――あ、あれはジェネリックデスザウラー!
――なにっ! 知っているのか!?
――ああ! あのジェネリックデスザウラーはデスザウラーと破壊力は同じでもコストダウンに成功したゾイドなんだ!
――そんな……! 弱点はないのか!?
――デスザウラーと同等の弱点しかない! デスザウラーの特許が切れたから生み出されただけで完全に同性能だ!
――クソッ……! なんてことだ……
――正式名称はちんぽいだ
――なんて?
――あのジェネリックデスザウラーの正式名称はちんぽいだ。製品名は独自なものが付けられるからな
――独自すぎる
--1
上層部のみんな、おっはこんばん〜(笑)( *´艸`)( ;∀;)
上層部の皆ちゃんも今日は徹夜でお仕事カナ( ̄ー ̄?)ノ❓❗❓⁉️⁉
ゆっくり、争って♡♡(^з<)
オヤスミナサイ( ̄▽ ̄)
--2
ってわけで上層部の会議を乗り切った。
内容が気になる?
原作もしくは二次創作読めばいいじゃん(笑)
ほら、勘違いされてるやつとか中二病のやつとかループしてるやつとかネイバーにドナられるやつとか読めばいいじゃん(笑)
そっち読めばよくない(笑)
俺は読んでないけど(笑)
独りグランドセフトオートと呼ばれた俺が読んでるわけねーんだよ!!!(呼ばれてない)
そして俺は21gのやつもまだ読んでないからこのお話はこれで終了ですね(笑)
~完結(笑)~
「織衣さん、少し話があります」
「ふふ、三輪が話しかけてくるなんて珍しいじゃん。もちろんいいですとも。ん? 今もろちんって言った?」
「……
「ヨシ! 興味を持ったなら説明してあげよう! 撃破したネイバーをどうするのか! 解剖や分析を行った後、トリオンとして再利用するのだ! 未知の凄いエネルギーをリサイクルするなんて、ボーダーはすごいぞ! かっこいいぞ!」
「……昨日の話ですが、警戒区域でバラバラになってた大型
「俺がやったよ」
「……三雲は自身がやったと」
「さっき議題に挙がって解決しただろ。混ぜ返すなよ」
「……あの場でのトリガーの反応は」
「三輪。俺がやって、その勝手のせいで謹慎が延びた。そうだろ」
「……」
「三輪。考えて言葉を選べよ。俺がやってなかったら謹慎は解けてる。だが実際はそうならなかった。それが真実だ」
「……はい」
「もう、三輪が変なことを言い出すからお腹減ったじゃん。帰るから車椅子押してくんない? ほら、はよ」
「いえ……城戸司令と話すことがあるので」
「そうなんだ! じゃあよろしく言っといてくれ!」
「はい、伝えておきます」
「三輪。俺が何を考えているかわかるか」
「……いえ」
「そう! そうなんだ! それならいいよ! わからないよな! 五手は遅いけど。……あ、五手は後手後手だな!」
「?」
「マジのハテナはやめーや」
--3
説教系オリ主になってしまった俺は、気分転換のために本部の外に出た。
そこでハンバーガーを食べてたくがにゃんが居たので合流した。
ランダムで開くイレギュラーゲートを調べるために、夜の学校へと侵入するらしい。
イレギュランダムゲート……くどいか。
それはそれとしていいね!
