ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

68 / 171
やっぱり連日投稿は難しいですね。
内容が浮かばないかも・・・・・・


HF編 第66話〈隠し扉の奥にて・・・・・・〉

「「転移、ホロウ・エリア管理区!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

76層、ボス攻略が完了した翌日、俺とレインはフィリアに誘われてホロウ・エリアに来ていた。

 

「フィリア、お待たせ」

 

「いや、わたしも今来たところ」

 

俺がフィリアに挨拶すると、

 

「フィリアちゃん。昨日書いてあった隠し扉って?」

 

レインがさっそく聞いた。

フィリアはコンソール画面から樹海エリアの地図をピックアップしある場所を拡大化して見せた。

 

「ここ。・・・・・・・・『二人が邂逅した教会』にあるわ。詳しくは・・・・・・・・見てもらった方が早いわね」

 

「わかった。じゃあ、さっそく行くか」

 

「ええ」

 

「オッケー♪」

 

俺たちは転移門に行き、

 

「「「転移!」」」

 

目的地の近くにある転移碑へと転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『二人が邂逅した教会』隠し扉前

 

「ここよ」

 

フィリアはとある壁の前で立ち止まり言った。

 

「なるほど。パッと見、よくわからないが。確かに不自然な場所があるな」

 

俺は床を見て言った。

 

「ほんとだね」

 

床に引かれた赤いカーペットは壁の前まであるが不自然に途切れていた。

 

「でしょ。壁を調べると・・・・・」

 

フィリアは言いながら不自然に途切れたカーペットのに合わさっている壁を触り、壁の一部分を押した。

すると、ゴンッ、と音がなり壁が上に上がっていった。

 

「奥に扉があったのよ」

 

壁の奥には両扉の扉が存在した。

床に引かれたカーペットはその扉の床にも引かれていた。

 

「なるほど。定番中の定番だな」

 

「定番だね」

 

俺とレインは現れた扉に対して言った。

 

「まあ、トレジャー系なら定番よね」

 

フィリアも同じことを言った。

 

「それで奥にいるモンスターを倒してほしいの」

 

「別にいいぞ」

 

「うん」

 

「ありがとう。モンスターはネームドモンスタークラスでゴーレム型よ」

 

「オッケー」

 

「そんじゃ、そのゴーレムとやらをいっちょ殺っちゃいますか」

 

「うん♪」

 

「了解」

 

俺は扉を開け奥の広間を見た。

そこには雑魚モンスター3体とゴーレム型のNMが1体いた。

NMの名前は・・・・・・『サンクチュリア』

 

「・・・・・・あれか」

 

「ええ・・・・」

 

「取り巻きに死神型・・・・・3体だね」

 

「レインに死神3体任せていいか?」

 

「いいよ♪」

 

「サンキュー。フィリアは俺と一緒にゴーレムを攻撃だ。俺が攻撃を防いだりするからフィリアはその隙に攻撃を頼む」

 

「わかったわ」

 

「そんじゃ、行くぞ!」

 

俺たちは簡単な作戦プランを立てた後攻撃を開始した。

俺とフィリアが《サンクチュリア》に向かって走るなかレインは取り巻きの死神3体を相手に二刀で攻撃を始めた。

 

「やあぁぁぁぁあ!」

 

気合いの入った声とともにレインは3体の死神を相手にしていく。

 

「行くぞ、フィリア!」

 

「わかったわ!」

 

俺は走りながら右手の『ブラックローズ・ナイト』を正中線に構え片手剣ソードスキル《ヴォーパル・ストライク》単発重攻撃を放つ。

 

「うおぉぉぉぉおっ!!」

 

「ゴゴオッ・・・・・!」

 

《サンクチュリア》は近づいてくる俺とフィリアに気が付き左手を振り下ろしてくる。

だが、その攻撃はフィリアによって防がれる。

 

「やあぁぁぁぁあ!」

 

フィリアの短剣ソードスキル《ラピット・エッジ》2連撃により軌道を反らされ大きく俺から外れる。

俺はその間に《ヴォーパル・ストライク》を《サンクチュリア》に叩き込んだ。

 

「グオオッ・・・・・・」

 

《ヴォーパル・ストライク》により《サンクチュリア》は仰け反り効果が現れた。

その間に技後硬直の終わったフィリアが、

 

「やあぁぁぁぁあ!!」

 

短剣ソードスキル《アクセル・レイド》12連撃を放つ。

仰け反り効果によりダメージが与えられ安くなっているためこの連撃で2段ゲージの内、2段目が3割近く減っている。

 

