ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い 作:ソーナ
この間ポケモンの映画 みんなの物語
観に行って来ました!
感動した!やっぱりポケモンは面白いね♪
来年のポケモンの映画は多分ミュウツーが出てくるんじゃないかな?今から楽しみで仕方無いです!
それでは、本編へどうぞ♪
階層攻略とホロウ・エリア攻略を交互に行っていたある日。
転移門広場
"おっと!あれは、ストレアか?"
俺は転移門広場で見知った姿を見つけた。
"どこに行くつもりだろう・・・・・・ちょっと探りを入れてみるか。・・・・・・・それに、毎回付け回されている仕返しだ"
俺はレインと攻略に行くつもりだったのだが、肝心のレインは一回リズの店に行くみたいらしくこの場にはいない。
そのため、レインが来るまで時間を潰していたのだが、ストレアの姿を見つけ、気になったから追いかけることにした。
「・・・・・・」
"まだ気付かれてないみたいだな"
俺は隠蔽スキルを駆使しながらストレアを追い掛けている。
「!」
"・・・・・・・っと、危ないところだった"
いきなり振り返ってきたストレアに驚きながら俺は身を隠す。
「・・・・・・・・♪」
"ずいぶんと機嫌が良いみたいだけど、どこに行くつもりなんだ?"
路地裏
"・・・・・止まった。あの建物は・・・・・宿屋?"
俺は急に止まったストレアの目の前の建物を見て思った。
すると。
「ようこそ、アタシの家に!」
ストレアが俺の方を見て言った。
「えっ!?」
「ほらキリト!そんなところに隠れてないで、こっちに来て!お茶、用意するから、上がってってよ!」
「なんだ・・・・・・バレてたのか」
「始めっからね!そんなことより、早く早く!」
「あ、ああ・・・・・・それじゃ、ごちそうになるよ」
俺はストレアからのお誘いでストレアの家に入ることにした。
"彼女の事を知るチャンスかも知れない。今度こそは有力な話を聞き出すぞ"
ストレアの部屋
「ここで宿を借りて生活しているのか・・・・・・って、これは・・・・・・」
俺はストレアの部屋に入り、周りに視線を向けると少し驚いた。
何故なら。
「ん?この部屋、なんかおかしい?」
ストレアの部屋は、いかにも女子ぽっくデコレーションがあちこちにされていたからだ。
「い、いや、そんなこともないけど。ちょっと意外と言うか・・・・・・ずいぶんとカワイイ部屋だな・・・・・もっと大人っぽい部屋を想像していたよ」
「大人?ふうん、アタシってそういうイメージなんだぁ。まあ、とりあえずベッドにでも座ってて!すぐに、お茶を淹れてくるから」
「あ、ああ・・・・・」
ストレアはそう言うと、部屋の奥にある台所へと向かっていった。
"しかし、ストレアのことを調べるためとは言ったものの、やっぱり女性の部屋って緊張するな・・・・・・レインの部屋でも緊張するからな・・・・・・"
俺はベッドに座りながらそう考えていた。
「お待たせ!」
少ししてティーポット等を持ってストレアが戻って来た。
そして。
「・・・・・あの、なんで俺の隣に座るんだ?」
何故か俺の隣にストレアは座った。
「『他にも座る場所はあるだろ』って顔ね。でもね。アタシがアタシの部屋でどこに座ろうと、別に自由だと思うんだ」
「・・・・・・わかったよ。どこにでも座ってくれ。それよりも、俺はこの間の話の続きがしたい」
俺は以前ストレアと話したことの続きをしようと思った。
