実験室のフラスコ(2L)   作:にえる

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原作:艦隊これくしょん、ゾイド、他 提督(本物)

1

 

 

 高校生活を満喫していたら妖精さんと意思を通わせることができる才能が見つかったため、軍学校に進学することとなった。

 人類が衰退しているわけでも、魔法の力が増強されるわけでも、サモンナイトで電波ゆんゆんな話でもなく、普通の一般常識として、日本中で行われているらしい。

 10から20年くらい前に深海棲艦と呼ばれるUMA的なサムシングが世界中で現れ、海を占領して船を沈め、飛行機を落とし、台風なのに波乗りしに行ったサーファーを飲み込むという事件を経て世界の海が占拠された。

 そこからなんやかんやあって艦娘(かんむす)というかつての戦艦のパワーを持った女性が戦っている。

 深海棲艦やかんむす、妖精さんを真剣に考えると卵が先か鶏が先かみたいな話になったりするので割愛しよう。

 で、このかんむすに力を貸してもらうことや、強化の装備、製造、改修もろもろに妖精さんが必須になってくるため妖精さんと交信できる特別な才能を持った人間が集められて深海棲艦と領海争いをするのだ。

 

 不備が出ないくらい妖精さんと意思疎通が取れる俺だが、軍学校の成績はよくなかった。

 何度脱走したりされたりして筋トレしたか不明なくらいツラかった。

 週に1、2回は誰かしらが「楽しかったぜぇ、おまえらとの友情ごっこ!!」と脱走を試みて、教官に連れ戻されること多数。

 連帯責任でしょぼい筋トレが徐々にランクアップしていき、超やばいレンジャー訓練や毎日の10キロマラソン、5キロ水泳、完全武装行進、野営演習、空挺、飯炊き、などなど。

 深海棲艦が完全に排除しきれていない極寒の海で遠泳したときなどさすがに殺意を感じたし、青森の大地でナイフ一本1か月生活など正気ではない。

 実はかんむすの運用方法なども学ぶ機会があったが、ちょっとそれらの知識は怪しいものがある。

 かんむす自体の理解が及んでいないことも手伝って、演習などは陸海空で手が空いたところにぶちこまれるという適当具合だ。

 というか、女性の心を学んだりしたほうがいいんじゃないかと思ったくらいだ。

 軍学校で黙々と女性の心を学ぶためにBLゲーに励んだり……この想像はやめよう、危険だ。

 

 そんな地獄の日々を経て、俺は提督になったわけだ。

 目をつぶれば同期と切磋琢磨した日々が瞼の裏に映し出される。

 Tの文字が描かれた覆面を被った奴やムキムキマッチョ、仮面、50歳超えのジジイ、10歳くらいのショタ、女装野郎、かんむす、犬猫鼠といった畜生ども、頭が完全にT字の物体……。

 同期を思い出すとSAN値が減っていく気がするので美しい思い出として封印して今後は日の目を見せないようにしなければならない。

 で、提督というのは上で記したかんむすたちを運用して深海棲艦と日夜戦う軍人っぽいサムシングである。

 だから新米の少佐でも提督と呼ばれるのだ、ややこしいですな。

 ちなみに俺はこの特殊ルールのため新米の少佐で、少尉ではない。

 階級はかんむすの運用によって上がるとかなんとか。

 給料とかどうなるのだろうかと真面目に考えたり。

 実際の測りとして用いられるのは任務や遠征、進撃などの項目で無駄に細かく割り振られている戦果が目安になっているとか。

 なので戦果が高いとか提督歴が長いとかで上下を判断している。

 そのうちもっと細かい階級ができそうだが会議でまとまっていないらしい、名称が。

 名称とかなんでもいいだろと思うけどね。

 レベルとか級とか色とかもうなんでもいい。

 赤提督とか強そうでしょ。

 

 

 

 そんなわけで卒業した新米の俺はベテラン的な提督の下について提督としての心得などを学ぶらしい。

 卒業後に独り立ちさせたら勝手がわからず資源を枯渇させて壊滅した艦隊も少なくないための配慮だとか。

 迎えに寄越してくれたかんむすの姿が見えてきた。

 さあ、佐世保での輝かしい提督生活の幕開けだ!

 

 

 

 

 ▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂うわああああああああああ

 

 

 

 

 

 

  ――江府守鎮クッラブそこうよ 話終最――

 

 

 

 

 

 おちけ、おちつけつ、おちつ。

 おちおちおちおちついたフリでもいい、おちつくんだ。

 ……。

 ふぅ、落ち着いた。

 かんむすとの出会い頭にちょっと驚いたがセーフだろう。

 

 とりあえず、俺を案内してくれるという金剛型三番艦の榛名に目を向ける。

 かんむす特有の装備は背負っておらず、傷を隠すように巻かれている包帯が痛々しく、死んだ瞳で虚空を映しながら「榛名は大丈夫です」を連呼するロボと化していた。

 ……。

 いや、落ち着けないだろ。

 もういきなり大丈夫じゃない榛名を見せられるというパンチの効きすぎてレッドホットチリペッパーな挨拶である。

 というか、頼むから挨拶であってくれと祈るほかない。

 挨拶で大丈夫ですロボにする鎮守府とか絶対嫌だけど、それでも祈るしかない。

 

 大丈夫ですを連呼しつづけて数分、なんか呼吸器系がやばそうな咳とともに榛名は正気に戻った!