「よし、ファーストアタックはクリアだ!次行くぞ!」

 

「了解!」

 

俺とフィリアは仰け反りから回復した《サンクチュリア》の攻撃をステップでかわし攻撃を与える。

 

 

 

 

~レインside~

 

キリトくんとフィリアちゃんが《サンクチュリア》に攻撃を始める前、わたしは取り巻きの死神3体を相手取っている。

 

「やあぁぁぁぁあ!」

 

わたしは先制攻撃として≪多刀流≫ソードスキル《インセインピアーズ》突進2連撃を死神の1体に放つ。

 

「グオッ」

 

《インセインピアーズ》は下位ソードスキルの為技後硬直も短い。

わたしは死神の凪ぎ払ってきた鎌をよけ体術スキル《幻奏》による蹴りを放つ。

体術スキル《幻奏》はカウンターよりのソードスキル。

敵攻撃をかわし、相手が体勢を崩したところに放つと仰け反り効果を与える技。

 

「せやっ!」

 

《幻奏》を放ち終わるとすぐさま≪多刀流≫ソードスキル《マティーニ・ディーンズ》3連撃で追撃。

 

「グオオッ」

 

これで死神のHPは0になり悲鳴をあげてポリゴンへと変わっていった。

 

「よし!後2体・・・・・・いっくよー」

 

わたしは自分に気合いを入れて残りの死神に向かっていった。

キリトくんとフィリアちゃんの方は順調に《サンクチュリア》の攻撃をかわしダメージを与えている。

 

「早く終わらせないとね」

 

わたしはそのまま残り2体を同時に相手取った。

最初に≪多刀流≫中位ソードスキル《ローディエントルージュ》範囲技6連撃を繰り出す。

 

「「グオオッ・・・・」」

 

わたしは《ローディエントルージュ》の効果で素早さが下がっている死神の攻撃を見切り素早く、死神の1体の背後に周り切り刻んでいく。

もう1体の死神の鎌をステップでかわし、弾き飛ばす。

 

「やあぁぁぁぁあ!」

 

わたしは背後の死神と前の死神、2体に同時に≪多刀流≫ソードスキル《ラウンド・スクエア》4連撃を放ちHPを0に変えた。

 

「「グオオオッ」」

 

「よし、終わった~。キリトくんたちは・・・・・と」

 

キリトくんたちのところを見ると《サンクチュリア》のHPゲージは残り一本でその一本も半分まで下がっていた。

 

「それじゃ、キリトくんを助けますか♪」

 

~レインside out~

 

 

 

 

「せやっ!・・・・・はあぁっ!」

 

現在《サンクチュリア》のHPは残り一本までに減っている。

俺は二刀を手に《サンクチュリア》の攻撃を捌く。

そして

 

「フィリア、スイッチ!」

 

「わかった!スイッチ!」

 

「はあぁぁぁぁあっ!!」

 

フィリアとスイッチした俺は≪二刀流≫ソードスキル《クリムゾン・スプラッシュ》重攻撃8連撃を放つ。

ゴーレム型等の体の大きい重量級なモンスターには、重攻撃が一番有効的だ。

《クリムゾン・スプラッシュ》により《サンクチュリア》のHPは一本の半分までに減少した。

《サンクチュリア》のHPが半分まで減るのと同時に背後。レインがいるところからポリゴンの破裂音が2回響き渡る。

その直後、

 

「やあぁぁぁぁあ!」

 

片手剣ソードスキル《ヴォーパル・ストライク》が《サンクチュリア》を貫いた。

 

「ヤッホー、キリトくん。こっちは終わったよ~」

 

「はは、早いなレイン」

 

俺はレインの言葉に苦笑いを浮かべて返す。

 

「レインも来たことだしさっさと倒すぞ!」

 

「了解!」

 

「オッケー!」

 

《サンクチュリア》のHPはレインの《ヴォーパル・ストライク》を受けてすでにレッドゾーンまで減少している。

攻撃パターンが変わるかと思ったが、対して変わらなく俺は前衛で《サンクチュリア》の攻撃をかわして弾く。

その間にレインの双剣とフィリアの短剣が《サンクチュリア》の足の付け根を切り刻んでいく。

 

「ゴオオッ・・・・」

 

付け根にダメージを与えられ《サンクチュリア》は体勢を崩し、動きが止まる。

 

「二人とも、フルアタック!」

 

「「了解!!」」

 

俺の声とともにフィリアは短剣ソードスキル《インフィニット》5連撃を、レインは片手剣ソードスキル《バーチカル・スクエア》4連撃を、そして俺は片手剣ソードスキル《サベージ・フルクラム》重攻撃3連撃を放つ。