「ストレア。君は第76層より下の層で・・・・・・・攻略組で顔を見なかったけど、君はどこのギルドにも所属してないのか?《血盟騎士団》でもないし《聖竜連合》でもないよな・・・・下の階層の新興ギルドなのか?」
「ギルド?うーん、所属してたのかな・・・・?」
「もし良かったらで良いんだけど何処でレベリングはしたのか、教えてもらえないか?」
「多分、いろんなところで。・・・・・ごめん、よく覚えてないの」
「覚えてない?それって、記憶喪失とかか?」
「さあ、どうだろう?」
ストレアの様子を見る限り惚けているという感じではないと、俺は感じた。
「そんなことより、アタシはキリトのこと、もっとよく知りたいな。こんな細い身体なのに、なんであんなに強いのかとかすごく気になるし・・・・・」
「!?」
「ちょっと身体を触っただけなのにキリト敏感だね!」
「び、敏感!?・・・・・って、それ前にもレインに言われたような・・・・・」
「あはははっ・・・・・なるほどなるほど、レインにも言われたことあるんだ」
ストレアは笑いながら言うと、何故か近づいてきた。俺の方に。
「あの・・・・・・ちょっと近づきすぎるかと・・・・・・」
「そっかな?近づきすぎってもっとこのくらいのことじゃ・・・・・・」
ストレアが更に近づいてくるその時。
ピコン、ピコーン
メッセージが届いた事を知らせる音がなった。
「お、おっと・・・・・」
「うん?どうしたの?」
「わ、悪い、メッセージが届いたみたいだ」
「ふーん・・・・・・」
"送り主は・・・・・・・・レイン!?ヤバッ、こんなところをレインに見られたらまたあれが・・・・・・・と、兎に角、早く向かわないと!"
「なんだったの?」
「すまん。急ぎの用事みたいだ、今日はこれで失礼するよ」
「なんだ残念。じゃあ、続きはまた今度ね」
「あ、ああ・・・・・お茶、ごちそうさま!」
俺はそう言うと素早くストレアの部屋から出て、待ち合わせ場所である転移門広場へと掛けていった。
転移門広場
"くそ・・・・・話を聞き出すはずがなんでこうなったんだ。それに、質問もはぐらかされた感じだし何時になったら正体が分かるんだ・・・・・・"
俺は敏捷力補正を発揮しながら待ち合わせ場所へと向かいながらそんな事を考えていた。
少しして待ち合わせ場所に着くと、レインがベンチに座りながらウインドウを開き待っていた。
「あっ!キリトく~ん!」
「すまん、お待たせ」
「ううん。私も今来たところだから大丈夫だよ」
「そうか、良かった。・・・・・・・それじゃ、行くか」
「うん」
俺とレインは転移門へ、移動し。
「「転移!カーリアナ!」」
第80層カーリアナへと転移していった。
エギルの店
「「ただいまー」」
今日の分の攻略を終えた俺とレインは、エギルの店に入るとそう言った。
「お帰りなさい、パパ!ママ!」
店の中では娘のユイが、エギルの手伝いをしていた。
ユイは、俺とレインの姿を見ると満面の笑みを浮かべて言ってきた。
「ただいま、ユイ」
「ただいま~、ユイちゃん」
「攻略、ご苦労様です!無事に帰ってきてくれてホッとしました。パパたちならこの先の階層もどんどん開放して行けますよ」
「ユイにそう言ってもらえると自信がつくな。ありがとう、ユイ」
「うん。ありがとう、ユイちゃん。これからも頑張るね」
俺とレインは、ユイの頭を撫でながら言った。
「えへへ・・・・・・どういたしまして」
ユイは気持ち良さそうにしながら返す。