 足取りが怪しい榛名に連れられて世話になる提督の待つ軍港の一角へと足を進めた。

 ……途中で艦隊でも比較的元気な榛名が案内しますとか聞こえたけど、嘘だよな?

 もう倒れそうで見てられないのに、「榛名は大丈夫です」とだけ言って案内を頑なに行う姿が涙を誘う。

 

 かんむすの詰所であるドックへ近づいていく。

 まだ距離はあるがわかってしまう。

 俺の軍学校での経験が、勘という形で警鐘を鳴らす。

 この先は地獄だ……っ!!

 

 

 

 

 覚悟を胸にドック突入。

 一目で配給が滞ったガンパレみたいなドックだと理解した。

 つまるところ、小さいかんむすが死に掛けのまま放置され、大きいかんむすも目が死んでいるという。

 地獄すら生ぬるい!

 

 こういう艦隊が現れないように心配してくれるお母さんのような役割である間宮さんと呼ばれるストッパーがいるのだが……。

 かんむすの横で倒れていました。

 心配ゲージが突き破って、世話したけど心労で倒れてそれでも動いてこうなったというのが榛名の話。

 全然大丈夫じゃないです。

 マジで地獄すら生ぬるそうでやばい。

 不真面目ゆとり提督の俺がヤバいって思うんだからマジでやばい。

 真冬の遠泳中にイ級の深海棲艦に襲われたときくらいやばい気がする。

 どうにかしないとかんむす達が朽ちた骸になって蛆が湧いて俺のトラウマになる!

 

 

 

 かんむすの治療のためにさっさと入渠させようと入渠ドックを探す。

 程なくして死んだ瞳の妖精さんが出入りする薄汚れた入渠ドックを発見した。

 とりあえず死にそうなかんむすから風呂にぶち込む順番を頭の中で巡らせながら中の状態を確認……装備でいっぱいだった。

 なんでこうなった……?

 

 どうもかんむすの入るスペースを潰すことで装備の修繕を早める方針だとか。

 そういう設備じゃねぇから、これ!

 入渠ドックでは資源を装備の修繕に、かんむすの疲労を取るという役割があるはずなのだが、どうしてこうなった?

 

 

 

 入渠ドックの妖精さんたちに無理を言って装備を全部どける。

 一時的に置いておく工廠では次々と駆逐艦や軽巡などの装備が廃棄され、雀の涙程度の資源に変化していっていた。

 そしてその隣では駆逐艦や軽巡、性能が低い重巡、装備を剥がれた五十鈴が怪我をしたまま順番待ちのように暗い顔で並んでいた。

 疲労の色も濃いが何よりも各々には恐怖と絶望を背負っていた。

 彼女らの先には断頭台のように解体施設が地獄の口を開け、闇のソナタを奏でて……。

 

 

 

 

 ▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂うわああああああああああうわあああああああああああ

 

 

 

 

 

 叫びを飲み込んで工廠内の仕事を停止させる。

 フル稼働していた大型艦の建造も強制停止である、悠長に作っている場合ではない。

 新米の俺にはブラックレベルが高すぎである。

 嘘、私の常識ってホワイト過ぎ……?ってくらいやばい。

 ああ、もうダメすぎて何がダメなのかわからないレベルで怖くなってきた。

 マジでブルってきやがったぜ……。

 濁った瞳の妖精さんたちに今日の作業は変更であると連絡し、かんむすたちもドックへ戻す。

 五十鈴なんて真っ白い顔に能面のような表情で「期待させておいて落とすのね。私には代わりがいるもの……」とか呟いていた。

 

 もうだめだ、こわい。

 表情に出したらかんむすたちの精神にクリティカルな気がして気丈に振る舞っているけど限界が近いのですが。

 榛名は大丈夫って言ってるけど、俺がダメなんですけど。

 ここってこんなになるほどの戦場が近いのだろうか。

 だとしても艦娘に敬意を払うのって常識じゃないのか……?

 

 

 

 

 

 女性ばかりの職場は気遣いでしんどいみたいな話を聞いていたが、別の意味でしんどい。

 マジで癒されたい。

 駆逐艦が癒されるって話は何処へ行った。

 癒されるどころか魘されるわ。

 同期の畜生どもの肉球に癒されたい。

 なぜ彼らはマジで犬猫だったのか、会話が可能だったのか、永遠の謎である。

 たぶん妖精パワーが何かを起こしたのだろう。

 真剣に考えるとやばいので辞めよう。

 いや、考えていないと現実に潰されそうになる。

 どうしたらいいというのだ……。

 

 榛名の先導のもとで、この艦隊の提督の執務室へ。

 相手がどんな人物か考えただけで胃が痛くなってきた。

 まず普通の感性を持った提督ではないはずだ。

 おそらく、「艦娘? 兵器だろ?」パターンに入る。

 おそらくといったが確定していいと思う。

 駆逐艦の雷に「私がいるじゃない……。いるのに……」とか呟かせながら地獄のソナタとともに解体へと進む恐怖のブラック状態だからだ。

 この先の分岐が問題になってくる。

 