俺たち3人のソードスキルを受け《サンクチュリア》のHPは0になり、

 

「ゴオオオッ・・・・・・!」

 

ポリゴンの欠片へと爆散した。

《サンクチュリア》が消滅したのを確認すると俺は背中の鞘に、レインとフィリアは腰の鞘におさめた。

 

「お疲れ、二人とも」

 

「お疲れ~」

 

「お疲れ様」

 

「フィリアの動き、攻略組に匹敵するものだぞ」

 

「ほんと、フィリアちゃんの動きに無駄が無いもの」

 

「そ、そんなことないよ。それよりキリトとレインの方が凄いよ。流石《黒の剣士》と《紅の剣舞士》。えっと後、《最強夫婦》だったけ?」

 

「「うぐっ!?」」

 

俺とレインはフィリアの言った《最強夫婦》という言葉に苦笑いを浮かべた。

まさかフィリアまでそれを知っているとは思わなかったのだ。

 

「な、なあレイン。あの《最強夫婦》って言う二つ名ってもしかしてSAO全プレイヤーが知ってるんじゃないか?」

 

「ま、まさか~」

 

「今度、アルゴに調べて貰おう」

 

「そ、そうだね」

 

俺とレインは後でアルゴに調べてもらうことにしてフィリアと共に奥に進んだ。

奥には宝箱があった。

 

「見つけた。さぁ~て何が出るかな~」

 

「フィリアなんか性格変わってないか?」

 

「た、多分宝箱を見つけて興奮してるんだとおもうよ」

 

フィリアは宝箱を見て検分した。

 

「うん。ミミックじゃないわね。正真正銘本物の宝箱よ」

 

「そうか。罠を解除出来るか?」

 

「もちろん。ちょっと待ってて」

 

フィリアは再び宝箱をいじった。

どうやら、蓋に仕掛けられた罠を解除しているらしい。

しばらくして、

 

「解除出来たわ。さあ、出ておいでお宝ちゃん♪」

 

「「お、お宝ちゃん?」」

 

フィリアが宝箱から取り出したのは、

 

「じゃーん♪」

 

アクセサリーだった。

 

「おおぉ・・・・・かなりレアなアクセサリーだな」

 

「ほんとだね。なんかペンダントみたいだけど」

 

俺とレインはフィリアが宝箱から取り出したアクセサリーを見て言った。

 

「はい。これはキリトにあげるわ」

 

「え、いいのか!?」

 

「もちろんよ。今日手伝ってもらったお礼だと思って頂戴」

 

「あ、ああ。ありがとうフィリア」

 

俺はフィリアから受け取ったペンダントをタップした。

 

アイテム銘は『「貴重品」虚光の燈る首飾り』

 

俺はそのままペンダントをストレージの中に収納した。

 

「二人はこのあとどうするの?」

 

「そうだなー」

 

俺はこのあとの事を考えていると不意に俺とレイン、両方のメール機能が開いた。

 

「ん?クラインから」

 

「わたしもクラインくんから来てるよ」

 

メールの内容を読んだ俺とレインは、

 

「すまん、フィリア。俺たちは一回戻らないと行けないみたいだ」

 

「そうなの?わかったわ、それじゃ管理区に戻りましょ」

 

俺たちはそのまま最寄りの転移碑に行き管理区へと転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理区

 

「それじゃ、またなフィリア」

 

「うん。あ、レインこれ」

 

フィリアはウインドウを表示させるとレインに何かを渡した。

 

「フィリアちゃん、これは?」

 

「この間の強化とアイテム類のお礼よ」

 

「スパスィーバ。ありがとう、フィリアちゃん♪」

 

「どういたしまして」

 

「それじゃ、ダスヴィダーニャフィリアちゃん」

 

「うん。またね二人とも」

 

「「転移、アークソフィア!!」」

 

俺とレインは光に包まれて管理区から転移した。

 

 

 

 

 

~フィリアside~

 

「さてと、レインにお礼は渡したし今日はこのまま帰ろうかしら」

 

私がレインに送ったのはホロウ・エリアで採取出来る鉱石や素材アイテム等だ。

私はしばらく管理区のコンソールを使いホロウ・エリアのマップを見た。

そして、

 

「転移!」

 

根城に帰るため転移門にたち根城近くの転移碑に転移した。

 

~フィリアside out~

 

 




ソーナです。
今回はどうでしたか?
これからも頑張っていきます。

感想等お待ちしてます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。