「そうだ、レイン。このあとちょっと商店通りの方に行ってみないか?」
「え?いいけど、どうして?」
「階層もどんどん上がっていってるし、攻略に必要なものが買えるかもしれないだろ。それに掘り出し物とかもあるかも」
「ふふふ。いいよ。一緒に行こう」
「よし!」
「パパ、ママ」
「ん?」
「何ユイちゃん?」
「パパとママたちは、もうすでに、すごく強いんですよ?消耗品のアイテム以外では、パパとママのお役に立てそうなアイテムはないと思われますけど・・・・・」
「まあな。でも、念には念を、な」
「そうだね。私たちが強いって言っても敵だってどんどん強くなって来ているからね」
「ああ。そんなときにちょっとでも、戦力になるアイテムが見つかればいいなって、思っているわけだ」
「戦力・・・・・・そうですか・・・・・・」
ユイは暗い顔をして小声で何かを呟いたが俺たちは、上手く聞き取れなかった。
「・・・・・・うん。そうですよね!」
だが、ユイは何時もの明るい笑顔を浮かべ言う。
「ん?ユイ、何かを気になることでもあるのか?」
「いえ、なんでもありません。パパとママの言う通りだと思います。行ってらっしゃい、パパ!ママ!いい掘り出し物が見つかるといいですね!」
「うん!」
「あ、ああ・・・・・・じゃあ行ってくるよ」
俺は少しユイの事が気になったが、今はそっとしておくことにした。
商店通り
「掘り出し物はなし、か・・・・・流石に、今の装備よりいいものが簡単に見つかるとは思っていないけど・・・・・・」
「フン、フフン、フーン♪」
「なんか、納得行かない・・・・・・」
「どうしたの、キリトくん?」
「いや、なんでもない。レインはずいぶんとご機嫌だな」
「まあね。欲しいものが手に入ったし」
「そうか。良かったな」
「うん」
俺とレインは商店通りを一通り見て歩き宿屋に戻ろうとした。
すると。
「・・・・・・・たーっ!」
何処からか声が聴こえてきた。
「ん?今の声って・・・・」
「ユイちゃん、だよね?」
俺とレインは立ち止まり周囲を見渡した。
すると、再び声が聞こえてきた。
「ん~~~~~~。えーいっ!」
「何してるんだ、一体?」
「さあ?あそこから聞こえてきたよ」
レインが指差したところを二人で見る。
そこは人目のつかない路地裏へと続く道だった。
「とーっ!・・・・・ううう~」
再びユイの声が聞こえてきた。
「行ってみる?」
「ああ」
俺とレインはユイの声をたどり、路地裏へと入っていった。
路地裏
「ユイは・・・・・いた」
「どこ、キリトくん」
「あそこ」
俺はレインにユイの場所を指差した。
「ん~~~~っ、ととと・・・・・」
「何やってんだユイは?」
「わかんない」
「ん~~~っ!んんん~~っ!」
視線をユイに向けると、ユイは手に大きなオノを持っていた。
「あの、大きなオノを運ぼうとしているのか?」
「えっ!?それ、あぶないよ!大丈夫なの?」
「今のところ大丈夫みたいだな。大方、誰かが捨てていったものを片付けようとしているのかも」
「そうだけど、危ないからやめさせないと!」
「そうだな・・・・・・・・おーい、ユイ。そんなの持ったら危ないぞ」
「あっ、パパ!!・・・・・あわわっ!」
「ユイちゃん!!」
「ユイ!危ないっ!!オノが倒れるっ!!」
「きゃあっ!!!」
「≪サウザンド・レイン≫!!キリトくん!!」
「わかった!!」
オノは≪サウザンド・レイン≫により大きな音を立てながらユイから軌道をずれて倒れた。