 A.「歩道が空いているではないか、進め」といった精神的にも人外な提督なら俺の敗北確定である。

 効率に集約していてもういろいろとどうすることもできない(諦め)

 

 B.「艦娘には役割がある。国のために喜んで死ね」とか護国の守護者提督なら俺の敗北確定である。

 ゆとりの俺とは思考が違い過ぎて会話にならん。

 

 C.「艦娘? いえ、知らない娘ですね……」とかだったら、いや知っとけよみたいな。

 一応勝利は収められる気がする。

 

 D.「ぐへへ、かんむすちゅわーんprpr」とかだったら確定勝利。

 憲兵さんを呼んで消えるか深海棲艦による不慮の事故が起きるためだ。

 

 E.「深海棲艦を、一匹残らず駆逐したいです……!」とかだったらもう一人で戦えよって感じだよね。

 死に掛けたらかんむすに変身しそうだから戦場に放り込んでみよう。

 

 頼む、Dのパターンでお願いします!

 神に祈る哀れな子羊がここにいまぁす!

 DがダメならなるべくCで頼む!

 うなれ、俺の信仰心!

 よく考えたらアーメンと南無三しか知らねえ!

 頼むよ神様仏様。

 な、ナムサーン!

 

 

 

 榛名の手によってゆっくりと開かれる扉の奥では、陰鬱な雰囲気をまき散らした提督らしき物体がひたすら何かの計算を行っていた。

 提督らしき物体と表現したのは、長い髪の毛で机などが隠れていたためだ。

 緩慢な動作で頭を上げたその提督は幽鬼のようであり、生気を感じられなかった。

 その提督は血色の悪い唇を動かして静かに、大型艦建造のレシピと足りない資源を呟いた。

 

 

 

 俺は静かに今日から世話になるはずだった提督の意識を当身で奪った。

 そして流れるような動作で舞い散る書類を綺麗に集め、気絶した提督をポイ捨てし、執務机へと腰かけた。

 少将で大型艦建造は許されない(戒め)

 

 

 

 テンパった榛名が、ここの提督は女性だとか言っていたので段ボール机に寝かせておく。

 ソファやマットが見当たらなかったので仕方ない。

 筆跡の真似をすれば問題ないだろう。

 畜生どもの肉球マークまでインクで完璧に再現できる俺に不可能はないし、引き出しから見つけた判子で完全無欠状態だ。

 バレなければ提督は大丈夫です、と榛名に笑顔を見せる。

 

 予定されていた大型艦建造や解体、廃棄などをすべて中止にする旨を書類にて作成し、比較的目のハイライトが消えていない妖精さんによって通達。

 この艦隊は俺に支配されたのだ、とノリノリで独裁スタートである。

 俺の艦隊用の入渠ドックも解放し、入渠ドックへのタイムテーブルを決める。

 800個とか保存されているバケツを解放したいところだが、後で軍法会議を起こされた際に不利になるので自前のモノを使用。

 自前といったが、上官が任官祝いにくれたものである。

 そんな自前のバケツを榛名に使用して一応の応急手当をして書類を手伝ってもらう。

 本当はきちんと休んだ方がいいが、マジで榛名が一番マシな状態らしい。

 なにこここわい。

 工廠の作業を停止したために使われなかった資源をかき集めてかんむすに回す。

 かなりごりごり減っていくがしょうがないね……。

 

 そして一人一人の様子を見て入渠の順番を決めているとオリョクル帰りの潜水艦が寄港。

 疲労がヤバいので間宮さんと一緒に普通の風呂送り。

 天井を仰ぎ見ながら「泳ぐの大好きでち……」と呟いていた潜水艦も風呂へ。

 人間と違ってかんむすはよく食べるうえに戦闘まで行っているので頻繁に摂食させる必要があるので片手間に空腹で喘ぐ戦艦や空母に携帯食をぶち込んでいく。

 大丈夫じゃない榛名にもぶち込んでいく。

 作業の終わりが見えないのですがマジで……。

 

 

 

 急を要する艦は背負ったり台車に載せたりして近場に用意されている俺用の入渠ドックへ急ぐ。

 本当はここで提督として慣れていき、用意されたドックなどで練習、そして独り立ちへみたいな流れのはずなのにどうしてこうなった。

 途中で猫畜生な同期とその秘書艦らしい駆逐艦に出会ったのでバケツを強請る。

 本物の猫が提督だという事実にげんなりしていた秘書艦だが、俺とかんむすたちを見て引いていた。

 かんむすの付け耳みたいな機械を毟りたい思いに駆られるが、敬意を持っている俺は見事にスルーすることに成功した。

 それとは反対に猫畜生は生暖かい目を向けてきた。

 実に屈辱的な場面だったが我慢してお願いする。

 ちゃんと返すこととねこじゃらしで遊ぶことを要求されたので頭を下げながら礼を言う。

 

 途中で取りに行く約束をして俺のドックへ突入。

 妖精さんを総動員して入渠準備しつつ駆逐艦たちをぶち込んで猫の下へ。

 冷ややかな視線を背に受けながらバケツを運んでいく。

 着任して一日目で俺は何をしているのだろうかと空を仰ぐが、そんな時間も惜しい。

 

 

 

