ソードアート・オンライン 黒の剣士と紅の剣舞士 二人の双剣使い   作:ソーナ

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「プリヴィベート!ソーナです。今回も問題をやりますよ。今回のゲストはあの二人です。それではゲストさんどうぞ!」

「ヤッホー、ユウキだよ!」

「はじめましてユウキの姉ランです。よろしくお願いします」

「ユウキ、ラン、今日はようこそお越しくださいました」

「ヤッホー、ソーナ!今日は呼んでくれてありがとう」

「ソーナさん今日はお呼びいただきありがとうございます」

「そんなことないですよ。にしても二人は双子なのになんでそんなに性格が違うんです?」

「「さあ~?」」

「あはは・・・・それでは問題を出します!」

問題『作中でクライン、アスナ、ユウキ、ラン、リーファ、シノン、リズ、シリカ、アルゴの9人がエギルに同じ飲み物を頼みました。さてこの9人が頼んだ飲み物はな~んだ?』

Ⅰ:ブラックコーヒー

Ⅱ:紅茶

Ⅲ:緑茶

Ⅳ:バッカスジュース

「答えは本文の最後に!」


HF編 第86話 〈結婚システムに異常事態!?〉

商業区

 

シノンの主武器、弓を手にいれた俺とレインはシノンのよく行く喫茶店でお茶をした後、ポーションや結晶などのアイテムを購入するため商業区に来ていた。

 

「キリトくん。何か買うの?」

 

「いや、品揃えの確認と・・・・・・あとは、ポーションとかの補充かな」

 

「それじゃあ私も見ておこう~と」

 

「私もポーション補充しておこうかしら」

 

「え~と。ポーションの在庫は・・・・・・・て、あれ?」

 

「どうかしたのか?」

 

ウインドウを開き立ち止まったまま見ているレインに俺とシノンは振り向いて尋ねた。

 

「いや、う~ん・・・・・・」

 

レインは目をごしごしこすり再びウインドウを見た。

 

「やっぱり気のせいじゃなかったーー!!」

 

「「!?」」

 

ウインドウを見たままいきなり絶叫するレインに、俺とシノンは同時にビクッ、となった。

 

「そんなにポーションの数が足りなかったのか?」

 

「そうじゃないよキリトくん!ウインドウを開いて私のステータス画面を見て!」

 

「お、おう。わかった」

 

俺はレインの言った通りウインドウを開きステータス画面を表示させた。

 

「見た?」

 

「ああ。見たけど・・・・・・どうかしたのか?」

 

「いいからちゃんと見て!」

 

「?」

 

シノンが首を傾げながら俺とレインを見るなか、俺はステータス画面を見た。

ステータス画面には、俺のステータスが表示されていた。

 

「?あれ・・・・・?」

 

目をごしごしこすり再びステータス画面を見た。

ステータス画面には俺のステータスが表示されていた。

俺〈キリト〉のステータスだけが。

 

「!?な!?れ、レインのステータスが表示されてない!?」

 

そう画面には本来ならば俺とレインのステータスが表示されているのだが、今表示している画面には俺のステータスだけが出ていた。

 

「やっぱりキリトくんのにもないの?」

 

「ああ。レインとのリンクがない・・・・・ってことはまさか・・・・・!?」

 

俺はステータス画面からアイテムストレージに移動した。

アイテムストレージが表示されていると予想通り・・・・・・。

 

「レインとの共通アイテムストレージが無くなってる・・・・・」

 

「私も無くなってる・・・・・・まさかと思うけど、キリトくん私と、り、りこ・・・・・・・「それはないから!絶対それはない!」・・・・・・だよね。うん。よかった。けど・・・・・・」

 

レインは今目の前に表示されているウインドウを見ながら呆然と呟く。

 

「話がさっぱりわからないのだけど・・・・・・・・」

 

まだSAOに来てそんなに経ってないシノンは、話の内容が分からないようだ。

 

「え~と、だな・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈事情説明中〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどね・・・・・・大体わかったわ」

 

未だに元に戻ってないレインの手当てをしながら俺は簡単にシノンに説明した。

 

「レイン大丈夫かしら?」

 

「い、いや。どうだろう?おーいレイン、戻ってこ~い」

 

「・・・・・・・・・・・ハッ!?」

 

「ようやく戻ったみたいね」

 

「ああ・・・・・・」

 

「キリトくん、これってどういうこと!?」

 

「ん~・・・・・。取り敢えずクラインやアルゴに聞いて調べてみよう」

 

俺は涙目になっているレインをなだめながら俺たちはエギルの店に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エギルの店

 