夜の学校、それは探検の魅力。
夜はいいぞ、環境が整っていて無駄が少ない。
それはそれとして明け方はあまり好きじゃないな。
くがにゃんのお目付け役のレプリカ先生が、イレギュラーなランダム……イレギュラーなイレギュラーゲートの心当たりがあるらしい。
レプリカ先生って何って気になった人はググるか玉狛に所属するオリ主物でも読めばいいじゃん。
わかりやすく言うと黒くてかわいいバニーちゃんだぞ☆
ゲートか。
何もかもが興味深い……。
あれは俺が自衛隊だった頃に異世界に召喚されてエルフと恋をした話だ。
嘘だ。
ゲートはあれだ。
マインクラフトで敵がポップするあれ。
敵が出てくる門だ。
いろいろ種類があるので何とも言えないが、ネイバーが座標指定で飛んできたりするので大抵逆に侵攻できない不愉快な門でもある。
ベイルアウトすると座標にトリオンが飛んで行って、残っているのが軌道だけのため捉えられないのと一緒。
知らんけど。
ワートリの不幸なオリ主は大抵これで親兄弟が死んでるし、なんなら攫われてる。
罪な門だぜ……。
だが俺は違う(一味違うオリ主)
家族のほとんどが行方不明なだけ。
なんだ、エロゲかよ。
ヒロインが引っ越してこない不具合をさっさと解消して(他力本願)
だったはずなんだけど。
行方不明じゃなくて
サンキューくがにゃん。
ぜんぶ嘘じゃない。
ああ~^ それはそれとして結局陳腐なオリ主になっちまった~^
でも転生してないから紙一重でセーフ。
なりてぇ~……個性的オリ主になりてぇ~……。
俺の個性なんてトリオン体に慣れきってて、解除してるのに建物の上階から生身なのに飛び降りて開放骨折したせいだからなぁ。
心も体も死ぬほど痛いぞ☆
くがにゃんも目的の物が見つかったらしいので、見てて飽きてしまった俺は帰って寝る。
朝まで付き合ってもいいけど出来ることないし。
学校に潜伏してるイレギュラーゲート発生装置の虫を駆除するくがにゃんに別れを告げた。
別れを告げたけど車椅子を押すくがにゃん。
ははーん、さてはお前いい子だな?
俺の弟になれ!!!!
そして俺はお前の兄となるだろう!!!
いや、嘘ついてないから。
--4
ボーダー隊員総出で仕事があるらしい。
何故かわからないなあ。
何故かわからないけど謹慎しててちょうど良かったので城戸司令に俺の親族の行方不明者は探さなくていいと伝えた。
これでよかった。
俺も当てもなく防衛中に探し物をしなくなる。
嘘じゃない。
--5
くがにゃんが自転車に励んでるとーチャン・チーと出会った。
チャン・チーはアニメだと太ももがえっち、俺はキメ顔でサイドエフェクトにそう言った。
チャン・チー、略して千佳ちゃんだが、優しくていい子なんだぜ。
くがにゃんに自転車の乗り方とか教えてくれるし、寒中水泳もキメさせてくれてた。
俺?
俺はすでに勝ってるから。
俺の車椅子は二輪、自在に操る、勝負にすらならないね。
くがにゃん、自転車と競争を……はっ!
(脳内太刀川「車椅子は競争用じゃないぜ」)
(俺「お前そんなこと言うほど頭良くないだろ太刀川ぁ! 俺が本気で操った車椅子ならばこの程度の自転車!! 追い抜いて見せるさ!!」)
(俺「本当に?」)
(俺「ち、千佳ちゃん!!!」)
(俺「車椅子での移動覚えてる?」)
(俺「覚えているとも!! 今まさに俺が探し物で使って慣れている車椅子!! だからこうして――」)
(俺「でもさ。遊真君が車椅子を押したときも動いていたよね」)
(オレプリカ先生『ユーマが決めることだ』)
(俺「車椅子を押したことがあるのかな? 有り得なくはないね。でも彼はネイバーだよ? 一番可能性が高いのは?」)
(俺「誰でも押せる」指パチン)
(オレプリカ先生『この
優秀な俺の脳で計算した結果、競争は延期に……誰もいねえ!
警報鳴っとる!
小型のレプリカ先生が警戒区域に千佳ちゃんが走っていったので、くがにゃんが後を追いかけたのだとか。
車椅子でダッシュ?
現実的じゃないな。
こういうときは頭のいい少年に頼る。
発想が大事だ。
最高に頭のいい作戦を立てて実行するのが知将の役割なのさ。
知恵が一番大事ってな。
さあ、俺を後ろに乗せて自転車を全力で漕ぐが良い三雲隊員!!!