 軽巡洋艦天龍型2番艦の龍田を旗艦とした艦隊が遠征帰りらしくバケツを持って佇んでいた。

 近づくと全員の疲労が重く、目の下の隈がすごいことがわかった。

 外傷などはほとんどない。

 たぶん、おつかい的な遠征は元気なかんむすにやらせていたのだろう。

 とりあえずバケツが届いたことにテンションを上げながら艦隊を褒めて回る。

 

 書類で今回はバケツが手に入らなかったと処理し、入渠ドックにバケツを届ける。

 このバケツ、俺らで言うところの入浴剤みたいなものだ、それも超すごいやつ。

 装備とかんむすの回復がかなり早くなる。

 なにでできているかは不明、知ったら眠れなくなりそうだから不明。

 

 次々とかんむすを風呂にぶち込んで、余剰分を台車に乗せていると龍田から艦隊の補給を乞われた。

 俺にはよくわからないがかなり必死な様子だったので頷く。

 ほっとした様子を見せながらもそもそと携帯食を食べ始めた。

 普通の風呂がいくらか空いているから入っておいでと指差しすると龍田が絶望を浮かべた。

 ゆっくりと食べてすみません、頑張っているので交換しないで、みたいなことを言われた。

 うん?

 どうやら遠征→疲労→解体→新しいかんむす→遠征→……みたいなローテーションが組まれることもあるとか。

 えぇー?

 もう理解が追い付かない……。

 

 本営から与えられる自由任務を利用したものだろうと想像は付く。

 提督の中には愛着がわきすぎて少数艦隊しか作らない者も結構いるらしいが、敵の進行が激しくなるとかんむすが追い付かなくなる。

 そういった事態を防ぐために任務と称してかんむすを建造(というか妖精さんを介して召喚的なサムシング)をすると代わりに資源をもらえるのだ。

 で、ここの提督はその分を大型に回し、建造したかんむすを疲労した者と交換することで、入渠用の資源をカットという節約を行っていたようだ。

 マジでここが地獄か。

 

 昔は前線が本土に近かったため、こういったブラックも目を瞑っていたが、近年はあまり推奨されていない。

 あまりというか、ほとんど禁止に近い。

 かんむすたちの練度が全体的に低いままになってしまうので、緊急時に役立たないとなるかもしれないからだ。

 大本営も頭を悩ませている問題らしく、ベテランほどこの問題が顕著だとか。

 あまり公になっていないというか箝口令が敷かれているレベルの話だが同期と考えた結果、深海棲艦には艦娘をベースにしていてなんやかんやのため時々かんむすが見つかったりしたりしなかったりで轟沈は避けるべき……いや、俺には海のことはよくわかんないから考えるのは辞めよう。

 何も知らないのが一番である。

 

 頭が痛いし目の奥もなんか滲むような熱さを感じて顳?を揉んでいると、何か勘違いしたのか龍田が携帯食の残りをほとんど丸呑みのようにして食べ終え遠征準備をしていた。

 いや、今日は休みだからと伝えると次のための準備しておくと言う。

 どうやら深夜から明け方にかけての話らしく、彼女らは一日中遠征らしい。

 

 深夜はかんむすも寝る時間だから!

 むしろ敵艦がいるかもしれないから夜戦以外ダメだから!

 深夜はきちんと組んだ艦隊じゃないと絶対だめだから!

 

 前の提督は寝て起きたら資源が増えてお得的なことを言っていたとか。

 お得じゃねえから!

 何処も彼処もブラックすぎる、もうダメだ。

 理解が追い付いていない。

 俺の想像力が足りてないのか……?

 

 

 

 食堂が十全に稼働するまでは我々の手で食糧を、みたいな状態なので動けるかんむすとともに炊き出しに近い感じで用意。

 圧倒的に手が足りないので同期の猫に連絡、まさに猫の手を借りたいである。

 動けるかんむすが増えてきたので食わせながら、動けない連中をここの俺用の入渠ドックへ連行するというサイクル。

 初日で働きすぎだと思うが、実際の提督は安定するまで24時間働く必要があるときもあるとかないとか。

 ううむ、ツラい。

 おにぎり握ってはかんむすに突っ込んで、空母連中にはボーキサイトも食わせる。

 かんむすの構造物質は人間のそれとは異なっているとかで物資を蓄える必要があるらしい。

 人間よりも丈夫だからなるほどなーって感じである。

 

 回復するまでの物資の支出と遠征や任務による物資の獲得を頭でこねくり回す。

 全員が完全に回復するまで止めるとやばいので、ある程度動けるようになったかんむすで回せるように進めよう。

 戦域をどのくらい受け持っているのかわからないが情報を収集して、他と合わせるレベルまで下げるが、望みとしては担当する前線を下げまくって哨戒による戦域維持だけしたいところである。

 

 任務分だけ熟して資源を獲得しつつ……と考えていると猫が幾人かの艦娘を引き連れてきてくれた。

 かなり助かる、マジで。

 現状は燃費が良いため遠征送りだったかんむすが比較的マシで手伝えるくらいだったから猫の手は大歓迎である。

 飛び移って俺の肩に乗って丸くなったが、秘書艦たちが猫提督の腕なので問題ない。

 猫に飯とか衛生的に問題でしょう?

