人気あるテーマで人気取りとは私も元気に老害ですね。
では王道がなぜ面白いのか、それはわかりやすく支持されやすいからにあるのでしょうね。
。
この作品を読むにあたっての助言としては一般人は読まないほうがいいと思います。
サウスパークで使う予定だったのマイルドにして流用してます。
つまりサウスパークはこれが積み重なってより濃くなっていたんですね、深いなあ、たまげたなあ。
ここまで読んでもらって申し訳ないですが、この前書きに一切の意味はないです。
--1
ふむ、ここが我が母の胎の中か。はっきりと意識を持ったのはつい最近で奇妙なものだ。
我が力を持ってしても、胚であった記憶などない。
できれば優秀な精子を選びたかったがそれは叶わぬことに苦々しさを感じた。
仕方がない、外に出た折には生まれ持った力を研磨するしかあるまいよ。
胎の中ではなんとも言い難い生ぬるさに包まれ、ともすれば安心感すら抱いてしまう。
へそに繋がった尾から運ばれる栄養をえり好みしながら摂取する。
どうも我が母は依存性を持つ軽度の毒物をたびたび摂るようだ。
我を孕んだ栄誉に免じて毒物は返さず、浄化しておいてやろう。
最近体が大きくなり過ぎた気がするが、それも愛嬌だ。
ははは、許せ母よ。
意識を持ってから母が四十を超える日々を寝起きしたように記憶している。
そんな折、ドン、ドン、と腹に衝撃が伝わり、我にまで心地のよい按摩が届けられていた。
最初は我のために愛い奴などと母を愛でていたが、母自身の腹部への損傷に気づいた。
どうやら、いや、間違いなく堕胎しようとしているのだ。
衝撃、体重、気配、愚かさ、魂、あらゆる情報から粗忽者は男であると理解できた。
そうとわかればこの愚かな虫けらに罰の一つも与えねばならぬ。
男が拳を腹に当てるのと同時に我も掌をそっと当てる。包み込んだ衝撃を全て男の拳へと戻す。
心の臓が破裂するまで、母が三百ほど鼓動する程度の猶予をくれてやる、悔やむも苦しむも喜ぶも好きにするが良い。
虫けらの羽音が消えることで安心してまた眠れるというものよ。
万に一つもあり得ないことだが、我を孕んだ栄誉を賜りながら母自身が我を殺そうとしていたのならば、胎をこの拳で突き破り、地へと両の足を付けるところであった。
--2
母の股から我、再誕す。
へそに繋がりし尾を千切り、美しき二本の足で立ち上がる。
我は地すらも見下す。
世界とはこんなにも光に溢れていたのか、細めていた目を見開く。
悪くない。
闇のみも好ましいが。
さて、と。
我が名を称えよ 栄光に満ちた比類なき我が名を讃えよ。
我が名はルナオーリッシュ・ルナケルスティン・ルナフォーセル・ルナロドヴィー・ルナマルクチ・メアリスルナルナルナルナ・ルナである。
ふむ、割れんばかりの喝采が聞こえぬ。
どうした、美しき我が裸体に声も出ぬか。
ん?
ふむ。
なるほど……。
ははは、こやつら死んでおる。
我を取り上げようとした薬司やその従者など目が潰れ、脳が焼けておる。
我が母も子の美貌に驚き、神経が焼かれ、精神が溶けておる。
呆れるほどに脆い。
だが褒美をくれてやろう、我が生まれし世界への祝福よ。
死からの復活、囚われし狂気からの離脱。
我の生まれし時と場所にいた幸運を噛み締めよ。
我が生まれたから死んだ?
知らんな。
さて、復活といこう。
我が深淵に至りし叡智は瞑からも魂を……腹が減ったな。
こんな遊びなど糧を得ながらで良かろう。
復活など瞬きのようなものよ。
しかし、乳とは味が薄いものな……。
未だに我は全裸であったな。
何か羽織るものは……。
ん……?