知恵より筋肉だ。
筋肉……。
筋肉、筋肉がすべてを解決する……。
--6
警戒区域でネイバーに襲われてた千佳ちゃんを救出に成功した、俺以外が。
だって俺は足が悪いし。
車椅子置いてきちまったぜ。
せっかくなので千佳ちゃんのお悩み相談室が開幕した。
ネイバーに襲われやすいらしい。
それは蟲のせいですな……。
いや、うん、トリオンね、トリオン。
ネイバーからしたら貴重な資源だし。
レプリカ先生がトリオン量を測定できるらしい。
試しに測定した三雲隊員は少な目だった。
ただまあ、成長期なら量も増えるし、そもそも戦闘体が作れる時点で一般と画した天才だと思うけど。
隊員の中では少ないとも思うけど、一般人の中でトリオン持ってる人と比べたら超多い。
少なかったらぶち抜かれて死んだりするから幸運。
トリオン量で言うと甲子園で4番打ってたけどプロ入ったら二軍でもダメだった、みたいな悲しい感じかもしれない。
天才同士の争いで生き残るのは本当の天才のみ……。
量が少ないなら燃費がいいオプショントリガーをちょっと使いつつレーダーを強化してサポート、一度出したら固定しておける近接トリガーで嫌がらせって感じだろうか。
シューター?
足りない。
眼鏡だからオペレーターかもしれん。
千佳ちゃんのトリオン量はバイオの豆腐クリアの豆腐よりでかかった。
わかりにくいって?
じゃあマインクラフトでスタートしたときに作る豆腐住居くらいかな。
わかりにくいって?
瞬間俺の脳内に溢れ出した
俺「俺、高田ちゃんに告白する」
≪突如始まる漫画≫
サイドエフェクト「動くな、ボーダーだ」
……どうやら俺たちは”親友”のようだな(涙鼻水涎)
そういうわけで三輪隊が現れた。
え?
漫画が読めなかった?
あー、異なるプロトコルだからダメみたいだ、文字だけなんだなぁなるほどなぁ。
あきらめて想像して、呪術廻戦を。
じゃあ話を戻すけど三輪は千佳ちゃんをネイバーだと思ったらしい、草。
それは本物を炙り出すための嘘だよなぁ?
それはそれとしてどうせ負けるんだから無駄なバトルは俺の人徳で省略だよなぁ!?
「立ち話もなんだからお茶でもしながらにしよう、三輪。俺の弟の遊真だ、ユーチューバーを目指してわざわざ来たらしい。ユーマ、こっちは三輪、俺のファースト弟だ」
「……織衣さん、遊びじゃないんですよ。現場も抑えてます。らしくないじゃないですか、城戸司令には報告しませんから引いてください」
「遊びで終わるって。奢るから俺にはベンティバニラクリームフラペチーノエクストラホイップキャラメルシロップに変更エクストラシロップキャラメルソース追加エクストラソースチョコチップ追加エクストラチップ。くがにゃんにベンティバニラクリームフラペチーノノンバニラアドホワイトモカシロップアドヘーゼルナッツシロップウィズチョコレートチップウィズチョコレートソースエクストラホイップブラべミルク。千佳ちゃんに抹茶クリームフラペチーノショートエクストラホイップインホイップエクストラパウダーキャラメルソース追加。三雲隊員にベンティノンティーマンゴーパッションティーフラペチーノアドホワイトモカシロップアドホイップクリーム。米屋、おまえには俺を本部に運ぶ仕事があるから特別にトゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノで古寺と奈良坂にグランデノンファットミルクノンホイップチョコチップバニラクリームフラペチーノだ。頼んだぞ。三輪はどうせいなくなるからいらないよな。あ、やばい吐き気がしてきた。誰か背中さすってくんない?」
疑問符を浮かべる面々を見て、あれ、もしかして俺またスタバ太郎やっちゃいました?
1分後にバトルが始まっちまう。
なぜだ。
なんでみんな争う。
ここは「織衣さんほどの男がそういうなら引こう……」「ま、織衣さんが言うなら仕方ねー」って展開だろうが、俺のメンツを潰すなよ。
いつ終わる!!
いつ終わるんだよ!!
いつ戦いが終わるんだよーっ!!!!(ロックマンエックス)
あ、数分もしないうちに終わるか。
^q^
見て! 俺が笑っているよ
かわいいね
^q^.。oO(...サイ...ニゲ...ナサイ...)