レインが《クイック・チェンジ》の上位派生の《高速切替(ラビット・スイッチ)》で双剣を装備し≪多刀流≫ソードスキル《サウザンド・レイン》でオノが倒れるのを防いでくれたお陰で、俺はなんとかユイを助けることが出来た。
「パパ!ママ!」
「大丈夫ユイちゃん!?どこかケガしてない!?」
「はい、大丈夫です」
「ふぅ~。助かったよレイン」
「あはは、気にしないで。ユイちゃんが無事なら良かったよー」
「そうだな」
「はい・・・・・・ごめんなさい、心配かけて」
「いや・・・・・まあ、俺も急に声をかけたのが悪かった・・・・・」
「ごめんね。私が止めさせないと、ってキリトくんに言ったから・・・・」
「そんなことないよレイン。でも、ユイ。今度からは持てないと思ったら誰かを呼んで来るんだぞ」
「それにしても、誰だろう?こんなところにオノを捨てていったのは。これ、両手斧クラスの武器だよ 」
「何?ほんとか?」
「うん」
「そうか。ユイ、これはどこに片付ければいいんだ?」
「あの・・・・・それは捨ててあったのではなくてわたしが用意したものです」
「ユイが?」
「ユイちゃんが?」
「はい。少しでも、戦力が増えた方が良いってパパとママが言ってたから・・・・」
ユイの台詞に俺とレインは顔を見合わせた。
確かにそんなことをさっきユイに言ったのだ。それを聞いたユイがこんなことをしたのは、俺たちにも批がある。
「ごめんね、ユイちゃん。もしかして、ユイちゃんも戦闘に参加しようとしていたの?」
「はい。まだ、上手く使いこなせないですけど・・・・・」
「いや、ユイが戦闘に参加するなら、軽い細剣か短剣じゃないか・・・・・・・じゃなくて。・・・・・・ありがとう、ユイ」
「うん。ありがとうユイちゃん。ユイちゃんの気持ちだけでもうれしいよ」
俺とレインはユイの頭を軽く撫でた。
「あ・・・・・パパ・・・・・ママ・・・・・えへへへ、頭撫でてもらうの気持ちいいです・・・・・・」
「でも、ユイちゃん。手助けにも色々な形があるからね。ユイちゃんにはユイちゃんに出来ることで手伝ってくれれば大丈夫だよ」
「わたしにできること・・・・・ですか。うん。わかりました。考えてみます」
「あ。それからさっきみたいな事は、もう2度としないでくれ。さっきはかなり、ひやっとしたし」
「そうだね」
「本当にごめんなさい。もうこんなことはしません。約束します!」
「うん、約束だ」
「約束だよ、ユイちゃん」
「はい!」
「それじゃあエギルさんの店に戻ろうか」
「そうだな」
「はい!わかりました!」
俺たち3人は俺、ユイ、レインの順で手を繋ぎ、エギルの店へと帰っていった。
道中
「あ、リーファちゃん」
「ほんとだ」
「リーファさ~ん」
俺たちはエギルの店へと帰る道中、前にリーファがいるのを発見した。
「あ、お兄ちゃん!レインさんにユイちゃんも!ちょっと訊きたいことがあるんだけど・・・・・この《ホーンフロッグの肉》ってアイテムどうやって使うのかな?」
リーファはウインドウを開き、可視化にすると1つのアイテムを見せてきた。
「えっ!?《ホーンフロッグの肉》!?」
「レイン確かこれって・・・・」
「はい、S級食材のひとつですね」
レインが驚き、俺がレインに聞くと、ユイが答えてくれた。
「やっぱりS級食材だよ!」
「よく手に入ったな・・・・・・」
「珍しいの?」
リーファはよく分からないのか首をかしげながら聞いてくる。
「珍しいも何も、高級食材のひとつだよ。私も実際に見るのははじめてだよ!」