 

 作業中に猫の秘書艦だった駆逐艦の叢雲が俺に向かってもごもごと呟いたかと思うと、顔を真っ赤にして走り去った。

 猫曰く、謝ろうと頑張ったが恥ずかしくなって逃げたのだろうとのこと。

 何を謝りたかったのかさっぱりわからん。

 まあ、いいか。

 そういえばと猫にバケツを借りた礼を告げる、予想よりも多く貸してもらえて有り難い限りだった。

 肉球で頬を捏ね繰り回されながら、バケツの8割が猫の上官の提督からのお祝いらしい。

 なにそれいい人すぎる、うらやましい。

 落ち着いたら礼を言いに行こうと決心した。

 本当はすぐに行きたいが、すぐに行くと何が起きるかわからないドキドキ☆時限爆弾(提督の暴走とかんむすのトラウマ風味)がさく裂しそうで無理なのだ。

 

 

 

 

 

 三日三晩の作業を経て、なんとかかんむすの外傷が癒えてきた。

 元からいた提督は人見知りの気が強かったらしいので言葉で適当に判子マシーンに仕立て上げた。

 さらに猫の上官から長官に話がいったのか、幾人かのかんむすが現れて書類を検分し、結果として大型艦建造は長官の許可が出るまで禁止となった。

 

 寝ずに働き続けたが、まだ余裕はあるので午前中で仕事を終え、判子マシーンを雪崩送りにする。

 「Hey、提督ぅー! 今日こそ寝なヨー!」と飛び込んできた金剛を引き連れて猫のところにお礼を告げに向かう。

 判子絶対押すマシーンと化した提督を無視して俺を提督と呼び続ける辺り、根は深そうだ。

 

 途中で寝る寝ない論争が起きたが、反復横とびによる四重分身を披露して決着。

 直線距離200kmを72時間で完走しなければ雪山ナイフ一本演習に送り込まれる殺人マラソンを猫と犬を担いで走り切ったことに比べれば余裕である。

 金剛と会話しつつ、近頃は海外艦も配備できるくらいには外国との海路が回復している戦域もあることを思い出した。

 まあ、道中での戦闘を回避できる確率は100%ではないので設計図などが出回ってから、妖精さんに任せて安全に自陣で行いたいものだ。

 

 港へと到着、元気に演習をしていたり装備を掃除していたりと元気な様子である。

 猫とのあいさつもほどほどに、本題の上官へのお礼である。

 重厚な扉のノブを回し、重い音とともに執務室内へ。

 そこにいたのは黄色い30-40cmほどのファンシーな動物で、青いドレスを着飾っていた。

 ピ○チュウという名前の提督らしい。

 同期の犬や猫と違って別の世界から来たとのことで、我々の言葉を扱うことはできないが通じるとか。

 青いドレスに身を包んでいることからマダムと呼ばれており、性別はメスというのがマダムの秘書艦の話である。

 

 メスじゃなくて女の子と言って差し上げてほしい……ちょっと混乱して言葉がおかしくなったが大丈夫だ。

 同期には猫も犬も鼠もいた、何の問題もないじゃないか。

 マダムに礼を言うと可愛い鳴き声とともに尻尾を振られた。

 可愛すぎてやばい、さすがマダムです。

 しかも得意技はボルテッカーと呼ばれる大技で、むじゃきな性格とでんきだまによって強力なステータスを誇るとか。

 マダムなのにボルテッカーが使えるとかさすがマダム、反則はいけませんぞ。

 PARによる改造の疑いなど誰も抱かずに和やかに挨拶を終え、食事までご一緒させてもらった。

 

 最初は秘書艦が通訳していたが、最後の方は互いの言葉で交流できた。

 というか秘書艦が若干間違えている部分もあったが特に問題は無かった。

 犬猫や覆面、T字の同期を相手に嘘を見破る俺が相手の言葉がわからないわけ無かった(真顔)

 

 すがすがしい気分で猫と別れ、帰路につく。

 マダムのおかげですごい癒された。

 さすがポ○パルレだぜ。

 

 

 

 

 

 それから2週間ほど経った日、大本営からかんむすが査察に現れた。

 オブラートに包みまくって説明されたがブラック鎮守府問題に本腰を入れ始めたらしい。

 ここの提督も降格処分で中佐となり更に権限の剥奪が知らされ、俺は昇格したが運営を任された状態になった。

 なんか問題が飛び火したんですけお;ω;

 時期外れの昇格はきっちりと運営しろよオラァという意味らしいが、俺にはいまだに秘書艦すらいないのですがそれは。

 前からいたかんむすが持ち回りで秘書艦を買って出てくれるが、ちょっと心苦しいのだけれど。

 

 降格して中佐となった提督は、かんむすたちにはどうも中佐と呼ばれているらしい。

 提督や司令官と呼ばれるのは俺だけ。

 なんか違う気がするんだけど。

 

 

 

 午前中にすべての仕事を仕上げ、中佐に書類雪崩を用意して最近の日課である挨拶周りへ向かう。

 挨拶の内容は自己紹介や前線を下げる旨で迷惑をかけることになる、演習を組んでもらうかもしれないなど様々だ。

 中佐は人見知りが半端なかったらしく、交流が無かったのでいろいろとマダムに頼むことになってしまった。

 今日の提督はミミズクで、体長は1mほどの巨大なワシミミズクだった。

 爪には革製の手袋をしており、艦娘の肩を傷つけないためさと笑っていた……俺の肩で。

 見た目よりも軽い方だった。

 