三輪が無防備のくがにゃんを撃ったので、俺は笑うのをやめてしまいました
三輪のせいです
あ~あ
弧月だったら危なかっおろろろろろろろおおおおおrrrrrr ゜q゜
--7
「未確認のトリオン兵が近くに居たからって普通の女の子をネイバーと勘違いしたのは減点だぜー。だぜー? 小型ならこの前の総動員でイレギュラーゲートの発信源にもなっていたから、類似した捕獲用の新型って可能性も視野に入れてもよかったな。あと管理下にないトリガーを所持しているって自分で言った相手との戦闘なのに、目の前に垂らされたチャンスに対してアタッカー二人が同時に跳びかかる様に体を浮かせたのも減点だよなぁ。確かに大型を仕留めた一撃をきちんと警戒していたがシールドは既知の攻撃には強いが未知ならグラスホッパーとかのオプションをどっちかの構成に欲しかった。それはそれとして他の対応は悪くないし、戦術もヨシ!」
「なんで織衣さんは見てるだけなんですか……。そいつは
「見てるだけって、そりゃあ謹慎中だから鳥使えないし。釣りするときはエサを垂らす、殺したいならベイルアウトのない黒鳥から。常識だよね。俺も保証する、だからそろそろやめときなさい」
「やめとけだと!?
「姉は亡くなった、そうだろ。それが真実だ。理由にしたら後でつらくなる、お前は優しい子だよ。ボーダーだって正式名称は界境防衛機関、トリオン兵と戦うのが目的だけど排除を務めとはしていない。入った目的がなんであろうとそこは変わらない。城戸さんが謳ってるだけ」
「関係ない……。そんなの関係……」
「今日はそんなところかな。次から減点を減らすための助言をしてあげよう。空閑ァ……は察しの通りネイバーだ。言った通り名前を伸ばしたときに小さい「ァ」が付くとネイバーっていう判別法だ。三輪ァ……ネイバーか? 違うよな。でも今は俺もお前も同じような暴論で動いてる。だから互いのために今日は休みなさい。それとも昔のように俺と茶を飲みたいかな?」
って感じで三輪に説教してたら迅が来ちゃった。
そこでぇ、迅がぁ、なんかぁ、ここに来る前にぃ、言ったらしくてぇ……不幸につながった。
三輪が「織衣、あんたも裏切ったのか……。
好きだったクラスの女の子が他のイケメンと付き合ってた事実を知った顔だった。
三輪のBSS(僕が 先に 好きだったのに)、か……。
三輪が先に帰ってしまい、置いてかれた米屋が「くっ、殺せ……!」って言いだした。
なに勝手に死のうとしてんだ、それは逃げだぞ。
そもそも誰も殺す覚悟を持ってないんだが?
持ってるのは城戸さんくらいなんだが?
俺ですら持ってないんだが?
出会いと殺しはいつも突然なんだが?
だからお前は俺の足となって本部に行く仕事がある。
背負えってアピールしてみたが、三輪隊の古寺と奈良坂が車椅子を持ってきてくれてた。
迅と一緒に取りに行ってたとか。
だから変なタイミングで現れたんやなぁ。
納得だ。
これは不幸じゃないね。
変異したサイドエフェクトに乗せられた俺の自爆だわ、反省するね……。
本部に行ったら色々あったが、くがにゃんの黒鳥回収任務が迅に発令された。
俺と迅が組めば無敵だからなーでも俺謹慎だからなー(チラッ)
トリガーがあればなー(チラッ)
迅は組むって言ってるのになー(チラッチラッ)
ベンティバニラクリームフラペチーノエクストラホイップキャラメルシロップに変更エクストラシロップキャラメルソース追加エクストラソースチョコチップ追加エクストラチップ飲んでアピールするも、無視っすか。
ズゴゴゴゴって音出したら流石に鬼怒田さんに軽く怒られた、まあ俺たち下戸仲間でズッ友だからセーフだよな。
会議もなんかいい感じに終わったので解散。
じゃあ俺、忍田さんと話すから。
トゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノ買ってきたし。
ドン引かれた。
自分の意志で買ったことだ、忍田さんが値段を気にすることじゃない。
飲んで(はあと)ってやったら忍田さんから沢村さんに目の前で横流しされた。
カロリー大丈夫?
忍田さん残酷過ぎない?
--8
やめろ!!!
迅!!!
俺は玉狛じゃなくて本部所属だ!!!
俺の仕事はネイバーを殺すことなんだ!!!
くがにゃんの話を聞かせるな!!!
