ち終えると同時に俺は≪二刀流≫上位ソードスキル《ナイトメア・レイン》16連撃。

レインは≪多刀流≫上位ソードスキル《クリア・コンパッション》16連撃を同時に放つ。

 

「グオオオオッ・・・・・・・・」

 

俺とレインのソードスキルを受けた《ガストレイゲイズ》は最後に断末魔を響かせてポリゴンの欠片へと代わり消滅した。

 

『congratulations!』

 

《ガストレイゲイズ》が消えると視界にはラストアタックの表示と獲得経験値が表示された。

 

 

 

 

 

 

 

今回のボス攻略戦は死者数0

ラストアタックボーナスは俺、と言う結果で幕を閉じた。

 




長時間の戦闘描写は久しぶりかも。
次回、攻略戦後。

ではまた次回お会いしましょう。
感想など、お待ちしてます。
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