 一昨日の提督は人魚だったし、昨日は現役アイドルだった。

 艦娘と一緒になって泳げる人魚はなかなかうらやましいが、アイドルの提督は「ふーん、アンタが新しい提督? ……まあ、悪くないかな」と少し硬い態度だった。

 先週は吸血鬼だとかで侍女に日傘を用意させていた提督にも挨拶した。

 個性豊かである。

 豊かすぎて佐世保鎮守府では人間が1割を切るらしいし鎮守府の長官に至っては妖怪である。

 多種多様ですげぇ。

 

 そんな状況なので人見知りな中佐は大型艦の建造、というか艦娘のコレクションに逃げたらしい。

 コレクションするなら艦娘と会話すればよかったのではと伝えると、人見知りもそうだが人間じゃないのは怖いとかなんとか。

 こんな異文化交流状態の鎮守府で何を言っているのだろうか。

 俺なんてマダムの次に挨拶したのは奉仕型自動人形だというのに、中佐は常識が育ってないようだ。

 ちなみに明日はザクだし、明後日はデスザウラーだ。

 提督にマジで人間がいない(遠い目)

 

 

 

 

 

 

 

 佐世保鎮守府に着任して1か月が経った。

 かんむすたちの運用サイクルが安定してきたことで、資源などにも問題がない状態となった。

 妖精さんも回復を果たした。

 が、未だに俺は自分の艦隊を持っていないどころか秘書艦すらいない。

 気づいたら俺専属の妖精さんたちもこちらの港に所属し、入渠ドックなども全部移設していた。

 おかしい。

 頗るおかしい。

 中佐も隠れて大型建造をやろうとして妖精さんに断られるくらい正常運転なのに、未だに俺が提督状態だ。

 妖精さんとの交信レベルは俺の方が高いので中佐の指示が伝達されないという問題はあるが、俺がいなくなればすぐに妖精さんも言うことを聞くようになるはず。

 

 というか、そもそも佐世保で研修したら横須賀に配属されるはずだったがどうしてこうなった。

 妖怪長官に直談判したら、人外が多すぎて適応した人間は貴重だから会話の練習用にうんたらかんたら。

 デスザウラー提督とか冗談で荷電粒子法とか撃つし、外の常識を知っている人間が必要ってことらしい。

 人外の提督連中を佐世保に集中させた大本営が悪いに違いない。

 

 そんな俺の華麗なる一日は朝5時……まるごーまるまるから始まる。

 

 

 

 

 

 ――5時――

 

 ぬるい布団から抜け出し、身支度を軽く整えてから執務室を後にする。

 気づいたら個室ではなく執務室で生活するようになっていたのだが、そこのところどうなのだろうか。

 冷え切った水で顔を洗い、歯を磨く。

 そうしていると左眼の探照灯で薄暗い廊下を照らしながら歩く古鷹が現れるので、彼女を伴って外に出る。

 深夜を活動時間にしていたり、思わず夜戦に突入して朝方まで起きている提督は多い。

 その中には港で自分の艦娘を待っている提督もいるので、俺は朝の挨拶がてら軽く見て回る。

 

 

 

 ――6時――

 

 馴染みの猫が秘書艦とともに佇んでいるのを見つけたので挨拶もそこそこに井戸端会議へ突入。

 去年の夏休み過ぎてから軍学校に入学して1年で卒業したが、猫とは付き合いもそこそこ長い。

 港のアスファルトに丸まっていた猫を持ち上げ、俺の軍服の胸元に掻き抱くが、キンキンに冷えていた。

 俺も猫もお腹を壊さないか若干心配だ。

 猫の秘書艦はここまで砕けた調子を許されていないらしく、ちょっと睨まれたが無視した。

 というか、それに反応した古鷹が探照灯で相手をまばゆく照らしたことで、秘書艦は目を開けていられなくなった。

 

 まあ、儘あることなのでスルーして猫と会話を進めていく。

 会話の内容は同期の覆面T字野郎がお偉いさんの息子だったとか、同期の鼠の上官がフクロウで大変らしいとか、猫が艦隊を1つ指揮していてそろそろ2つ目を指揮する予定だとか、隣の大陸にはビオランテというバイオ兵器が突然変異で出現したとか、そんな些細なことだ。

 最近、珪素生命体のあ号提督とも意思疎通を取ることに成功したという話の辺りで猫が飛び降りた。

 暁の水平線に、自らの艦隊を見つけたようだ。

 ツンデレなセリフとともに艦隊の無事を喜んで尻尾をふりふりしている猫に別れの挨拶を告げ、帰ることにした。

 

 

 

 

 ――7時――

 

 続々と活動を開始したかんむすたちに混ざって朝食を摂る。

 ちなみに納豆には梅干しを入れるのが俺の好みだ。

 金剛のティーパーティーに納豆紅茶とかどうだろうかと真剣に考えながら、かんむすたちを見回す。

 今日も問題なさそうで涙が出そうだ、口がネバネバだけど。

 