やめ……やめろおらぁ!!!!
背中から撃つかもしれない知将プレーがああああ!!!
ぶっちゃけ絆されまくってて殺す覚悟どころか撃つ覚悟すら持ってなかったけどやめろおおおおお!!!
ネイバーは敵なんだああああ!!!
敵なんあああああぐああああああ!!!
もう撃てない身体にされちゃったぜ……^q^
本部に来て俺とチーム組もうぜって誘ったが普通に断られた。
悪いこと会議を開いてる城戸さんの「突如所属を表明するネイバー出現」に驚く顔が見たかったのに。
そのあとに来た三雲隊員には口説き落とされてた。
これがBSS……三輪の気持ちがわかった。
俺がオペレーターになればBSSも解消される……?
--9
「まだ言ってなかったけどこの二人、おれの弟と妹なんだ。そっちの遊真は織衣さんの弟」
「えっそうなの? 迅に兄妹いたんだ……! とりまる! 知ってた?」
「もちろん知ってましたよ。織衣さんの弟が噂のデスザウラー日輪刀の持ち主ですからね」
「そうなの!?」
こなみんが『マジで!?』って顔を向けてくる。
デスザウラー日輪刀ってなんやねん(梯子外し)
前回のあらすじで話した鬼滅のボトムズでスコープドッグ善逸とレッドショルダー・クローネの争いに出てきたっけ?
それはそれとして俺は嘘をつくのが好きじゃない。
空気を読みつつ誤魔化すために、とりあえずしたり顔でキラッと光を出しておく。
これ必須技能だから。
同じような顔したくがにゃんも光を出してた。
ちなみに三輪は出せない。
「うーん、迅の兄妹はあんまり似てない……。けど、こっちは確かに白いところとか似てる! つかさ、家族が見つかってよかったね!」
満面の笑みで祝福してくれるこなみん、可愛いけど罪悪感で心が痛い。
心配してくれてたのがうれしいのも痛みに繋がる。
家族が行方不明だと思って探してたのがここで効いてくる。
当てのない捜索は最近やめたわけで。
もしやタイミング合いすぎた?
純粋な視線が痛いので、疑問符を浮かべるくがにゃんの背に隠れる。
痛くない?
俺だけ?
振り返るとレイジさん以外の玉狛支部の人間は俺と同じようにダメージを受けてた。
これが天罰か。
とりまるが乗るから……いや、考えればわかるのに止めなかった俺が一番悪かったわ……。
こなみんに嘘はよくないって怒られた。
いやほんと申し訳ございません。
玉狛支部と新メンバー三人の自己紹介が終わった。
新メンバーは遠征に行くため、まずはA級を目指すのだとか。
遠征メンバーって黒鳥とやり合えるって判断されないと選ばれなかったりするから難しい。
あと遠征艇はベイルアウトが可能な範囲が半径3キロしかないのでそこら辺も不安だよね。
トリオン少ないと「じゃあベイルアウトできそうもないから外してトリガー入れます」とかやりかねないよなぁ三雲隊員!
ランク戦があるから訓練するぞオラぁ!って展開になった。
それぞれ得意分野でマンツーマン指導や!!!
「おチビ、あんたの相手はあたしよ。つかさがこんなだからあたしが見極めてやるわ」「おチビじゃないよこなみん」って仲良くシミュレーターに行ってしまった。
レイジさんが千佳ちゃんをゴルゴ13、いや、のび太に育て上げるらしい。
余った三雲隊員はとりまるが育て上げて嫌らしく育ってくれるに違いない。
迅は別の要件があるらしい。
今の俺だと千佳ちゃんを見守るくらいしかできないし、迅に同行しよう。
いつにする?
今?
だよね!
行くついでに下見してトゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノを忍田さんと沢村さんに買ってこう。
どうするか楽しみだよなぁ!?
え!?
俺一人でトゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノを飲めと!?
……ボーダーでは評価されない項目ですからね。
また雷蔵さんを肥えさせてしまった。
忍田さんと沢村さんはほんと罪深いよね。
ボーダーでは評価されない項目ですから問題ないですけどね。
--10
なんかぁ、ボーダーで遠征に行ってた隊が戻ってきたみたいでぇ、そいつらでくがにゃんの黒鳥を奪いに来るらしいっすよぉFooo~↑
許せない!