「・・・・・・・っと、返事が来たぜキリト。俺の知り合いを当たった限りでは今76層以上にいる中で結婚してるヤツはラムとリーザ以外見つからねぇみてえだ」

 

「オレっちの調べたところでもクラインと同じダナ。今第76層より上で結婚してるのは、リーちゃんとラー坊外いないナ」

 

「そうか・・・・・・調べてくれて助かるよクライン、アルゴ」

 

「イヤ。気にしないでくれ。それにレーちゃんの為だからナ」

 

「気にすんなキリト」

 

アルゴとクラインは首を横に振り当然だ、と言う感じに言った。

 

「女性プレイヤーの少ないこのゲームで、結婚してるプレイヤーっていうだけでそもそも希少価値だもんね。まあ、ここにもう一組の婚姻者がいるけど」

 

「その上、今76層に上がってきているヤツなんて、間違ってきちまったヤツ以外全員ガチの攻略組だろ?」

 

クラインの言葉に約4人ほど、体が震えた。

 

「う・・・・・・まあ、アタシは間違えちゃったけどね」

 

「私たち以外にも結構いると思いますけど」

 

「ゲーム外から来ちゃいましたってのはさすがにレアケースだけどね」

 

「頻繁にあったらたまったもんじゃないわよ」

 

「ほんとです・・・・・」

 

「まったくその通りです・・・・・」

 

リズ、シリカ、リーファ、シノンに続いてシノンの言葉にランとユイがまったくだ、と言う感じに首をたてに振り言う。

 

「ま、自分から望んで最上階に来るようなガチの攻略組には恋愛に現を抜かしてるヒマなんざねーってことだ、キリの字よ」

 

「なんか含みのある言い方だな・・・・・・・て言うそれを言うならもう一組いるけど」

 

「「///////」」

 

俺の台詞にもう一組の婚姻者たちが顔を少し赤くしていた。

 

「けど、困ったな。これで調査の手がかりが無くなったことになる」

 

「ねえ、キリト。その結婚解除ってホントにホントなの?キリトって今、フリーなわけ?」

 

「リズっち!キリトくんは私の旦那なんだから!勝手にフリーにしないでよ!」

 

「ですが、システム的にはそうなっちゃっているんですよね?」

 

「うん・・・・・・でも私もキリトくんも、離婚なんてした覚えないないし。それ以前に絶対に私はキリトくんと離婚なんてするき無いもん!」

 

「レインそれはちょっと恥ずかしいからな」

 

「!!////////」

 

「・・・・・・恐らく今回の事もシステムのバグかもしれません」

 

「バグ?」

 

「はい。第76層からシステムにエラーが出たのなら恐らく今回もそのバグのひとつかもしれません」

 

「なるほどな・・・・・・・ん?そういやラムとリーザは結婚状態解除されてないのか?」

 

「え?あ、そう言えば確認してませんでした。ちょっと待ってください」

 

俺の問いにラムが答えるとラムはリーザと一緒にウインドウを開き確認した。

 

「・・・・・・・・・・あ、解除はされてないみたいです」

 

「と言うことは第76層に上がってきた時点で結婚しているプレイヤーにエラーが発生してるのか?」

 

「恐らくそうだと思います。パパとママは76層に来る以前から結婚していましたけどラムさんとリーザさんは76層で結婚したので、それで解除されてないと思われます」

 

「なるほどな・・・・・・」

 

ユイの言葉に俺はなんとなく分かった。

 

「さすがに二人が間違って離婚申請なんてするわけないですよね」

 

「「それはない!!」」

 

ランの言葉に素早く答えた。

その答える早さにはユイとラム、リーザ以外は若干引いていた。

ユイはわかるがラムとリーザが引かなかったのは恐らく考えが、俺とレインと同じだからだろう。

 

「そ、そうなんだ。て言うかもう一度結婚したらいいんじゃない?」

 

「あ、いや、そのだな・・・・・・」

 

「ん?どうしたキリの字」

 

「クライン、もう私たち試したんだよ」

 

「そうなのか?それで結果は・・・・・・・ってなんとなく察したわ」

 

「?どういうこと?」

 

「申請できなくなってるんだよ。俺もレインも・・・・・・・」

 

「ということはこれは単なる手違いではなく・・・・・・」

 

「ユイちゃんの言った通りバグってことね・・・・・・」

 

申請できないと言うことにランとアスナの言葉に俺とレインは首をたてに振り肯定した。

 

「それって、他の相手には、結婚の申し込みができるんでしょうか?」

 

「他の相手・・・・・・?それは試していなかったな、やってみるか」

 

「却下!」

 

