11月のある日。今日も今日とて練習の日々である。
(ん?何か視線を感じるな……)
視線の方を見ると2人の男女が見ていた。あのジャージは花丸の生徒じゃないな……。うちの偵察に来たのか?
(まぁレッド達ヒーロー目当てだろうが……)
俺は俺で練習するだけだ!
~そして~
「今日の練習はここまでだ」
「お疲れ様でした!」
さて、帰るかと思った矢先に……。
「ちょっといいですか?」
声をかけられた。さっきの男女2人組か……。
「……なんでしょうか?」
「突然すまんな。君は花丸高校の生徒でいいのかな?」
「……そうですが?」
「敬語はいらないよ。俺は高校1年だから」
同い年だったのか。
「私は中学3年です」
隣にいる女子に至ってはなんでここにいるかもわからないんだが……。
「わかった。それで2人はレッド達を見ていたのかか?」
「……確かに監督は最近花丸高校に現れたヒーロー達がどんなものか見てほしいと言われていたし彼らを見ていたが、俺としては彼らより君に興味がいっている」
俺に?俺なんかヒーロー達とはくらべものにならないだろうに。
「私達が貴方に注目しているのは……」
「注目しているのは?」
特に見られるような特徴はないはずだが……?
「君から感じるその熱気、逆境を覆そうとする目、そして強者に食らいつこうとする執念さ」
そんなものが俺の中にあるのか……?
「……自覚してないみたいですね先輩」
「……だな。彼がそれに気が付いたら俺達の1番の敵になるだろう」
2人が何か言っているが声が小さくてよく聞こえん……。
「そういえば自己紹介がまだだったな。俺は天下無双学園の岡田英徳(おかだひでのり)。ポジションは投手と外野手だ。よろしく」
天下無双学園……聞いたこともない学校だな。名前聞くとものすごく強そうな所ではあるが少なくともこの地区じゃない。そして岡田は俺と同じポジションか。
「芹沢澪(せりざわみお)と言います。来年は天下無双学園の生徒となります。ポジションは捕手と外野手、あとは二塁手と遊撃手ですね」
芹沢は雪穂と同じ学年で同じ捕手で尚且つ二遊間をも守れるようだ。
「花丸高校の七海直人。ポジションは投手と外野手。今はヒーローの影に隠れているが必ず追い抜く。そしておまえらにも負けない……!」
「!!」
「じゃあな岡田、芹沢」
軽く自己紹介をして俺は帰路についた。
やる気が上がった。
筋力が上がった。
技術が上がった。
敏捷が上がった。
変化球が上がった。
「花丸高校の七海直人か……。芹沢はどう思う?」
「学校の練習を見る限りの段階では噂のヒーローとやらはどうってことはありません。ですが七海さんは必ず私達のライバルとなりうるでしょう」
「……監督に報告したら早速練習だな」
「はい、来年は必ずレギュラーを取りましょう」
「俺達に限ってその心配はないだろう」
「……ですね」
直人が帰った後の2人はこんな会話をしていたらしい。
今回はここまでです。
初登場のキャラを紹介
岡田英徳……オリキャラ。後に天下無双学園のエースに君臨する直人とライバル。
芹沢澪……オリキャラ。後に岡田とバッテリーを組む。雪穂のライバルになる予定……?岡田を含めこれからどうなるかはまだ未知数。