血も涙もねーのかよ!!!
あるぞ!
みんないいやつなんだ!!!
戦うなんて無理だトリガーオフ!
ってわけで迅と嵐山隊が阻止しに来て、バトルが始まってた(遅刻)
三輪隊は嵐山隊に連れてかれたのでいい感じに分断されたようだ。
ヨシ! 俺の出番だ!
それっぽく暗がりから現れる俺、知ってましたって顔する迅、怯える菊地原。
菊地原、お前は繊細すぎる。
ぶっちゃけ畜生ばかりのこの空間にいないほうがいい(心の声で助言)
「退け、迅。ここからはプランCといこう。お前は優しすぎる。だからこの戦いに乗り切れていない。これはどちらの優しさが上か決める戦いだ。風間さん、止まらなければ雷神丸に乗ろうとした動画をばら撒く。太刀川、レポートは一人でやれ」
風間さんが10秒くらいで「……そんな脅しで止まるわけが無いだろ?」と再起動を果たした。
太刀川は真剣に悩んでたが、黒鳥の迅とどうしてもやりたいので吹っ切った。
というかあの顔はボーダーの任務でレポートできなかったを押し通そうとしている顔だ。
優しい俺は教授に太刀川のボーダーでの日程を教えておこうと思った。
「それで、だ。織衣、お前は謹慎じゃなかったのか?」
「いや、全然。謹慎中にトリガーを使ったという理由で謹慎期間が延びただけだから。黒鳥の持ち主が認識されてなかったからそうなっただけで、今は別じゃん。だから謹慎も解けてる、忍田さんも承認済みだぜ? だぜー?」
「そうか! じゃあさらに面白くなったな!」
まだやるかい?と尋ねてもやる気満々ですねぇ!
太刀川とかさっきまでの凍結が嘘のように元気になったし。
「これだけ言っても止まらないなんてやれやれだな。ふっ……迅、お前のサイドエフェクトはなんて言ってる? ちなみに俺のサイドエフェクトではプランCと読んだが?」
「プランBかな」
「ふっ、サイドエフェクトも所詮は人間の感覚の延長線上に存在するなんかすごい力だ。迅、参考までに、俺が本気を出した場合のプランはなんだ? Aか?」
「プランBですね」
「よしんば一生懸命俺がプランCだと言い張っても?」
「プランBです」
ふん……未来は誰にでも変える権利はあるんだぜ?
みんな努力とやる気が足りないよ。
風間隊と太刀川隊にキメ顔を向けて言う。
「俺のサイドエフェクトとは違う答えか、面白い。迅の予知を覆したくなった」
「織衣、後半は俺がさっき言ったぞ」
「なんで人の決め台詞パクってんだ太刀川ぁ!」
「いや、パクってないから。むしろパクったのお前だから」
「太刀川、付き合うな。織衣も露骨な時間稼ぎはやめろ。もう種は割れている」
風間さんが会話を切り上げようとする。
なかなか隙がない。
鋭いし、こちらの目的もバレてしまった。
しかし種が割れているとは……梅干し食べた後の種を割って中身を食べる人がいると聞いたことがあるが、風間さんはそれか?
「なるほど、ね。時間稼ぎか……。時間稼ぎ……? あ、そうか。時間稼ぎしてたのか。ふ、ふーん? ……バ、バレては仕方ないでござる。こちらの作戦は時間稼ぎしてなんかいい感じにサイドエフェクトがそう言う感じになる感じ。だが時間稼ぎがバレたところで次の作戦に移るだけだ! なあ、迅よ?」
「うす」
迅の返事を受けながらも相手から目線だけは逸らさないようにする。
そう、俺の心は強いから。
あちし、負けない!
あ、やっぱ無理。
逸らしちゃう!
「風間さん、織衣はかっこつけるために来ただけだって絶対」
「そうか……? そうか……」
「今だ! 隙あり!」
俺の声に反応した菊地原含む数名がシールドを張り、前衛の二人がトリガーを構えた。
「トリガーオン!」
そうして俺は隙を見つけて変身したのだ。
「マジかよ……。なんで戦闘体になってなかったんだお前……」
太刀川の気が抜けた声。
なんとなくだ。
周りから引いたような雰囲気を感じた。
それはそれとして俺に斬りかかろうとしたやつと撃とうしたやつがいるんだけど???