「ああ・・・・俺も見たことないからな、このS級食材は・・・・・」
「食べられるってこと?」
「もちろん。調理は必要だよ。これはS級食材だから・・・・・煮ても、焼いても大丈夫なんだよ♪」
レインは料理人の目をし、輝かせながらリーファに言う。
「へえ・・・・・・」
「レイン、これ料理出来るか?」
「む・・・・・」
「出来るよ。出来るけど・・・・・」
「けど?」
「リーファちゃんは、どうしたい?」
「・・・・・・・お兄ちゃんって、いつもレインさんの手料理をご馳走になっているんだよね」
「え?あ、ああ、まあな」
「まあ料理スキルをコンプリートしてるのって私以外だとアスナちゃん、ユウキちゃん、ランちゃん、リーザちゃんぐらいだからね~」
「ふうん・・・・ふうん。そうなんだぁ・・・・ふうん」
「え~と、スグ?」
「レインさん、ごめんなさい。あたし、今回は自分でやってみます!」
「うん♪いいよ、スグちゃん。元々スグちゃんがゲットしたものだしね♪」
「そう言うことだからお兄ちゃん、あたしが作るからね」
「なななな・・・・なんで!?」
「あたしだって、この二年間でお料理勉強したのよ!それによくレインさんから料理を教わってるもの!」
「えっ?そうなの?」
リーファの台詞に俺はレインの方を向いて聞いた。
「うん。スグちゃんが教えてください、って言ってたから。それに、ね。スグちゃん」
「はい!」
「いや、でもSAOの料理はあくまでスキルで現実の料理とは違うんだけど・・・・・・そもそもスキルを持ってなかったら・・・・」
「あ、それは大丈夫だよキリトくん」
「なんでだレイン?」
「スグちゃん、料理スキル持ってるもん。まだスキル熟練度は低いけどね」
「な!?そうだったのか!?」
「うん!だから、がんばる!レインさん、見ててくれますか?!」
「うん。いいよ。それじゃあ見ててあげるね」
「はい!待っててね、お兄ちゃん。すぐおいしいご馳走を食べさせてあげるから!」
歩きながら会話していた為、エギルの店に着き、そう言うとスグはレインとともにエギルの店の厨房へと入っていった。
「ふ、不安だ・・・・・さすがにレインがいるから大丈夫だとは・・・・・思うけど・・・・・・」
ちなみにユイもレインと一緒に厨房へと入っていった。
自室
自室に戻って着替えしばらくするとレインとスグがやって来た。ちなみに二人とも着替えている。ユイはすでにレインの部屋で寝ちゃったそうだ。そして、スグは手にお皿を持っていた。
その皿の上には・・・・・・。
「あー、その」
「・・・・・ごめんなさい」
真っ黒焦げの肉らしき物が乗っていた。
「わ、私も見てはいたんだけど・・・・・・」
「い、、いや。これはこれでなかなか味が・・・・・」
「ううん。こんな丸焦げになっちゃったし身体に悪いよ」
「いや、現実の身体じゃないんだから健康には問題ないはずさ。それにもしもの事があったとしても街の中ではダメージを受けないんだ。少なくとも死には・・・・・・しないはずだと思う・・・・・・・たぶん」
「で、でも・・・・・」
「いただきます・・・・・ぱくっ」
「あ・・・・・」
「キリトくん・・・・・」
「うん、いけるいける」
「お兄ちゃん・・・・・」
「ほら、スグもしょんぼりしてないで一口食べてみろよ・・・・・意外とこれ。うっ・・・・・!」
「き、キリトくん?」
「ぐぐっ。い、意外と・・・・なかなか・・・・・強烈、で・・・・」
「え?お、お兄ちゃんの様子が毒・・・・・?」