 そんなこんなで食堂の一角を占拠していると、全く噛んで無さそうな早さで食事を終えた島風が飛び出していった。

 たぶん、朝の弱いダウナーな連中を起こしにいったのだろう。

 数分ほどで脳がまだ眠っている状態の北上がのろのろと歩み寄ってきて「じゅーらーいそーじゅんよーかん、きたかみ、しゅつげきします……」と言って敬礼。

 お、おう。

 よくわからんが「いつも期待しているぞ」と激励すると、くすぐったそうにへにゃりと笑みを浮かべて食堂を出て行った。

 ……たぶん、何処かに出撃したのだろう。

 

 

 

 ――8時――

 

 昨日用意した書類に従って、出撃や遠征などを割り振っていく。

 ちなみに割り振り方は他の提督の意見を参考にしているのでそれほど悩むことはない。

 仕事のないかんむすは休みだったり訓練だったり、掃除係りであったりと様々だ。

 

 俺も仕事を始めようかなと食堂の掃除を終えると間宮さんに昨夜銀蠅が出たと聞かされた。

 資源や食糧に問題ないように運営しているし、ちょっとくらいならいいのだけれど、度々やられると面倒だ。

 ついでにちょっとしたジョークも交えて昼食時に注意するとしよう。

 ちなみに銀蠅とは『つまみ食いする空腹の者』というルビが振られる、嘘だけど。

 

 

 

 ――9時――

 

 今日の秘書艦である霧島とともに執務室へ。

 「仕事が終わらないんだけど」と呟く中佐を横目に今日の仕事を進めていく。

 仕事を早く終わらせるコツは速く動くことだと言いながら、中佐の3から6倍速くらいで動く。

 効率を仕事量で補うという、おそろしいほどに天才的な発想で生まれた方法だ。

 思考加速か分裂思考が必須なので、専用の訓練を熟さなければならないが、かなり便利だ。

 

 連日そんな感じで進めていたので、俺の仕事はすぐに終了した。

 後は帰ってきた連中の報告や妖精さんとの交信くらいだ。

 

 その裏で中佐は書類に沈んでいた。

 休むのは自由だが急を要する仕事は終わらせておけよ。

 

 

 

 

 ――12時――

 

 艦載機の整備を手伝っていたら昼食の時間になった。

 一人前のレディが俺の分を取ってきてくれたので、礼を告げながら頬を軽く撫でる。

 頭は撫でてはいけないということから俺は学んだのだ。

 おお、手触りが実にいい。

 が、食べない。

 他のかんむすたちも集まって来たので、銀蠅を注意する。

 

 内容としては

 ・つまみ食いしたやつがいる

 ・言ってくれれば調整したのにそんなに俺の信頼がないのか

 ・こんなに俺と艦娘で意識の差があるとは思わなかった…!

 ・これじゃ、俺…提督をやめたくなくなっちまうよ……

 ・信頼のない俺への罰として、昼食を食べないZE☆

 という感じで真に迫った様子で言ってみた。

 ちょっとしたジョークだが全力だ。

 さすが俺である、演技レベルがあまりに高すぎた。

 

 結果として、かんむすの2割がショックで気絶し、3割ほどが過去のトラウマを発症させた。

 地雷大杉ィ!!

 

 昨日秘書艦をやってくれた不知火など、いつもの戦艦級の眼光は鳴りを潜め、涙目で「しらぬいになにかおちどでも……」と呟いた。

 落ち度はないよ、ごめん。

 

 いつも元気な比叡も「て、ていとく!? ていとヴぁあああああ!!?」とか言葉にならないことを叫んでいた。

 ほんとにごめん。

 

 利根が立ったまま放心しながら「いい夢……いや、悪い夢じゃった……」と呟いた。

 実に器用だ、マジでごめん。

 

 「フフフ、怖い……」と涙目の天龍、その隣で笑顔のまま気絶したのか微動だにしない龍田。

 二人ともかわいかったが、ごめん。

 

 能天気が売りの隼鷹が「た、戦いの後の一杯は格別だから。かくべつすぎて、ていとくがふたりにみえる(涙目)」とか悲壮な顔になってた。

 君は呑んでなかったじゃないか、ごめん、マジでごめん。

 

 やりすぎたことに内心でテンパっていると駆逐艦の娘たちが自分の昼食を持って列を成し、「提督にあげるからやめないで」と涙いっぱいに溜めた上目遣いで頼まれた。

 俺の良心がヤバいぞ、ほんとにすみませんでした!!

 

 やめないからと必死に宥めて、足りなかったら隠れて食べないでキチンと知らせるようにと伝える。

 恥ずかしくても言わないとダメだとも。

 駆逐艦のちっこいのに囲まれて食べる昼食は罪悪感を感じて味がしなかった。

 

 

 

 ――14時――

 

 ちなみに銀蠅は赤城だった。

 気絶から復帰して身を切るような謝罪だったので、これからはちゃんと言うようにと連絡。

 別に物資は問題ないから大丈夫だとも伝えて戻らせる。

 自分で好きな量を摂る形式にしたほうがいいのだろうかとも思うが、変に遠慮して食べないかんむすもいるので調整が難しい。

 重巡以上の昼食を増やすべきだろうか。

 

 ああ、とても疲れた。

 

 

 

 ――15時――

 

 物陰から様子見したり、直接伺いに来るかんむすを捌いていく。

 提督ってこんな大変な仕事だったのか(驚愕)

 

 

 

 ――16時――

 

 風呂から出てきた龍驤と出会った。

 他の駆逐艦は髪を乾かすのを手伝うことがよくあったし、いいかと龍驤も手伝う。

 マダム(ピ○チュウ)や猫の同期も毛並みがいいが、かんむすたちの髪の毛はそれとはまた違った手触りで俺を楽しませてくれる。

 熱中しすぎて我に返ると、龍驤の後を順番待ちしている戦艦や空母、軽空母、重巡、軽巡などなどのかんむすたちの姿。

 

 (^o^)OH...