そもそもさっきまでは車椅子に座ってたから生身でしょうがバカチンが!
「俺の力を見せる時が来たか。玉狛のインチキトリガーと本部の試作型を合わせた結果、ここは地獄の一丁目でしたってわけだ。みんなさっさと成仏して」
戦闘体になってもトリガーを展開しない俺。
警戒する相手。
黒鳥を片手に機を伺ってる迅。
「折角だから説明しておこう。俺の研究はざっくり言うとサイドエフェクトについてだが、その前に日常生活用のトリオン体作りを目指したことがあった。だが『それ戦闘体でよくね?』ってなったので中止した。これはその名残だ。ちなみに俺が風呂に入るときに使っているいわばサービスシーン用フォームだ」
いつまでも攻撃用トリガーを持たない俺。
デモンストレーションで壁を殴ると、手が砕けてすぐに直る。
あれ、おかしいぞと思い始めた相手。
風刃を忍ばせた迅。
あと言わないけどナスちゃんみたいに身体が弱い人も生活面で必要ならちょっと使ってる。
「攻撃や防御は戦闘体に遠く及ばないが、再生力を持たせている。今の俺はゾンビアタックが可能な不死の兵だ。この試作型オプショントリガー、名を『マミー』という。黒鳥と不死の特殊ノーマル。どうだ、相手取るには厳しいと思わないか? 今なら見逃してやる、帰ってくれないか?」
「……一つ聞いておくが、トリガーは使えるのか?」
「風間さん、いい質問ですねぇ! もちろん使えます。俺くらいになるとベイルアウトも立派な戦闘用のトリガーです」
なぜかみんなやる気出してきた^q^
「……ごめん、迅。デスザウラー日輪刀を忘れた。プランBで頼む」
「天上天下唯我独尊!」って跳ねようとしたら、太刀川に「てんじょ」で真っ二つにされた。
てんじってなんなのって菊地原が混乱してた。
行きますよ、亀山君!って孤独のまま本部に飛ばされる俺。
やっぱプランBだったね!
--10
ヨシ!
予定通り本部に到着。
これが敵地なら毒撒いたりするんだけど。
まあ手抜きでもいいよね。
というわけでお耳の恋人するね。
忍田さんに頼んでオペレーター室を稼働状態にしてもらってたので、これより迅のオペレートをしまぁす!
ぶっちゃけ黒鳥持ちとノーマルアタッカーが組んで戦うより、黒鳥をサポートして掛け算的に強化したほうが強いから。
100+1より100×1だから。
かけたら増えてないね、ホンマやわぁ、いけずやわぁ。
ま、ええね。
さっきの糞みたいなトラッシュトーク中に強化レーダーで集めた情報を迅に送りつつ、菊地原は俺が消えて安堵してるから一撃で落とせると助言。
補助できるサイドエフェクト持ちが一番邪魔だし。
逆に太刀川は近接しかしないし黒鳥ならどうでもいいどうでもよくない?
地形を割り出せば後は相手がなんと思っていようが既に全員浮き駒だから詰み将棋でしかない。
他にトリガーを積み忘れるわけないのでほんとはグラスホッパーを撒くなりスパイダーを仕掛けるなりスタアメーカー撃つなりしたかったけど、動くと警戒されるし。
バトルしないノーマルが出て菊地原とかに警戒されるのは割に合わないじゃん。
いつも通り戦ってくれないと読みがズレるし。
俺がメイン張って撤退まで粘ってもいいかなって思ったけど、その場合は相手が引けなくなって天羽が出てくるから泥沼の戦争が始まるんだよなあっていう。
誰も得しないのは悲しい。
悲しいので無しである。
迅がTASと化して勝利した。
俺のアシストなんて微々たるもので、予知と『風刃』はほんと強い。
黒鳥はほんとクソゲーメーカーですねぇ!