「え・・・・・S級食材の毒って・・・・・《圏内》でも有効なのか・・・・・?睡眠PK以外にもこんな方法ががあると・・・・・は・・・・・」
「あああっ!?お、お兄ちゃん!」
「き、キリトくん!」
"やばっ・・・・・意識が・・・・"
「お兄ちゃんお兄ちゃん・・・・!」
「キリトくんキリトくん・・・・!」
"霞む・・・・・"
~レインside~
「うぅ・・・・・」
今ベットにはキリトくんが苦しそうに声を出して横になっている。
「どうしよう、あたしのせいだ。あたしの・・・・・」
「大丈夫よスグちゃん。スグちゃんのせいじゃないよ」
「でも・・・・・」
「大丈夫だってスグ。食中毒みたいなもんだよ。それに解毒のポーションも飲んだしあとは寝てるだけでじきに治るさ・・・・・ううっ・・・・・・」
「お兄ちゃん身体震えてる・・・・・寒いの?レインさん、どうしたら・・・・」
「うう・・・・・スグ・・・・レイン・・・・・・・・」
「ど、どうしたら・・・・・う~ん・・・・・こうなったら私たちの身体でキリトくんを暖めるしかないよ、スグちゃん!」
「は、はい!わかりました!」
私とスグちゃんはキリトくんを前後に挟み身体で暖めることにした。
キリトくんの背中はスグちゃんが前は私が暖めている。
「こうしていれば大丈夫かな?」
「・・・・・うう・・・・・」
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。あたしとレインさんがついているから・・・・・」
「キリトくん・・・・・」
「ううん・・・・・」
私は背中を暖めているスグちゃんを見た。
スグちゃんは懸命にキリトくんにくっついて暖めていた。
そして私は見てしまった。スグちゃんのある一部分が形を変えキリトくんの背中にくっついているところを。
"ぐっ・・・・・スグちゃんって私より1つ下だよね。なんで年下なのにあんなに大きいの・・・・・どうやったらあんなに成長するのよ・・・・・"
私は頭の中でスグちゃんのある一部分を凝視しながらそう思った。
やがて、眠くなってしまったのかスグちゃんは、キリトくんの背中に寄りかかりながら寝てしまった。
"スグちゃん寝ちゃった。ふわ・・・・・私も眠く・・・・・なっちゃった・・・・・かも・・・・・・"
私はキリトくんを抱き締めたまま眠りに落ちた。
~レインside out~
翌日
"んっ・・・・・まぶしい"
窓から降り注ぐ太陽の光に俺は目を覚ました。
まあ、ゲームの中なので厳密には太陽ではないのだが・・・・・・別に気にしない。
"朝か・・・・・あ、あれ?なんか背中に柔らかいものが・・・・・・"
「すー・・・・・・」
「すー・・・・・すー・・・・・」
俺が目を開けて視線を送ると背中にスグが目の前にはレインがいた。どちらも熟睡中だ。
"えっ!なっ!れ、レイン!?スグ!?なんで二人が一緒に!?"
俺は身体を起こそうとしたのだがレインに、抱き締められているため無理だった。
"やっ、ヤバい・・・・早く抜け出さないと"
俺は今度はスルスルと身体をよじらせながら脱け出そうとしたのだが・・・・・。
「んー・・・・・」
レインが俺を更に抱き締め、ちょっど手の位置が俺の頭あたりにあったため、それお陰で顔がレインに引き寄せられた。
ズバリ言うと、今目の前にはレインの胸がある。
レインの双胸に抱き締められていると言う感じだ。
"や、柔らかい・・・・・じゃなくて!ちょ、レイン!?"