 

 

 

 ――20時30分――

 

 駆逐艦たちの相手までしたので遅くなったが、夕食を摂ることにした。

 同席したのは秘書艦の霧島、髪を乾かすのが最後だった蒼龍飛龍コンビ、なぜか影を背負っていた中佐である。

 夕食を静かに食べていると中佐が暗い空気を纏ったまま口を開いた。

 

 「わたし、人気がない感じですか……?」

 

 なんだ、もっと重大なことかと身構えたが大したことなくて安心した。

 鈍いとかそういうレベルではないらしい。

 空気を読むのも苦手な人なのだろう。

 何も気づかなければ幸せに過ごせるに違いないし、テキトーにそんなことないですよと返事しておいた。

 

 

 

 ――22時――

 

 就寝準備を終えて、さあ寝るぞと布団へ。

 ……そういえば北上は何処へ行ったのか、少なくとも朝から顔を見ていない。

 マジで出撃したのだろうか。

 

 目頭を揉んでいると執務室がノックされた。

 こんな夜にかわいそうだが北上探しを手伝って貰うかと招き入れる。

 磯の匂いとともにすごい笑顔の北上が入室し、海産物を届けてくれた。

 

 

 

 ……。

 ……お、おう。

 ……とりあえず風呂はしまっているだろうから、執務室の温泉を使いなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 星空の下、新鮮な海産物のお供として七輪を用意した。

 その後、天体観測しながら北上と夜通しでめちゃくちゃBBQした。

 なんかすげぇ癒された。

 

 

 

 

 

 






オリ主提督
高校在学中に提督道を歩み始めた。水中では深海棲艦に勝てない。


同期であるレンという名前の白猫。ツンデレで主人公っぽい提督ライフを送っているが関係ないね。

マダム
ピ○チュウ♀。気品と芯のある行動でオリ主からの信頼が厚い。

中佐
大型建造に嵌まってしまった結果である。まだ命があるだけマシ。

北上
重雷装艦へと改装されたスーパー北上さま。魚雷がいっぱい積まれている。本日の勝利者であり、翌日は提督の布団で一人目を覚ました。

デスザウラー
ZAC2044年の中央大陸戦争時に、ゼネバス帝国が国力の全てを傾けて開発し、多くの帝国ゾイドを創り上げてきたドン・ホバート博士によって生み出された最強無敵の恐竜型超巨大ゾイド。ヘリック共和国側から「死を呼ぶ恐竜」と恐れられ、誕生時には両軍軍事バランスを、一気に帝国側優勢に傾けた程の圧倒的戦闘力を誇った。
当時のいかなるゾイドの火砲や攻撃も弾き返す超重装甲を持ち、全身に装備した重火器で粉砕する。また、巨体ながらセイバータイガーやライガーゼロシュナイダー等の高速ゾイドを捉えるほどの機敏さを併せ持つ。格闘戦では、ゴジュラス級ゾイドを一撃で倒す加重力衝撃テイルと、両腕の電磁爪ハイパーキラークローであらゆる敵ゾイドを紙切れのように引き裂く。
最大の武器は口腔内に装備された大口径荷電粒子砲で、背部オーロラインテークファン(荷電粒子強制吸入ファン)から空気中の静電気を強制的に大量に取り込み、体内でエネルギー変換し首にあるシンクロトロンジェネレーターで光速まで加速させ粒子ビーム砲として発射。他の荷電粒子砲搭載機とは桁違いのエネルギー量を誇り、対象物を原子レベルで分解する威力は直撃すれば巨大ゾイドを一撃で蒸発させ、中・小型ゾイドを部隊ごと全滅させる程。ただし、エネルギー消費量が激しく連射は不可能。
エネルギー源である背部吸入ファン部が弱点で、ここを破壊されると荷電粒子砲が使用できず、その他の性能もダウンするため、周辺部に各種ビーム砲4門と16連装ミサイルランチャーを装備して防衛。超重装甲で覆われていない口腔内と装甲間接の隙間も一応のウィークポイントになっている。
多くの超巨大ゾイドと同様に、惑星Zi大異変によって絶滅状態となってしまうが、新シリーズではガイロス帝国が古代文明の遺産オーガノイドシステム(OS)を用いての復活計画を進め、第二次大陸間戦争終盤において完全復活を果たし、特に荷電粒子砲は旧大戦より劇的なパワーアップを遂げたが、フルパワー連続照射は20秒が限界で、吸入ファンの焼き付きでオーバーヒートを起こし、以降使用不能となる両刃の剣となった。

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