「「「「「「「「「「「はやっ!!」」」」」」」」」」」

 

レインの即答に俺とユイ以外が口を揃えて言う。

 

「いや、でも、できるかどうか試してみるだけだから・・・・・・」

 

「それでもダメ!却下だよ!」

 

「わ、わかった」

 

「じゃあレインが他の男性プレイヤーに結婚を申し込んで見たら・・・・・・・」

 

「却下だ!」

 

「「「「「「「「「「「こっちもかよ!!」」」」」」」」」」」

 

「じゃあ他の女性プレイヤーがキリトに申し込むってのは・・・・・・」

 

「絶対にダメ!」

 

「「「「「「「「「「「ホント早いな答えるの!!」」」」」」」」」」」

 

俺はレインのすぐ隣に行くとレインの頭に手を乗せそのまま優しく撫でた。

 

「ふわぁ~~~////////」

 

「あー・・・・・・・すまんエギル。コーヒーくれないか?ブラックで」

 

「クラインさんと同じく私もブラックで」

 

「ボクも同じで」

 

「私も」

 

「アタシもお願いするわ」

 

「私もお願いします」

 

「あたしも」

 

「私もお願い」

 

「オレっちも頼むぜ」

 

何故かユイ、ラム、リーザ3人以外全員コーヒーを頼んでいたが詳しくは聞かないことにした。

 

「レイン、ちょっとやってみるだけだから」

 

「う~~。じゃあ後で甘えさせて」

 

「ああ、わかった」

 

と、俺はレインから許可をもらったので実験してみることにした。

 

「あー、ラン。頼んでもいいか?」

 

「ふぁい!?」

 

「姉ちゃん今噛んだ」

 

「気のせいですユウキ」

 

「あー、ランいいか?」

 

「は、はい。私は別にいいです・・・・・・/////」

 

ランは顔を少々赤くして答えてくれた。

俺は素早くウインドウを開き操作した。

 

『ランちゃんのあの反応・・・・・・もしかして』

 

レインから何か聞こえた気がするがよく分からなかったため聞かないことにした。

 

「じゃあ、はい」

 

俺は画面に出ている結婚申請をランに送った。

 

「・・・・・普通に来ました」

 

「・・・・・・ああ」

 

「こりゃ、どうやらキー坊とレーちゃんは互いに申請は出来ないが他の人なら可能みたいだネ」

 

「だな・・・・・・ハアー」

 

「・・・・・・これを押したら・・・・・・」

 

「ん?ラン何か言ったか?」

 

「い、いえ、何でもないです」

 

ランはそのあとウインドウを操作しウインドウを消した。

それと同時に俺の送った結婚申請も申請前に戻った。

それを確認すると俺はウインドウを消した。

 

「システムエラーだな」

 

「だね。ハアー、早く戻す方法を見つけないとね」

 

「ああ」

 

「パパ、わたしもお手伝いします!」

 

「ユイ・・・・・」

 

「ユイちゃん」

 

「それにわたしも早くパパとママが結婚して戻ってほしいですから」

 

「ありがとうユイちゃん」

 

「ありがとうなユイ」

 

「はい!任せてください」

 

「おっと。オレっちももちろん手伝うヨ」

 

「俺もだぜキリト」

 

「アルゴ・・・・・クライン・・・・・すまん。助かる」

 

アルゴが各方面に行き調べ、クラインは知人やクエストをユイはアインクラッドの情報。特に第76層より上の層の情報を調べてくれる。

他にもアスナたちが色々手伝ってくれるみたいだ。

俺とレインも色々と探すがこんなにも仲間がいてくれると助かると俺は思った。

そのあとは落ち込んでいるレインに思う存分甘えさせたのは・・・・・・・言うまでもないであろう。




「それじゃあ答えを言うよ!ランお願い!」

「わかりました。答えはⅠ:ブラックコーヒー、です」

「みんな当たっていたかな?」

「にしてもみんなここ最近コーヒー飲んでいること多いね」

「それは・・・・」

「そりゃあんだけイチャイチャされていたらコーヒーも飲みたくなりますよ」

「あはは。確かに」

「それにキリトやレインだけじゃなくてラムとリーザも結婚しているんだから」

「あーー・・・・・・ご苦労様です」

「にしても今回は大変なことになりましたね」

「そうですね。まさかキリトとレインの結婚状態が無くなるなんて」

「一刻も早く元に戻す方法を見つけなくては」

「頑張ってねユウキ、ラン」

「うん!」

「もちろんです!」

「それじゃ時間になりましたので今回はこれで」

「「「また次回にお会いしましょう~!」」」

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