正直今の態勢はキツい。何故ならば息苦しいからだ。
しばらくすると。
「あ、キリトくん。おはよう」
「あー、おはようレイン」
レインが起きた。
「レインすまんが手を退けてくれないか?ちょっと苦しい」
「え?・・・・・・・・!?//////」
ようやくレインは今の状況が分かったのか顔を赤くしながら手を退けてくれた。
「ふぅ~、助かった」
俺が安堵していると。
「あ、お兄ちゃん、おはよ・・・・・」
背中のスグが起きた。
「よかった。すこしはよくなったみたいだね」
「あ、ああ・・・・・」
「おはようスグちゃん」
「あ、レインさん。おはようございます」
「あの、二人とも起き抜けに悪いんだけど。これってどういう状況なの?」
「え・・・・・わわっ!?」
俺が聞くとスグは慌てたように離れてくれた。
レインは名残惜しそうに少しだけ離れてくれた。
「ご、ごめん!お兄ちゃんが震えていたからレインさんと一緒にあっためようと思ったんだけどっ!別に、いやらしい意図があったわけじゃなくてっ!」
「お、落ち着ついて、スグ」
「ああっ!そうだっ!他のベットからお布団を持ってくれば良かったんだ!」
「あ・・・・・・」
スグの台詞にレインは忘れていたような顔をした。
「ごめんねお兄ちゃん。病人にのしかかっちゃうなんて。重かったでしょ?」
「い、いや、重くなんてないよ。それよりも、二人のお陰で元気になれたよ。ありがとう二人とも」
「お、お兄ちゃんが元気になってくれたならうれしいよ。き、兄弟なんだら助け合うのは当然でしょ。お兄ちゃんだってあたしが病気の時、看病してくれたでしょ?だからお互い様」
「うん。前に私が病気の時には付きっきりで看病してくれたから。お互い様だよキリトくん」
「でも、まあ、さすがに人肌で暖めるって言うのはちょっとやり過ぎだったかも知れないけど・・・・・」
「うぐっ・・・・・」
「あ、あははは・・・・そうだな。そうかもな」
「あ、キリトくん。朝ごはん食べられる?」
「え?そうだな・・・・・慌てたらなんか、お腹がすいてきたよ」
「それじゃあ、スグちゃん」
「うん。お兄ちゃん、ちょっと待っててね。レインさん、お兄ちゃんのこと見ててください」
「うん♪レインちゃんにお任せあれ♪」
「・・・・・?スグ?」
スグはレインに俺を任せると部屋から出てどこかへ行ってしまった。
10分後
「お待たせお兄ちゃん。はい、朝ごはん・・・・・」
「これは・・・・・おかゆ・・・・?」
スグが持ってきた土鍋の中身を見て俺はそう口走った。
「これくらいならあたしの熟練度でも作れるからさ」
「上手に出来てるよスグちゃん」
「ありがとうございます、レインさん。ふーふー・・・・・ほら、お兄ちゃん、あーん」
「あ、あーん・・・・・・ぱく」
「ど、どう?」
「うん、おいしい・・・・」
「よかったねスグちゃん!」
「はい!・・・・・・よかった」
「・・・・・・母さんのおかゆを思い出した」
俺はスグが作ってきてくれたおかゆを食べ、母さんのおかゆを思い出していた。
「お母さん、あたしたちが風邪の時は、いつもこんなおかゆ作ってくれたよね。味付けはシンプルなのに、なんだか、とっても美味しくて・・・・・・」
「ああ・・・・そうだな」
「お母さんの作ってくれたおかゆ、か・・・・・・私の時もお母さんこんな感じのおかゆ、作ってくれたな~」
「ふふ。レインさんの家もそうだったんですね」
「うん。味付けはシンプルなんだけど、なんかそれが美味しくて」
「母親の味だからかもな」
「ふふふ♪そうだね」
俺たちは母親の作ったおかゆの味を思いだし軽く笑いあった。
「お兄ちゃん、現実に戻ったらちゃんと手料理、食べさせてあげる。リアルだったらレインさんにも負けないんだから!」
「お!言ったな~スグちゃん。リアルに戻ったら料理勝負しよ、スグちゃん」
「もちろんです!」
「楽しみにしてるよ、スグ」
「うん!」
リアルに戻ったら、料理勝負をいつかすると約束したレインとスグは、互いに負けないぞ、的な感じの雰囲気を出していた。
"リアルに帰ったらまず、レインを探して会わないとな。 約束のためにも"
俺はレインとスグの姿を見ながらそう1人で頭の中で呟いた。
その後調子が良くなった俺は、何時も通り攻略を進める事が出来た。
ちなみに、スグが作った《ホーンフロッグの肉》は即刻レインがエギルに鑑定を依頼したらしい。エギルが言うには、調理者の熟練度不足らしい。
一万字いきました。
驚き。
感想やリクエスト等お待ちしてます♪