俺がやるならもうあれだよね、見られたら予知られるからトラッパーによる補助は必須として、カメレオンとバグワームを駆使して走り回って近接と弾幕を繰り返すくらいしか思いつかない。
あとは下水道とか隊員専用通路などの地下空間、避難シェルターみたいな攻撃意識の外から、走り回りながらメテオラかサラマンダーでお祭りするくらい。
それから「迅が黒鳥をあげるからくがにゃんのボーダー入りを認めてね会議」をやって終わった。
めちゃ強いインチキトリガーも使った俺を倒した太刀川、とその太刀川と組んだ風間さんたちA級、を一気に無傷で倒した迅、が使ってた黒鳥である『風刃』という箔付けが決まったっぽい。
価値が爆上がりしたかなんかでほにゃらら。
逆説的に超絶強い黒鳥を使った迅がやっと(?)倒したA級の太刀川に倒された俺はやはりめちゃ強いのでは……?
逆説的にめちゃ強くなった俺と迅は玉狛支部へと戻ったわけで。
そこで迅が寝ようとしてたけど呼び止める。
それだから暗躍してるって言われるんだ。
こういう時は決まってるよなぁ!?
「迅、焼き肉いくぞ! 焼き肉!」
「おれはもう寝ようかと」
「馬鹿野郎! 焼き肉はなあ、食べたいときに行くんだよ! 俺のサイドエフェクトがそう言ってる! 迅のサイドエフェクトもそう言ってる!」
「おれのサイドエフェクトはそう言ってないけど」
「言え! 言ってないならサイドエフェクトにそう言わせろ!」
「ええ……」
家族がいなくなったときは寂しいんだ。
恩師がいなくなったときも寂しいんだ。
黒鳥が手元から無くなったら寂しいに違いない。
感情に蓋をしようが、寂しいに決まってる。
だって俺が寂しいから。
「ユーマ! お前も焼き肉だ! どうせ寝ないんだからついてこい! いや、車椅子を押せ!」
「よくわからないがよかろう」
それ何キャラなん?
「えぇ……」って顔の三雲隊員。
行かないのか三雲ァ!!! ……ネイバーか?
「しおりちゃんも……むしろ行けるやつは全員行くぞ! 寝てたら寝かせとけ! でもこなみんは起こす!」
とりあえず扉の外からこなみんに「I LOVE YOU.」って謎のノリで言うしかないよなあ!?
玉狛支部のみんな、こんばん〜(笑)( *´艸`)( ;∀;)
玉狛支部の皆ちゃん焼き肉だぞ?( ̄ー ̄?)ノ❓❗❓⁉️⁉
ゆっくり、食べようね♡♡(^з<)
オヤスミナサイ( ̄▽ ̄)
--11
自信があった。
才能があると信じてた。
みんな助けられると思ってた。
だから、仲間の声も聞かずに慢心してた。
あまり覚えてないけどそこは病院だった気がする。みんな怪我してたから俺が頑張らないといけなかった。ゲートが現れて、敵が出てきた。今ならトリオン量によって対処が変わると知っている。その時は知らなくて、敵の口には母が居た。俺がどうにかしないといけなくて、逃げなさいって呟く母を敵ごと真っ二つにした。それで自分のやったことが信じられなくて、呆けてたら別の敵が来て。戦闘体を解除したのか、足りなくなったのか。覚えてない。生身のままの俺を、姉が庇った。逃げなさいって言われるまま走った。窓から落ちて、両足で着地して、骨が飛び出てた。痛みのせいなのか涙が止まらなかった。
髪が真っ白になった。
足がほとんど動かなくなった。
誰も俺を責めないのが怖くて、幻覚が見えるようになった、幻聴が聞こえるようになった。
行方不明だと信じて家族を探し続けて、やっと死んでるってわかった。
誤魔化していたことを思い出しつつある。
思い込んでいた嘘がゆっくりと晴れている。
後悔ばかりだ、寂しくて仕方ない。
でも全部自分で決めたことだ。
僅かずつでも受け入れよう、俺がそうするべきだと思ってるから。
オリ主
髪の毛が白いオサレ系オリ主。ユーマのおかげでブラックトリガー延命法を覚えた。
死んでるってわかったので、死体が発見されていないため行方不明扱いだった家族を探すのはやめた。やっとやめることができた。
試作型オプショントリガー『マミー』
中二心に駆られたオリ主が死者蘇生を試みて作った失敗作。生き返らせる相手が死んで数年経ってるため無意味だが頑張った。