ふむ……。
女になっておる……。
--3
我が母は脳が緩い。
同時に股も緩い。
我が居なかったら使われて捨てられる程度の存在よ。
それだけでなく、脆い。
我が美力を抑えなければ容易に心の臓が止まる程度には脆いほどに霞の如き存在。
しかし、しかし、だ。
我を宿した奇跡だけで全てを得ても良い。
日に五度ほどの復活を果たしているのだからそれへの対価も兼ねているが然も有りなん。
確か、この世界で語られる神は死から三日ほどで復活するのだったか。
つまり我が母は十五倍偉いということになり、やはり全ての富や名声を得ても当然なのだろう。
母がテレビに真剣になっている間に、我は領土の散策へと出向こう。
この三年で我が身はより強靭な力を得つつある。
赤子の身では美力を抑えきれず、医局の男どもを射精させてしまった。
年齢を問わず股座を濡らした男女が倒れ、生臭さに包まれるのは御免だが。
幼い時分のちょっとした失敗を思い出し、つい美力を解放してしまった。
其処らから嬌声が挙がり、失神した男女が道端に倒れ、鉄の箱が至る所で火を噴く始末。
美しいというのは罪よな……。
死骸など見れば母が気絶するであろう。
塵と消すことも考えたが、火力が高すぎてここら一帯が消し飛ぶ可能性も無きにしも非ず。
そうなると手間だが恢復や復活程度で済ませておく。
感謝しろ民ども。
そして審美を鍛え、魂を磨き、我に仕える喜びに滂沱するが良い。
時折、そう、時折なのだが、恐ろしく愚かな屑が存在する。
美しすぎる我が魅力に逆らえなくなるのだ。
正しく生きるとはそれだけで自らを律する、反してねじれ曇った生き様は自立を捨てると同じ。
つまるところ、我に触れようとする愚者が、時折現れる。
阿呆は欲望の捌けとして近づこうとする、そうなれば身の破滅よ。
我が美力の引力に引き寄せられ、その身が崩壊しようと、魂が砕けようとも歩みを止めることなく進もうとして、最期には消滅する。
ほうら、目が焼け、神経が弾け、脳が溶け、それでも止まらぬ。
喜べ、あと五十めーとる……? とやらまで近づけておるぞ。
ははは。
--4
興味深いことに教育や学業が義務であるという。
家畜になぜ芸を与えないのか、食べるからであるからして。
不思議なものよ。
さて、困ったことに、美力を抑えに抑えているというのにくらすめーととやらは絶頂してしまっておる。
教師はセルフ去勢となってしまったかもしれん。
逆に解放することで閾値を超えさせ、次いで抑えることで耐性が付くのではないだろうか。
おお、悪くない考えであろうか。
いいか、一瞬だぞ我。
一瞬。
それ以上でも以下でもない。
以上となると、おそらく近くに居る者から消滅するであろう。
グッとしてハッだぞ我。
頑張れ我、負けるな我。
今だ我よ!
美力を解放せよ!
生臭いです……。
不思議なことに出生率が大幅に低下、無気力な人間の増加、集団心停止などなどの問題が起こったらしい。
世の中不思議なこともあるものよな。
なんとまあ不思議不思議。
小耳に挟んだ話であるが、我が領地はどうも地価とやらが下がっているらしい。
奇妙な現象や婚姻数の低下、同時に引っ越したなどが原因のようだ。
不快ではあるが、輩が減るのは悪くない。
もっと魂が磨かれた民で我が国を作るのも悪くない。
となると、少しばかり試練を与えてみるのも良いのではないだろうか。
美力を少しだけ解放し、耐性をさらにつけさせるのだ。
悪くない。
むしろ良い。
良い、すこぶる良いぞ。
いいか、一瞬だぞ我。
一瞬。
あっ……やってしまった(てへぺろ☆)
くぅ~疲れました!
これにてごちうさ完結です!
ごちうさは見たことないので知識はwikiから仕入れました。
上手くかけてるといいなあ><
なぜ男女逆転などわざわざするのか、その疑問の答えがこの作品のテーマでした。
諸兄も隅々まで目を通したことで完全に理解できたたと思いますが、美しすぎると男がすぐ射精して臭くなり、最悪腎虚で死ぬからです。
なので逆転して女を手玉に取って遊ぶんですね。
深いなあ……。
オリ主
処女、美人、強いという定番で揃えたべたなオリ主です。
これには、ヒロインは主人公以外には触れないで欲しい民もにっこり。
八幡
学業は国語で学年3位を取っているように得意分野は高いのだが、数学は9点で学年最下位と得手不得手が非常にはっきりしている「理性の化け物」。
趣味は読書でライトノベルが主だが一般的小説も読み、好物は甘いものとラーメンで、MAXコーヒーを愛飲しているという大抵の事はそれなりにこなす事が出来る器用さも持ち合わせている。